タイムスリップしてる話

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ちょっとずつストーリーは進んでいるような気はします。
警察署のような自警団のような団体本部前の見え辛い所で張り込みを始めた僕達。ジャーナリストはこうやって待つのが基本的なのでカメラをスリープ状態にしながら何かが起こるのを待つ。・・・でも昨日の夜とは違って誰も出てこないし何も動きがない。もしかして夜だけ活動するタイプの夜行性な団体なのか?いやそんな事は無いと思うけど、どうにかして内部の様子を伺い知る事が出来ないかなぁ。このままだと一体何時まで待つことになるだろうか・・・・流石に暇すぎる。

「もうちょい近づいてみるか?いやそれは流石に危険すぎるか・・・でもここでずっとこうやって見張ってるのも中々周りから怪しまれかねないしどうするか・・・こう言う時に車あれば良かったんだけどこの時代車が無いのよね。本当不便。」

マグ『あれだったなら私とリザードが偵察がてら近くまで行ってきましょうか?えっ?この村で見掛けないポケモン同士が歩いていたら余計怪しまれるって?・・・そう言われるとそうですね、じゃあこの計画は無しという事で。でもどうします??』

「どうするかねぇ・・・ん??ちょっとなんか慌ただしくなってきたぞ・・・これは何か起こる予兆かな?写真写真っと。ちょちょちょちょもうみんな行ってしまうん?ってなんか凄い慌ただしい感じで何人もの職員?団員???みたいな人達が出て行ったけどこれってもしかして付いて行った方が良い感じかな??そうだ!ルクシオとブイゼルは先に行ってて偵察しててよ!僕達はちょっと気になる事調べてから行くから・・・何かあったらどうにかして知らせて!!えっ?無茶言うなって?それじゃあなんか燃やして?狼煙みたいにね?じゃ何か動きがあったらすぐに知らせて!よろしく!!」

ル『そんな原始的な・・・でも了解!!じゃあブイゼル行くよ!!振り落とされないようにね!!』

ブ『この前のような感じにはしないでよ・・・あん時は急に走り出したり止まったりあっちこっち無理やりぐるんぐるん回ってって早速急発進しないでよぉぉぉ!!!あぁぁぁぁ!!!やっぱり降りるぅぅぅぅ!!!』

「あっちあっちで大変そうだな・・・じゃ、僕達はちょっと気になる事調べてから連絡貰った場所に行く事にしようか。ちょっとこっち来てみて?」

マグマラシとリザードは少々不思議そうな顔をしながら後を付いて行った。





僕達がやってきたのはその建物の裏側。裏側の方からなら何か知る事出来るかなと思ったけど、なんか表みたいに開けているの前提だったからびっくりしたというかなんというか。それにこんな切り立った崖の直ぐ横に建てられていたのは意外。こういう建物は結構町の中でも中心部とかに建てられているからてっきりこの建物もそういう構造だと思ってた。

「裏から何か分からないかと思ってたけどここまできっちりとしているならば裏から中を拝見とはいかなかったか。えっ?そもそも気になる事って何かって?・・・単刀直入に言うとこの団体は一体何を行っている団体なのか気になったって所かな?そもそも警察や消防と言った全国にある組織は言わずもがな何をしているのかが分かる。けど、この時代のこの団体は一体何をしているのか見当つかないから気になっちゃってね?」

マグ『そんなに気になるのでしたらいっその事正面玄関から乗り込んでみてはどうでしょう?えっ?受付があるかもしれないからそれは却下ですって?酷いですね・・・・どこでもかしこでもいきなり受付があるとは思えないのですけど・・・それに受付位ならどうにかパス出来るとは思うのですけど。』

「もう僕の顔向こうに知れてるからあまり事を荒立てたくないからしゃーない。それにこんな所でこんな事してたら絶対に怪しまれるからさっさとルクシオ達と合流する事にしますかぁ・・・結局姉ちゃんに関する事は調べる事出来なさそうだな(ボソッ)」

リ『えっ?シンゴに姉ちゃんなんて居たの??もしかしてその姉ちゃんがこの団体に絡んでいるとか何とかじゃないよね???』

「聞こえちゃってたか・・・まぁ何れ分かる事だから言うけど、姉ちゃんは僕よりも先にこの時代にタイムスリップしてきている。でもこの時代で見たその人が姉ちゃん本人かは分からないし、そもそも確証も持つことはできない・・・ただもしそれが姉ちゃんだったとしても、この団体と何かしらの繋がりがあるようだし、だからちょっとこの団体の事も知る序に僕の姉ちゃんの事も調べようかなぁってね?まっ、あまり気にせんといて?それに姉ちゃんとかこの団体の事を調べ終わったらセレビィ探しを本格化するから・・・(小声)」

マグ『気にしないでって言われても滅茶苦茶気になるんですけどね・・・まっ、シンゴがそう言うならばこっちもそこまで深追いしませんけどあまり無茶しないようにですね。じゃあ戻りましょう。』

僕らは陰になっている部分から出ようと振り向く。するとそこには一人の自警団職員と思う人がこちらを睨みつけていた。しかも物騒な長い棒なんて持って。

「やっと気づいた・・・おいそんなところで何してる!!ムムムッ!!なんかいかにも怪しそうな奴とポケモンだ・・・それに見かけた事も無い!これは団長に報告する!!一緒に来てもらうぞ!!人もポケモンも両方共に抵抗する気か?ならばポケモン使って黙らしてやる!行け!ムックルとビッパ!!あいつらを捕らえるんだ!!」

「おいおいマジかよ。なんか急に面倒な事になってきたじゃないのよ・・・本当マグマラシが言う通りに僕って凄い鈍いのかもしれないな・・・しゃーない、リザード疲れてる所悪いんだけどちゃちゃっとやって貰えないかな?2体居るからアレだけど・・・あっ、指示してほしいという事ですか、分かりました。ん?考えたら・・・よしやってしまいましょー!!」

リ『簡単に言うと簡単にやっつけても良いんだよね?そうした方が早くこれが終わるし・・・じゃあちょっと本気でやってみようか。マグマラシはそこで見てて・・・2体居るけど今回は僕一人でやってみるからさ?じゃあシンゴやろう!!』

珍しくリザードがやる気満々だな・・・そうならばこっちもその気でやってあげないとね!相手は飛行タイプとノーマルタイプ。そうは言ってもレベル的には全然高くないと見た。そして相手はどうも下っ端の末端社員・・・っという事は捕まえてもあまり良い情報は持ってないから聞けなさそうな気がするなぁ・・・でもちょっとね?考えがあるのよね、むふふふふふふふふ





「な・・・なんという事だ・・・こんなどこのどいつか分からないような変な奴に私がこうも簡単に負けてしまうとは・・・!!はっ!こうしちゃおれない・・・・団長に報告だぁーー!!!!!」

「あっちょ待って・・・それに変な奴ってどういう事・・・なんというか逃げ足だけは早い奴だったな。あーあ、折角の計画もパーになっちゃったからさっさと戻る事にしようか。もうそろそろルクシオ達から連絡入りそうな気もするし。」

マグ『計画とは何だったのです??もしかしてあの下っ端を懲らしめて何か聞き出すような事でも考えていたんですか??そんな計画上手くいくとは思いませんですけど???それにあいつ下っ端の中でも下っ端って感じっぽいですよ?』

「当初の予定ではあの下っ端の身ぐるみ剥がしてあいつの着てた服で職員の振りして潜入捜査してやろうと思ってたんだけどね~、逃げられたからこりゃどうにもならんですわ。それよりもリザードもめっちゃ強くなってたやん。やっぱり毎日トレーニングしてる成果があるのかもね?本当継続は力なりって言うけど本当だなぁ・・・凄い凄い。」

リ『そう?今回はたまたまあの鳥ポケモンが弱かっただけだからかもよ?でもシンゴにそう言われるとなんか照れるなぁ。そもそも誰にも褒められた事なんて無かったし(ボソッ)』

マグ『リザードが照れるなんて珍しい。もしかしてリザードってシンゴの事が好きだt』

リ『消し炭にしたろうかこの野郎が。』

「(顔真っ赤にしてるのを見るとあながち本気な気もするけどなぁ)」





ルクシオ達からどうにか連絡を受け取った僕達は村からそう離れていない黒曜の原野へと足を進めていた。報告によるとどうも自警団の何人もの人達はこの黒曜の原野でミーティングのようなものを行った後にそれぞれバラバラに散らばっていたとの事らしい。・・・仮にその自警団の今回動いている人達の中に、姉ちゃんが居たとしても探し出すのはかなり酷な感じではある。理由としてはどのチームに属してどこに行ったのかが分からないからね?闇雲に動くもの危険が付くものよ。

ブ『なんか大勢の人達がこの辺りで四方八方に散らばって感じだったよ!リーダーっぽい人は居たけど近くになんか強そうなポケモン居て近寄れなかったから顔までは分からない・・・。』

マグ『なる程なる程・・・散らばったとならば、一体何の目的でそれをやっているのか推測する事は難しいですね・・・色々な憶測が考えられますし、シンゴのお姉さんの事を探しだすのも厳しい感じですか・・・これは一旦詰みな状況です。』

「様々な方向に散らばったのならば全員を探し出すのは少々酷というか厳しい感じかな・・・摘まんで何人かに事情を聞く事は出来るかもしれないけどさっきの事もあってあまり関わりたくない感じよね。・・・じゃあ僕達は一旦村に戻って本部の前で張り込みの続きでもしてこの人達が帰ってくるのを待ちますか??っと・・・なんかちょっと凄く気性が荒いなんかポケモンがこっちを見てますねぇ。あっ襲ってきたわ・・・・はぁ?!?!?」

僕達の目の前には普通の個体の数倍は大きいと思われるトドゼルガがこちらに向かって凄い勢いで向かってきていた。おいおいこれは下手すると死ぬね。じゃあ一先ず逃げますか・・・僕はポケモン達をボールに嫌がっていたけど無理やり戻す・・・あっマグマラシだけがボールから出る赤い光避けたわ・・・しゃーないという事で僕はマグマラシを抱きかかえると全速力で逃げ出す。けどまぁ相手はポケモン、一人の生身の人間なんてたかが知れている事で合ってあっという間に追いつかれてしまった。

マグ『シンゴ、僕が戦うからその間に逃げ・・・あっはい・・・分かりました・・・じゃあ逃げましょう。』

「自分を犠牲にして他の人を助けるなんて美徳はいらないの。第一それでリザードの両親は・・・この話は止めようか。どう考えてもレベル的にもキツイし、そもそもタイプ相性も悪すぎる。ここは逃げるが勝ちと逝きましょうじゃないの・・・・あっ先に回られたって事はこれ/(^o^)\なパターンかな?一先ずどうなるかは分からないけど顔だけは隠しておこうかな・・・サッとマスクをして帽子も被って・・・じゃあ来るならこいやぁぁぁ!!!」

???「ゴウカザル!!火炎放射からのインファイトであの人を助けるのよ!!」

何処からともなく現れたゴウカザルとそのトレーナーにより僕達の命は絶たれる事なく首の皮一枚の所で繋がった。その攻撃を受けたトドゼルガは一気に怯みそのまま元居た海岸の方へと逃げて行った。いや~それにしても良かった良かった、でも助けてくれたのはどなただろうか???ってか子のゴウカザルめっちゃ強いなぁ・・・まるでどこかで見た事あるような気もする

「大丈夫ですか?お怪我はありませんでしたか?・・・・あの?」

「・・・あぁすいません(裏声)!!私の不注意であんな親分ポケモンを呼び寄せてしかも助けて頂いて大変感謝しております!!すいませんが私はこの後用事がありますのでこれで・・・!!」

「いや、本当にどこも怪我してませんか?あんな大きな親分トドゼルガに襲われたとなると心配になるのですが・・・もし怪我しているのでしたらベースキャンプへと戻りますので一緒にお連れしますよ?」

マグ『シンゴ・・・もしかしてこの人g』

「本当にケガしてないので大丈夫です!!あぁ!もうこんな時間!!失礼します!!」

僕は全速力でその場から離れたがマグマラシの言った事聞こえてないよね???僕の名前が分かると真面目に色々とまずい事なんですけど・・・えっ?何故かって??・・・・


その助けてくれた人が姉ちゃん本人だった他にないからである。恐らく向こうは僕がこの時代に居るというのに気づいていないと思うけど、仮にここで見つかると真面目に色々となんか危ない事になりかねないから僕は咄嗟に逃げ出したのだった。

1週間か2週間でも良いから夏休みが欲しいですね・・・真面目にバカンス休暇を法的に導入してほしいわ。

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