予想外な出来事が多すぎるのよね

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読了時間目安:19分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

えーっと、一応嫁を登場させています(謎)
「そういえば来週はバンギラが退院する日だったね。あの事件から今日で3週間・・・まだそんなもんかな?って思うと同時にもうそんなに経ったんだなぁって感じがするよ。」

ハ『そうだねぇ・・・それよりもバンギラスとリザ―ドンが家に戻ってくると、また騒がしい日々になるなぁ・・・・嬉しいやらそうじゃないやら複雑な気持ち・・・まっ!嬉しいけどね!』

僕は今、会社関係の事で外出中である。社長と秘書には凄い犯罪行為を受けたけど、当の本人達はそもそも別の支社にいるから普段はまったく会わないし、それ以外の人とは特にいざこざが無いのでこっそりと出社してはこっそりと仕事をしてこっそりと帰宅している。そして今日は計画年休の予定だったのだが、急遽午前だけ出社となったので午後半休で帰宅する最中であります。あっ、アコードは現在修理でディーラーに預けてるから久々の都市間バスで帰宅しております。通勤?・・・空を飛ぶの講習を免許センターで受けた後にルギアに頼っております。本人はまんざらでも無いようですけど、こちらとしては周りの目線が凄く痛いでございます。なので休みの日はお休みさせていて、今日は元々休みって言ってたから今日位は空を飛ぶはお休みって事ですはい。

「バンギラスが帰ってきたらバンギラスが好きな物でも買ってあげようかな~、リザ―ドンが退院した時もそうしてあげよう。それよりハクリューも毎日毎日付き添ってくれてありがとうね?お礼に何か買ってあげるよ?」

ハ『これ位なんて事ないよ!それに、ああいう事態があったんだからちゃんと護衛しないと!そうだなぁ~じゃあお菓子買って!』

あれ以降会社に出勤する時はハクリュー達全員をボールに戻して、何時も持ち歩いているバッグの中に欠かさず入れるようにしている。そうしていれば少なくとも今回のような被害は受けないでしょ?そして、帰りだけハクリューがボールから出てきて僕を護衛している・・・っと言う事だ。

「それにしても、やっぱり車通勤が楽で良いよなぁ・・・ようやく家が見えてきたよ・・・車ならこの1時間以上も早く家に帰り着けるというのに・・・お菓子は昼ご飯食べてから買いに行くことにしよう。」

僕は家の鍵を開け中へと入る。しかし、なんか気配を感じた。えっ?どういう事?鍵はちゃんと閉まってた・・・でも中からなんか見覚えがあるような気配を感じるぞ???

ハ『トオルさん・・・もしかして・・・・。』

「えっ?まさかの泥棒???警察呼んだ方が良い?いやまだ泥棒と決まったわけじゃ無いし・・・いやいやいや勝手に人の家に入ってる時点で空き巣か泥棒以外の何者でも無いか。うーん、でももしかしたら人間じゃなくてポケモンって事も考えられるから・・・一旦どんな奴か様子を見てみるか?ハクリュー、万が一の時は気を付けて応戦できる??」

ハ『僕は大丈夫!トオルさんも気を付けて・・・ゆっくりと気付かれないように行こう・・・。』

僕とハクリューは忍び足でリビングへと繋がる扉へと移動し磨りガラスごしに何か居るのを確認。それを見た僕とハクリューは意を決して先手必勝と言う事で10万ボルトを放って貰う事にした。ハクリューとタイミングを合わして・・・・僕は一気にその扉を蹴飛ばして開けた。

「誰やねぇぇぇぇん???!?!?人の家に勝手に上がり込んだ不届き者はぁぁぁ!!」

ハ『トオルさんの家に勝手に上がり込んできたって事は覚悟出来てるって事だよねぇぇぇ!!喰らえ!!十万ボルトぉぉぉ!!!!』

???『!?!?!?!?!?!ととととトオルお兄ちゃん落ち着いて!!私だって!!バンギラス!!泥棒じゃないって!!あぁぁ!!!ハクリューも何十万ボルト放とうって・・!!ぎゃぁぁぁ!!・・・そうだった、私地面タイプ入ってるから電気技効かないんだった。トオルお兄ちゃんただいまー!!』

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!緑色のバンギラスが目の前にぃぃぃ!!!!」

ハ『ぎゃぁぁぁぁぁ!!!喋ったぁぁぁぁ!!!!』



バンギラスとリザ―ドンが入院してから早くも3週間が経過しようとしていた折、仕事関係(まぁあれですけど)の都合で出掛けていた僕らを自宅で待っていたのは紛れもなく僕のバンギラスでございました。あれ??そもそもなんでここにバンギラスが居るんでしょ?唐突な話で恐縮ですけど、入院で絶対安静っていわれてる筈の僕のバンギラスが何故か家に居ます(大事な事なのでry)おかしくないです?だって絶対入院でしかも退院予定は来週の筈なんですよ?なのに僕が出先から帰ってきて家開けたら居るんですもん。まずなんでバンギラスは自宅の合い鍵持ってるん??誰?持ってったの?あっ、目をそらしたって事は相も変わらずグラエナかよ・・・お陰で僕は寿命が何年も縮まったような感じを受けたよ。めっちゃハクリューと共に叫びまくったじゃないか。本気で泥棒かと思ったし。

バ『だだだだだだって!!!もう身体も元気だし、それにやっぱりトオルお兄ちゃんの事が心配で心配で・・・病室にずーっと居たって退屈だし、だから個人的な都合で1週間退院を早めただけじゃない!別に健康で元気になったらそれはそれで良いんじゃないの???えっ?駄目?』

「いや駄目でしょ。そもそも退院日時は僕が決めた訳じゃ無いし、病院側には病院側の都合って言う物があるから勝手に退院したら駄目でしょ~?それにこの状況だったら向こうじゃ誰にも言ってないパターンでしょ?それだとますますマズい事になるって。」

バ『(´・ω・`)』

ハ『いやいやいやそんな顔されてこっち見られても僕達は何も出来ないよ?バンギラスがトオルさんの事心配なのは僕達が一番分かっているけど、やっぱりそういう事はきちんとしとかないといけない気がするよ?逆にトオルさんに迷惑掛ける事になってるし、助けようとして逆に迷惑を掛けたとなったら本当全く真逆の事やってるからね?』

おっ、ハクリューが珍しく正論言ってる。これは明日雨か雪が降るな。そんな話は置いといて、さてと・・・本当これどうするよ?ひとまずポケモンセンターの方には僕から電話して話を通しておこう。もうこのまま病室に帰らせるって訳にもいかないから、出来ればこのまま退院という形にして貰えたら良いのにね。リザ―ドンには悪いけど。

ル『本当このバンギラスは・・・でも可愛いから許す!』


あの後ポケモンセンターに連絡した所、やはり向こうではバンギラスが無断でいつの間にか居なくなったと騒ぎになったらしく、これはこれは大変申し訳ない事をしたと思います。ただ、今回は本人の意向を汲んでこのまま退院で良いと言う形となった。しかし、リザ―ドンはやはり翼部分の治療が長引くので予定通りの退院日となっていると聞いて、これはリザ―ドンが回復して退院した時はちょっとした騒動に発展するぞと僕は今から頭を悩ませる事になっております。

バ『なんか・・・色々と迷惑掛けてごめんなさい・・・でも、それ以上に絶対にトオルお兄ちゃんを守るから安心して!私が戻ってきたなら百人力!!!でしょ?あれ?なんでハクリューとかルギア目をそらした??おかしくない???』

ハ『でしょ?ってこっち見られましても・・・でも居ないよりは居た方が・・・仲間は多い方が良いし、リザ―ドンには悪いけどひとまずこれで一定の戦力は得られた????かな???って感じだね!でもリザ―ドンにどう説明する?絶対に『俺も退院する!!』って言って聞かなくなると思うけど?』

「本当リザ―ドンにどう説明しましょうかねぇ・・・そもそもどうやって病院から出てきたの???看護師さん達は全くもって出て行った感じが無かったって話してたけど???」

バ『えっ?あぁ・・・それは・・・まだ夜が明ける前に静かに病室出て静かに夜間通用口から出てここまで歩いてきただけの事!簡単な話!全然病院内は誰も居なかったし、リザ―ドンも抱き枕抱き締めてて全然起きなかったから全く気付かれなかった!』

グ『そのリザ―ドンが抱き枕抱き締めていた時のことをもうちょっと詳しく。』

「知らんで良い。そんな簡単に出られるって・・・病院のセキュリティどうなってるんやろうね。本当こんなにも大きな身体のバンギラスが出て行っても気付かなかったって、怖すぎる気もする。それか他の入院患者の対応してたかな???夜中でも結構駆け込んでくる人居るって聞いたし。」

ハ『まっ、バンギラスの脱走話はここくらいで良いんじゃない?それよりも仕事から帰ってきたばっかりだからゆっくりしようよ?ゆっくりしないんだったらお菓子買いに行こう?どっちか!』

「じゃあゆっくりと休む事にするよ。」





3週間ずっと・・・ではないが、何日かはその工場へどうやって侵入するかを考えていた。ネットのストリートビューで見た感じだと、如何にも郊外にある国道沿いの工場で見た感じ変な印象は受けなかったが、そういう見た目でカモフラージュしているのかもしれない。守衛も居るっぽいので正面からごめんくださーいはちょっと通用しなさそう。もうこうなると夜間に空を飛ぶで空からごめんくださーいしようかと考えてはいるのよね?前が駄目なら上から行こうじゃないの。うーん、でも今の戦力だと何かあった時にちょっと不安が残る・・・バンギラスが帰ってきたってまだまだ病み上がりな状態。無茶をさせるわけにはいきませんね。

「取り敢えず警察には伝えたけど、やっぱり半信半疑って感じであまり本気にはしてない印象は受けた。だからと言ってこのまま引き下がるって訳にもいかないですし、アキも中に居るんだったら助け出さないといけないし、それ以外の人やポケモンも救出しないと・・・ってなんで僕達がこんな危険な目を冒してまでもいかなきゃいけないのか・・・。そもそもこういうのは警察のお仕事でしょ・・・っという固いお話は置いといて。」

ハ『どうする?もう上からドカーンと行っちゃう?守衛室から入り口まではそこまで離れてなかったし、それかもう捨てても良いような車用意してカースタント並みの走りを見せながらそこまで行く?どちらにせよ、中に入らないと話は始まらないよ??僕としてはそんな危険を冒してまで踏み込むのはどうかなって思ってるけど。』

バ『これはあまり非常識且つ危険な方法だからあまりしたくは無いけど、最悪な話、私の地震で一気にぶち壊す???それだと少しは道開けるとは思うけど、後々のリスクを考えるとちょっと無謀な感じはするよね~。』

「・・・・・!!!!それだぁぁ!!バンギラスの地震を一気に放って貰って建物を半壊状態にすれば警備は手薄になるはず!!・・・ってこれ僕達器物損壊とかで訴えられないよね???裁判沙汰になったら僕もうどうしようも無いよ??やっぱり止めておく??それか今回は偵察だけって事にしておくのも良いかもしれないね?」

ル『大丈夫でしょ?第一親方は今まで何回も危ない目に遭ってきたんだからそれ位やっても全然良いと思うよ!!おいらもなんかその光景空から見ておきたい・・・じゃあ親方とハクリューを乗せておいらは空から見る事にしよう?それだと被害は最小限で済むし!』

なんか凄くルギアが危ない事言い出した気がするけど聞かなかった事にする。っと言う事で、決行は来週の土曜日深夜となりました(唐突)



・・・・・・・・・・

工場は今の所人は居ないようだね・・・時間が経つのは人が思った以上に早い物で、僕達は例の工場正門前に来ている。こんな近くにコンビニもあって国道で絶え間なく車が往来している所にこんな危険な人体実験工場があったとは・・・。現在時刻は23時過ぎ、辺りに人影は無く工場敷地内にも人の姿は見受けられない。ん??これなら別にバンギラスの地震を放たなくても大丈夫じゃ無いかな??守衛は居るっぽいけど居眠りかましてるし、今なら行けるかな?僕はギアを繋げて一気にアクセルを踏み込み守衛室の前を猛スピードで駆け抜ける。あっあの守衛起きたわ・・・やばいぃぃぃ!!!どこかに連絡されてる!!これは絶対人いっぱい来るパターンやわ!!

今回はハクリューとバンギラスはボールの中に、そしてそれ以外のポケモンは大事を取って家の中に居て貰う事にしている。僕は車を建物の影ギリギリに止めるとエンジンを切り鍵を閉めて急いで建物の中へと入る。うわ!なんやこの建物!滅茶苦茶昔の病院みたいな印象受ける!こんな時間帯に来るもんじゃなかった!めっちゃ恐怖心!

「えーっと確かハクリューは地下から地上に上がったって言ってたから取り敢えず地下から探索!上階は後回しにしてトオル行きまーす!!って誰も居なかった。」

ちなみに今回は目元の所に小型のウェアラブルカメラを装着しております。これは万が一の時の記録と証拠という意味合いで付けているだけであって特に深い意味は無いです!序でに動画配信でもしておこうかとも思ったけど、パケット代が半端ない事になりそうなのでそれはやめておいた。おっと、こっちか?ん?結構なんか扉に色々と書かれているな・・・実験場とか待機室・・・そして研究室・・・まずはどこから探しますか?じゃあ一番手前と言う事で手っ取り早く実験場から行きましょうか?

「失礼しまーす・・・っと言ってもあれか。さてと、守衛が何かどこかに連絡してたからあまり時間は無い。まず実験場からサクサクと行きましょう!うわーこれは凄く広いバトルフィールドが広がっている!建物の地下にあるとは思えない暗い本格的なフィールドだ!サッカー場くらいの広さがあるぞ!」

バトルフィールドと書かずに実験場と書いたと言う事は、ここでポケモンになった人間達を戦わせているのだろうか?それとも戦力的に有利なポケモンを探し出す為に捕まえた野生ポケモンを戦わせていたのかな???うーん、考えても答えは出なさそうだったので取り敢えず一通り撮影は終ったから次に行きましょう!

待機室は特に何も無い殺風景な室内だった。長机と椅子が3つくらい・・・でも奥には鉄格子がある時点で何かあれな感じはするのは何故でしょうか?ここに元人間のポケモンをその時が来るまで収容していた?怖いですねぇ・・・気味悪かったので次行きます。

「次は・・・研究室・・・ここが一番奥の部屋だね。じゃあ入ってみましょうか。!!!!」

研究室と書かれた部屋の扉を開けた瞬間上階から人の声が聞こえてきた。これは多分関係者が駆けつけた感じか・・・僕は静かに扉を閉めると近くの電気スイッチをONにして室内の電灯を点ける。おっ、この部屋鍵あるやん。一応念のため鍵を閉めておきましょうガチャッとな。

「部屋の中は・・・これかぁ・・・ハクリューが鎖で繋がれていたっていうベッドは。鎖は見当たらないけど、ベッドの無造作に置かれているのを見るとその事件以降は特に使われていない感じは受けるね。」

部屋の中にはベッドが数床、そしてパソコンが置いてある机が一つ。奥には薬品棚と思われるなんか得たいの知れない液体の入った薬品が数種類・・・どうもここが研究室のようだ。パソコンの電源を入れてみると意外とすぐに電源は付いた。スリープモードだったようだ。中を見てみるとそこには幾つかのフォルダが作られており、その内の一つは恐らくポケモンになったと思われる人達の個人情報や写真が何十枚も保存されていた。老若男女男女問わず色々な人の写真が入っているが、比較的若い人が多い気がするな。ん?なんか前回までは強い伝説級のポケモンにさせられた人が多かったけど、今回はなんか至って普通のポケモンも多いな。これは一体どういう事なんでしょ??

「一応これは・・・写真で留めておこう。またファイルを持ち帰っていつの間にか発信器でも付けられたら溜まったもんじゃ無いからね。」

ガチャン

「!!!!!!!!ヤバい見つかったか!!!」

あれ??後ろを見返したけど人も居ないし、鍵が開いた形跡も無い・・・じゃあ何だったんだ??今の音は・・??僕は不審に思ったが再びパソコンの画面へと向き帰った。その瞬間

「!!!!あ・・・アキ!!!ぐはぁ!!!」

突如目の前に現れたルギアに突風を喰らい、僕は研究室の壁まで吹き飛ばされてしまう。その時にどうやら背中を強く打ってしまったようでとても苦しい・・・これ絶対鎖骨の1本2本折れてるだろうなぁ。労災下りますか(意味不)ん?ボールが激しく動いて、あっバンギラスとハクリューが飛び出して来た。ナイスタイミング・・・でも僕こんなんだから指示できないよー・・・それぞれでやって下さーい。

ハ『トオルさん!!大丈夫!?!・・・・こいつ・・・やっぱりお前も敵じゃないかよ!!トオルさんには悪いけど、こいつはもう人間の頃のあの女じゃない!!もう身も心もルギアそのものになってる!!もうケモノそのものだ!!』

バ『トオルお兄ちゃん大丈夫??私達が出てきたからもう大丈夫だから安心して?・・・さてと、そこのお前!!こんな事してただで済むと思ってないだろうな???覚悟は出来てるだろうな?(ドス声)』

『お前達で何が出来る・・・この研究室に入ってきた事を後悔させてやろう・・・主人に誓ってでもこの研究室は守り切ってみせる!!!』

主人???どういう事???これ???あっ、もしかしてこれってモンスターボールに入ったからその投げた人を主人と思ってるって思ってOK???それならちょっとあれですなぁ・・・取り敢えずここから逃げ出してアコードの元に戻らないと・・・って思ったけどこれはアキを倒さないと先に進めないパターンね。でもさっきの物音で外じゃここに誰か居るって気付かれただろうし、時間的な余裕はそれ程ないと考えて良いか。じゃあバンギラスとハクリュー宜しく頼みます!!

まさかのアキとのバトルが始まってしまった。もう早めに終らせないと全員捕まってオワタになるで。

終わりが見えない・・・まぁまとまるまで書きますよ。

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