自分を守らないと誰かを守れない

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読了時間目安:20分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

何でもそうなんですけど、自分あってのそれですので。
自分あっての趣味だったり仕事だったり。誰かを守りたかったり趣味や仕事をやろうとしているのに、自分自身がボロボロだったりしたら結局共倒れですからね?

自分の事を犠牲にしてまでやる仕事とか趣味は無いのでは無いのかなと私は考えます(現実はケースバイケースが多いですが)
僕はふっと目を覚ます。おっ、意外と寝られたな。最初はこんな無理な姿勢だと絶対寝付けないなと思っていたが、一旦眠りに落ちてしまえば意外と深く眠る事が出来た。・・・でも少々寝た気がしないのはしょうが無い事だろうかな~。外はまだ暗く、駐車場にはオレンジ色のナトリウムランプが照らす色だけで染まっていた。ちなみに今日は平日。多くの人が仕事の日だが、その中でも特に早く出勤する人の車が道の駅に数台止まっているようだった。こんな暗い時間帯から出勤するなんて本当お疲れ様です・・・。

「もう朝か・・・・?」

僕は寝袋からもぞもぞと起き出しスマホの画面を確認する。時刻はまだ5時30分過ぎ・・・通りでまだ暗いわけだ。まだ多少は時間に余裕があるからこのまま僕はもう一回眠りに落ちようかと思ったが、それだと寝過ぎてしまうだろうと思い止めておく事にした。助手席ではハクリューが、後ろの席にはヒバニ―とゾロアがそれぞれまだ夢の中に居るようでスヤスヤと寝息を立てながら眠っているようで、特にハクリューに至っては色々とあったから凄く深く眠っているようだ。

ハ『・・・・トオルさん・・・・スー・・・スー・・・。』

どんな夢見てるんでしょ?恐らく僕が出てきては居るとは思うけど、リザ―ドンにも言える事なんだが、もうちょっと僕の事じゃなくて自分の事の方を大事にしてほしいものだな。さてと、僕は静かに車のドアを開けると鍵を閉めトイレへと向かう。なんか平日に休むとなると罪悪感を感じてしまうが今の僕にはもうどうでもよかった。第一あの会社にこれからも通い続けるのか?と思うと、リザ―ドンやバンギラスをああいう風に襲ったという事が脳裏をよぎ嫌な気分になる。これはもうハクリューが前言ってた通りに起業でもするしかないのかもしれないな・・・僕が持ってる資格は運転免許だけだから無謀かも知れないけど。

僕はトイレを済ませ顔を洗って車へと戻った。まだポケモン達は眠りに就いたままだったから、起こすのも悪いな~と思って車の外でボンネットに腰掛け、さっき道の駅にある自販機で買った暖かいお茶を飲む。こういう時は普通缶コーヒーでしょ?って思うかもしれないが、案外暖かいお茶の方が身体には良いような気がするよ。さてと、そろそろ一旦家に帰ってみましょうかと思ってボンネットから立ち上がろうとした時に車のドアが開く音が聞こえてきた。

ル『親方・・・おはよう・・・朝早いね・・・ふぁ~・・・。』

「あっ、起こしちゃった?って車の中でボールから出たのかよ・・・その時に他のみんな起きたんじゃないの・・・・あっ運転席の方に出たからハクリュー達を起こす事は無かったって?器用なもんだな。それよりも今日は余裕あるからまだ寝てても大丈夫よ?ルギアも昨日遅くまで起きてたし、疲れてると思うから全然寝てても良いよ?」

ル『いや・・・親方が起きるならおいらももう起きるよ・・・それにしても・・・車の中も寒いと思ったけど、外もなんかここ寒くない><』

うーん、少し冷えるかな・・・って思ってたけどルギアにとっては結構寒いのか?それとも昨日エンジン掛けずに寝たから寝てる内に冷えたとかかな??それだとハクリュー達の方も寒かったかも・・・やっぱり冬場はエンジン掛けっぱなしで寝た方がどっちかと言うと良かったかも知れない。僕は寝袋に入ってたから寒くなかったけど次からはそうしよう。

そうこうしている内に東の空からは朝日が昇りはじめ、街が動き始める時間帯になってきた。道の駅の傍を通る国道も交通量が増えてきて、空にも通勤者の乗ったポケモン達が増え始めた所でハクリュー達が起きてきた。それを見た僕はあまり朝の通勤ラッシュに巻き込まれるのは嫌だなと思ったので、エンジンを掛け暖気をし始める。新しい車は暖機運転要らないって言われるけど、やっぱり寒い日とかは1,2分エンジン掛けて待つ方がエンジンとか車には優しいと思う。寝起き急に走れっていわれても上手く走れないでしょ?それと一緒の原理よ。ある程度暖まる所まではアイドリングしておくべきだろうとは思う。

ハ『トオルさんおはよう・・・昨日色々あったみたいだから全然疲れが取れないよー・・・。』

ル『そんなに??おいらは全然疲れてないし、元気だぞ!!』

ハ『・・・そりゃあルギアは公民館行って何も無かったんだからそうだよね(小声)トオルさん今日は一旦家帰るんだよね?じゃあその時に僕のボールも持っていって貰おうっと。』

「そうだよね?やっぱりボールの方が幾分かは楽だよね??じゃあ一旦家に帰ってからボール持ってこようか?ヒバニ―もゾロアも起きた事だし、車の暖気も終った・・・じゃあそろそろ出発しようか。」

僕はギアを入れて車を国道へと駆り出す。最近のトレンドは飛行タイプのポケモンっでの通勤らしいが、現実は空を飛ぶとかポケモンに乗ったりで通勤する人はそう居ないし、そもそもポケモン自体を持ってないって人も一定数いるからトレンドって何だろうって思う。ゲームではポケモン持ってない状態で草むらに入ったらイカーンって感じだけど、そもそも草むら自体が無いし森もそこまで大きな物じゃ無いからポケモン持って無くても大して支障無いってのもあるんだろうなぁ。

ハ『トオルさん、それで家の方はどうなったの?リザ―ドンとバンギラスがそんな重傷負ったってなると家の方はもう壊滅状態なんじゃ・・・。』

ハクリューが助手席に(ちゃんとシートベルトはしてる)いるなんて本当久々。下手するとハクリューになったばかり以来かもよ?・・それよりもポケモン達をアコードに乗せたのが凄く久々なんだよな・・・そりゃあアコードしか無かった時はハクリューもリザ―ドンも乗せてたけど、その後イプサムだとかカローラだとか色々と増車しまくってたし。それに最近はアコードを通勤にしか使ってなかったから、以前みたいに走行距離が運輸関係みたいにべらぼうに増えるという事も無くなってきたし。

「うーん、リザ―ドンとバンギラスの血痕はまだ残ってると思うけど意外と部屋自体は無事と言うかなんと言うか。それよりも今日帰ったらちょっと掃除しとかないといけないかな・・・流石に賃貸だし、掃除しとかないと血とかは結構落ちにくくなったりするしね。」

ハ『そう・・・血痕って事は相当重傷負わされたって事だよね・・本当至らん団体だな!!僕がもうちょっとしっかりしてたらそんな奴らもう(自主規制)な状態にしてやったってのに!!本当!!!』

僕はそこからはなんか急に話す気が無くなって無言になった。それに感づいたゾロアがハクリューと話続けてくれたお陰で、その場の雰囲気が悪くなる事は無く、誰一人嫌な気分になる事はなかった。ありがとうゾロア、君は出来る奴だ。あとで好きな物買ってあげよう。さてと、僕はただ静かに黙々とシフトを動かしながらカーブの多い国道を走り続ける。交通量が多いのはまぁ仕方ないと言うことにしておいて、なんでこう今日はポケモンの飛び出しが多いのだろうか?危うく事故になりかけた場面が多々あったぞ?交通量が多い山岳国道なんだからもうちょっと考えて欲しいもんだ。でも何時も以上に飛び出して来る頻度多かった気がするな~・・・トラックとかタクシーとかもう急ブレーキ踏みまくってますよ~



「よし着いた。あれから特に何事もなってないようだね・・・郵便受けにも変な物入れられた形跡は無いし、取り敢えず安全の為に急いで部屋の中に入ろう。」

僕達は階段を上り自分の部屋の鍵を開けて中に入る。中は片付けも何もしてないから襲撃された時のままで時が止まっていた。それを見たハクリューは凄い深刻な顔をしていたがそれを僕は見ない振りをした。さてと、これは一体どこから手を付けていけば良いのかな?玄関からかな?それともまずはやっぱり居間の方?どっちでも良いか。僕はテーブルの上に車のキーを置くと近くにあったウェットティッシュを手に取り血痕の後を拭いていく。それを見たヒバニ―とルギアもウェットティッシュを片手に床を拭き始めた。そして、その他のハクリュー達は取り敢えず玄関とかで散らかった物を直して貰う事にした。流石に部屋全体が散らかった状態だと今後の事も考えられないし、また何かあった時に元々がどんな状況だったのかが分かりにくくなるからね。整理整頓&掃除は大切。

ハ『トオルさん・・・かなり悲惨な感じだったんだね・・・僕全く気付かなかったよ・・・これはリザードン達も相当頑張ったんだろうなぁ・・・そうじゃないとここまで酷い様相にならない。トオルさんも無理しないでね?』

「ありがとう・・・でもハクリューの方こそ無理しないでよ?何時も僕の事ばかりを気にしてくれるけどたまには自分の事も気にしてあげて?」

ハ『僕はトオルさんを守る為に今ここに居るんだから気にしないで?それよりもこれが終ったらリザ―ドン達が入院してるポケモンセンターの方に行ってみよう?もしかしたら昨日から好転してるかもしれないし、僕も二人の様子を見たいから・・。』

「そうだね・・・じゃあここが終ったらポケモンセンターに行ってみるか。」

ある程度片付いた所で僕達はポケモンセンターへと向かう事にした。その道中の車内はどこか重苦しい雰囲気が流れていて、何時もは陽気なヒバニ―すら何かを察してずっと窓の外を見ているという僕からすると凄い異常事態とも思えるような感じになっていた。あまりこういう時に色々とはしゃぐもんじゃ無いってのは分かるけど、どうもこういう雰囲気は苦手だなぁ・・・取り敢えず急いでポケモンセンターに行ってみよう。何か状況が変わっているかもしれない。






ハ『トオルさんから話は聞いたけど、二人とも無事で何よりだったよ・・・それよりも身体の方はどう?やっぱりまだ痛む?やっぱりあれだけ凄い惨状だったんだからバトルの時に負った傷よりも全然こっちの方が痛いよね・・・』

僕達はポケモンセンターに到着するとリザ―ドン達が入院している病室へと向かう。道中何か買ってこようかと思ったけど、医者から何か止められているとマズいから取り敢えず手ぶらで。病室へ入るとバンギラスの方はもうベッドに腰掛けてどこから持ってきたのか、小さな物語集を読んでいた・・・そんな事よりもなんちゅう回復力見せるんやこやつは・・・お医者さんもびっくり!な回復力だなポケモンはやっぱり。ただやっぱりリザ―ドンの方は傷が深かった事もあってかまだベッドに寝たままだった(起きてはいたが)

バ『本当トオルお兄ちゃんには迷惑掛けちゃったなぁ・・・ごめん・・・早く治してまた守るから安心して!これ位の傷なら私はすぐ治せるから!』

「いやいや謝るのはこっちの方だよ・・・僕がもうちょっと考えてれば二人ともこんな辛い思いしなくて済んだのに・・・本当ごめん・・・それとあまり無茶しない事。あれだけ凄い事になってたし、重傷を負ったんだから治ったと思っても暫くは安静にしておくことね。」

リ『トオルが謝る事無いぞ?そもそも謝るとしたらあいつらが謝ってくるべきなんだよ。急に拳銃で撃ってきたりポケモンの技で襲撃してきたり・・・本当考えたらますます腹立ってくるわ。それに俺の翼をこんなにも傷つけやがって・・・次会ったら絶対この分以上にお返ししてやる!!!!痛!!』

「う・・・うん・・・・そうだね・・・あまり無茶しないようにね。」

やっぱり医者から言われたあの事言えないよなぁ・・・翼の方は怪我が激しくてもう最悪空飛ぶ事出来なくなるかもしれないなんてね・・・でもこのまま黙っておく訳にもいかないし、いつかは言わないといけないんだろうけど、少なくとも今は言うべきタイミングでは無いよな??まだその事件から1日しか経ってないし・・・もうちょっと時期が来てからと言う事で今回は話さなくても良いよね??

リ『トオル・・・もしかしてこの翼の事で何か聞いたのか?』

「!!!・・・い・・・いや~特に何も聞いては居ないよ?ちょっと傷は酷いけど心配しなくても大丈夫って。それよりも翼大事にしておかないと、じきにリハビリが始まった時が大変だよ~?」

リ『・・・・もう空飛べないとかか?』

「!!!!!!・・・・・。」

ハ『り・・リザ―ドン!何言ってるの!全然大丈夫だって!!今はそんな酷い傷だからそう思うかもしれないけど、ほらこれからリハビリもしていくし治療も引き続きしていくから絶対治るって!だからそんなトオルさんを責めるようなこと言わないの!!トオルさんだって困ってるじゃない!!』

リ『ハクリューちょっと落ち着け。それにな、特に俺はトオルを責めてるつもりは無いぞ?・・・もう話しても大丈夫だぞ?俺の翼は傷が深くて最悪飛べなくなるって事くらい何となく俺自身が感じてるからさ・・・トオルが悪い訳じゃ無いから、隠さなくても大丈夫だ。それよりもトオルやハクリューの話し方で何となく察しはつくさ・・・。』

「・・・リザ―ドン・・・。ハクリューが言った通りに、これから暫く治療もするしリハビリもするから絶対に今まで通りに飛ぶ事が出来るって。今はまだ傷が治ってないからあれかもしれないけど焦らずに行こう?大丈夫だから?」

リ『当たり前だろ!第一飛べなくてどうやってトオル守るんだよ!この翼であの時だってトオル守ったろ?その翼がこんな所でへたって溜まるかって!!絶対にあんな奴らに負けるような翼じゃ無いからな!!』

ル『その活き!その勢いがあれば大丈夫だね!それよりもこれからどうする?リザ―ドンとバンギラスはこの状態だから無理だし、かと言って僕達だけでそのハクリューが連れ去られたって工場の中に乗り込むってのもなんか無謀っぽいし。どうする?』

そうなんだよな・・・でもハクリューの言ってたアキの自我がどうのこうのとか実験体がどうのこうのとかの話を聞いてると、猶予期間はそう長くは無い感じはするし、出来るだけ早めにお邪魔しまーすしたい所。ん??そもそも自我を完全に乗っ取られたらアキ自身はどうなるの??消滅する??それとももうルギアとして生きる事になる??はたまた人間だった事を忘れて最初からポケモンだったと言う事で生きていくって事???どういう事?ちょっとwhat?

バ『自我を失うねぇ・・・なんかその話もちょっと胡散臭い感じもするし、もしかしたらトオルお兄ちゃんを罠に嵌めようとしているのかもしれないよ?そもそもあの女はそういう女だったし、一緒に生活したあの期間でもなんかちょっとこれどうなのよ?って行動があったから信用出来ないのよね。』

ハ『そう!それは僕も感じた!そんな自我を失いそうとか、実験体とかでヤバいならもっと外部に助けを求めても良いと思ったんだよね!あんな国道からすぐの所にある工場だったらルギアになった力でどうとでも出来るでしょ?なんかそこがおかしいと僕も思った!そもそも僕は助けて貰った事には感謝するけど許すとは言ってないし!』

ル『自我を失うって事はつまりは自分が自分じゃ無くなるって事でしょ?じゃあそれまであった自分はどこに行くの??消える?それとも眠ったような感じになる?そこら辺ももうちょっとおいらとしては調べてみたいなぁ~。』

やっぱりみんな気になるのはそう言うところよなぁ・・・よし、じゃあ一旦帰って色々とネットで調べてみるか。場所とかも特定しないといけないし、航空写真見たりしてどこから突入した方が良いとかそういう所を見て見ないと。よし、じゃあ僕達も帰り・・・ん??リザ―ドンが何か言いたそうな顔してるな?

「???どうかした?何か言いたそうな顔してるけど??あっ、もしかして何か必要な物とかあったりする感じ?それとも身体のどこかが痛いとか?それなら急いで看護師さん呼んでくるけど・???どうかした??」

リ『いや・・・大した事じゃないけどさ、俺達がしてるこのマフラーも大分古くなってきたなぁってハクリューのしてるのを見て思ってな。』

あぁ、やっぱり前に僕が思った事と同じ事思ってたのか。そりゃそうだよなぁ・・・周りの同じポケモンと見分けが付きにくいからってこのマフラー渡したのはもう何年も前の話しだし、それから洗濯の時以外はずっと付けてて貰ってたから大分古くなってきたしボロボロにもなってきてるよなぁ。

「やっぱりそうだよね・・・グラエナにも話したけど、新しいの買おうか?グラエナは全力で拒否したからまぁ良いけど、リザ―ドンとバンギラスの分だけでも新しいのに・・・序でにハクリューがしているのも大分古くなってきたから一緒に」

ハ『嫌!絶対に嫌!それだけは絶対嫌だからね!!これはどうしても大事な物なの!だからトオルさんの頼みだとしてもそれだけは絶対に聞かないからね!』

リ『俺もハクリューと同じ意見。これはトオルから貰った大事な物だから絶対に手放したくないな・・・俺が変な事聞いたからこんなこじれたけど、やっぱり俺はこれが好きだし大事な物だからこのままで良い。新しいのは当分良いかな?ごめん。』

バ『私も同意見。』

そんな全員が全力で拒否らなくても・・・でもそんなに大事にしてくれるならあげた僕としても嬉しく思っちゃうな~、これだけ大事にしてくれてるのなら新しいのを買うのも当分は止めておこう。うん?なんかそれ以外の事についてリザ―ドンが言いたそうにしてるな?何だろ?

リ『それともう一つ。・・・退院したい。やっぱりハクリューが何かしでかさないか凄く心配・・・。』

バ『あっ、それ私も。』

ハ『なっ・・!!!リザ―ドンだけならまだしも、バンギラスまでもが・・・!!なんで僕だけがそんな色々と面倒な事起こすって思われてるの!第一それだけの理由で退院出来る訳無いでしょ!大人しく病院にいなさい!!ね!トオルさん!!』

「僕はそんな事を決める権限無いから僕の判断で勝手に退院出来ないからあしからず。あと、ハクリューが心配って事も言ってたけど、こっちにはまだルギアもグラエナも居るから大丈夫でしょ?それと、バンギラスももう身体大丈夫だからとか言う気持ち的な症状だけで退院したいとか言っても無理だからね?バンギラスは後1週間程度、リザ―ドンはあと1ヶ月程度かな~?それまでは不便かも知れないけどここでゆっくりと身体を回復して。」

リ『そうか・・・分かった・・・数ヶ月前にも言ったと思うけど本当に病院嫌いなんだよな・・・。怖いし暗いし。』

バ『まだ私が居るだけマシでしょ?こんな薄暗い部屋に1人になってもみ?怖さで動きも鈍くなるってものよ。それにここは窓の外から幹線道路が見られるから良いんじゃない?この下ではみんなが普通の生活送ってるって思えるだけ・・・少なくとも私はそれでどうにか心を落ち着かせてる><』

「先生にはこっちから言ってみるよ。家で療養できるなら家でしたいってね?じゃあまた来るからそれまで大人しくしておいてよ?じゃあみんな行こうか。」

ちなみに先程の話を主治医に話してみた所、思った通りに自宅療養は却下されましたとさ。
タクシーは基本的に営業エリア外でお客を乗せる事が出来ないらしいですね。

営業エリア内でお客を乗せて、営業エリア外で降ろすというのはOKらしいですが、その逆は駄目との事・・・あくまで私が聞いた話ではですが・・・。

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