第7話
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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください
翌日はやや曇りがかった天気ではあるが雨が降りそうな感じでは無く移動するには丁度いい天候だった。タツミ達は前日の夜早くに寝てしまった為今朝は相当早く起きてしまっていた。
タ「うーん・・・今の時間は6時ちょっと前・・・まだ日の出は迎えてないのかな・・・じゃあ今の時間帯の内に散策していた方が移動しやすいか・・そうするかな。」
ク『ふぁ~・・・あっタツミおはよう・・・朝早いね・・・。』
タ「あっ、ごめん起こしちゃったね・・・まだ寝ていてもいいよ?」
ク『いや、タツミが起きているしもう昨日早く寝たから起きることにする・・。それで今からどっか行くつもりだったの?』
タ「あれ・・?分った?」
ク『そりゃあ昨日早めに出て行ってたんだから今日もこんなに早く起きていたなら疑うでしょ。それでどこ行くの?』
タ「うーん・・それは外に出てから決める事にするよ。ちょっと待ってて、支度するから。」
ポケモンセンターの部屋にはもう一度戻ってくる予定なので大きな荷物はそのまま部屋の中へと置いておくことにしく。また今回は必要最小限の持ち物だけを持ちポケモンセンターの外へと出た。
ちなみに現在時刻は6時ちょっと前なのでまだ少し薄暗く、歩いている人は少ない。商店などは品だし等をしているがトレーナー等と思われる人はタツミ以外には今の所居ないようだった。
その後町の中を散策してみたが、元々小さな村な為それ程見物する場所等は無い。その為かキキョウシティからこちらの方を回って来るトレーナーはそれ程多くなく静かな山間にある集落といった感じが強い。だが、自然に囲まれている為か空気は澄んでおり水も綺麗。その為病気療養のために訪れる人も少なからずおり全く人気がないのかと言われるとそうでも無いのが現実だったりする。
タ「さてと・・・どうするかなぁ・・・あっそうだ、丁度一個観光地があったな・・・確かヤドンの井戸だったと思うけど行ってみる?」
ク『そうだね~、そこがここの観光地なら行ってもいいかなぁ~。』
タ「まぁ観光地って感じじゃ無いんだろうけどねぇ。」
タツミ達は町から少し外れた場所にあるというヤドンの井戸へと行ってみることにした。ヤドンの井戸とはその名の通りヤドンが多く住み着いているが、雨降らしという別名もあるようでこの地区の人々にとってはとても大切な物だと言う。
そういうヤドンの井戸だが現在ではこれ目当てに敢行しに来る人はほぼ皆無で有る。しかし、整備などは続けられており井戸の中にも町の中にもヤドンが沢山おり、またこの地域の人々はヤドンの事を大切に思っている為町の中にヤドンが居ても下手に追い出したりせずに仲良く共存しているのだとか。
ヤドンの井戸までは大体ポケモンセンターから15分程度歩いたところにある。その間商店や民家は連なっており集落の近くにある井戸といった感じである。
ヤドンの井戸自体はそれ程大きい者では無いのだが、ちょっと上に上がってはしごを使って一旦地下に下りる必要がある。内部はやや薄暗く地面はしめっている為歩きづらく怪我をする人も多いと聞くので、タツミ達は慎重に下り中へと入ってみるがクラウンが炎を出してくれている為何とか先へと進めていると言う状況である。
タ「熱・・・・さてどうするか・・・この先は特段何も無いような感じもするんだよなぁ・・・。真っ暗で怖いし・・・先に進まないといけないしなぁ・・・。」
ク『じゃあここら辺で引き返すことにする?そっちの方がまだ良いんじゃ無い?』
タ「そうだね・・・引き上げて次の町まで進む準備でもしようか。」
ク『それよりもお腹すいた・・・。』
タ「あっ・・・そうか、朝食まだだったね。じゃあポケモンセンターに帰ったら朝食にしようか。」
ク『賛成・・・。』
その後タツミ達はちょっと先まで進んだところで引き返すことにした。タツミ達が引き返した所はやや広くなっており水に反射した光が幻想的に輝いている場所で、前来た人達の沢山の足跡がここで引き返していた。またここから先にも道は続いているのだが土砂崩れの為現在立ち入り禁止となっている。
タ「なるほど・・ここから先は立ち入り禁止か・・・つまりは土砂崩れで廃道になるのも時間の問題って事か・・。」
ク『タツミ何言っているの?それよりも早く帰ろうよ・・・なんかここ気味悪くて怖い・・。』
タ「まぁ確かにね・・・夜じゃ無くて良かったもんだわ・・・帰ろうか。」
その後タツミ達は来た道を戻り地上へと無事に戻ってきた。帰ってくる時に業者と思われる人が数人行ったのを見るとまだこの道は管理されているようで、廃道にはなる事はなさそうであった。
タ「さてと、一応ポケモンセンターに行ってから今後の事を考えよう、あっ朝食もね?」
ク『そうしよう・・・もうお腹ぺこぺこだよ・・・。』
ヤドンの井戸を出たのは大体9時ちょっと過ぎだった為町はすでにお目覚めモードになっていた。その為来た時は人が少なかった町中がトレーナーや住人などでかなり賑わっていた。
ポケモンセンターも当然到着した時や出発した時の人の数とは打って変わり回復待ちが発生する程トレーナーで溢れかえっていた。その中をタツミは宿泊棟までやや小走りで行き無事に部屋へと辿り着くことが出来た。
タ「あんなに人が多いとは・・・案外この町も通行者多いんだなぁ・・・。」
ウィ『あれ?どこか行ってたの・・・?』
タ「あっ起こしちゃったね・・・ごめんごめん。一応ヤドンの井戸に行ってみたんだけど特段何も収穫は無かったなぁ・・・。」
ク『それよりも早くご飯食べよう・・・。』
その後帰りがけのフレンドリィショップにて購入したポケモンフーズとタツミの朝食を食べた後今日の日程について話し合うことにした。
タ「コガネまで行こうかなぁって思っているけど中々ここから遠いようだから途中で休憩を挟もうと思うんだ。」
ク『確かにそれが良さそうだね~・・・ここからコガネまでは今日一日じゃ移動しきれないような感じがする・・・。』
レガ『それならば途中でグリーンフィールドって場所があったと思いますよ、そこならば丁度中間地点だから休息した後コガネに行くのも行きやすいですから良いと思います。』
タ「なるほど・・・そういう場所があるのか・・・あとレガ、敬語じゃ無くても構わないからね?普段通りで良いよ。」
レガ『・・・分った。』
ウィ『それで今日はそのグリーンフィールドって場所まで行く予定なの?』
タ「それが一番よさそうだからねぇ~。一応そこにもポケモンセンターはあるみたいだから到着した時間を見て考えてみることにするよ。さてと、そろそろ出発しようか。」
ポケモンセンターを出発し一路西へと進み始めたタツミ達。町の中は観光客やトレーナーで溢れかえっており夜や朝の様子とは全く違う顔を見せていた。そんな中を進み続けると町外れのゲートに到着することが出来る。ここから先はウバメの森の入り口の為通行する人への注意喚起をすると通行人の把握をするという名目で設置されたが実際は森の中へ飛行タイプのポケモンを使って直接進入するトレーナーが居る為あまり役には立っていなかったりする。
タ「暗いねぇ・・・こりゃ懐中電灯が必要かな・・・ついでに買っといて良かったもんだ。」
ウバメの森の中は木々が生い茂っており昼間でもかなり薄暗く懐中電灯が無いと足下にある障害物に気づくのが遅れてしまうほどであった。その為現在はグリーンフィールドという観光地に向かう人以外は、あまり通る人はいないか一旦キキョウシティの方へ戻って遺跡の方を回るかしている人が多いようである。しかし、ヒワダタウンからコガネシティへ向かうにはこの森を通る方が一番近道だったりする。
タ「あっクラウン足下気をつけてよ?」
ク『大丈夫!それよりもタツミの方が気をつけてよ?結構色々落ちているからね?』
タ「大丈夫だ、問題は無い。」
森の中は基本的には一本道であり迷うと言うことは少なそうである。途中で分岐地点があるが看板が建てられている為その看板通りに進むと特段苦労せずコガネシティへと辿り着くことが出来る。しかし、タツミ達が一度向かうグリーンフィールドは途中で一旦道をそれる必要がある為かそれ程人気な観光地というわけでは無く静かな隠れ家的なスポットと言った位置づけといった感じである。
タ「ガイドマップによるとここら辺で一旦左にそれる道があるはず・・・あっこれかな?」
タツミが見た先には自動車が1台ようやく通れるような細い路地であった。勿論木々が生い茂っているためかなり薄暗く数百メートル先は暗闇と言った感じで地図に載っていなかったら進入するのを躊躇するような雰囲気だった。
ク『本当にここ進むの・・・?この先に本当に観光地って言われているほど綺麗な景色が待っているの?』
タ「それは・・・分らないけど進んでみないことには判断しようが無いからなぁ・・・だから・・・クラウンはちょっと肩に乗ってて・・・何かあったら逃げないと行けないから・・・?」
ク『ますます不安になってきた・・・。』
その後乗用車1台分の幅の道を歩いて行くと急に生い茂っていた木々が無くなり日差しが差し込んできた。今まで暗い場所を歩き続けてきたタツミ達だったため急な光の違いで一瞬視界が遮られた。しかし、目が慣れてくるとそこに広がっていた景色はまさしくガイドマップに載っていたような景色であった。
タ「当たったな・・・あー・・間違いじゃ無くて良かった。それよりも過ごしやすそうな所だね?」
ク『本当恐ろしかったよ・・・でも結構良さそう。』
タツミ達は一旦この地区にあるというポケモンセンターへと向かうことにした。観光地と言う事なのだが特段人の数は多くなく静かでとても穏やかな場所だった。
ポケモンセンターはこの地域の中では唯一の有人施設でありこの地域のポケモン達のオアシス的な存在のようである。訪問客はそれ程多くないのだがそれでも規模はヨシノシティよりも大きくどれだけ重要な位置づけなのかが分る。
タ「さてここでちょっと休息をとった後・・・って今はまだ11時くらいか・・あんまり時間的にも余裕で来れたなぁ~。」
ク『もしかしてこっからコガネまでが遠いんじゃ無いの?あまりのも距離的にも短かった気がするんだけど・・・?』
タ「そうだねぇ・・・まぁ一応聞いてみて遠いようだったら今日はここで休んでから明日一気にコガネまで行くってのが一番最善な策かなぁ~。」
その後タツミはジョーイさんにここからコガネまでの距離を聞いてみたが大体ここからキキョウシティまで戻るくらいの距離はあると言われ素直にここで一泊することにした。
タ「結局は1泊か・・・でもあまりにも時間がありすぎるから遊んできても良いよ~みんなも出てきて。」
ウィ『うわ~綺麗な場所・・・でもここって・・・どこ?』
プ『確かここはグリーンフィールドって場所で、有名な観光地の一つですよ。』
レガ『こんな場所が近くにあったんだね?凄く綺麗だし穏やかで過ごしやすいよ。』
タ「とりあえず今日はここに泊まることにしたからみんな自由に遊んできて良いよ?ただ無茶なことはしないようにね?」
レガ『僕はのんびりとタツミの傍に居ることにするよ。』
タ「?どうかした?具合でも悪い?」
レガ『いや・・なんかそれ程動くのも得意じゃ無いから・・・それになんか助けて貰っておいて僕だけ遊ぶのも・・。』
タ「あっ・・そうか・・じゃあまぁゆっくりしようか。」
ク『じゃあ僕達は遊んできても良い?』
タ「良いよ、でも気をつけてね?まぁウィング達が居るならまだ大丈夫かな。」
クラウン達が遊びに行った後はレガは静かに口を開き始めた。
レガ『・・・・僕あの場所で元々虐められてたんだ・・・。』
タ「えっ・・・・?虐められてたって・・・あの場所の周りに居たポケモン達に・・?」
レガ『うん・・・。僕は元々生まれつき親も居なかったし・・・友達も居なかったからいじめっ子達からすると虐めやすかったのかもしれないけど・・・ずっと殴られたりしてた・・・。』
タ「そうか・・・・。」
レガ『でも・・・・・・・・・・タツミに会えて良かった!それだけは本当僕でも分る!』
タ「なら良かった良かった。でも、相当大変だったんだな・・・でももう安心して良いよ?うん。」
レガ『うん!それは僕でも分ってる!』
タ「さてと・・これから何しようかな・・・あまりにも時間がありすぎるからねぇ・・・暇すぎるのも困ったもんだよね・・・。」
タツミは辺りを見渡してみると一面花畑や草原が広がっており、普段ならこういった所は観光客の1人や2人はいそうなものだがこの場所に至っては観光客はおろかトレーナーの姿も見受けられなかった。唯一動いているのはクラウン達や野生のポケモン達だけと簡単な話ポケモン達しかいないようだった。
タ「なるほどねぇ・・・隠れ家的な感じって書いてあったからなぁ・・。」
レガ『そうなんだね、でもあまりにも人が居なさすぎる気がするけど・・・。』
タ「それがちょっと気掛かり。幾らウバメの森を通らないとたどり着けないと言ってもあまりにも人が少ないよね、これであのポケモンセンターが成り立って行けてるってこれまた不思議なことだな・・。」
その後暫くしてから遊び疲れたクラウンとプレッサを背中に乗せたウィングが帰ってきた。クラウンに至っては泥だらけで一体どうやったらそんなに汚れるのかと言えるほど汚れていた。
タ「なんでそんなに汚れとるの?何したの?」
ウィ『簡単な話をすると・・・クラウンが泥で遊んでこうなった。』
ク『いやー・・ついつい、ははは。』
タ「ウィング、洗うぞ。弱めに水鉄砲。」
ウィ『了解!』
ク『えっえっえっ????ちょっと待って・・・僕炎タイプなんだけどー!!!!』
その後クラウンを無事に洗い終えタツミは今後の事について話し合っていた。
タ「クラウンは・・・まぁ・・すぐ起きるだろう・・・それよりもこれからの事なんだけど今日はここまででもうポケモンセンターに帰ろうと思うけど、明日は一応コガネで泊まろうと考えているけど大丈夫?」
ウィ『私達はそれで別に大丈夫。それよりもタツミの方は大丈夫なの?』
タ「まぁ行けると思う。あっクラウンが起きてきたな。」
ク『う~・・・いきなり水洗いするなんて・・・酷いよ~・・・僕こう見えても炎タイプで水は弱いんだからね・・・。』
タ「ごめんごめん、だけどあのまま汚れたままにしておくのもいけないからね。それよりもクラウンも明日はコガネまで行くけどそれで大丈夫?」
ク『えっ?僕はそれで全然大丈夫だよ!』
タ「よし、ならそれで行こう!・・・・じゃあポケモンセンターに帰ろうか。」
タツミ達がポケモンセンターに帰ろうと立ち上がった時クラウンが遠くに何かを見つけた。
ク『タツミ、なんか・・舞妓さんがいるけど・・・。』
クラウンからそう言われタツミもその方向を見てみる。すると確かに着物姿の女性が1人で何かを探し歩き回っているのが見えた。しかし、この地方では着物というのはあまり馴染みが無く、唯一着物姿の女性をよく見かける場所というとこの地方ではエンジュシティが有名なのだがここからエンジュシティまでは相当遠い。
タ「うーん・・・まぁ誰かを待っているみたいだし別に大丈夫じゃないかな?それよりも行くよ。」
ク『そんな物かなぁ~・・・?』
その後タツミ達はポケモンセンターへと辿り着く。しかし、先程までの静かなポケモンセンターでは無くそこにはトレーナーの姿が結構ある賑やかなポケモンセンターへとなっていた。
タ「もう夕方だから人が増えてきたって事かな?それよりも部屋に入っておこう。」
タツミはトレーナーを避けながら部屋へと戻ろうとするが、そこに1人のトレーナーがタツミの姿を見かけ声を掛けてきた。
ト「やぁ、君はトレーナーかい?僕丁度暇しているんだ、良かったらバトルしないかな?」
タ「ええ・・・まぁどうでも良いですけど・・・?」
ト「そうかい?それなら早速始めようじゃ無いか、行け!僕の愛しのポケモン!!」
トレーナーがそう言いボールを放つと中からピジョンが出てきた。
タ「へぇ~、カントーのポケモンを持っているんだねぇ・・・ん?そういえばこっちにも居たなカントーのポケモン・・・それよりもレガ行ってくれる?』
レガ『勿論!』
ト「ほぉ~・・・かなり珍しいポケモンを使っているな・・・でも俺の方がもっと強いぜ?ピジョン、かぜおこし!」
タ「レガは・・・・・うーむ・・・でんじは!」
レガは体から少し静電気のような物を発したと思ったらそれをピジョン向けて放つ。しかし、かぜおこしの影響を受けてしまい中々終点が定まらない。
タ「・・・そうだ!レガ、地面の砂を巻き上げてからもう一度でんじは!」
地面の砂を巻き起こした事により風の勢いは弱まったが何個かの石や砂がレガに当たる。しかし、それにレガは動じずにでんじはを相手に当てる。
ト「なっ!ピジョン、つばさでうつ!」
ピジョンはかぜおこしを止めつばさでうつ体勢に入ったが麻痺状態となっている為か先程までの勢いは無くどこか辛そうに降下してきた。
タ「レガ、しっぽでたたきつけて!・・・・恐らくまだ覚えてないと思うけど・・・。」
レガ『大丈夫!技は覚えて無くてもこれ位なら出来るから!!』
レガはピジョンが近づく限界まで待ち続けピジョンの翼が当たる直前に空へと飛び上がりそのままピジョンを地面へと叩きつけた。
タ「レガ、良くやった!」
ト「それで勝ったつもりか?甘いな、ピジョンそのままつつけ!」
一旦は地面に叩きつけられたピジョンだったのだが直ぐに起き上がりレガにつつくを繰り出した。レガは叩きつけた時の反動からまだ空中にいる状態で逃げ場が無くそのままピジョンのつつくを受けてしまう。
タ「レガ!大丈夫か!?」
レガ『何とか・・・でも相当効いたなぁ・・・。』
レガから返事が返ってきたためタツミはとりあえずほっと胸をなで下ろす。
ト「まだまだ終わらないぞ!次はそのままつばさでうつだ!」
トレーナーがそう指示したのだがピジョンはどこか満足そうに動くことが出来ずにいた。どうやら先程のでんじはの影響を受け痺れて動けずにいるようだ。
タ「レガ!再び叩きつけて!」
レガ『分った!!』
その瞬間を狙いレガは再びピジョンを地面へと叩きつける、次は衝撃が強かったのか砂埃が舞うほどであった。
タ「果たして・・・どうなったのか・・・砂埃で全く見えない・・・。」
ト「俺のピジョンが負けるわけないだろ・・?」
双方がそれぞれの思いを抱く中砂埃が徐々に晴れていく、そしてある程度視界が効くくらいまで視界が晴れた時そこに居たのは倒れたピジョンを見つめるレガの姿であった。
タ「レガ・・・・!まさか勝ったのか・・・?」
レガ『そうみたい・・・だけどこの子・・・相当怪我してしまって・・・。』
ト「はぁ・・・俺の負けか・・・戻れピジョン。それじゃあな、時間とらせて済まなかったな。」
そうトレーナーは吐き捨てるように言うと小走りにその場から去って行った。
タ「果たしてあいつは何だったんだ?それよりもレガ大丈夫かい?」
レガ『うん!僕はまだ全然大丈夫!』
タ「そうか、なら今度こそポケモンセンターに入ろうか。」
その後タツミ達はとりあえず夕食にする事にした。しかし、まだ早い時間の為かそれ程お腹が空いていないようで量を少なめにして対処することにし、深夜にお腹が空いたときはとりあえず何か小腹を満たす物を食べる事で解決することにした。
そして食べ終えた後は部屋でゆっくりとし明日の事を考え早めに就寝した。