第4話 どこかの町で目覚める野望

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(・・・うう)

どこかの町の、知る人ぞ知るような細い道。
そこに、一人の少女が倒れていた。髪が長く、体のいたるところに火傷があった。

(ここは一体…そうだ、ポケモンは…)

腰の方へ眼をやる。自分が住んでいた地方からパチリスと、イッシュ地方でゲットしたリグレーをモンスターボールに入れて腰につけていたのだ。しかし、そこには何もない。

(しまった。あいつらにとられたか。)

あいつらは私たちの敵。あいつらは世界征服に邪魔…。
今に始まったことじゃない。数年前も邪魔してきた。まったく、なんて奴らだ、むかつく。

(まあ、いいか。)

今回の作戦は完璧だ。奴らが邪魔しに来ようとも、最後に勝つのは私たち。

「何をしても無駄…たとえあいつでもね。さてと、そろそろ準備するか。」

少女は立ち上がり、体型を変えるためにはずしていた関節を元に戻す。顔に手をやり、変装をはぐ。
そこにいたのは、少女ではなく、一人の女性だった。

「いつかみたいにはいかないから。」

女性の顔に笑みが浮かぶ。
見る人には美しく見えるだろう。しかし、その口は空に浮かぶ三日月のように吊り上って、悪魔を想像させた。
女性はそのまま足を進める。ひとまず、アジトに戻るためだ。



いつかみたいにはいかない


今度はこっちがぶっ潰す


成功するのは私たち




























「見てなさいよ。ポケモンレンジャー。」

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