【第037話】助けるべき相手 / 嵐、チハヤ

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 ーーーーー災獄界ディザメンション忌刹シーズンの廟。
中央に巨獣の亡骸が横たわる閉鎖空間にて……2つの存在は退屈そうに会話を交わす。
方や亡骸の上に寝そべる青い髪色のホーン……方や肋骨の当たりに寄り掛かるクロウ。
忌刹シーズンと呼ばれる異世界の住人らだ。
「お、また災獄界こっちに侵入者が来たみてぇだぞ。しかも2人……おい、行ってみようぜ。」
彼は持ち前の感覚で、この世界に生じた違和感に気づいたようだ。
その反応は2つ……黒い服に身を包んだ男子学生のもの。
そう……ストーム迷霧フォッグのものだ。

 が、しかし……。
「……待て、ホーン。その反応は、既にリコレクトの奴が対応済みのようだ。感知がワンテンポ遅れているようだな。」
「チッ……何だよ。」
「奴らも、私達の目を掻い潜る術を身に着けはじめたということだろう。お前の落ち度ではない。悲観するな。」
「ったりめーだろ……。」
片手間に指先からスパークを散らしつつ、また退屈そうな表情を浮かべるホーン。
何も代わり映えのしないこの空間は、やはり彼にとっては退屈なものなのかもしれない。

 しかしそんな時……亡骸の頭部が淡い緋色に輝き始める。
「ん……?この感覚は……」
ホーンがそれを感知すると間もなく……廟の空間の一地点が縦方向に裂け始めた。
その裂け目からは陽光のような光が漏れ出す。
やがてその光に紛れるようにして、中から緋色のポケモン……コライドンが現れたのだった。
 
 そう……忌刹シーズンらから『リコレクト』と呼ばれる存在である。
右腕に何かを抱えた状態で、彼(?)はこの廟に現れたのだ。
「……リコレクトか。」
『お久しぶりです。夏ノ角獣サマー・ホーン様、秋ノ爪獣オータム・クロウ様。』
リコレクトは深々と頭を下げ、挨拶をする。
「おいやめろ。長ったらしくて嫌いなんだよその名前。」
「……お前がその名前で呼ぶのであれば、私らも『古来ノ追憶獣エンシェント・リコレクト』と呼び直したほうが良いか?」
『ハハハ、確かにそれは少しばかり煩わしいですね。失礼しました。』
そう笑いつつ、リコレクトは手元に抱えていたものを床へぽとりと落とした。

「おい、何だよそれ。」
「人間か。しかも、生きている……。」
クロウは興味深そうに、リコレクトの投げ捨てたもの……そう、ひとりの人間に目をやる。
それは身長約150cmちょっとの男子学生で、グレーのTシャツに黒いマントを羽織っている。
……そう、先刻リコレクトに拉致された、黒衣の観測者ジャッカニューロストームであった。
『えぇ、先程の事を追ってこの世界まで来たみたいでね。何かの役に立つのではないかと思って、こちらまで持ち運んできた次第です。』
そう言うとリコレクトは、微動だにしないストームの方へと微笑みかけた。

「っつーか生身の人間がこんな場所まで来られるわけねぇだろ。ここ災獄界ディザメンションの結構深いとこだぞ。どういうことだよ。」
「恐らくは超人類アウトサイダー……常人の理を外れた存在だろう。であれば、この世界で生きていることにも説明がつく。」
ホーンやクロウの言う通り、普通の人間であればこんな場所で生存することは不可能だ。
しかしストーム超人類アウトサイダー……ある程度は災獄界ディザメンションの影響を軽減することが出来るのだ。

 クロウはストームの頬を指先で軽く突く。
するとそれに反応するかのように、彼はバッと身を起こしたのである。
「ッ………!!」
『おや、起きていたのですか。』
クロウからすぐさま距離を取り、ストームは鬼の形相で周囲の様子を探る。

「……僕に触るなッ!!」
「ふむ……動きが機敏だ。この災獄界ディザメンションに場馴れしていると見える。」
「ッ……!」
普通に会話をしているだけ……だが、それでも感じる圧倒的な気迫。
このクロウも、遠くに佇むホーンも、リコレクトも……皆、人間やポケモンなど取るに足らないほどの力を持っている。

 ストームは彼らをひと目見てすぐに、自分が敵勢力の手中に落ちたことを身体で感じた。
行動を一歩でも間違えれば、即座にその命は消し飛ぶ……と、本能が理解したのだ。
そんな彼は、自身の身体に誰をも触れさせないようにしつつ……相手を刺激しないように立ち回ることを決めた。
「……まぁ、袋の何とかってやつだよねコレ。」
その場で中腰を維持しつつ、両手を上げて無抵抗の意志を示す。

『飲み込みが早くて助かります。あ、それと先に忠告しておきますが、助けは来ませんよ。あなたの存在は、一時的に地球の歴史から抹消しておきました。誰もあなたのことを覚えてなどいません。』
「ま……そんなことだろうと思ったぜ。いいよ、一体アンタらは僕に何を求めてるんだ?」
「私たちが聞きたいことはただ1つ。現状見つかっていない忌刹シーズンの3パーツ……『春ノ尾獣スプリング・テイル』『冬ノ翼獣ウィンター・ウィング』そして『未来ノ動力獣プロスペクト・ドライブ』の場所だ。」
クロウは単刀直入に、要件をストームへと尋ねる。
その質問に対して少し考えた後、彼は答えた。

「うーん……生憎僕は、『忌刹シーズン』が何かすらよく分かってないんだよね。ただ、心当たりが無いわけじゃない。特にその、なんちゃらドライブって奴なら……少しは役に立つ情報があるかもね。」
「ほう……?」

 クロウが更に問い詰めようとしたその時……ストームは腕を前に差し出してNGサインを出す。
「おっと……無料サービスはここまでだ。こっから先は、『報酬』を貰ってからにしょう。」
大胆にも、ストームはここで情報を出し渋ったのである。
当然その受け答えは、忌刹シーズンらにとっても予想外で……特に短気なホーンは、それに憤慨する。

「んだとテメェ……自分の立場を分かってんのか!?」
「あぁ、分かってるさ。なぁリコレクトさん。迷霧フォッグじゃなくて僕だけをわざわざ選んで連れてきたってことは……僕にとって有益なトラウマ報酬を用意してるってことだろ?そいつを前払いで教えてくれよ。」
『……ご明察。良いでしょう、あなたにもいくつか情報を伝えましょう。まずは災獄界ディザメンションの詳細、忌刹シーズンの成り立ち。そして……』

 ……次にリコレクトの口から告げられたのは、ストームが最も求めていたものであった。
『……北アゼンド海の洋上で起きた大事故。「DF-013号爆破事故」の事を。』
「ッ……!!」
ストームは息を飲む。
思い出したくも無い苦痛に、脳が痛む。
それでも……彼にとって、それは聞かなくては行けない一つの話であった。

「……ッ。失礼、少し席を外す。」
その時、クロウが唐突に何かを察知したようだ。
自身の姿を人型からランドロスのものへと変え、天高く飛び上がると……
そのまま上空に生じた裂け目の中に、砂粒とともに消えていった。

「おいおい何だよアイツ……こっから色々聞き出すとこなのによォ……!!」
『……まぁ良いでしょう。私も近々用事がありますので、端的に済ませましょう。』
「だね……お互い手早く済ませようぜ。」
ストームは全神経を集中させ、リコレクトに注目する。

「(出来るだけ情報は搾り取ってやる……黒衣の観測者ジャッカニューロの使命のため……そして何より、僕自身のために!)」



 ーーーーーGAIA南西エリア、牧場。
チハヤとテイルはGAIAライナーを飛び降りると、夜更けの牛舎に駆け込んでいく。
「すんませーーーーんッ!!」
彼が靴底消毒のトレイを踏んでから裏手の扉に入っていくと、そこには……

「おー、チハヤくんかぁ。」
「ニーノ先輩!!よかった、まだ居た……!」
10kgの餌袋を担いで運んでいたニーノがいた。
どうやらまだ畜産部の活動時間だったようで、牛舎に残っていたようだ。
「どうしたのかなぁ?顔色悪そうだけど?」
「ッ……そうだ、えっとですね、急患ッス!ちょっと今やべぇポケモンがいて……!!」
そうしてチハヤはかくかくしかじか……リーダー同士の争いに敗北し、群れから処刑されかけていたケンタロスのことを伝えた。

「あぁ……なるほどねぇ。捕まえてきちゃったのかー……。」
チハヤの話を聞いて、ニーノは苦い顔をする。
「……本当は手を出しちゃいけないんだよね、こういうの。」
テイルが質問した。
彼女の言う通り……本来であれば、ケンタロスの淘汰はあくまで自然の摂理。
人が手を出して良いものではない、というのが一般通説だ。
が、しかし……

「うーん、そんなことはないよぉ。野生下で生きられないポケモンを、トレーナーが保護するって事は珍しくないからねぇ。」
ニーノが言うように、保護そのものは全く問題はない。
しかし、問題はそこではなく……
「ただ、僕はあくまでただのポケモントレーナーだ。そりゃあ、偶蹄目のポケモンにはいくらか詳しいけど……ちゃんとした治療ができるかどうかは分からないよ?」
「うっ……」
「それに、こういうのは本来ならレンジャーさんや研究者さんの方に行くべき件だ。どうしてこの牛舎に来たんだい?」
そう、ニーノは獣医でもレンジャーでもない。
ただただポケモンに人より詳しいだけのトレーナーだ。
大牧場の御曹司ゆえにケンタロスなども専門外ではないが……救急医療ともなればやはりお門違い感は否めない。

 そんなニーノの質問に……チハヤは間髪入れずに回答した。
「すんませんッ……色々考えたけど、ニーノ先輩の顔しか浮かばなくて!でも、迷ってたらコイツは死んじまうから……!」
そう……チハヤは残念ながら、そこまで冷静に考える余裕はなかったのだ。
しかし、彼の関係者の中でも最も知識があり、且つ事件現場からも近いことを考えれば……ニーノを頼ったのは、存外間違っている選択でもなかったのだ。
「……そっか。まぁ、そんだけ頼み込まれたら仕方ないねぇ。」
そう言うとニーノは近くの床に餌袋を下ろす。
そして壁に立てかけていたピッチフォークをチハヤに、バケツをテイルに投げ渡す。

「うおっ……」
「とりあえず……08番のスペースを使うから、そこにゴムシートと床材を運んでおいてねぇ。」
「う……うっす!!」
「テイル先生は納屋の方から拘束用のロープを。治療中に暴れると此方も危ないからねぇ。」
「……わかった。」
チハヤ達はニーノの指示の元、すぐに牛舎端の倉庫まで駆けていく。
今年度に入ってから何度か出入りしているので、彼ら牛舎の使い勝手はある程度把握している。
手際よく、そのままケンタロスの病床の準備に入っていったのだ。

「さて……僕は医療キットの準備をしておくか。それと、レンジャー科の先生にも連絡をしておかないとなぁ。」


 ーーーーー「ぶ……る……」
そして病床の準備を終えた彼らは、ケンタロスをボールから出す。
彼は虚ろな目で横たわり、相変わらずぐったりとしている。
心なしか小さく咳をしており、呼吸が苦しそうだ。
「うん……なるほど。ちょっとごめんねぇ……。」
「ぶるっ……」
ニーノはケンタロスの身体に触れ、状態を確認していく。
骨の折れている箇所は何処か、外傷は何処か……などだ。

「(右後脚を骨折。内出血が腹部から脚部にかけて推定30箇所。あ、発熱器官の炎症が酷いな……呪術系統のダメージとなると処理が面倒だぞ……)」
徹底的に調査し、瞬く間にケンタロスの状態を見抜いていったのだった。
その様子は、殆ど獣医のそれと大差ない身の運び方だった。
「ど、どうっすか……?」
「……うん、とりあえずは脚を固定して、抗炎症剤を注射しておくことになるかなぁ。これ以上咳をすると、他の患部に障るからねぇ。そっから先は、レンジャー科の先生の判断に任せた方がいいねぇ。」
ニーノは医療キットを取り出すと、口で説明をするのとほぼ同時で応急処置を施していく。
包帯と添木で後ろ足を強く固定し、臀部に太めの注射針を刺す。
「ぶ……る……」
間もなく、小刻みに咳き込んでいたケンタロスは瞼を閉じて眠りについた。




 それからしばらくして……牛舎の扉を何者かが叩く。
「失礼、お邪魔するよ。」
扉を開いて現れたのは……背の低い男性教師。
緑色のジャージとバンダナ、そして若草色の長髪……という、なんとも特徴的な外見の人物だった。
「ソテツ先生。夜分遅くすみませんねぇ。」
「いやいや、ホントだよ。第一、こういうのはスズメ先生とかの方が適役なんじゃないのかい?」
「でも、あの先生は人体専門ですからねぇ。ここはやっぱりソテツ先生かなぁ、と。」
「やれやれ……オイラ、基本的にくさポケモン以外はあまり得意じゃないんだけどな……。」
口では及び腰であるが、その手には多くの医療器具が詰まっているであろうカバンが握られている。
既に身体が動いており、迅速に治療へと移行しているのである。

 この人物の名前は、ソテツ・センバ。
主にレンジャー科などで指導を行う、GAIAの生態保全学教員だ。 
他地方にてトレーナー及び生態保安官としての経験もあり、ポケモンに対しての医学的な知識も多く備えている。
その実力は折り紙付きで……
「(あ……確か試験官プロクターの……!)」
そう、試験官プロクターの資格まで持っているのだ。
二つ名は『万緑の庭師グリーネス・ガーデナー』……その柔剛入り乱れる戦術に、多くの学生が苦しめられることで有名だ。
そんなソテツの腕を見込んで、ニーノは彼をこの牛舎に呼んだのである。

 さて、眠り続けるケンタロスを見て……ソテツは開口一番こう言った。
「あー……もう応急処置しちゃったか。」
「な、なんかマズいんスか?」
「添え木をつけちゃうと、もうしばらくはボールに戻せないからねぇ。残念だけど、完治するまでこの牛舎で面倒を見ることになるかな。」
そして彼はカバンの中から棒状のもの、そしてビニール製のパックを取り出す。
組み立て始めたのは、病院でおなじみの機材……そう、点滴器である。

「うん、持ってきて良かったね。とりあえず刺しちゃうか。」
と、管の先にある針を頬へ容赦なく突き刺す。
そのまま流れるように、ケンタロスの治療体制を整えていく。
「す、すげぇ……」
「まぁ、この手のポケモンの治療なら山ほどやってきたからね。大体は感覚でわかるよ。」
くさポケモン以外は苦手……と言いつつも、その手際はやはりプロの保安官。
あっという間にケンタロスの病床が完備されていった。

「かくとうタイプのポケモンはちょっとの怪我でも血糖値が低下しやすい。ましてやこんな重症なら尚更……とにかく点滴を絶やさないことだ。8時間毎にちゃんと交換してくれ。」
「は、はい……。」
チハヤはソテツの話を聞き、スマホに必死でメモを取る。
いつもの彼らしからぬ、必死の様子だ。
「(……チハヤ、真剣だ。他人の命が懸かっているからかな。)」
その変わりようには、テイルも驚くばかりであった。

「あとは……そうだね。」
ソテツは少しばかり考えると……牛舎端のスペースに向かってボールを投げる。
「ぎーーらッ!!」
中から飛び出てきたのは、たねポケモンのフシギバナ。
くさタイプの中でも全体的な能力値が高く、最メジャー格のポケモンだ。

 ソテツはスマホの画面に文字を打ち込み、それをフシギバナへと見せる。
「ほのお・かくとうで骨折と内出血……ならこのレシピだな。じゃあフシギバナ。これで調合、頼めるかい?」
「ぎららッ。」
短く頷き、返事をするフシギバナ。
そんな彼の眼前に、ソテツはすり鉢を差し出す。
その中にフシギバナは、様々な色の花粉をリズムよく振り分けていった。
その粉に水やら塩やら様々なモノを混ぜ合わせつつ、ソテツはすり棒を回していく。

「あ、あれは……?」
「ポケモン由来の生薬……ってとこだねぇ……」
「……それって大丈夫なの?安全面とか。」
「まぁ、素人が真似するのはご法度だけど……ソテツ先生はくさポケモンのエキスパートだからねぇ。ウルトラCだよぉ、アレは。」
そう、これはくさポケモンへの知識と保安官としての経験が為せる荒業。
決して誰にでも再現できるような技術ではないのである。

 間もなく、フシギバナとソテツの手によって、すり鉢いっぱいの粉薬が完成する。
「よし……完成だ。」
その粉薬を小型のジップロックに振り分けつつ、ソテツは片手間に説明していった。
「体内の炎症が酷かったからね。これをちゃんと一日2回、朝夕に飲ませてくれ。そうしたら外傷と合わせて、2日あれば治ると思うよ。」
「あ、ありがとうございます!」
そうして全てを終えたソテツはフシギバナを戻し、その他の荷物を片付け始める。
そんな最中……彼はチハヤの方を向いて問いかけた。

「……あのケンタロス、連れてきたのは君だよね?」
「っす……そうですけど……。」
そう答えたチハヤに、ソテツはため息混じりで伝える
「確かに君の親切心は素晴らしいモノだよ。ポケモンの命を大切にしたいって心意気は見上げたもんだ。だが……」
「だが……?」
「基本的にこういうのは、素人が手を出すべきものじゃない。特にケンタロスは、君が思っている以上に凶暴なポケモンだ。助けるために手を差し伸べたら、逆に蹴り殺される危険性だってある。」
「ッ……!」
そう、それは脅しでも貶しでも何でも無い……生態学の教員としての忠告であった。

「助けるべき相手と、そうじゃない相手は……しっかりと見極めるべきだ。君自身の命を守るためにもね。」
ソテツはチハヤの危なっかしさを案じて、そう告げたのである。
が、しかし……
「……。」
チハヤは妙に納得の行かない様子であった。
彼の中では「助ける相手を選べ」というのが……どうも引っかかっているようだ。

 その腑に落ちていない様子は、ソテツにも伝わっていたようだ。
彼はまたひとつため息をつき……
「……ま、オイラは忠告しておいたぜ。お人好しも程々にしておけよ。」
そしてそのまま、牛舎の裏戸から去っていったのであった。


「……さ、チハヤくん。もう今日は遅いからねぇ。早く帰った方がいいよぉ。」
ニーノはそう伝え、チハヤとテイルに帰宅を促す。
「明々後日にはオモト先生との果たし合いプレイオフだもんねぇ。ゆっくり休みなぁ。」
「……。」
だがしかし……チハヤはその言葉に対して、首を横に振る。

「……すんません、ニーノ先輩。俺、今日泊まります。」
「……え。」

[人物ファイル]
☆ソテツ・センバ(36)
☆所属:GAIA教員、生態保全学教員、試験官
☆外見の特徴:緑のジャージ、緑のヘアバンダナ、若草のロング、低身長。
☆ひとこと:レンジャー科で教員を務める傍ら、GAIAの生態保安官も兼任している。あまりに多忙なため、個人用の研究室はほぼ寝床と化している。ちなみに迷霧の担当教員。




[ポケモンファイル]
☆フシギバナ(♂)
☆親:ソテツ
☆詳細:ソテツのエースポケモン。『つるのムチ』や『はっぱカッター』などの低威力だが汎用的な技を駆使し、数多の場面を切り抜けてきた。

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