【ここまでのダイジェスト】第0章

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

【ここまでのダイジェスト(第0章)】



[第001話]
……学年度末の3月。成績不振のあまり留年の危機に瀕したGAIA普通科の4年生、チハヤ・カミシロは担任の教員であるトキワから、救済案として『企業トレーナー養成プログラム』を5年制から受講することを提案される。しかしそのためにはポケモンが1匹以上は必要、ということでチハヤは同級生のシグレと共にGAIA敷地内の森を訪れる。しかし「ポケモンに異様に遠ざけられる」という彼の体質のせいで一向にポケモンは捕獲できない。商業科の先輩であるニーノの協力も虚しく、日が落ちても収穫ゼロのチハヤ。この日は引き上げようとしたその最中、彼は森の茂みを抜けると全く知らない異様な場所へとワープしてしまっていた。


[第002話]
……チハヤが飛ばされたのは、「災獄界ディザメンション」と呼ばれる異世界であった。足元に空、上から生えるビル等のこの世の常識が通じないものばかりな異様な世界。五里霧中を歩いていたチハヤは、黒い油の中に倒れ伏す巨獣の亡骸を見つける。その中で迷い歩くシキジカを見つけ、近寄ろうとした矢先、突如として人語を喋るボルトロスが現れる。怒り狂うボルトロスは周囲に落雷を撒き散らし、その影響で周囲は火の海と化す。取り残されたシキジカを助けるべく炎の中に飛び込んだチハヤだったが、目立ったせいでボルトロスに目をつけられて襲われてしまう。万事休すと思われたその時、またしても上空から突如現れたのはラブトロス。ラブトロスはチハヤとシキジカを拾い上げると、そのままどこか遠くへと飛び去っていってしまったのだった。


[第003話]
……現世では行方不明のチハヤを捜索するべく、黒衣の学生2名が森の中を懸命に駆け回る。一方、災獄界ディザメンションにてラブトロスに連れ去られたチハヤとシキジカ。ラブトロスは人の姿になり、自らのことを「テイル」と名乗った。危機が一旦去ったチハヤとシキジカは打ち解けあい、そのまま彼のポケモンとしてついていくことに。安堵したその直後……彼らの上空を、巨大な龍のような獣が飛んでいく。その姿や骨格は、あの廟で見た亡骸と完全に一致していた。龍のような獣は、ホウエン地方のカイナシティを模した街をたちまち火の海へと変えた。人々は為す術なく獣に惨殺され、その中にはチハヤのよく知るシグレのような人物までもがいた。テイル曰く、この場所は10年後に起こる出来事が再現される場所……とのことだ。即ち、10年後にはあの陰惨な終末が待ち構えている……ということである。そしてその原因となった人物の名前は「チハヤ・カミシロ」であることがテイルの口から告げられる。


[第004話]
……眼の前の男が10年後の破滅の原因と知ったテイルは、チハヤの首を絞めて彼の殺害を試みる。が、間一髪のところで急に現れたコライドンの姿をした何者かに制止される。「リコレクト」と自らを名乗る彼は、チハヤを養成プログラムで成功させて将来を変えれば、破滅の未来を免れることが出来る、と告げる。その言葉を信じたテイルは、試験官プロクターとしてチハヤの指導教員になり、彼をGAIAの頂点に導くことを決めた。その後、長雨の発した信号を発見したテイルとチハヤは無事現世へと帰還する。


[第005話]
……翌朝、テイルとチハヤはGAIAの学園長室に直で殴り込みを掛ける。学園長であるトレンチに、「テイルを試験官プロクターにしてほしい」と直談判し、秘書のポインによる審査に合格することを条件にその提案を飲んだ。テイルの試験を待つ間、トレンチはチハヤに、「生半可な覚悟でこの授業を受けると、社会的に死ぬ」と警告。しかしそれをチハヤは硬い意志で拒み、養成プログラムを受講することを決意。無事試験官プロクターの資格を得たテイルと共に、4月から企業トレーナー養成プログラムを受講することが決定した。


[第006話]
……テイルが公式に試験官プロクター、そしてチハヤの指導教員として認可された。しかしその事実に、シグレは納得がいかない。しっかりした経歴のないテイルにチハヤを任せられない、と考えた彼女は、自らも養成プログラムへと参加することを決める。そしてその推薦状を、学園のNo.2たる総合教務主任・ウツセミに書かせたのであった。


[第007話]
……ポケモンに関してズブの素人たるチハヤは、テイルによって肉体的な猛特訓を強いられる。泥沼の上で逆さ吊りにされたり、断崖絶壁を降りるトレーニングをさせられたり、と過酷な訓練が続いていた。しかし泥沼での訓練の途中、通りかかったバイクライダーの少女とホゲータのお陰で中断された。直後、現れたのは帰りが遅いチハヤを心配したトキワとシラヌイ。しかしトキワの顔を見るなり、テイルは血相を変えてチハヤを連れ去ってしまう。そして彼に、「二度と彼女に近づくな」と警告をしたのである。それから2週間ほどの猛特訓が続き、チハヤはいよいよ5年生になる。企業トレーナー養成プログラムの幕開けだ。


[第008話]
……教室の扉をくぐったチハヤが目にしたのは、顔なじみのシグレやシラヌイ、そして黒衣の学生やイロハなどの見知った面々である。しかし空気はお世辞にも良いとはいえず、ピリピリとした緊張感が走り続けている。そんな最中、教務主任のウツセミに寄る挨拶が行われ、始業式が開幕する。そしてずらりと並ぶのは、これからチハヤが倒さなくてはならない試験官プロクターの面々。加えて挨拶に訪れたのは、昨年度の主席学生であるノヴァ。ノヴァの声にチハヤが既視感を覚える中で、始業式は進んでいく。


[第009話]
……学生一同の点呼が終わった後、始業式はついに親睦会へと移行する。しかしチハヤがクラスメイトたちに会話を試みるも、積極的に応じてくれる学生は殆居ない。悪戦苦闘する中で、彼に語りかけてきたのは先輩のノヴァ。彼いわく、「チハヤには見込みがある、此方に来てくれるのを待っている」とのことらしいが、果たして。


[第010話]
……2匹以上のポケモンが必要だ、とウツセミに告げられたチハヤは新たなメンバーを探すため、テイルやシグレ、シラヌイと共にストーンサークルを訪れる。チハヤに捕まえさせるため、強引に叩き起こしたイワークとの戦いを指示するテイル。やむなく応じる彼であったが、技の選択を誤ったため一気に形勢不利に。危機的状況の彼を助けたクワッスとシグレであったが、それについてテイルとの間で論争が勃発。シラヌイとボチによって無理やり宥められた後、彼らは近くに居たガケガニを捕獲するべく立ち向かっていく。


[第011話]
……先の反省を活かし、着実にガケガ二を追い詰めていくチハヤとシキジカ。しかし『いかりのこうら』が発動してしまい、一気に形成を覆されてしまう。遂にシキジカは戦闘不能となり、チハヤは敗北を喫する。そして、直後に現れたケシキとニャオハによってガケガ二は見事に捕らえられてしまった。チハヤの至らぬ点を忌憚なく指摘し、足早に去っていくケシキ。戦えるポケモンのいなくなったチハヤは妙に重たい荷物を背負いつつ、GAIAライナーの駅舎へと戻るのであった。その一方、ケシキの方も体調の不調に悩まされ、スズメと共に保健室へと帰還して行った。


[第012話]
……昼食を取るためリュックを開いたチハヤだったが、中に入れていた菓子パンは全てどこからか侵入したパピモッチによって食べ尽くされていた。だがそのパピモッチを捕獲することで、なんとかノルマである2匹目のポケモンの確保に成功。シグレによる勘違いからの言及を避けつつ、GAIAから配られたコテージへ帰還していくのであった。……が、その道中で迷ってしまったため先輩のイサナに助けてもらうことになった。


[第013話]
……イサナによって無事にコテージに着いたチハヤ。一晩を明かし、翌日には最初の授業が開講される。しかしその実態は、ペチュニアによって開かれるあまりにもお粗末な座学の授業であった。そんなこんなで午前の授業が終了し、遂にプログラム履修者一同は「境界解崩ボーダーブレイク」の授業を受けることとなる。ちなみにテイルは初日の仕事でPCのキーボードとポインの胃袋をぶっ壊していた。


[第014話]
……トレンチ学園長によって、境界解崩ボーダーブレイクの授業が開講される。ウツセミ曰く、その実態は「ポテンシャルの可視化、手掛けるべき学生の早期発見」であり、GAIAの玉を尊び石を嘲る風潮の象徴であるそうだ。学生たちは各々それぞれの境界解崩ボーダーブレイクを開花させていくが、その中でもチハヤとケシキだけは一切の技が出せずに悪戦苦闘していた。遂には咳き込んで倒れたケシキをチハヤが搬送しようとするが本人が拒否。そうこうしているうちに、彼らは災獄界ディザメンションへと巻き込まれてしまうのであった。

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