タイムスリップした話④

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あと1,2話はのんびりとこんな感じの話を続ける予定ではあります。
「お願いします!!もう充電かなり厳しい状態なんです!!だから電気分けてください!!もう貴方だけが頼りなんですよ!!」

???『いやいやいやいきなり目の前に現れたと思ったら第一声が電気分けてくれませんかっておかしくありませんか!?!?そもそも電気って分ける物でもないし、第一見ず知らずの人間に電気なんて分ける事出来ません!!!』

翌朝、一先ず静かに村を出る事が出来た僕。ヒノアラシ達が昨日あんな事言ってはいたけど、当の本人達は凄いグーグー寝てたので起こすのも悪いと僕は一人村の外へと出てきた。もしかして朝早くに出たら村の入口に配置されている守衛も寝てるんじゃね?って思ってきてみたら案の定なんか寝てたからこれはどうにかなるんじゃね?って思ってたら本当にどうにかなったのはちょっと色んな面で不安だった。村の外は危険って言われてる割には緊張感がない。





「5Vで良いから!!そんな10万Vとか出さなくて良いから!!本当お願いします!!」←土下寝

そして村の外に出てきた僕は電気ポケモンなピカチュウとかに狙いを定めて走り回ったのだが、第一こんな超早朝にピカチュウなんて動いている訳もなく・・・そもそもピカチュウってこの地方に居ねえわ。動いているのはビッパとかコロボーシとかばっかりで・・・そしてようやく出てきた!!と思ったら逃げられるし・・・。そこで超強硬手段で目の前を歩いていたコリンクに狙いを定めて現在に至ると言ったわけだ。第一僕いま凄い命知らずな事してる気がする。

コ『!?!?!土下座ならぬ土下寝までされても嫌な物は嫌です!!もう帰ってください!!』

そうコリンクは去ろうとするが君が行こうとしている方は凄い高い崖よ??あっ!!めっちゃ危ない!!っと思った僕はコリンクが落ちる寸前で抱きかかえて崖から落ちるのを阻止。いやこれめちゃ怖かったですけど!!これ落ちたら絶対に怪我どころじゃなかったよ!!?落ちなくて良かったーそして目の前でコリンクが落ちなくて良かったわ・・・そもそも急に触れた事でこの子が電気ショックとか放ってこなくて良かったわ・・・前に同僚がアレやられたけど、ずっとトラウマになってしまったからな。でもなんで行こうとしてた方向と違う方向に行こうとしてたのかな??

「君・・・もしかして相当な方向音痴だったりする???君がさっきまで向かっていた方角と君が今行こうとしてたのは全然違う方角だったし、そもそも何も思わずに崖の方に一直線だったけどそっちに道は無かったからもしかしたら違うかもしれないけど?」

コ『凄く怖かった・・・・・・助けてくれてありがとうございます・・・ですが、方向音痴な事は黙っていて下さい。助けてくれたお詫びに電気分けてあげますから・・・。』

おっ、電気分けてくれるって。さっきは崖から落ちそうになるという凄く怖い思いはしたけどその分良い方向に話が進んだわ。良かった良かった、これで数週間分の充電は確保っと。







一先ず僕は充電器をコリンクに付けてから機器に接続する。これで果たして大丈夫なのだろうかと不安になったけど、意外と高速充電表示になってるのをみると大丈夫なのだろう。それに高速充電だったならばこれならすぐに終わるかもしれないな・・・スマホと翻訳機とスペア充電池を満充電していれば今月は大丈夫だろう・・・さてと、一先ず充電中は暇なのでお話をしてみる事にした。

「貴方って一体どこから来てどこに行こうとしてたの???そもそも貴方が来たのは海沿いからで、そして行こうとしていたのは山の方だったと思うけど??」

コ『ただ食料を取りに行こうと思ってただけだよ。もうそろそろ食料も尽きてきたし、他の強いポケモン達が起きて動き出す前に取ってこようと思って。・・・レベルも高くないし戦闘にも慣れてないから、強いポケモンに襲われでもしたら下手すると終わりだからね?でももう明るくなったから今日の所は無理な感じかな~?だってほら結構強そうなポケモンうようよしてるでしょ?』

そう言われて辺りを見渡してみると確かにちょっと大きなポケモンがウロウロ辺りを見渡している光景が広がっていた。あれが俗にいう親分っていうポケモンなのかな?確かにあんなのに襲われたらポケモンでも重症か下手したら命を落とすから人間はひとたまりも無いわな。おや??なんかどこからかお腹の音が聞こえてきましたけど???ちなみに僕じゃないからね?

「・・・まだ朝早いからなぁ~・・・よかったらこれ食べる?こっちも充電させて貰っているお礼もしたいし。昨日の夜に余った食材でチャチャっと作って今日の朝ご飯で食べようかなと思って持ってきた物だから悪くはなってないと思う・・・ちゃんと保冷剤とか氷とかで冷蔵してたものだし・・・でも変な匂いとかしたら食べんといてね?」

コ『・・・・!!これ美味しい!!えっ?これ兄ちゃんが作ったの???凄いなぁ・・・こんな料理作れるなんて僕尊敬するよ・・・そうだ!兄ちゃんが住んでいる家に連れて行ってよ!あれだったらそこで暫く電気係しても良いから!』

「・・・なんもせずに食料にありつけるから来るとかじゃないよね????」

コ『ギクッ!!!兄ちゃん結構察しが良いんだね・・・・最近はこの辺りもどこからか強いポケモンが流れ込んできちゃって、僕みたいな弱小ポケモンは生きづらい地域になって来てたから・・・。だからどこか違う地方に行こうかなと思ってたけど兄ちゃんと出会って話が変わった!!だから連れてってもらえないですか??充電とか電気という意味では決して役に立たないとは思わないよ??』

「まぁ・・・このまま成果も何も上げずに帰るとヒノアラシ達になんて言われるか分からないしな。じゃあ一緒に帰ろ・・・ってなんか落ちてますねぇ・・・これポケモンの卵っぽいですなぁ・・・でもこの近くにはポケモンは居なかったし、誰の卵よ・・・ったく。あっ、意外と重かったわ。」

コ『その卵って勝手に拾ってって良いの??もし親とか居たらなんか取り戻そうとして襲い掛かってくるんじゃないの?大丈夫??』

「そもそも管理をしっかりしない方が悪いの。それとこれは保護であって窃盗じゃないからね?決して奪い取るとかそんな野蛮な事じゃないから安心して?後で落とし主が現れたら返すよ?じゃあ帰ろうか。」





僕達は村の近くまで帰って来てみた。(ノ∀`)アチャー・・・もう守衛起きてるし、さっきまでとは違って結構な数の警備隊居るじゃないの・・・これは強行突破は流石に厳しい物があるなぁ。また何かやらかして捕まりかけるのもごめんだし、かといってこの前みたいに全力疾走で駆け抜けるというのも辛いものがある。さてと・・・どうするか・・・ん?コリンクが何か策があるみたいに自信に満ちた瞳でこっち見てきたんですけど?これはちょっと任せてみますか・・・

「一体どうやってこの場所を通過するん?」

コ『どうって・・・こうやって突破するしかないんじゃないかな?電気ショック!!』

ん???!?なんか急にあの守衛に電気ショックなんて技放ったよこの子は!!生身の人に対して技を放つなんてヒノアラシ達よりも危ない子な気がしてきたぁぁ!!!でも守衛達は微弱な電気ショックのお陰で痺れて動けないみたいだから今の内にレッツゴー!!僕はサッとコリンクを抱きかかえると右には卵、左にはコリンクというなんでそんな状況にという感じでさっさと守衛の横を通過。何か言ってたような気もするけどとにかく今はそんな聞いてる暇はないからさっさと行ってしまいましょうー。




「全員痺れててくれて助かったかも?お陰様でゆっくりと村へと入る事が出来た。・・・だから分かったって。そんな怒らなくても良いじゃない?ほら、ちゃんと電気タイプのポケモン連れてきたでしょ?えっ?そんな事じゃないって??」

ヒノ『ですから何故一人で行ったんですか?この世の中はかなり危ないって僕は言いましたよね?それなのにシンゴは勝手に一人で行って勝手にコリンクなんて連れて帰ってきて・・・命知らずにもほどがあります!!』

ブ『そうだよ!!第一そのコリンクだって今回はまだ温厚な方だったから良かったものの、気性が荒い方だったら今頃どうなってたか分からないよ?それで何人もの僕のグループ団員達が大怪我負った事もあるんだから!!だから次からは絶対に一人であんな草原とか行かない事!!』

「はーい・・・次から気を付けます~・・・それよりもこちらコリンク。なんか色々あって付いてきてくれた新しい充電yじゃなくて仲間です。ん???あっ、まだ仲間じゃなかったか。」

ヒト『今明らかに充電要員って言おうとしたよね・・??まっ、次からは気を付けてね?この世界だとやっぱり何かしらの危険は多いと思うし・・・。まぁ僕達が一緒に行ったからと言って役に立つのかは分からないけど(ボソッ)』

コ『えっ???お兄ちゃんの仲間になるって意味でさっきは言ったんだけどなぁ・・・聞こえなかったのかな???じゃあここでまた宣言するよ!僕も貴方達の仲間に入れてください!!』

ヒノ『入れてくださいって言われても・・・僕達にはそんな権限無いですし・・・でもシンゴはどうします??でも折角本人もこう言ってるので仲間に入れても良いかもしれませんけど?ちょっと性格に難ありな予感はしますけどね?』

「ん?あぁ・・・まぁ本人もこう言ってるからまぁいんじゃないんですか??コリンクもこれからよろしくね?それとヒトカゲ。十分に役立ってるじゃない??だって色々と僕の危機を救ってくれたし、何よりもみんな必死に僕を守ってくれようとした事もあるから全然役に立っております。ヒトカゲもそんな自分を責めなくて良いからね?」

ヒト『聞こえてたの・・・そう思ってくれているなら・・・嬉しいな(ボソッ)』

ブ『えっ?最後の一言が聞こえなかったなぁ~~嬉しいって言葉が聞こえた気がするけど僕の気のせいなのかなぁ~??もしかしてヒトカゲって凄い恥ずかしがり屋だったりするのかなぁ~?』

ヒト『・・・・こいつだけは絶対にいつか丸焼きにしてやる・・・。』

これにて遂に火・水・電気と通信以外のインフラ系が揃った。いや本当こんだけ短期間で最低限度のインフラ系が揃うとは何とも運が良かった。あとはお金だけだな・・・どうやって稼ぐか。それよりも元の時代に戻るには一体どうすればいいのかを考えなければならない。まずはセレビィを探すところから・・・探すってどこを?あぁぁぁぁぁ面倒。

ヒト『シンゴどうかした???なんか凄い深刻そうな顔してたけど・・・もしかしてどこか攻撃受けたとかなんかあった?』

「いや特に何も問題は起きてないよ。それよりもまずはお金をどう調達するかを考えなければならないなぁと思ってね?最低限度のインフラは揃ったけど、やはりお金は大事。お金がないとこの時代も好きに動けないだろうし・・・。」

ブ『それならこの近くの商店で働いたらどうかな???この付近はどうも色々なお店が乱立しているみたいだし、そこで働きながら元の時代に戻る術を探すってのも手だと思うよ?それよりも僕はシンゴが元居た時代に行ってみたい気もするなぁ~。』

ヒノ『それは僕も思いました。じゃあシンゴが戻る時に一緒に頼んで連れて行って貰いましょうか?他の仲間にもお会いしてみたいですし、それにこの時代とどう違うのかも見てみたいです。』

いやいやいや貴方達が来たら歴史が変わってどこか分からない部分が変わるかもしれないでしょ?っと言ったら僕も違う時代から来たからもう歴史変わるんかなぁ・・・特にこの時代の人やポケモンと何らかの形で付き合ったとかなら特に・・・これ大丈夫なんかな??なんか凄い妄想が広がりそうな感じになってきたので、取り合えず僕は近くの商店とかならば大丈夫かなぁと思いながら朝食の準備を始める事にしたのだった。



あっ、準備もう終わってましたわ・・・これ全部ヒトカゲだけで準備したの??もしかしたらヒトカゲはずっと一人だったのかもしれないな。全部ひとりでやってひとりで片付けてとか家の事は全部任せられっぱなしだった可能性が少しあるな・・・。ってかもう8時過ぎてるじゃないの・・・ヤバい、遅刻する。ってそうだった、この時代ではまだ仕事見つけてなくて働いていなかった。働いたら負けかなと思ってるんじゃないけど、僕が働いた事によってこの後の歴史が変わってしまうと困る。でもお金がないと色々と不便・・・もしポケモン達が体調壊したらどうする?この時代では恐らくポケモンセンターなんて物は出来ていないだろう。それならば特効薬位はある筈だ。今の時代にも漢方薬とかがあるから恐らくこの時代にも・・・

ヒノ『???シンゴどうしましたか?折角ヒトカゲが温めなおしてくれたのに、また冷めてしまいますよ??』

「えっ?・・・あぁごめんごめん。ちょっと考え事してた。それじゃあいただきます。」



おっ、目が合いましたね?長々とお付き合いありがとうございます。またどうぞお越しください。



果たしてこの後書きを見る人はいるのか・・・

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