決闘者たち

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 私は再び、広大な自然の広がるワイルドエリアの地に立っていた。今は、ワイルドエリア駅を出て、うららか草原を越え、キバ湖にいる。
 動きやすさを重視し、半袖Tシャツにハーフパンツというラフな格好のマスターはちょくちょく私の方を見て、気にかけてくれているのが伝わってくる。あの日、ワイルドエリアではぐれたことを気にしてくれていることがうれしかった。
 
「あの島にさ、たまに珍しいリンゴが成ってるんだよ。要るか要らないかって言ったら微妙なんだけどね、孤児院ホームの子がカジッチュを進化させたいときに使うかもしれないから、あったらラッキー程度に、ついでにね?」
 
 そう言うとマスターは、ロトム自転車を水上仕様へと変え、跨がる。その後ろに乗せてもらい、飛沫をあげて私たちは湖面を走った。
 
「ひゃっはー! 水だ水だ!」
 世紀末の悪党のように、嬌声をあげるマスター。お目当てのリンゴをもいだ後も観光案内のように、引き続きワイルドエリアを走ってくれた。
「フハハハ! サナたん、楽しいねえ!」
 豪快な笑いをあげるマスターだが、すぐに声が止まった。
 何やら遠くに人影が見えたのだ。走り続けて近づくにつれ、だんだんと様子がわかってきた。男が立っている。
 スピードを緩め、停車する。静かにマスターは自転車を降り、サングラスを取り出す。私はマスターの隣でその様子を伺うことにした。
 
「……なあ、1(ワン)と言えば?」
「億(オク)」
 ミュージックプレイヤーから有線イヤホンを耳につなげた警官が、低い声音で尋ねると、サングラスをかけたマスターは短く応える。
 無駄な発言は一切しない。それが売買だと言わんばかりだ。
「ヒュー、ロックだねえ!」
 マスターの答えを聞き、警官――否、コウタローは嬉しそうに笑ってみせた。相変わらずの秘密の暗号のやり取りだった。
「よし。今回は、アロライだ。もちろん、色レイド」
 アロライとは何か、とマスターに目線を送ると、「アローラの姿のライチュウだよ」と耳打ちしてくれた。
 なるほど、前回のキョピカがキョダイピカチュウの略だったのと同じ原理だ。
「何ひそひそしてるんだ。色レイドのキーコードは8桁だ」
「8? 前は4だったわ」
「事情が変わった。最近、妙なことが頻発するもんだから、セキュリティレベルを上げたってわけだ。まあ、8桁と言っても、前の4桁を2回繰り返すだけにしてある。簡単だろう?」

 マスターは少し怪訝な顔を見せたが、すぐに会話を続ける。
「わかった、コウタロー。取り分は?」
「馬鹿野郎。コードネームを使え。ハーフバックだ。わかったな? しっかり見てるからな、イカサマすんじゃねえぞ」
 懐かしいやり取りだった。
「わかったわ。コードネーム“不思議の国のアリス”。いつもどおり、私の身内の子たちの取り分だけでいい。あとは貴方で好きにして頂戴」

「今回は少し趣が違う。共同出資者が居るんだ。俺が自由にできるのはハーフバックのうち、半分だけだ。そういう意味では……クオーターバックとでも言っておこうか」
「どういうこと?」
「オンラインの遠隔システムを採用したんだ。かがくのちからってすげー、だろ?」
 疑問の声をあげたマスターに答えたのは、コウタローではなかった。
 白のニット帽、赤のハーフパンツに、白シャツ。見覚えのあるエースバーンの格好をしたマッシュである。
 
「アロライは、ヨロイ島でしか捕獲できない。それを、ちっとばかり空間に干渉して、本土(ワイルドエリア)でも参加できるようにしてある。お前も知ってるじいさんに協力してもらってな」
 誰かは想像がつく。マッシュが言うのは、かつてドクと名乗り、今はダイオーキドと名乗るあの男のことだ。
 本人は進路を変えたと言っていたが、どこまでが未来へ影響する技術なのか私にはわからなかったが、この範疇なら大丈夫という判断なのだろう。
 
「ヨロイ島は、ノエルに任せたんだ。アイツは支部長みたいなもんだな」
『仲直りしたのですか?』
「別に喧嘩してねえよ。オレはただアイツの遊び相手になってやってただけだぜ」
『あれで?』
 私は思わず言葉を失う。
 あれは、どう考えてもかなり怒っていた。悪い言い方をすれば、ガチギレだった……が、ムキになって反論されるのは目に見えていたから、そのことにはあえてふれないことにした。
 
「あとは雪原の方も何とかできりゃあ、さらに縄張り拡げられるんだがな……あっちはまだ、インフラが確保できねえ。エキスパンションパス第二弾といこうと思ったんだがよぉ」
 
 商魂たくましいマッシュは先のことを考えていた。一方、マスターはその言葉を聞いて、目を輝かせている。
「私も行きたいな! どんなところなんだろうな! きっと、ガラルの伝説のポケモンとか、すごいのとか、色々出ちゃうんだろうな!」
「……ああ! ゼッタイすげーことになるぜ」
 マッシュの言葉を聞いて、マスターは「絶対みんなで行こうね!」とかなりテンションの上がった様子だった。鼻息がすごい。まるで、ゲームの新作が発売するのを聞いた時の子どもの様子そのものである。
 
 そのときだった。
 ひとりの男が姿を表した。その隣には一匹のニャースが二足歩行している。
 見覚えのあるカントーの姿のニャースだ。そして、男の方も知った顔である。

「む……貴様は、遊離(ゆうり)?」
「なに、カイト? わたし、そんな名前じゃないよ……」
「問答無用! オレをみくびるな遊離! オレの勝利の方程式は貴様が考える以上に…… 完璧パーフェクトだ!」
「?? 何言ってるのかわけわかんないよ、カイト……。それに、わたしはユウリじゃないって……」
「黙れ! オレは貴様が何者だろうとこの世界がどうなろうと知ったことではない! だがオレは認めん、オレは決して認めんぞ! ゲームと称して人の命をもてあそぶ輩を……ブルーアイズの敗北を!!」
 何を言っているのかは全くわからなかったが、鋭い目つきで、白いコートを颯爽と着こなしているのはカイトだった。
「さあ、決闘デュエルだ! オレを殺すならカードで殺せ!」
 マスターを一瞥すると、手をばっと振り上げる。コートが風になびき、どこからか、『ドン☆』という音が聞こえた気がした。
 気づいたが、腕に妙な円形のものがついた機具をつけている。
「ダメニャ。カイトのヤツ、まだ決闘者デュエリストが抜けきれてないニャ」
 そう言ったのは、カイトの相棒のニャースのシャケ猫だった。
 手につけているのは、『デュエルディスク』というのだとシャケは説明した。ついでに何故か、シャケはモクバと呼ばれているらしかった。
「兄サマと呼べ、モクバ!」
「こっちにもどってきてもこれだニャ」
 シャケは溜め息をつき、今まであったことを語り始めた。

 カイトはガラル鉄道の事件後、シャケと逃亡していた。国際警察インターポールのゼニガタは執拗にカイトを追い続けたため、バウタウン近海に居る海賊の友人に匿ってもらい、身を隠していた。
 
「最初はバウタウンに近い小島に居たにゃ。そしたら、急に島が現れたって聞いたニャン。そこのほうが追手は来ないだろうと思って、バウタウンのジムの人たちの船に忍び込んで、島に渡ったニャン」
 
 ヨロイ島のことで間違いないだろう。
 おそらくは初期の島の探査チームの一団に紛れたのだ。
 カイトとシャケは島へと渡ることに成功し、そこで妙な銃のようなものを拾ったのだという。
 ディケイドライバー、という文字が刻印されており、カイトがそれを持ち、冗談で頭上に撃つと、瞬間、どこか似た別の世界へとワープしたのだ。
 
「どうせ、おみゃーたちも、ニャーのこと、かわいそうな目で見るつもりニャ? でもそれが真実なんだニャン……」
 涙ぐみながら、シャケは話を続けた。
 そこは、ポケモンバトルではなく、カードバトルをする世界であったという。ポケモンたちは、モンスターボールの代わりに、カードから飛び出してくるのだと、原理のよくわからない話をシャケはする。
「モクバ! ジャマをするな! オレは遊離と決着をつけねばならぬ! オベリスクの巨神兵もそれを望んでいる!」
 腕を組みながら、まるで漫画のワンシーンのように微動だにしないカイト。どこからかやはり『バン★』という効果音のようなものが聞こえた気がした。
 
「あのさ、遊離ってダレ? あと、オベリスクって何?」
 そんなカイトは無視して、マスターは尋ねた。
「おみゃーによく似たヤツがあっちの世界にいたニャン。名前が遊離だったニャン。なんか、古代ガラルのファラオの人格が宿っていて、決闘のときだけその人格が出るらしいニャン。まるで人が変わったようになるのを見て、みんな、闇遊離って言ってたニャン」
 平行世界のマスターなのだろうか……その嘘臭い設定を聞いて、マスターは「厨二病じゃん」と悶絶していた。

「でさ、オベリスクって何なの?」
「オベリスクは、ポケモンにゃん」
 マスターが尋ねると、シャケは答えた。
 ついでに喧しい男カイトからも返答があった。
「オベリスクはポケモンではない! 神だ!!」
 カイトは激怒した。
「落ち着くにゃ、カイト! あれは別世界のことニャ! もう終わった過去のことニャ!」
「……未来とは無限。過去は一筋の足跡でしかない。オレにとって過ぎ去った過去など何の意味も持たない!!」
「カイトーーー!! 落ち着くニャー!」
「HA☆NA☆SE☆」
 カイトは錯乱している様子で、『千年の盾』と書かれた妙なトレーディングカードをマスターに投げつけたり、このままでは収拾がつかないような気はしたが、案の定そのとおりで、しばらく、決闘者デュエリストとやらになりきったカイトはひとしきり意味のわからないことを喚き散らした。
 マスターもマスターで知っているカード漫画だったらしく悪ノリし、「千年の盾を生贄に、ザマゼンタを召喚!!」などと面白半分で繰り出したりしていた。
 
 しかしカイトの症状は酷く、コミュニケーションは全くと言っていいくらい取れておらず、この後、なんだかんだでアロライのレイドはお流れになった。

――――――――――
【補足】もうひとつの世界
 カイトが迷い込んでいたのは、モンスターボールが開発されなかったことで分岐した、もう一つの世界。
 カードバトルでポケモンを闘わせる、雰囲気こそ似ているが圧倒的に異なる世界だった。
 カイトはそこで、もう一人のカイトと出会ってしまい、その精神面の影響を受けおかしくなったが、カイト本人は「闇遊離にマインドクラッシュされた」と意味不明の発言をしている。
 遊離(ゆうり)とは、おそらくはその世界にいる、サナのマスターに該当する存在と思われるが定かではない。
 カイトが言うには、手練れの決闘者であり、ブラックマジシャンというNN(こちらの世界では文字数オーバー)をつけられたサーナイトを使用するらしい。
 また、千年パズルというダサいネックレスをつけており、古代ガラル帝国の王(ファラオ)、すなわちもうひとりの人格“闇遊離”がその身には宿っているという。決闘王とも遊戯王とも呼ばれている。
 なお、カイトが時々口走る「オベリスクの巨神兵」とは、ゴルーグのことで、「ブルーアイズ」とはジュラルドンのことである。
――――――――――

 カイトをどうしようかという話が出るよりも早く、黙って話を聞いていたが、いい加減うっとうしくなってきたマッシュの蹴りが出たため、カイトは退場となった。
 みぞおちに綺麗に入った蹴りはカイトの意識を落としたのだが、落ちる寸前まで、「オレのバトルフェイズはまだ終了していないぜ」などと騒いでいたこともあり、とりあえずは経過観察が必要だろうということになった。

 カイトは怪盗である。国際警察にも手配され、追われている身だ。
 そこらの精神科医に診察を頼むわけにはいかず、出た結論は――
「とにかく、孤児院ホームに運ぶか……」
 マッシュの案に誰も異論は無かった。
 かくして、私たちは孤児院として使用されている洋館へ来たのだった。
 洋館には、地下へと続く階段があり、玄関で出迎えてくれたサオリがプレシャスボールという珍しいボールから繰り出したカイリキーがカイトをお姫様抱っこで地下室へと運んで行った。

「地下の部屋はだいたい鍵がかかってるからここのこと忘れてたんだよね」
 過去で、研究室としてマグノリアが使っており、現代では地下の開かずの間として、子どもたちに恐れられている部屋である。
「マグノリア博士の研究仲間の人がたまに出入りしてるんだけど、私も挨拶する程度で深くはあんまり知らないのさ。余計なことは詮索しない、人には触れられたくない過去があるからね」
 そう言って、サオリはマッシュを一瞥し、マッシュは少し表情を曇らせた。
「触れられたくない過去、か……誰にでもあるよね」
 マッシュの様子には気づかず、マスターは私の方をなぜか見た。記憶の彼方にある私の過去を、無理に思い出さなくていいんだよ、とその目は語っていた。
 カイリキーが手ぶらで帰ってきた。サオリはそれをまたプレシャスボールに収める。
「まあ、地下を使ってるのは変なサングラスをかけたオッサンさ。変わってるが、悪い人じゃないよ、私の勘だね」
 サオリの言葉で、地下はドクことダイオーキドの研究所であるということがわかった。
 以前の私たちがここの存在に気づかなかったのは、時間の修正力という見えざる力だろう。過去から未来へ続く時間軸のなかで、できるだけ干渉させないようにという配慮だ。

「大丈夫かニャ……カイト」
 カイト以外は地下への立ち入りを止められたため、シャケも付添に行けず今ここに残っている。
 心配するな、と親指を立てた自信満々なダイオーキドの様子が頭に浮かんだ。
 タイムパラドックスの元研究者である。こういうときの対処法も何か知っているはずだ。とにかく、今は任せるしかないだろう。

 マスターはサオリと留守にしていた間の報告がてら雑談を始めたので、その場を後にし、私はシャケ、マッシュと共に窓際に置かれたカウンターテーブルに腰を下ろした。そこは窓に面した一等地だ。
 別に何を話すでもなく、しばし窓の外を眺める。
「ヨロイパス。順調だな……この機会にしばらく稼げるぜ」
 マッシュは窓の外に広がる光景に口元を緩める。
 忘れていたが、ヨロイ島の出現時に、線路がこの孤児院ホームまで延びたのだ。ヨロイ島に向かう人はここで線路が途切れているため、ヨロイパスを持つ人はここからアーマーガアタクシーに乗り、空の旅へ出ることとなる。
 まるで、空港のようだと思った。
 窓から見える人々はまだ見ぬヨロイ島に期待に胸を膨らませており、一様に輝いた目をしていた。

「一体この世界はどうなっているニャ。どうなってしまうのニャ」
 マッシュとは異なり、シャケは変化を恐れとして受け取っていた。
「まあ不安材料はあるよな。ワイルドエリアも、妙な巣穴が増えたしな。マジカル交換も、変なポケモンが来る頻度が増えた気がするぜ」

 マッシュが言うには、ポケモンは色違いキョダイマックスの姿でレベル100だったり、通常は手放さないようなものが大盤振る舞いにマジカル交換では送られて来ているのだという。
 なぜかNN(ニックネーム)には、『〜.com』とか『.tv』とついてることが多いらしく、謎は深まるばかりだった。

「あからさまに不自然なヤツはわかるんだけどよ、もしかしたら、わかりにくいヤツなんかはもうそこらへんのトレーナーの手持ちに混ざっちまってるかもしれねえな」
 そう言って、マッシュは意味有りげな目線をシャケに送った。
「にゃ!? ニャーは違うにゃ? ちゃんと努力して喋れるようになったニャ!」
「ははは!! 冗談だよ冗談!」
 シャケはともかく、ありえない話ではなかった。
 私の身の周りにも、創られた存在がいるのかもしれないし、そうだとしても、気づけないような気はした。

「まあ何もしないわけにもいかねぇからよ……胡散臭いヤツの侵入を防ぐために、レイド参加のパスワードも8桁に変えてみたんだが……これにしても、果たして意味あるかわかんねえよな」
 と、マッシュは呟き、シャケの背中を叩く。
「痛いにゃ!」
「まあ心配すんなって。カイトはヤワな奴じゃねえさ。すぐまた戻るさ!」
 マッシュは軽快に笑った。シャケもその根拠のない言葉を聞いて、安心した様子だった。どうやらさっきのもシャケの気持ちをほぐそうとしただけらしい。

「マッシュはいつも手加減ないにゃ……初めて会ったときからこれにゃ……あの時も痛かったにゃ」
 それを糸口に、二人は出会った頃の話を語り出す。
 そうだ。今はカイトの手持ちポケモンではあるが、元々はマッシュがこのシャケを拾ったのだ。シャケにとっては、暗闇を照らす光がマッシュなのだ。
 そう思うと、ふたりは離れてもしっかりと絆で繋がれているのだなと感じた。それは素敵なことだと思う。
 私の今までのマスターもそうあってほしい。ガラルに来て以来すべてを鮮明に思い出すことはできないが、その時々の、あの気持ちはしっかりと胸に残っている。

 いつか。ガラルの外の、外国に行けばまたあの頃のマスターたちに会えるのだろうか。
 ふと、視線を窓の外へ落とすと――見てはいけない顔を群衆の中に見つけたのだ。
『……ちょっと散歩してきます』
「おい、どこ行くんだ?」
 マッシュの言葉はその場に置き、私は窓の外へテレポートし、その男を探す。
 駅の人混みに男は居ない。一瞬だったはずだが、時既に遅く、全く見当たらなかった。

 黒いハット、黒いスーツ。そして、爬虫類のような鋭く、底の知れない、あの眼。
 見間違えるはずはなかった。
 あれは、あの男は。
『サカキ』
 思わず唇を割って出た言葉が、ますます現実味を帯びさせた。
 かつて、カントー地方に蔓延はびこった悪の権化。有象無象のその頂点。
 ロケット団のボス、サカキは今このガラルに居る。

――――――――――
【補足】『〜.com』や『〜.tv』とは?
 時折りマジカル交換で流れてくる改造ポケモンの親の名前、あるいはポケモン自身のNNにつけられいる。なぜかマスターボールなどを持っており、6V、ポケルスに感染していることが多い。
 序盤、サナたんを沈めたヤマダの所有する色違いムゲンダイナも、この類であった。
 作中に限らず、剣盾も発売から日が経過するにつれて、じわじわと改造ポケモンが増えてきた。また、ポケモンそのものを改造するのではなく、レイドをいじり、出現するポケモンを意図的に思い通りのものに変更したり、レイドの景品を好きなアイテムを999個にしたりすることもできるらしく、もはや手がつけられない状況であり、今やガラルは大改造時代へ突入しようとしていた――!
 冗談はさておき、注意は必要である。筆者も最近痛い目を見た。意図的に色だけを変えたり、個体値の一部を変えたり、入っているボールを好きなものに変えたり、巧妙に改造されるとまず見分けがつかないので注意しようがないのが現実であり、少しでも怪しいと感じたら、そのポケモンは手元に置いておかずに逃がすことも必要かもしれない。
 話は変わるが、今回の話で登場したサオリのカイリキーはプレシャスボールに入っており、バトルチャンプリボンがついているが、これは改造ではなく、かつてサンムーンで配布された正規品である。
――――――――――
special thanks,
遊戯王

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