進化したり戻ったり

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今回も、クーア視点です。ポケダン空やってみたいな......

旅を続けている私達。その途中とある町に立ち寄る。そこで、ラルナは強いと噂になってたツタージャにバトルを申し込む。
最初は認められなかったがアリサの説得もあって、彼の仲間のポッチャマに勝利するという条件付きで認められる。
しかし、そのバトルは厳しい結果に終わった......。

そして翌日、次の町へと旅を続ける私達。

ラルナ「これってなんだろう」

そこには、なにやらきれいな石というか何かのかけら......?のようなものがあった。何か模様が描かれているようにも見えるけど......なんかの遺跡のかけら......だろうか。

アリサ「何か不思議なエネルギーを感じる......」

一方、アリサはなんとなく違和感を感じているようだ。ニンフィアという種族の特性なのかアリサは雰囲気の変化を敏感に感じとることができるのだ。

クーア「次の町に向かうぞ」
ラルナ「そうだ!フウトに負けてられないよ!」
ラルナ「これお姉ちゃん持ってて」
クーア「仕方ないな......」

その時そのかけらは突然光始める。

ラルナ「いったいなんなの!?」

そして、光がおさまったが、私はふと違和感に気がつく。なんか視線が高くなったような......そんな気がする。

ラルナ「お姉ちゃん......?」
アリサ「クーア......?」

二匹はなぜか驚いていた表情で私を見ている。私の顔になんかついてるのかな......そんなことを思いながら、水溜まりにうつった自分の顔を見る......そして、私は違和感の正体に気付く。そう、私は進化していたのだ。

クーア「どうしよう...進化しちゃった...」
クーア「元に戻れるのかな......」
アリサ「きっと、元に戻れるよ」
アリサ「かわいいし似合ってると思うよ」
クーア「私はかっこよくいたいの...」
アリサ「もし戻れなかったとしても......確かにアシマリに戻ることはできないけど、かっこいいオシャマリにはなれるんだよ!」
アリサ「オシャマリが、かっこよくたっていいと思うよ!」

確かにね......オシャマリがかっこよくてもいい、か......。とにかく前向きに捉えないと......それに、きっと元に戻れるだろうし。

アリサ「たまにはキャラ変えてみたら?」
クーア「わたしはクーアだよっ!すっごくかわいい世界の美少女なの!そして、魔法少女なの!みんなよろしくね~」

その後......

クーア「嗚呼、私は何をしていたのだろう......恥ずかしい......」
ラルナ「おーい、戻ってこーい」
アリサ「そんな恥ずかしがることないのに...」
アリサ「でも、なんかごめんね~」

私は恥ずかしさで顔を赤らめる......。えっかわいかったって?読者のみなさんさっきの見てた!?まあ当たり前か......あんまりからかわないでね......。
あと、いっとくけど私はかっこいいオシャマリだからね!自分で言うのもなんだけど......。
その時、再びかけらが光に包まれる。そして気づくと......あれっ視線の高さが戻ってる......?そう私は元に戻っていたのだ。

でも、なぜか隣からかなり困惑した声が聞こえる。そしてとあることに気づいた。

ラルナ「あの......なっなんでボクが進化してるの?」

そう、今度はラルナが進化していたのだ。かなり戸惑ってると同時に恥ずかしそうな様子でそんなことを聞く。

アリサ「マリンかわいいね!」
ラルナ「かわいくないから!というかいったいどうなってるの?」
クーア「まあ戻るから大丈夫だよ」
ラルナ「ボクはだいじょばないよ~!恥ずかしい......」
アリサ「これからラルナちゃんって呼ぶね」
ラルナ「ボクは男の子なの!」
アリサ「ついでに一人称変えてみれば?」
クーア「はい!私大賛成!!」
ラルナ「なんでなの~!」

ラルナ「私はラルナだよ♪かわいいオシャマリなの♪」
ラルナ「なんてボクがするわけないでしょ~!」
アリサ「今そう言ってたよ」
クーア「かわいい......」
ラルナ「誰かこの場面カットして~!」

その時、アリサがふと何か思い出したようでこんなことを言う。

アリサ「そういえば、オシャマリっていろんな色のバルーン作れるんだよね」
ラルナ「そうだったっけ?」
アリサ「せっかくだから楽しもうよ!もったいないよ」
ラルナ「確かにそうかもね......?」

そして、ラルナは試しにバルーンを膨らませる。アシマリのものとは、また違う色とりどりのバルーンが空を彩る。
まあ、ラルナはまだあまりうまくないけどね。でもきれいな光景だった。

一方、この時私達は重要なことを見落としていた。私が一時的に進化した時、実は魔方陣が展開されてたことを......。

とりあえず、その後はいろいろ話ながら旅を続ける。

アリサ「ところで、ラルナってどんな季節が好きなの?」
ラルナ「春かな......それとも冬かな...冬は雪合戦できるし...」
アリサ「夏じゃないの?」
ラルナ「夏は暑いから......」

確かに夏は暑いからね......まあその気持ちわからなくでもないかな。

アリサ「クーアは?」
クーア「私は秋かな...スポーツの秋って言うでしょ」
アリサ「私はやっぱり春だよ!」
ラルナ「春か......はるか......かも?」

ラルナ「ああ、魔法使ってみたいな~」
アリサ「魔法か~なんかいいね」
ラルナ「やっぱり憧れるんだよね」

ラルナはそんなことを呟く。そういえば魔法使いに憧れてたんだったね。

ラルナ「ていうかお腹すいた」
アリサ「食欲の秋?」
クーア「いや、秋じゃないから」

アリサ「ところで、今日は曇ってるね」

空は曇っていてるけど、まあそんな日もある。

その後は、昼食を食べて、次の町へ向かって再び旅を再開する。

続く......
かっこいいオシャマリ

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