並行世界ネタはいいですよね。今回はフウト視点です。
スタンプラリーの旅を続けている僕とミライ。翌朝出発して次の町へと向かう。ところが、途中で道に迷ってしまう......。
そしてその時、目の前に誰かいることに気付く。種族はアシマリのようだ。ちょうど道に迷ってたしそのポケモンに道を聞こうと思い声をかける。
フウト「すいません。道を教えてくれませんか?」
でも、その直後、僕はかなり驚くことになる。なぜならそこにいたのは、よく知ってるポケモンだったから......。そのポケモンも少し驚いたような表情で言う。
ラルナ?「あれっ...フウトですよね......?」
フウト「らっラルナ!?」
ラルナ?「ポケ違いですかすいません......」
フウト「フウトだけど......」
ちょっとまった、なんでラルナが......ここに?
ポケモン違い?だろうか......でもだったら何で僕の名前を知ってるのだろうか。
そしてその後、僕たちはさらに驚くことになる。
クーア?「フウトちゃん、ミライ、ひっさしぶりだね~!」
アリサ?「あれっフウト、ミライ......よね......?」
クーアとアリサ......?でもなんかいつもと性格が違うような......。
フウト「クーア......? アリサ......? だよな......?」
クーア「そう、この小説の絶対的主人公、完璧なヒロイン、国民的アイドル、世界の美少女、超かっわいい~魔法少女、ミラクル☆クーア、登場なのだよ!」
フウト「えっ」
ミライ「......クーア...さん?」
ミライはあまりの驚きで少しの間固まっていた。もちろんそれは僕も同じだ。
だってマリンが真面目な敬語キャラで、クーアがお調子者、そしてなんか落ち着いているアリサ......。驚いているのは相手も同様なようだった。
クーア「二匹ともいったいどうしたちゃったの!? 何があったの?」
ミライ「くっクーアさんこそ......なっ何が......あったの?」
二匹はかなり戸惑っているようだ。
アリサ「クーア、落ち着いて......ここは状況を整理するわよ」
ラルナ「そうですよ、お姉ちゃん落ち着いてください」
クーア「ごめ~ん。てへぺろ」
ミライ「確かに状況整理しないとね......」
そして、とりあえずお互いに状況を整理する。そしてたどり着いた結論は......
ミライ「もしかして......」
クーア「パラレルワールドってこと?」
ラルナ「たぶんそうみたいですね...」
フウト「そうだな」
僕達は並行世界に来ているということだった。
確かに、そう考えるとつじつまがあう。アニメとか小説によくでてくるあれだね。それにしてもあっさり結論が出たね。
一方、その頃......とあるフォッコとイーブイが何かを話していた。
フォッコ「あれっ...あそこにいるのって」
イーブイ「何で私がもう一匹......まさか偽物?」
フォッコ「お前達いったいなんなんだ!」
イーブイ「と聞かれたら答えてあげるが......ってなんか違う!」
フォッコ「もしかして、並行世界のぼく達なのかな~?」
フォッコ「フォッコさんこんにちは!」
フウト「こんにちは......って......えっ?」
ミライ「フウトが二匹......?」
フォッコ「ミライが二匹?」
どうやら彼らは並行世界の僕達のようだった。説明が必要かと思ったけど、僕達が説明する前に今の状況を理解していたから、その必要はなかった。
とにもかくにも事情はわかってもらえてよかった......偽物だと疑われたら困るからね。
ラルナ「ところで、並行世界の僕ってどんな性格なんですか?」
ふとそんなことを聞かれる。でも、なんか言いにくいんだよな......。
ラルナ「まあ、なんとなく見当はついてたですから......」
クーア「じゃあ、ボクはどんな性格なの?」
フウト「クールでボーイッシュ」
クーア「そうなんだね~」
並行世界のミライ「私はミライよ!よろしくね」
ミライ「ぼっボクはミライ......よろしく......」
ちなみに、ミライはかなり緊張してるが、それでもどこか嬉しそうだった。
クーア「そして、こっちのフウトも、並行世界の多少目付き悪いフウトもかわいいね~!」
ラルナ「落ちついてですよ。お姉ちゃん」
並行世界のフウト「ありがとう~」
フウト「かわいい......?ていうか目付き悪いって......」
ミライは緊張して、なかなか会話に参加できなかったが......
アリサ「大丈夫......?」
ミライ「はいっ」
アリサ「そんなに緊張しなくても大丈夫よ」
ミライ「あっありがとう......ございます」
それでも、出来るだけ会話に参加しようと頑張る。
クーア「ボクはやく進化したいな~」
クーアはふとそんなことを言う。少し、意外に思ったけど、そういえば性格が逆だったことを思い出す。すなわち、元の世界のクーアは......
僕がそんなことを考えていると、クーアが質問してきた。
クーア「そういえば、並行世界のフウトは進化するの?」
フウト「僕は進化しない予定だけど」
クーア「進化したらかわいいのに~」
ちなみに僕は進化する予定はない。そして、クーアはミライにも質問する。
クーア「ミライちゃんは何に進化したいとかあるの?」
ミライは緊張しながら......でも少し嬉しそうに答える。
ミライ「まっまだ全然決まってないというか......慎重に考えたいですけど、とりあえずブラッキーかな? 少し憧れてる先輩がいるので......」
クーア「そうだよね~ブラッキーってかっこいいよね~」
その後はしばらく、いろいろと雑談する。
ラルナ「この小説面白いんですよ」
フウト「そうなのか......」
クーア「このアニメオススメだよ~!」
ミライ「なんか良さそうだね......見てみよっかな」
でも、僕は重要なことを思い出す。元の世界に帰る方法を探さないと......。
ミライ「どうしよう......」
並行世界のフウト「それなら簡単だよ!」
わかるのはやい!まあよかったんだけど......まさかこんなに簡単にわかるとは思ってなかった。
並行世界のフウト「だって展開が思いつかな......」
ラルナ「それは言っちゃだめです」
とりあえず、さっき来た道をたどる。すると元の世界への入り口が見えてきた。
アリサ「そっちでもみんな旅頑張ってね。あたし、応援してるから」
ミライ「...もちろんです......!」
クーア「頑張ってねフウトちゃん!」
フウト「ありがとう......っていうか僕は男の子だ!」
そうして、とにもかくにも無事に元の世界に戻ることができた。僕達は再び旅を再開する。
ミライ「本当に並行世界にいけるなんて思わなかったよ......なんかすごいね!」
ミライ「だって普通はアニメとか小説でしか体験できない話だよ」
フウト「そっそうかもな......」
ミライ「フウトどうしたの?」
フウト「いや、何でもない」
ミライ「よく考えればこれも小説か」
ミライ「みんなといろいろ話せて楽しかった!」
フウト「それはよかった」
ミライ「並行世界のみんなも夢に向かって頑張ってるんだろうな......ボクも頑張らないと」
フウト「ああ、応援してるぞ」
ミライ「そういえば、並行世界の他のみんなってどんな性格なのかな?」
フウト「聞いておけばよかったな」
並行世界のミクル「はっくしょん」
並行世界のルナト「大丈夫か?」
並行世界のミクル「大丈夫だよ。誰かわたしのこと噂してるのかなぁ?」
並行世界のヒョーガ「さあ......どうでしょうか......」
続く......
パラレルワールド!