主人公登場?

しおりを挟みました
しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
読了時間目安:5分
もうすぐハロウィンですが、小説の中ではまだ先です。あと今回はメタ発言多めです。

これはフウトとミライが旅をしている時のとあるアシマリとニンフィアの物語。
ミライが元気を取り戻し、バトルの練習をして、フウトとミライが次の町に向かってる頃のお話。

ラルナ「おかしい!」
アリサ「???」
ラルナ「悔しい!」
アリサ「????」
ラルナ「何かがおかしい......そんな気がする!」
アリサ「?????」
クーア「ラルナ......朝からいったいどうしたの......?」

ラルナは何かが不満そうな様子だった。そんなラルナをアリサは大量の疑問符を浮かべながら不思議そうに見つめていた。いったい何がおかしいのだろうか?

ラルナ「悔しい! おかしい! お菓子食べたい!」
アリサ「!!!!!!」

なんか最後の一つがおかしかったような。お菓子だけに。なんとなく思いあたることがあったためラルナに聞いてみる。

クーア「まさか、ハロウィン回がないのが不満なの?」
ラルナ「そうだよ! 何でないの! お菓子食べたかったよ~!」

案の定マリンらしい答えが返ってきた。どうやら、ハロウィン回がなかったことを気にしてるらしい。といったってハロウィンはだいぶ先のことだ。

クーア「だって仕方ないよ......ハロウィンはまだ先だよ」
ラルナ「ってお菓子の話じゃない!確かにお菓子はすっごく食べたいよ~」

なるほど? それじゃお菓子じゃなくて牛丼が食べたかったとか?

ラルナ「でも、それじゃない! ボクが不満なのは、何でこの小説の絶対的主人公、完璧なヒーロー、国民的アイドル、完全無欠な世界の美男子のボクがいまだに全然活躍してないの?」
クーア「メタいぞ......」
アリサ「メタ依存?」
ラルナ「ボクも旅したかったのに......フウトとミライだけ......ずるいよ!」

どうやらラルナも旅をしたいらしい。でも確かあの時......フウトが旅に誘ったとき、

ラルナ「うーん、なんかめんどくさいなぁ~ボクは別にいいよ」

とか言ってなかったっけ? 私がそう指摘すると

ラルナ「えーと、確かに......そうだったけどさ......」

私の言葉に対し、ラルナは反応に窮していたが

ラルナ「当時のボクと今のボクは違うの!」
クーア「そうかな......まあ別に反対するわけじゃないけど」
ラルナ「という訳で、ボクも旅したい! ワクワクしたいよ~!」
アリサ「それいいね! 私もトラベルしたい! アドベンチャーしたい!」

ラルナの意見にアリサも賛成する。どうやら仲間がいたようだ。まあ私も別に反対じゃないし、いい考えだとは思うけどね。

ラルナ「そして、目指すはこの小説の主役奪回! ボクがでたほうがこの小説の人気も絶対に出る!」
クーア「メタい......」
アリサ「確かに人気出るかもね!」
クーア「天然!」
アリサ「確かに私って天然だね!」

私のツッコミに対し、アリサは予想外の反応をする。天然だと自分も自覚してるってことかな......?
しかし返ってきた答えは私の予想の斜め上をいくものだった。

アリサ「だって、人間界では私達って野生のポケモン扱いでしょ? つまり天然のポケモンってことでしょ!」
クーア「唐突に人間界の話題が出てきた!?」

なんだかツッコミに疲れてきた。

マリン「というか、いつまでもあの赤い狐に負けてられないよ!」
アリサ「緑のジグザグマ......?」

なんかどこかで聞いたような?

アリサ「熱いライバル関係! これぞ青春?」
クーア「青い春......春はギリシャ語で......」
ラルナ「とにかく、旅に出るぞ~!」

結局二匹も旅をすることになった。でも、あの二匹じゃなぁ......ものすごく不安だ......。第一、旅について何も知らなそう......。

ラルナ「という訳でレッツゴー! アシマリ!」
アリサ「レッツゴー! ニンフィア!」

アリサ「新しいゲームソフトだよ!」

クーア「私も行くよ」
マリン「別にボク達だけで大丈夫だよ」
クーア「マリン達は料理できるの?」
ラルナ「あっ......えっと......コンビニで買ってくから......」
クーア「それじゃ高いぞ」
ラルナ「お姉様、一緒に旅してくれませんか?」
クーア「いかない」
ラルナ「えーっ」
クーア「なんてね。行くよ」
ラルナ「お姉ちゃん~騙したな~!」
クーア「ところで、準備はしたの?」

ラルナとアリサ「あっ...」

どうやら二匹は旅の準備を忘れていたらしい。私に言われてようやく気づいたようだ。



一方、その頃

ミクル「最近俺の出番がないな......」

ミクルの一人称がいつもと違うが、実は彼女は、たまに俺っ娘になることがあるのだ。

そして、私達は旅をしようと考えていることを伝える。

ミクル「いいんじゃないか?」
ヒョーガ「応援してるぜ!」
ルナト「頑張れっテナ」

とにもかくにも、そうして私達は旅をすることになった。

ミクル「いつになったら俺達活躍するのかな?」
ヒョーガ「そうだな......」
ルナト「きっとそのうち活躍出来るっテナ!」

続く......

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想