ここは異世界ですか?そうですか・・・違いますか・・

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[あの後無事にトオルの実家へと辿り着いた一行、あの後は長崎道と九州道を使いなるべく早くトオルの実家へと向かったが、飛ばしたにも関わらず到着したのがもう夜7時過ぎだった事と色々ありすぎて気疲れが酷かった事から簡単な夕食を食べた後、風呂に入りちょっと今後の事を話すと翌日の事を考え早く眠る事にしたのだった。]


・・・・・ん?もう朝になったのか・・・?昨日はぐっすりと眠れたから良かった良かった・・・・・はぁぁぁ!!!ヤバい!!!会社に電話してない!!このままだと無断欠勤扱いになってしまってボーナス減らされる!!!急いで電話しないと!!!

「電話・・・電話・・・あ!あった!・・・・あっもしもし?吉井ですけど、おはようございます。課長いらっしゃいますか?・・・・えっ?みんなまだ出社してきていない・・?そんなわけ無いでしょ~だってもう7時30分ですよ?もう誰かしら居るはずで・・・えっ?窓の外?外が凄い事になってて仕事どころじゃ無い・・・?何言ってるんですか~。」

この受付の子は一体何を訳分からないことを言っているのだろうか。何が窓の外を変な生き物が飛んでいるとかもうこの世の物じゃ無い感凄い事言ってるんだか~・・・それにしても部屋が暗いな・・・カーテンを開けてっと・・・・うーん!気持ちの良い朝!やっぱり都会よりも田舎の方が空気は良いよな~・・・・?

「それで課長はまだ来ていないんですね?取り敢えず誰か出社したら今日と明日は有休使って休むって言っといて下さい!それじゃ!」

全く・・・・最近の若い奴は一体何を考えているのやら・・・まぁ僕も若いけど・・・それよりも朝ご飯作るか~・・・?なんかさっきから窓の外を大きい黒い物体が行ったり来たりしているな・・・ん?

あれは・・・・スバメ?そっか~ポケモンの世界だとここはホウエン地方だもんな~そりゃあスバメ位いるよなぁ~・・・はぁぁぁぁぁぁ!!!?!??!?!???

「なんでポケモンが普通に何事も無かったかのように空飛んでるねん!!!可笑しいやろ!!昨日までは何とも無かったのに!!!」

なんだなんだ?僕はまさかの異世界へと迷い込んでしまったのか!?コレが異世界なのか!!トラックとかに轢かれなくても異世界へlet's go出来るのか!!!!・・・・・でも僕の姿は変ってないし家も僕の実家のままだ・・・じゃあ外の世界だけが変ってしまったのか!?・・・っとアコードはあるな・・・それなら外はなにも変ってないって事か・・・?ってなんで普通にポケモンと思われる生き物が生息してるのよ!!おっ!アレはマッスグマか?やっぱりホウエン地方だからルビサファに出ていたポケモンが主に居るみたいだな・・・じゃあここはキンセツシティ?もう訳分からないよ・・・・。

「うーん・・・あっ・・・おはよう・・・・どうかしたの?そんなに青白くなって?何か外にいた?」

「いたって話どころじゃないね・・・・もう何が何だか分からないよ・・・頭がおかしくなりそうだとかそんなちゃちな話じゃ無いね・・・コレは・・・もう頭を鈍器で叩かれた位凄い衝撃だよ・・・。」

おお、やっぱりアキも気になるのか・・・ってそんな首だけ伸ばしてから見なくても良いんじゃないか?外からたまたま見たらそれはもう恐怖もんやぞ・・・?なんか首だけ伸びた謎の生き物が居るってね?・・・ろくろっ首・・・・。取り敢えずSNSとかテレビで一体全体どうなっているのか情報収集しなくては・・・!


「・・・・繰り返しお伝えします。現在日本全国各地で通称名ポケモンと思われる未確認生物が多数確認されております。現在の所被害の情報は入ってきておりませんが、この事案を受け政府は対策本部を設置し情報収集に当たると共に今後の指針についても話し合う予定です。また、熊本県や県警本部からは見かけたりしても決して触らず安全が確認出来るまで屋内などの安全な場所で過ごして欲しいと発表しています。この事を受けて県内全ての小中高大学は臨時休校、その他のショッピングセンターなども臨時休業を決めております。引き続きポケモン出現のニュースをお伝えします・・・・・」


/(^o^)\ナンテコッタイ

日本が壊れそう・・・このままだと日本全国が乗っ取られて人間がポケモンに従うようになる時代が来るのかもしれない・・・そうなったらもう一巻の終わりだ・・・もうそうなっちゃったらどこか北海道の片隅にでも引っ越してのんびり田舎暮らしを楽しむのもいいかな

「そんな簡単にポケモンが優勢になるなんてあるわけないでしょ。」

おお、ポケモンがそう言うなら説得力あるな。さてと・・・でも外がこんな状態だとろくに行動も出来やしないな・・・ん?

「どうした?頭痛いのか?」

「う・・・うん・・・ちょっとさっきから軽い頭痛・・・何だろう・・・?それにちょっとボーッとする事もあるし・・・。」

おいおいおいおいおいおいおいおい、まさかあいつみたいに急に襲ってこないでくれよ・・・もう家の中でルギアが暴れてるとなったらもう対処のしようが無いぞ・・・・それこそ緊急事態だぞ・・・

「大丈夫か?ちょっと横になっておく?・・・・・。」

「うん・・・ごめんけど・・そうしておく・・・そうだ、先に言っておこうと思うんだけど・・・・。」

「?どうした?何でも言って良いぞ。」

「・・・・・もし・・・私が私じゃ無くなって・・・トオルを攻撃するような事があったら・・・・私の事なんて構わずに逃げるか何か投げて良いからね・・・?」

「・・・・・・・・・・・その時の状況によるな・・・それよりも今はちょっと休んでおいた方が良い。下に確か冷えピタと氷があったと思うから取ってくるよ。序でにお義母さんの事も心配だしね。」

「うん、分かった。」


確かにアキの言う事も一理あるんだよな・・・もし記憶や理性が無くなって所構わず攻撃したりしてくるポケモンがいたらって・・・それにあの姿だと・・・・いや、今はその事を考えるのはやめておこう。tってまだお義母さん起きてないのかよ・・じゃあ冷えピタと氷と一応リポ〇タンD・・・を持って行こう。


「アキ・・・?大丈夫か~?」

ベッドにすぐ潜り込んだと言う事は相当具合悪いのか・・・特に昨日のあのバタバタと言い絶対こいつ2日位寝てなかっただろうし・・・。

僕は冷えピタを貼り頭に氷を置いてあげリポ〇タンDを軽く飲ませて横にならせたが、アキは僕の方を見て軽く笑うとまたすぐに目を閉じて寝息を立て始めた。やっぱり寝てなかったな~。
うーん・・・それにしてもどうも普通のルギアと違ってやっぱり一回り以上小さいよな・・・・普通のルギアが確か・・・5.2mあるって図鑑に書いてあったけど、明らかに3m位しかないしなぁ・・・・っとそんな事よりもこれからどうするかな・・・家から出ないようにって言われてもここにずっと籠城しておくって訳にもいかないですしおすし。

・・・・寒かったな・・・さて、取り敢えずSNSチェックだ!

まずはメール!!・・・・メルマガばっかりだ!
LINE!・・・・企業メッセージしか来てねぇ!!!
ツイッター・・・・特に何も無かった!

orz

僕ってこんなに周りから必要とされていなかったのか・・・・鬱だ・・・・ってそんな事言ってる場合じゃ無いんだが。

うわー・・・窓の外じゃポケモンが続々と集まりだしたな・・・ん?おおおいい!!!僕のアコードに近寄るんじゃねぇ!!汚すなよ!!あーーー!!昨日の内にガレージの中に入れておけば良かった!!・・・・ま、屋根付き扉付きガレージなんて最初っから無いんですけどね?

あー・・・本当どうしましょ・・・この様子じゃ街中も通っている車少ないだろうし、警察も役所も全部混乱してて機能ストップしてそうだし・・・相談できそうな所も無いし・・・ゲーセンは少なそうけど営業自体してないだろうなぁ・・・じゃあ暫くここに籠城してP〇5でもしておきまーす!

バターン!!!

「!?何の音!?!?!?外からしたけど・・・・!!!何あれ・・・。」

その時に僕が見たのは家の塀の一部を壊すボスゴドラの姿だった。

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