本文冒頭
「えふぃっ!」
アメジストの目を輝かせ、藤色の毛をなびかせて朝日は丘を登っていく。毎日のように行っているけど、案外飽きないものなんだな……。ペンライトで朝日と丘の一部を照らしながら、そう感想を零してみる。
一番に丘の上へとたどり着いた朝日は目的を達成した途端草の絨毯に寝っ転がり、ごろごろと喉を鳴らしている。イーブイだった頃はイワンコのように尻尾を振っていたものだけど、進化しただけでこんなにもニャースのようになってしまうとは……。ポケモンはまだまだ不思議がいっぱいだ。
朝日の邪魔にならないようにボクも腰を下ろすと、規則正しく鳴り続けている喉を優しく
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