「連作短編」タグがついている小説

作者:夏十字
ルラ ルララ
こんないのちも
いっしょに居ていいかな ねぇ
作者:夏十字
《「うらみこえみらい」 その7》

ルラ ルララ
こんなかたちで
ここに居てもいいかな
作者:夏十字
《「うらみこえみらい」 その6》

あの人を望んだ。
あの子を呪った。

明日(あす)も、見えずに。

これはもう一つの「みらい」の物語。
作者:夏十字
《「うらみこえみらい」 その4》

失くしたのは、赤。
隠したのは、赤。

そうして黒く燃え盛る、赤。

これはもう一つの「うらみ」の物語。
作者:夏十字
《「うらみこえみらい」 その5》

僕の選ぶべき道。
僕の望むもの。

僕は、なんて言おう?

これはもう一つの「声」の物語。
作者:夏十字
《「うらみこえみらい」 その3》

あたしの未来はどんなだろうか。
あの子の未来はどんなだろうか。

あたしとあの子との「これから」は?

ひとまず今は、こんなかんじ。
作者:夏十字
《「うらみこえみらい」 その2》

私の声は、届かない。

小さくしてしまったから。
小さくしなければならなかったから。

そんななか出会ったのは、私よりも小さな声の君だった。
作者:夏十字
《「うらみこえみらい」 その1》

私が生きる意味なんて。
私なんて。
学校でも家でも息をひそめて繰り返す日々。

でも私には「その子」が居る。
「その子」の役に立ってあげられる。

それでいいって思ってた。