■グローバルアトラクション特別ルールについて
このアトラクションに参加している間、以下の方法でBPが獲得出来ます。
1.バトルツリーのシングルバトル、ダブルバトル
ただし、アトラクション参加中、スーパーシングル、スーパーダブルでの21連勝以上の獲得BPは全て3BPになります。
バトルレジェンドへの勝利時にもらえるBPは10BPになります。
2.アローラ地方のNPCトレーナーとのバトル
アトラクション参加中のみ登場するNPCに勝利すると、1BP獲得できます。
BP獲得可能なトレーナーはアトラクション参加中のバッジをつけていますので、そちらをご確認ください。
3.トレーナー同士の対戦
アトラクション参加中のトレーナー同士で対戦した場合、勝利すると10BP、敗北すると1BP獲得できます。
トレーナー同士の対戦の場合、シングルバトルまたはダブルバトルが対象となります。
なお、一度対戦したトレーナーとは24時間経過するまで再戦できません。
後日再戦した場合、BPは獲得できません。
4.チーム同士の対戦
3人チーム同士で対戦する場合、チーム戦となります。それぞれがバトルをし、先に2勝したチームの勝利になります。
対戦方法は、各対戦ごとに指定可能です。勝利チームは30BP、敗北チームは3BP獲得できます。
チームで獲得したBPは、各トレーナーに均等配分されます。
チーム戦も、一度対戦したチームとは24時間経過するまで再戦できません。
後日再戦した場合も、BPは獲得できません。
■プレイヤー同士の対戦ルールについて
レーティングバトルと同じルールが適用されます。
全国図鑑No.001~801のポケモンが使用できますが、伝説・幻のポケモンは使用できません。
ポケモンのレベルは全て50に統一されます。
使用可能なパーティは、手持ちまたはバトルボックスのパーティのみです。
■アトラクション参加カードについて
アトラクション参加カードとは、本カードのことを表します。
現在の成績、BP獲得状況などは随時更新されていきますので、アトラクション終了までなくさないようご注意ください。
***
「いっぱいいるなぁ…」
辺りをぐるりと見渡せば、どこを向いてもアトラクション参加中のトレーナー達がバトルを楽しんでいた。
アトラクションへの参加が完了した後、アーカラ島にやってきたチヒロたちは、ポケモンセンターで戦うポケモン達を決めているところだ。
対戦用に育成していたポケモンがほとんどいないチヒロは既にパーティの選定を終えていて、ポケモンセンターのソファに座って残りの二人を待っている。
トオルもリュウも、対戦用のパーティを何組も持っているから、余計に時間がかかるのだろう。
(そういえば、最近二人の対戦見てないな…。どんな戦法で戦うんだろう…)
以前はよく二人で対戦していたのを見ていたけど、最近はそういう機会がなかったなぁとかぼんやり考えていたら、ようやくパーティを組み終わったらしく、何やら楽しげな会話をしながら歩み寄ってきた。
「わりーな!ようやく決められたぜ!」
「トオルは悩みすぎ…」
「うるせーな!リュウだって悩んでたじゃんか!」
ムッとしたトオルに対して、リュウはしれっと受け流している。これは学校でもアローラでも見かけるいつもの光景だ。
「チヒロはもう良い?」
リュウの気遣いに頷くと、静かに笑ってみせたが、不安そうな表情をしていたのに気づいたようで、少し表情を和らげてこれからの作戦を話し始めた。
「今日はチームで戦っていこう。2勝すれば勝ちだし、一緒にいればチヒロも対人戦の練習になるし。」
僕とトオルで勝てば問題ないだろう、と自信満々に話すリュウの姿は、いつも以上に頼もしく見えて、少し大人びてみえた。
隣でうんうんと大きく頷くトオルだって、対人戦に対して怯えた様子は微塵も感じられない。
戦い慣れていないのは私だけか…と自信をなくすチヒロに向かって、トオルが自分の胸をポンを叩いてみせた。
「何回か戦えば傾向は掴めるし、チヒロなら大丈夫だって!」
「う…うん…」
俯きながら小さく首を縦に振ると、無意識にチュニックの裾をギュッと掴む。
島巡りをしていた時は基本的に一人プレイなので、バトルといってもNPCとの戦いで気楽なものだった。だが今回は、相手は同じ『人』であり『コンピュータ』ではないから、普段以上に気を遣わなければならないと思っていた。
もちろんポケモンバトルだって今までのようには行かないだろう。勝てる自信も全くない。
(実際のトレーナー同士でポケモンバトルなんて初めてだけど…折角一緒にアトラクションに参加したんだから、がんばらなきゃ…)
心の中でそう言い聞かせて無理矢理笑みを浮かべると、もう一度、今度は力強く頷いてみせた。
「私…頑張るね!」
正直なところ、トオルに誘われなければこのイベントに参加する事もなかったし、今も進んで対人戦をしたいとも思っていないが、そういうイベントに参加してしまった以上、最後まで一緒にアトラクションで遊びたかった。
「そうそう!その意気だって!」
「…うん、僕らも出来る限りサポートするから。」
お互い真っすぐな眼差しで見つめ合うと、円になって手を中央に差し出し、自然と体育祭の気合いを入れる円陣のようになった。
リュウの手の上にトオルの手が重ねられ、その上にチヒロの細い手が重なる。
「絶対、アトラクション成功させようぜ!」
おぉぉー!!
重ねた手を勢いよく上にあげて雄たけびをあげると、気分も高揚して今なら何でも出来そうな気がしてきた。
そんな勢いでチヒロ達は早速アーカラ島、カンタイシティに繰り出すと、チーム戦をしてくれそうなトレーナーを探し始める。
今日からアトラクション開始ということもあって、沢山トレーナーはいるが、3人チームで且つ全員が揃っているチームはあまり見かけなかった。
見かけても既に対戦中だったりして、なかなか声をかけられない。
意気揚々と駆け出したのに、最初がこの有様では先が思いやられると肩をすくめた時だった。
「チーム戦?良いわよ、やりましょう。」
駄目もとで話しかけたお姉さんが、自信満々に対戦申込を受け入れてくれた。
思わず顔を見合わせると、まだ戦いもしていないのに嬉しくなってガッツポーズを取ってしまう。
フィールドはこっちよ、と手招きする方向へトオル達が歩き出したので、慌ててチヒロも後を追った。
どうやら、まずはポケモンバトルが出来る場所へと移動する必要があるらしく、少し歩けばホテルしおさいの隣にある広場に到着した。
広場にはポケモンバトルが自由にできるよう、バトルフィールドが用意されており、熱気あふれるポケモンバトルが既に繰り広げられている。
一つだけ空いていた場所を前にして、対戦チームのお姉さんがボールを突き出してきた。
「先鋒は私よ。シングルバトルを希望するわ。そっちは誰が戦う?」
ポニーテールにしたこげ茶色の長い髪が風でひらりと舞い、帽子の下から覗く明るい赤色の瞳が挑戦的に光ったように見えた。
お姉さんの隣にいたチームメイトの男性が、お姉さんの煽り文句に呆れたように苦笑して一歩下がるのが見える。多分、凄く強気な性格で、いつも苦労しているんだろうと思わずにはいられない仕草だった。
「俺!俺がやる!」
「ト…トオル…」
目を輝かせながら勢いよく挙手したトオルがお姉さんの前に立ち、自信満々で同じようにボールを突き出した。
両者の背後にメラメラ燃え盛る炎が見えたような気がして、思わず半歩身を引いてしまった。
(似た者同士…)
肩をすくめたチヒロの隣から、呆れたようなため息が聞こえてくる。
「…シングルバトルはあいつの得意分野だから、心配しなくていいと思うよ…」
「う…うん…」
こんなに傍で燃えている人たちがいるのに、この落ち着きようは流石だと思いながらトオルを見た。
(トオルの戦い方を見て、私も勉強しなきゃ…!)
それぞれ3匹ずつ選択が終わった二人は、フィールドで火花を散らしながら睨み合っている。
いよいよ対戦開始だ。
「私はシズク、全力でいかせてもらうわ!」
『チーム戦を開始しました。先に2勝したチームが勝利となります。』
■チーム戦
ブルーオーシャン VS ピカチュウ☆ラブ
■第1戦
シズク VS トオル(シングルバトル)