第6話 リズミとハジメとダズル

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「ライナー!!!」

「きゃっ!?」

先生がいなくなって、私の周りに皆が集まってきたと思ったら、いきなりリズミが飛び付いてきた。


「“きゃっ!?”だって!相変わらずライナは可愛いな~」

「可愛くないよ!//可愛いのはリズミの方だよ!!」

そうそう。

私なんてリズミの可愛さに比べたら、月とすっぽんだよ。


「ふふ。ありがとう(ニコッ」

「どういたしまして(ニコッ」

久々のリズミとの会話、とっても楽しい!


「ライナ、お前、レンジャースクールに来たのか」

リズミとの会話を楽しんでいると、いきなりハジメが割り込んできた。


「何よ、ハジメ。悪いって言うの(ムスッ」

こっちはリズミとの会話を邪魔されて不機嫌ぎみ。


「そうじゃなくて」

「じゃあ何よ」

だったら一体何ですか!


「約束、覚えてくれてたんだなーって思って」

「!」

………なんだ、その事か。


「当たり前よ。大事な大事な幼馴染との約束だもの」

「!………そっか(ニカッ」

「?」

………ハジメ……?

今、無理して笑った……?


「ハジm((「ライナとハジメって、幼馴染だったの!!?」

うっ、リズミに言葉遮られた。

「う、うん」

一応、返事しないと悪いから返事はした。


「僕達の親が仲良くてさ、しかも近所だったし」

「しかも、村には同い年の子がハジメだけだったから、自然と仲良くなったんだよ」

「ああ」

「そう、なんだ……」

………リズミ?

少し、様子が変な気が………。


「リズミ、大丈夫?」

「へっ!?何が?」

「なんか、いつもと様子が違う気がして……」

「へ、平気よ平気!何年も会ってなかったから、そう感じただけよ!」

そう、なのかな……?


「それもそうね!」

大丈夫そうには見えなかったけど、深追いはしない方がいいと思ったから、聞かないことにした。



――………私はリズミの事が気になって、ハジメの無理した笑顔の事を忘れていた。



「なあ」

「?何?」

会話に一区切りついたところに、ダズル君?が話しかけてきた。

「お前……、名前忘れちゃったけど、ピカチュウのキャプチャどれくらい時間掛かった?一時間とか?」

名前忘れちゃったって……。

絶対覚えてるよね……。

……………まぁ、プライドが高いのだろう。


「ダズルって生意気だから、構わない方が良いよ。

 そういうとこは、昔から変わってないの」

「うっせ、ほっとけよ」

?この二人、昔からの知り合い?

でも、私とは会ったこと、無いよね?


「ダズルは私の幼馴染なの」

「そうだったんだ」

「ちなみに、こいつ、レンジャー志望よ」

「!!」

レンジャー志望……。

私と同じか……。

きっとハジメもレンジャー志望だよね。


「リズミは、レンジャーでは無いよね?

 オペレーター、とか?」

「ピンポーン!大正解!!私、オペレーターを目指してるの!!」

やっぱり!リズミにぴったりだね!


「ダズルがレンジャーになったらこき使ってやるために!」

「そ、そうなんだ;;」

ちょ、ちょっとダズル君が可哀想;;


「ライナ、一つ聞いて良いか?」

「何?」

ダズル君についての話が終わったところで、ハジメが聞いてきた。


「リズミとはどういう関係だ?」

「あれ?言ってなかったっけ?」

「あぁ」

ありゃりゃ。

言ったつもりでいたけど、言ってなかったんだ。


「私とリズミは従姉妹なんだよ」

「「「「「「従姉妹~!?」」」」」」

そんなに驚くこと?


「お前っ、従姉妹いたのかよ!?」

「いたわよ。何、文句でもあるの?」

「ありません(カタコト」

………リズミ、怖っ!

ダズル君が本当に可哀想だ;;


「あっ、ちなみに僕とダズルも従兄弟なんだ」

「へぇ~。ハジメとダズル君が従兄弟ね~…………って」

「「「「「「従兄弟~!?」」」」」」

うわっ、どんだけいとこいるのよ;;

と言うか、私達4人の関係が色々すごい;;


私とハジメ、リズミとダズル君が幼馴染。

私とリズミ、ハジメとダズル君がいとこ。

んで、クラスメート。


「世間って、結構狭いのかもね」

「そうだね」

「じゃなきゃ、こうも集まらないさ」

「あ~、なんかめんどくさい」

ダズル君、めんどくさいって;;

でも、リズミの言う通り、世間って狭いのかもしれないね。
ライナとハジメ、リズミとダズル君が幼馴染。
ライナとリズミ、ハジメとダズル君がいとこ。
なんかめんどくさいですね。
でも、これからもっとめんどくさくなります。
今後の展開をお楽しみに!

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