「ライナー!!!」
「きゃっ!?」
先生がいなくなって、私の周りに皆が集まってきたと思ったら、いきなりリズミが飛び付いてきた。
「“きゃっ!?”だって!相変わらずライナは可愛いな~」
「可愛くないよ!//可愛いのはリズミの方だよ!!」
そうそう。
私なんてリズミの可愛さに比べたら、月とすっぽんだよ。
「ふふ。ありがとう(ニコッ」
「どういたしまして(ニコッ」
久々のリズミとの会話、とっても楽しい!
「ライナ、お前、レンジャースクールに来たのか」
リズミとの会話を楽しんでいると、いきなりハジメが割り込んできた。
「何よ、ハジメ。悪いって言うの(ムスッ」
こっちはリズミとの会話を邪魔されて不機嫌ぎみ。
「そうじゃなくて」
「じゃあ何よ」
だったら一体何ですか!
「約束、覚えてくれてたんだなーって思って」
「!」
………なんだ、その事か。
「当たり前よ。大事な大事な幼馴染との約束だもの」
「!………そっか(ニカッ」
「?」
………ハジメ……?
今、無理して笑った……?
「ハジm((「ライナとハジメって、幼馴染だったの!!?」
うっ、リズミに言葉遮られた。
「う、うん」
一応、返事しないと悪いから返事はした。
「僕達の親が仲良くてさ、しかも近所だったし」
「しかも、村には同い年の子がハジメだけだったから、自然と仲良くなったんだよ」
「ああ」
「そう、なんだ……」
………リズミ?
少し、様子が変な気が………。
「リズミ、大丈夫?」
「へっ!?何が?」
「なんか、いつもと様子が違う気がして……」
「へ、平気よ平気!何年も会ってなかったから、そう感じただけよ!」
そう、なのかな……?
「それもそうね!」
大丈夫そうには見えなかったけど、深追いはしない方がいいと思ったから、聞かないことにした。
――………私はリズミの事が気になって、ハジメの無理した笑顔の事を忘れていた。
「なあ」
「?何?」
会話に一区切りついたところに、ダズル君?が話しかけてきた。
「お前……、名前忘れちゃったけど、ピカチュウのキャプチャどれくらい時間掛かった?一時間とか?」
名前忘れちゃったって……。
絶対覚えてるよね……。
……………まぁ、プライドが高いのだろう。
「ダズルって生意気だから、構わない方が良いよ。
そういうとこは、昔から変わってないの」
「うっせ、ほっとけよ」
?この二人、昔からの知り合い?
でも、私とは会ったこと、無いよね?
「ダズルは私の幼馴染なの」
「そうだったんだ」
「ちなみに、こいつ、レンジャー志望よ」
「!!」
レンジャー志望……。
私と同じか……。
きっとハジメもレンジャー志望だよね。
「リズミは、レンジャーでは無いよね?
オペレーター、とか?」
「ピンポーン!大正解!!私、オペレーターを目指してるの!!」
やっぱり!リズミにぴったりだね!
「ダズルがレンジャーになったらこき使ってやるために!」
「そ、そうなんだ;;」
ちょ、ちょっとダズル君が可哀想;;
「ライナ、一つ聞いて良いか?」
「何?」
ダズル君についての話が終わったところで、ハジメが聞いてきた。
「リズミとはどういう関係だ?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「あぁ」
ありゃりゃ。
言ったつもりでいたけど、言ってなかったんだ。
「私とリズミは従姉妹なんだよ」
「「「「「「従姉妹~!?」」」」」」
そんなに驚くこと?
「お前っ、従姉妹いたのかよ!?」
「いたわよ。何、文句でもあるの?」
「ありません(カタコト」
………リズミ、怖っ!
ダズル君が本当に可哀想だ;;
「あっ、ちなみに僕とダズルも従兄弟なんだ」
「へぇ~。ハジメとダズル君が従兄弟ね~…………って」
「「「「「「従兄弟~!?」」」」」」
うわっ、どんだけいとこいるのよ;;
と言うか、私達4人の関係が色々すごい;;
私とハジメ、リズミとダズル君が幼馴染。
私とリズミ、ハジメとダズル君がいとこ。
んで、クラスメート。
「世間って、結構狭いのかもね」
「そうだね」
「じゃなきゃ、こうも集まらないさ」
「あ~、なんかめんどくさい」
ダズル君、めんどくさいって;;
でも、リズミの言う通り、世間って狭いのかもしれないね。
ライナとハジメ、リズミとダズル君が幼馴染。
ライナとリズミ、ハジメとダズル君がいとこ。
なんかめんどくさいですね。
でも、これからもっとめんどくさくなります。
今後の展開をお楽しみに!