第7話 クラスメートの自己紹介

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「あの~」

「あっ、ごめんごめん!セイ達の事忘れてた!」

せ、セイ?それって、このおしとやかそうな子の名前?


「忘れんなよ!」

「そうだよ」

「………はぁ……」

………あの~、できれば私にも分かるようにお願いします。

誰が誰だか全然分かりません。


「リズミ、ライナが誰が誰だか分からないって顔してる」

ちょ、ハジメ!?

何でわかったの!?


「ライナ、昔から変わってないからな。

 知らない人の前だと緊張するとことか」

「だ、だって~//」

知らない人の前だとどうしても緊張するんだもん!!

皆はしない!?

私だけじゃ無いよね!!?


「実は私もです。知らない人の前だと緊張してしまいます」

「!、だよね!!」

良かった~!

私の他にもいたよ~。


「私はセイヴィア。皆様からは、“セイ”と呼ばれています。よろしくお願いしますね」

へぇ~、セイってニックネームだったんだ~。


「ライナさんも是非、セイと呼んでください」

「わかった!よろしくね、セイ!」

「はい」

セイかぁ、仲良くできそうだなぁ。


「ちなみに、セイもレンジャー志望なのよ」

「そうなの!?」

「お恥ずかしながら//」

私の他にも女子でレンジャー志望の子がいるなんて、嬉しい!


「そんな事ないよ!一緒に頑張っていこう!」

「!、はいっ!!」


「それじゃあ、他の皆も自己紹介ね。

 自分の名前と志望を言ってね」

「おう!」

「了解」

「(コクン」

すごっ!リズミ一人で、クラスの皆をまとめちゃったよ!


「リズミは、このクラスの委員長だからな」

「へぇ~」

流石リズミ。

まとめ役とか、向いてそうだもんね。



「じゃ、オレからな!オレはマーキナ。

 メカニック志望だ!よろしくな!!」

「よろしく!」


…………うーん……。

「?、どうした?」

いや、あのね……?


「マーキナって、女の子、だよね?」

「!、よくわかったな」

あ、やっぱりそうだったんだ。


「確かに口調や見た目からして男って思うかもだけど、やっぱり、女の子だって直感?でわかるんだよね」

「へぇ~」

まず名前からして、女の子っぽいしね。


「ライナの言った通りオレ、口調や見た目から男って言われてたけど、女って一発でわかったのはアンタが初めてだ」

「えっ、そうなの!?」

「あぁ」

皆、気づかなかったんだ……。

結構、分かると思うんだけど。


「女だからって嘗められるのが嫌で、男子みたいな格好してたから、男って言われるのが良かったけど、女って気付いてもらえるのも良いもんだな」

「そっか(ニコッ」

………って、あれ?

それじゃあ、口調は?


「じゃあ、口調の方は元から?」

「あぁ。オレんち、父さんと兄貴の3人家族だからな」

「それで」

お父さんやお兄さんに影響されて、その口調になったと。

よくありそうな話だ。



「次は僕だね。僕はアルマ。

 メカニック志望だよ。よろしくね、ライナ」

「よろしく!」

アルマはマーキナと対照的だな~。

見た目とか、性別とか。


「ライナ、こいつに“女”とだけは言うなよ。禁句だから」

「…………なんとなくわかった」

見た目からして、“女”って言われることがあったのだろう。

それが男としては、とても嫌なんだろうね。



「最後はフォルだね!」

「…………」

…………あの~……。

何で無言………?

無言でいられると困ります;;


「………フォル、自己紹介くらい、してちょうだい」

「…………(コクン」

リズミにはちゃんと反応するんだね。

委員長だからかな?


「………インフォルモ……。オペレーター、志望……。

 ……よろしく………」

「よ、よろしく」

な、何か、掴みにくいキャラだ。

てか、こんなんでオペレーターやっていけるの!?

結構心配だよ、私!


「はぁ;……彼は無口なキャラでね。

 一応、話しかければ反応はしてくれるよ」

「名前長いから、皆は“フォル”って呼んでる」

セイと同じ感じか。

んじゃ、私もフォルって呼ぼう!




「これで、皆の自己紹介は終わったね!」

「うん!皆、これからよろしくね!」

「「「「「「「よろしく!」」」」」」」



これからの学園生活、楽しくなりそうな予感!

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