「あの~」
「あっ、ごめんごめん!セイ達の事忘れてた!」
せ、セイ?それって、このおしとやかそうな子の名前?
「忘れんなよ!」
「そうだよ」
「………はぁ……」
………あの~、できれば私にも分かるようにお願いします。
誰が誰だか全然分かりません。
「リズミ、ライナが誰が誰だか分からないって顔してる」
ちょ、ハジメ!?
何でわかったの!?
「ライナ、昔から変わってないからな。
知らない人の前だと緊張するとことか」
「だ、だって~//」
知らない人の前だとどうしても緊張するんだもん!!
皆はしない!?
私だけじゃ無いよね!!?
「実は私もです。知らない人の前だと緊張してしまいます」
「!、だよね!!」
良かった~!
私の他にもいたよ~。
「私はセイヴィア。皆様からは、“セイ”と呼ばれています。よろしくお願いしますね」
へぇ~、セイってニックネームだったんだ~。
「ライナさんも是非、セイと呼んでください」
「わかった!よろしくね、セイ!」
「はい」
セイかぁ、仲良くできそうだなぁ。
「ちなみに、セイもレンジャー志望なのよ」
「そうなの!?」
「お恥ずかしながら//」
私の他にも女子でレンジャー志望の子がいるなんて、嬉しい!
「そんな事ないよ!一緒に頑張っていこう!」
「!、はいっ!!」
「それじゃあ、他の皆も自己紹介ね。
自分の名前と志望を言ってね」
「おう!」
「了解」
「(コクン」
すごっ!リズミ一人で、クラスの皆をまとめちゃったよ!
「リズミは、このクラスの委員長だからな」
「へぇ~」
流石リズミ。
まとめ役とか、向いてそうだもんね。
「じゃ、オレからな!オレはマーキナ。
メカニック志望だ!よろしくな!!」
「よろしく!」
…………うーん……。
「?、どうした?」
いや、あのね……?
「マーキナって、女の子、だよね?」
「!、よくわかったな」
あ、やっぱりそうだったんだ。
「確かに口調や見た目からして男って思うかもだけど、やっぱり、女の子だって直感?でわかるんだよね」
「へぇ~」
まず名前からして、女の子っぽいしね。
「ライナの言った通りオレ、口調や見た目から男って言われてたけど、女って一発でわかったのはアンタが初めてだ」
「えっ、そうなの!?」
「あぁ」
皆、気づかなかったんだ……。
結構、分かると思うんだけど。
「女だからって嘗められるのが嫌で、男子みたいな格好してたから、男って言われるのが良かったけど、女って気付いてもらえるのも良いもんだな」
「そっか(ニコッ」
………って、あれ?
それじゃあ、口調は?
「じゃあ、口調の方は元から?」
「あぁ。オレんち、父さんと兄貴の3人家族だからな」
「それで」
お父さんやお兄さんに影響されて、その口調になったと。
よくありそうな話だ。
「次は僕だね。僕はアルマ。
メカニック志望だよ。よろしくね、ライナ」
「よろしく!」
アルマはマーキナと対照的だな~。
見た目とか、性別とか。
「ライナ、こいつに“女”とだけは言うなよ。禁句だから」
「…………なんとなくわかった」
見た目からして、“女”って言われることがあったのだろう。
それが男としては、とても嫌なんだろうね。
「最後はフォルだね!」
「…………」
…………あの~……。
何で無言………?
無言でいられると困ります;;
「………フォル、自己紹介くらい、してちょうだい」
「…………(コクン」
リズミにはちゃんと反応するんだね。
委員長だからかな?
「………インフォルモ……。オペレーター、志望……。
……よろしく………」
「よ、よろしく」
な、何か、掴みにくいキャラだ。
てか、こんなんでオペレーターやっていけるの!?
結構心配だよ、私!
「はぁ;……彼は無口なキャラでね。
一応、話しかければ反応はしてくれるよ」
「名前長いから、皆は“フォル”って呼んでる」
セイと同じ感じか。
んじゃ、私もフォルって呼ぼう!
「これで、皆の自己紹介は終わったね!」
「うん!皆、これからよろしくね!」
「「「「「「「よろしく!」」」」」」」
これからの学園生活、楽しくなりそうな予感!