第30話 一発逆転!エストとカプ・レヒレの大作戦!

しおりを挟みました
しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
読了時間目安:3分
「よろしく!カプ・レヒレ!」

ーー了解。

 エストはラストにカプ・レヒレを出す。
 ジンダイは少しニヤリとする。ここからどう巻き返してくるのか気になったからである。

「それでは参ろうか。レジロック!ストーンエッジ!」

 エストは叫ぶ。

「カプ・レヒレ、いくよ!」

 エストの右手にはまっていたZリングが輝き出す。


「ーー雨乞いZ!!」

 二人の息はぴったり合った。ちょうどいいタイミングでカプ・レヒレは殻でストーンエッジを防ぐ。

「面白い。だが所詮雨を降らせたところで次レジロックがストーンエッジを当てればもうほぼカプ・レヒレの体力は残らんだろう。」

「....カプ・レヒレがレジロックより速く動けて、レジロックが一撃でカプ・レヒレを倒せないとしたらどうでしょう?」

 エストは笑っていた。
 ジンダイがレジロックをふと見ると、レジロックの拳がかなり削れていた。それを見、ジンダイは驚く。

「まさか、先程のフライゴンの鋼技の数々はレジロックの攻撃力を下げるためにか!そして雨乞いZの効果はッ!」

 そう。ラインはレジロックの拳を削り、攻撃力を下げたのである。それによりカプ・レヒレの雨乞いZを成功させるためにラインは鋼の翼とアイアンテールを放っていたのだ。

「まずい!レジロック!ストーンエッジだ....!」

 だがエストは冷静だった。
「カプ・レヒレ、自己暗示!」

ーー流石エスト。抜かりないね。

 カプ・レヒレはレジロックの特攻上昇をコピーする。
「さあ行くよ、カプ・レヒレ!ハイドロポンプ!」

 ただでさえ雨のおかげで火力が高くなっているのに、それに加え特攻がぐーんと上がったハイドロポンプをレジロックが受けきれる訳なく、吹き飛ぶ。

「弱点保険の能力上昇を逆利用したわけか....儂も予測出来んかったな....」

 ジンダイは呟く。

 カプ・レヒレがエストの方を向いてニコッと笑う。エストもカプ・レヒレにグーサインで返す。

 それを見たジンダイは、
「降参だ。お前たちのその絆ならギラティナとも渡り合えるかも知れん(そもそもここから儂が勝つ手もほぼ無いしな)。」

ーー勝った!

 カプ・レヒレがエストに飛び付く。エストも受け止め抱き締める。

 ジンダイもその様子を見て満足げな顔。
「それではギラティナのいるしんぴのいずみへ行くぞ。」

 それを聞きエストは、
「どうやって行くのですか?」
 と訊ねる。

「それはだな....」
 語り出すジンダイ。
エスト「案の定閃かなかったみたいだね」
カプ・レヒレ「ええ。覆面でウハウハしててそっちに気取られ過ぎて私たちのことはそっちのけ」
エスト「まあ次回から一気に完結まで走り抜けると思うからね~」
カプ・レヒレ「そうね」
エスト「という訳でこれからもどうぞよろしくお願いします!」

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想