町の中のネクロズマ

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作者:もる
読了時間目安:4分
あるところに、悪いことをするのが大好きなネクロズマがいました。
そのネクロズマは、今日も楽しく悪いことをしています。
「ははは!今日も森の木の実、全部食べてやるぜ!」
            ***************
せなの家にて
「ねぇねぇせなちゃん!これ、ねふろずまっていうの?」
カチコールはセナに聞きました。
その姿を、そっと見ているポケモンがいます。
ネクロズマです。
「ううん。ちがうよ。ネクロズマっていうの」
「ねふろずまじゃなくて、ネクロズマっていうんだね。なんかかっこいい!きっと、悪いことをしてる人を倒したり、危険が来たときに助けたりしているんだろうな!」
「そうだね!そうだったらすごいし、かっこいいね!」
「・・・・・・・・・・・」
ネクロズマは、小さいカチコールの気持ちを裏切らないよう、頑張って悪いことをやめようと思いました。
             **************

あれからはや5年。
「ふぅ、疲れたな」
ドリンクを飲みながら、地面に座り込むネクロズマ。
悪いことをするのをやめたネクロズマは、今日も元気に修行的なものをしています。
すると、近くになぜかおいてあったラジオから、焦ったような女の人の声が。
「速報ですっ・・・!今、この場所に、必ず、直径10000メートルの隕石が落ちてくるようです!この街にいるポケモン、人は、早く避難してください!テレビとか電気も消さないでください!ていうか、消すな!」
「・・・ッ。は?」
すると、カチコールが言った言葉が、脳裏によぎる。
『きっと、悪いことをしている人を倒したり、危険が来たときに助けたりしているんだろうな』
「!・・・カチコール!」
ネクロズマの視界には、逃げ遅れてしまい、街にぽつんと取り残されたカチコールと、セナの姿があった。
「えっ・・・?空に何か燃えるものがある・・・?」
「カチカチ〜!(泣)」
すると。
「きゃ!なに?」
「カッ?」
驚くのも無理はない。
だって、s自分たちの体が、ネクロズマに持たれて浮いていたのだから。
「隕石が迫っている。お前たちは逃げ遅れた。早く逃げないと命が危ない!」
「!?」
「カチィ!?」
「みんなが避難しているところに行く。隣町だ。隣町は隕石の被害がないらしい。だから、行くぞ」
「わかりました!」
               *************
ネクロズマたちは、隣町につきました。
「ありがとう、ネクロズマっ・・・!?」
「な、何かあったのか!?」
「私達の街に、隕石が・・・!」
「カチィ!」
大声をせなが上げてしまったため、みんながそれに気づき、騒ぎ始めた。
「ええ!?」
「私の家が!」
「ざわざわ」
「ざわざわ」
「っ・・・・・・・!」
「せなたちはここで待ってろ。お前らは絶対に助ける・・・たとえ命にかえてもな」
「え・・・?」
せなが顔を上げたとき、もうネクロズマはいなかった。
「ネクロズマっ・・・!!!!!!!ネクロズマ!?」
せなは周りを見たが、ネクロズマはどこにもいなかった。
               **************
「ネクロプラスソル」
そう言って、ネクロズマは、リモコンのようなもののボタンを押す。
すると。
ネクロズマの姿が、ソルガレオのようになった。
「わあ!母ちゃん、見てみて!あれ、たそがれのネクロズマだ!」
あまり知られたくないが、今は非常事態。
なので、そんなことは今はどうでもいい。
そして、ネクロズマは、隕石をたてがみについた手で押さえつける!
「ッ・・・」
そして、力を入れる!
すると、隕石にヒビが入った。
そして、もっと力を入れる。
「もっと、もっとだ」
隕石は、砕け散り、粉々になった。
「「やってやったぜ」」
ソルガレオとネクロズマの声が重なった。
                **************
ここは、前に隕石の被害をうけそうになった町。
「わあ!ネクロズマ兄ちゃんだ!かっけぇ」
「うん。嬉しいなぁ」
「ネクロズマ兄ちゃんが笑った!」
今日もこの町の子供は、ネクロズマと楽しく遊んでいる。

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