第80話:シアン

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 悲しみに暮れていたポプリたちを現実に引き戻した爆音、“命の焔”。物語の舞台は、ミュウツーの研究所3階に戻る。小さな命が、ヴァイスが燃え尽きた、3階に。
 シアンが恐れた静寂が、とうとうやってきた。もうヴァイスの声を聞けない事実を突きつけられた。そろりそろりと、目を開ける。黒く霞んだ煙の中から、ちらりと黒と白の塊が見えた。小さきものが、2つ。もう確実に生き物とは呼べないのに、それはヒトカゲとヒコザルのものであることだけは分かる。不思議とシアンは恐ろしい気持ちにはならなかった。ただ、どうしようもなく、虚しかった。
 友達の笑顔も、世界を揺るがす絶望の存在も、みんな、燃え尽きた。
 晴れゆく煙に包まれて、シアンは必死に前を向こうとした。ヴァイスが命を賭してガイアを救った喜びを噛み締めようとした。そのように、奮闘しているときだった。

「ぐっ……」

 煙の中に、まだ生命が残っている。それはヴァイスよりもはるかに大きな立ち姿で。

「エッ……」

 ミュウツーは、まだ生きていた。酷い火傷を負って真っ黒に焼け焦げた腹部を押さえながらも、ミュウツーがそこにいる。シアンはその事実に硬直するしかなかった。

「くっ……。く、ククク……フハハハハ!! 憐れですねぇ、レッド!! たったひとつの命を使い果たしたところで、何百もの命のエネルギーを操る私に勝てる道理などないと言うのに。この程度の単純な計算すらできなかった為に、あなたの最愛の息子は無駄死にしたのですよ……!」

 傷ついたままの身体で狂ったように声をあげた直後、ふっと冷静に戻って“自己再生”。ヴァイスが命をかけてつけた火傷が、虚しくあっさりと完治してしまう。

「さあ、最後はあなたです。シアン」

 ミュウツーが、シアンをはじき出していたバリアを解除する。はじめは5人が戦っていた部屋の中には、もうシアンとミュウツーしか残されていない。そんな現実を突きつけられ、シアンは一歩後ずさりする。

「ヴァイスの死にざまを見てわかったでしょう。あなたが私を倒す方法はありません」

 すり込むようなミュウツーの語りは、ホノオの心臓を貫き、ヴァイスの命を爆発させた凶器。ホノオやヴァイスの戦いで心を動かしすぎたせいだろうか。不思議とシアンは、自らにその刃が向けられていることに極めて鈍感だった。
 それはきっと、彼の中に、もっと強く響く言葉があったから。

「どうです。彼らのように、命を無駄にしたくなかったら——」

 ミュウツーの言葉を遮る“潮水”。潤んではいるが、シアンの目はまだ死んでいなかった。やるしか、ない。シアンがやるしかない。その崩れそうな覚悟を、ヴァイスの最期の言葉で補強した。
 ——キミは、独りぼっちじゃない。どこにいても、絶対にね。

「ヴァイスの命は無駄じゃないヨ。ヴァイスが最後に言ってくれた言葉が、シアンに勇気をくれるんだモン。シアンは、どこにいても、独りじゃないんだモン!」
「その勇気すらも、私を倒せなければ無駄だと言っているのですよ!」

 ミュウツーの“破壊光線”。シアンは“アイスストーム”で相殺に成功したが、軽い身体が爆風に飛ばされた。地面に引きずられながらも、シアンはすぐに立ち上がる。

「無駄かどうかは、シアンが決めるんだモン。シアンは、信じたいものを信じるヨ。だって、そうした方が楽しいモン!」

 楽しい。その言葉が似合わぬ涙を目に浮かべながら、それでもシアンは小さな身体を奮い立たせる。その姿が、ミュウツーの中で、小さなゼニガメのそれと重なった。
 ——ミュウツー。ここにいる“セナ”はもう、弱い自分が大嫌いだった頃のセナじゃないんだ。オイラはみんなのお陰で、完璧じゃなくても前に進むって決めたんだ。例えオイラがものすごく弱い奴だったとしても、オイラに勝ち目がなかったとしても。それでも戦うしかないって、腹を括ったんだ。何度叩きのめされても、この心は壊れないよ。

 一字一句間違いなく脳内再生される、月の戦士の言葉。困難を乗り越えた末にある、どこまでも先を見据えた眼差し。傷跡を隠そうとせず、それ故に誇らしげな。健気で、尊い。だからこそ、心の底から憎い。憎い。憎い。
 踏みにじりたい、衝動。

「貴様だったのか。セナに、ホノオに、ヴァイス……。弱く、闇に引き込まれやすい心に“自由の力”を与えていたのは」

 衝撃の末にも前向きな言葉を放つシアンの姿を見て、ミュウツーはとうとう気がついたのだった。絶望に心を揺さぶられる仲間たちを支える、いつも変わらない子供の心に。戦闘力に乏しく、ミュウツーがキズナのメンバーの中で最も蔑ろにしていたシアンが果たしていた、地味だが強力な役割に。
 救助隊キズナにこの者さえいなければ、他の3つの心は旅路のどこかで粉々に砕け散っていたはずだったのだ。ホノオかヴァイスの片方でも潰せていれば、セナがあれほどまでに力を強めることもなかったのだ。もしもの未来を見据えると、ミュウツーの憎悪が煮えたぎった。計算を狂わせた元凶を、ようやく突き止めた。
 ここでミュウツーの思考にノイズが入った。2階から3階へと迫ってくる命の気配に気が付いたのだ。それがミズキとカガリのものでないことは——キズナの仲間たちのものであることは、容易に悟ることができた。この状況を利用しない手は、ない。シアンの心が絶望に染まらないのであれば、状況を絶望に染め上げればよい。ミュウツーは決定した。シアンを処分する方法を。
 5つの命が、ミュウツーの部屋の扉を開けた。開けてしまった。

「みんな、大丈夫かい!?」
「ねーちゃん!」

 安定感のあるメルの声に、シアンの視線は惹きつけられる。シアンは駆けつけた仲間がいる扉の方を向き、ミュウツーに背を向けてしまった。それ故に、気づけなかった。ミュウツーの瞳が闇を含み、5人の仲間を鋭く突き刺したことに。

「うっ……。うわあーん! 怖かったヨー、ねーちゃん!」

 ひとりひとりと減っていく仲間。寂しく乾いてゆく気持ち。そこにメルたちが現れたことで、シアンの涙腺が緩んでしまった。泣き叫びながら——仲間の瞳が闇に染められていることに気が付かずに、シアンはメルの懐に飛び込む。
 直後、腹部を襲う鋭い痛みと衝撃。

「ウッ……」

 何が起こったのか理解できない。シアンがうずくまって腹部を触って確認すると。シアンの苦手な赤色が、視覚と触覚を揺さぶった。

「……! キャアアァ!!」

 痛みよりも恐怖が勝り、シアンは本能的な叫び声をあげる。目を見開いて、尻餅をついて“仲間”を確認すると。メルの横に立つネロの、腕についた鋭い葉“リーフブレード”が、残酷な赤色に染まっていた。ようやくシアンは状況を理解する。シアンは、ネロに、お腹を切りつけられた。

「ネロさん。ねーちゃんも、ポプリもウォータもスザクも……。みんな、目が怖いヨ」

 シアンはここで、ようやく仲間の異変に気がつく。その“異変”には見覚えがあった。セナとホノオを探す旅の途中で、ヴァイスとネロが救助隊FLBに操られたことがあった。そのときの目の色と同じなのだ。確信したシアンは、振り返ってミュウツーを睨みつける。

「信頼していた仲間に裏切られる気分はいかがですか? シアン」
「うぅ……。みんなはシアンを裏切ったんじゃないモン。キミがみんなを操っているんでしょ!」

 痛みに目をつむりながらも強気で反発するシアンを、ミュウツーは蔑むように見下す。

「意外と勘がいいですね。その通り。しかし、私を倒さなければ、あなたの仲間は操られたまま。つまり、あなたにはもう、仲間はいないということですよ!」

 絶望を突きつけながら、ミュウツーは右手の指をパチンと鳴らす。その直後、黒く沈んだ目をした“仲間”たちが、シアンにジリジリと近づいてくる。

「み、みんな……。シアンだヨ。ねえ、思い出してヨ」

 とにかく心から呼びかけて、仲間を正気に戻す。シアンには、それしか考えられなかった。可能な限りの笑顔を顔に貼り付けるものの、どうしても口元がひきつってしまう。
 5人の仲間たちの中から、スッとポプリが前に出てくる。自分と同じく花が大好きなポプリの、可愛らしい笑い声が記憶の中で響く。温かく優しい思い出を胸に抱きながら、シアンはポプリにすがるような眼差しを向けた。ポプリの口元が、きゅっと笑う。その仕草を無理矢理にでも前向きに解釈してしまうシアンだったが。

「“どくどく”」

 残酷にも期待は裏切られる。ポプリは紫色の粉をシアンに浴びせ、吸い込ませる。直後、猛毒がシアンの身体を駆け抜け、呼吸を妨げ始めた。さらに。

「“宿り木の種”」

 シアンがポプリに気を取られているうちに、ネロがたたみかけてきた。ネロがまいた種は瞬く間に発芽し蔓を伸ばし、シアンの柔らかい身体に食い込むように絡みつく。シアンの生命エネルギーを養分として成長してゆく。

「きゃッ……! う、うぅ……」

 宿り木による締めつけに悲鳴をあげ、シアンは苦痛に顔を歪めた。じわじわと体力を奪う技、“どくどく”と“宿り木の種”の重ねがけ。時間をかけて苦しみながら、命が消耗してゆく拷問のような戦法。仲間たちにこんなにも残酷な仕打ちをされるなんて。その衝撃が、シアンの心を抉った。

「このままでは、あなたは死んでしまうでしょう。さあ。どうします? シアン」

 ミュウツーはシアンが苦しむ顔を見ながら、恍惚の表情で語りかける。

「私に操られた5人の“元”仲間には、もはや私を止めることは不可能です。しかしあなたには、わずかですが可能性があります。セナから授かった“心の力”という可能性がね。それでもあなたは、仲間に攻撃することをためらうのですか? 仲間を切り捨てることで自分と世界を守る選択肢もあるのですよ」

 シアンが陥っている状況を踏まえたうえで、ミュウツーはたっぷりと時間をかけて話した。はじめは警戒して耳を傾けていたシアンだが、後半はそれどころではなくなった。猛毒が全身を蝕み、必死に呼吸をしても苦しい。宿り木に生命力を奪われ、意識が朦朧とする。成長してゆく宿り木はさらに強くシアンを締め付ける。体力を吸われる苦しさに加え、血流がせき止められる痺れや、骨が折れそうに軋む激痛。思考能力が奪われてゆく。ミュウツーが何を言っているのか、シアンにはよく分からなかった。——ならば、信じるべき者は、自分と仲間だ。

「ねーちゃん! ネロさん! ポプリ、スザク、ウォータ! みんな……元に戻ってヨ……。また、みんなと一緒に笑いたいヨ……!」

 とにかく、仲間に“戻ってきて”欲しい。息を切らしながらも、シアンは強い願いを仲間にぶつけた。呼びかけながら、シアンは幸せなひと時を思い出していた。長く辛い旅が終わり、みんなでメルの家に集まってパーティーをしたこと。
 ——シアンは密かに夢見ていたのだ。ミュウツーを止めたあとに、またみんなで集まってパーティーをすることを。それなのに。セナはいない。ホノオもいない。ヴァイスもいない。こんな寂しい状況で、メルたちまでシアンから離れてしまったら……。そんなことを考えると、涙が溢れ、声が震えた。
 今度は、5人の中からスザクとウォータが前に出てくる。スザクはともかく、いつものんきでヘラヘラ笑っているウォータの無表情に、シアンは凍りつく。——それでも。シアンには考えられなかった。楽しい思い出を築いてきた仲間たちを傷つける選択肢など。

「“水鉄砲”」
「“火の粉”」

 シアンに浴びせられたのは、水タイプには効果の薄い、威力も弱い攻撃だった。水鉄砲より、火の粉より、今の状況ではどくどくや宿り木の方がずっと苦しい。しかしそれ以上に、追い詰められたシアンの逃げ場を無くす、スザクとウォータの敵意がとても苦しかった。動悸が、さらに呼吸を困難にする。いよいよシアンの視界がくらみ始めた。

「フフ……フフフフフ……! 甘いですね、シアン。操られた仲間に必死に呼びかけることで、仲間が正気に戻る。そんなおとぎ話のような展開でも思い描いていたのですか? 夢と希望に満ち溢れた展開など、この私が許すはずがないというのに!」

 シアンが弱り果てたところで、ミュウツーは言葉でシアンにダメージを与え始めた。加えて、状況を操作することも忘れない。最後の攻撃を下すため、とうとうメルを——シアンが姉のように慕い、気兼ねなく甘えられる存在であったメルを、シアンにけしかけた。
 静寂の空間の中で響く、残酷な足音。息も絶え絶えなシアンは必死に顔を上げ、すぐそばに立つメルの目を見つめる。暗く沈んだそれを見ると、何よりもシアンは悲しくなる。記憶の中の優しいメルを目の前に立つ冷たいメルから探すことを、シアンは諦めきれなかった。

「ねーちゃん……」

 呼びかけながら、シアンはヨロヨロと立ち上がる。激しい呼吸を無駄だと嘲笑うような猛毒。身体を動かすたびに拘束をきつくする宿り木。そんな身体をシアンが支え続けることは不可能で——。メルの胸に飛び込むように、シアンは倒れこむ。最後の力を振り絞ってメルの甲羅にしがみつき、かすれた弱々しい声で。

「ねーちゃん……! ねーちゃん……ねー、ちゃん……」

 何度も何度も、メルを呼び続けた。それしかできなかったし、それしかしたくなかった。嗚咽が言葉を遮り、震えが止まらない。それでも、シアンは呼びかけ続ける。
 自らに抱きつくシアンに対して、メルは何の反応も示さずに立っていた。だが唐突に、シアンの背中にそっと腕を回した。メルの豊かで大きな身体が、シアンの小さな身体を包み込んだのだ。

「ねーちゃん!」

 呼吸困難も強い締めつけも忘れ、シアンは歓喜の声を上げてメルの顔を見上げる。メルの口元がふっと緩んでいるのが確認できた。
 しかし、その笑みは決して温かなものではなく。メルの手先の爪が、突如激しくシアンにくい込む。凄まじい腕力でもって、シアンの身体を潰すように締め上げる。そっとシアンを抱いていたメルは豹変し、その面影を一瞬で忘れさせた。

「うっ……あ、うぅ……っ」

 戸惑いと苦しさから、言葉が出なくなる。最後の希望も打ち砕かれた。そんなシアンを、ミュウツーは満足げな表情で眺めている。

「くっ……ふふふふふふ……! 素晴らしい絶望ですね……! シアン。あなたを絶望に染め上げるのには少々苦労しましたが……だからこそ、格別な達成感が味わえました。ありがとうございました。しかし、名残惜しいですが、あなたの役目はこれでおしまいです。
 さようなら」

 ミュウツーがそう言い切ると、メルがシアンを締め付ける力がさらに強くなる。猛毒と宿り木に晒された時間が長く、もうシアンにはまともな思考能力すら残されていなかった。しかし、それでも……。

「ねー、ちゃん……。ねーちゃ……ん……」

 シアンは必死に息を吸い、吐く息全てを言葉に変換する。メルの力と対照的に、シアンの言葉は次第に弱くなる。

「ねー、ちゃ……ん…………」

 最期まで、シアンは仲間を信じ続けた。しかし、信じ続ければ願いが叶うとは限らない。徐々に薄れ、切れ目の分からない意識の中で、シアンは生まれて初めて、この世界のどうしようもなく冷酷な側面を痛感したのであった。


 シアンの生命反応が完全に消失する。それと同時にミュウツーを襲った、強烈な違和感。虚無感。期待していた達成感が、微塵も得られぬことに気がついた。
 清々しい気分で戦闘を終えることを想定していたのだが。計画通りにシナリオを進めたはずなのだが。

「フハ……フハハハハハハハハハハ……! ついに……ついに救助隊キズナが……私に楯突く“心の戦士”たちが、全滅ですね……!」

 虚無感を吹き飛ばすように、狂ったように笑い声を響かせてみる。しかし、目的を達成したミュウツーと共に喜んでくれる存在は、その空間に誰もいない。生きているメル、ネロ、ポプリ、スザク、ウォータは、ミュウツーが操っているために感情を失っている。心臓を射抜いたホノオ、燃え尽きたヴァイス、毒に体力を奪われ宿り木に生命力を捧げたシアンは、自ら進んで命を終末へと向かわせた。
 これで、間違いはなかったのだ。想定内、計画通り。私は最強。私さえいれば、この世界に何もいらない——。
 何度も言い聞かせてみるものの、ミュウツーの心は晴れない。何故だ。何故だ……。思考を巡らせていると、あの言葉がミュウツーの脳裏をよぎった。

 ——お前は今まで、たくさんのものを破壊してきた。多くの人間やポケモンの、命や心を……。それでも気が済まず、とうとう世界そのものを破壊しようとしている。それで、お前の気が済むならいいんだけど。

「う、うう……」

 最終決戦開始時に、セナがミュウツーに言い聞かせた言葉。それが脳内で再生され、再びミュウツーに語りかける。

 ——結局、世界を破壊したからといって、お前の仲間や理解者が増える訳じゃない。むしろ、その望みをドブに捨ててしまっているように見える。もっと、自分を大切にして欲しいって、心の底から思うんだ。

「う、うるさいっ! 貴様に……仲間に愛され正義を気取る貴様に、私の気持ちが分かってなるものか……!」

 答える者は、誰もいない。それでも、ミュウツーは言葉を爆発させた。
 ——この虚無感を振り払うには、“全てを終わらせる”しか、方法はない。混乱した思考の中で、ミュウツーはそう結論づけた。

「貴様ら5人の役目も終わりだ。その命、私の目的のために捧げてもらうぞ」

 言うと、ミュウツーはいとも簡単に、メル、ネロ、ポプリ、スザク、ウォータから魂を抜き取った。これまで彼らが歩いてきた命の物語を嘲笑うかにように、命の力の数の暴力で、あっけなく。
 こうして5つ分の命のエネルギーを追加したミュウツーは、迷いのない瞳を宇宙に向けた。そして、言い放つ。

「全て、終わりだ……。待っていなさい、地球。そして、セナ!」

 星そのものが大きく揺さぶられ、ガイアの各地でポケモンたちの悲鳴が上がる。それに構わず、ガイアは地球に向かって急速に発進したのであった。
 破滅の時が、間近に迫る。

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