day1-3

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500円の宿ってなんかかなり怖くない?僕は怖いです。下手したらあれじゃないの??4畳半に布団と机とテレビだけな感じの。それ位500円ってかなりヤバい匂いしかしない金額よ・・・ネカフェでもまだ1000円以上はするのにまさかの500円・・・ワンコイン。下手すると弁当よりも安い。不安に思いながらも僕はジョーイさんから鍵を貰うと、ミニリュウを肩に乗せてその部屋鍵に記載されていた番号の部屋へと歩く。

ミ『そんなに500円の宿って危ない感じがするの・・・??なんか私も不安になってきた・・・。』

どうやら僕がかなり不安且つ不審に思い続けてしまったからミニリュウまでも察してしまって不安になってしまっているではないか・・・いかんいかん、関係ないミニリュウまでも不安にさせちゃいけないね。まだ廊下は清掃も行き届いているし、電気もまだ変えたばかりなのかLEDなのかは知らないけど白い光で古臭さは無い。それよりももう日没過ぎているというのに何で人っ子一人歩いていないのだろうか・・・ロビーには何人かのトレーナーとポケモンが居たけど、こっちに来たら全くぱったり・・・しかも物音ひとつしないのも怖いと言ったところだ。そうこうしている内に部屋番号の前に来てしまう。

「ドアは特段変な感じはしないね・・・流石にビジホみたいな綺麗さとか洋風な感じはないけど、まぁ値段相応といった所でしょうか。では中に入ってみましょう・・・お邪魔しまーす・・・。」

僕は恐る恐るドアを開ける。ちょっとこのドア重くね?って結構分厚いなこのドア・・・なんか防弾ドアって感じがするけどこんな所にこんなドア必要???もうちょっと薄いので良くない??さてと・・・肝心な部屋の様子は至って普通だ。これは意外、もうちょっと何かあるのかなと思ったけどなんか至って普通な部屋だ。二段ベッドと机があるだけの部屋ではあるけど寝るだけならばこれで十分でしょう。

「なんか少年自然の家を思い出すレイアウトだな・・・っと思ったらそうかそうか。ポケモントレーナーを目指す子は大体10歳前後で旅に出るからその子達の事を考えるとなるほど・・・ね?」

ミ『ね?と言われても・・・でもこれで無事に宿は取れたね!今日の夕ご飯どうする?』

新たな問題が発生する予感はするが、一先ず野宿という危険を回避できた事は称賛したい。さて、次の問題である夕食に取り掛かる事にしよう。さっきのトレーナーからカツアゲじゃなくてちゃんと貰ったお金は残念な事にここの宿泊費に使ってしまった。このお金で買えるのかを次は実践した。偽札じゃないよ?ちゃんと日本国では使用できたお金よ?ってか単位が円ならば使えるでしょ?えっ?もしかしてあれって英語とかにしたらドルになったりするの???嘘やろ・・・

「いや・・・ここに平成何年とか福沢諭吉とか書かれているから絶対に無理っぽいやろ・・・偽札騒動になったら真面目に困る。・・・ん?そういえばこの付近で券売機形式の食堂でもないかな?それに札突っ込んでみて受け付けたら僕の勝ち、ダメなら即Uターンってしようかな。」

ミ『それでやってみても良いけど、何か他の問題が起こりそうな気がしない???』

「大丈夫やろ。それよりもなんでも善は急げよ。行きましょ。」





行けてしまった・・・しかもお釣りもじゃらじゃら出てきてしまうという緊急事態が発生。これ後程偽札仕様の疑い(そもそも偽札じゃないけど)で警察がコンニチハしてくるとか無いよね??機械が受け付けちゃったんだから仕方ないね?そんなこんなで労せずに1万円のお釣りが手元に来た。やっぱり平成とかの表記がないから違う物なんだろうけど、これ本当日本円だよなぁ・・・

ミ『でもこれで暫くは生活できそうですね!!一先ず一安心!』

「そうだけどなんかすげぇ罪悪感あるよ???それに今日の締め作業の時にこの札なんやねんとか言ってこないよね???速いところ食べて早いところホテルへと戻ろうじゃないの・・・ここが反社とかが経営してたらマジシャレにならない・・・。」

ミ『これがポケモンフーズという物・・・初めて食べます初めて見ます・・・パクッ・・・うーむ、あまりなんというかねぇ・・・。』

「イマイチなのかい。こう言う時って大抵めっちゃうまいとか美味しいとかそんなのが多いのだけど味覚なんてそれぞれ違うから仕方ないのかぁ。次は他のを頼んでみてゆっくりと合うポケモンフーズか何か探していくと良いよ。じゃあ僕も・・・うーん、イマイチ。」

ミ『イマイチって・・・やっぱり料理の味付けが下手というかなんというか・・・これならまだサファリゾーンの餌の方が少しマシなレベルですよ。』

サファリゾーンの餌って言い方もどうかとは思うけど、個人的になんか全体的に薄いような味付けが原因なような気もする。調味料ケチってんじゃね?っと文句はこの位にしておいて急いで部屋に戻らないといけないじゃないか・・・あーなんか食べた気がしない・・・





部屋に何とか戻ってきた僕達は一先ず備え付けられていたガイドマップのような地図を見ながらこの後どうするかを考えてみる。文字が全く分からないという致命的な事は置いといて、まだ絵があるのでどうにかなるような気もする。にしてもまんま関東地方だなこれ・・・お金はどうにかなるとしてここから一応移動するとなるとまずはシオンかクチバに行きたい所。ゲームだとクチバの方が近かったと思うし、しかもそこから色々な所に分岐してたから今後の事を考えるならシオンよりもクチバって所かな??

「よし、明日はクチバシティに行きましょう。幸い給料日直後だったという事もあってか、お金はもう2万円位は日本円が残ってて、それはどこかで換金するからヨシとして、クチバからどうするかを考えてみようか。」

ミ『クチバシティはこのマップを見る限りだとかなりの港町のようですね?さっさとこの地方からお別れするというのも手でしょうし、どこか離れた所に行くというのもありと言ったらアリですね。まっ、私はコウイチさんに付いていきますから安心してください!どこまでもお供しますよ!』

「それは心強い・・・っと言ってもまだ無双するにはレベルも高くないから無理は禁物という事で。さっきのバトルはたまたま上手くいっただけかもしれないし、無理はしちゃだめだからね?」

ミ『そうですね、分かりました!!私もっと強くなってコウイチさんを守れるようになります!!』

「うんうん、その意気だね。さてと、ちょっと今日は色々とあり過ぎて疲れたから今日は早いところ休もうか。もう時間は22時近いし明日も早朝から移動する事になるだろうし、ミニリュウも早いところ休んで明日に備えて・・・ってやっぱりボールか何かに入れた方が良いのかなぁ・・・それともこのまま・・・??」

ミ『私はどちらでも良いですけど、コウイチさんがあれでしたらボールに入れて頂いても構いません。ただ・・・なんかちょっとボールは入った事が無いから不安で・・・。』

不安なら別に入れなくてもいいか。特段何も支障はないと思うし、それに本人が嫌がっているなら無理やりにでもしなくても良いと思うし。一応ボールは明日買っておくけど、入れるかどうかは後々考える事にしよう。そんな事を考えているといつの間にかミニリュウはベッドの上で寝息を立てて眠りに落ちていた。この寝方からすると相当疲れが溜まっていたのかそれとも不眠で全然眠れていなかったのか・・・どちらにせよかなり心身ともに疲れ切っているようだからそっとしておいてあげようと僕は思い、ミニリュウに布団をそっと被せると僕は近くのソファで横になる事にしたのだった。

サトシも今年度で引退との事ですが26年は長いようで短かったですね・・・私もポケモンと共に年を取ってきたので寂しさはありますが、長い間お疲れさまでしたとしか言えないです。

ゲスト出演とかあるとは思いますがどうなんでしょう。

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