またあの迷惑コンビが帰ってきた

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

考えると色々と回収できていない事もありますし、思いついた事もあるので前の物語の続きと考えて貰えると幸いです。

・・・ただ登場キャラクターが異様に増えてきたので一旦キャラ紹介でも作ろうかなと思ってはいます。
あの僕らにとっては腹立たしい動機から起こされた事件が解決してからもう既に5年が経過しようとしています、お久し振りです。覚えてます?・・・覚えてませんかぁ・・・でしょうね~こんな僕みたいな影薄くて仕事もろくに出来なくてあれな人なんて大抵の人の記憶に残らないですよね・・・そういう事ならば改めまして自己紹介しましょうか。

えーっと・・・何て言ったら良いですかね・・・ざっくりとさっぱりと簡単に言うと、奥さんが人間からルギアになったとてもとても可哀想な旦那とでも言った方が良いでしょうか?えっ?離婚届出したんじゃ無かったのかって?・・・そんな所は覚えてるんですね~そうですよそうです。だって命狙われたら誰だって速攻別れるでしょ~・・・ってそんな話今はどうでも良いんですよ。取り敢えずあの頃とは何も変わらず同じ部屋で同じ家族と一緒に暮らしてます、ぁっ一つ違うと言ったらサナギラスがバンギラスになった事位かな~サナギラスと同じ性格だけど如何せん身体が大きくなったもんだから色々な物が狭くなってしまってこれは本格的に引っ越しを考えないといけないかなと思うのと同時に、リザ―ドンとかと喧嘩(?)っぽい物をされると家具が滅茶苦茶破壊される(でも何故か器用に直してくれる)のでそれをどうにかして欲しい思っております。はい。

『トオルさん何一人で思い詰めた表情で窓の外見てるの?こっちから見てるとキモいよ?』

「相も変わらず毒舌だね君は。・・・っで何?準備出来たの?それともまた何か要求しに来たの?お菓子とか飲み物とかその他色々な物とか??っていい加減アキの方はどうなんだよ・・・こっちはもう準備終って後は車のエンジン掛けるだけって状態なのになんで化粧が必要なんだって。ルギアの顔って元々白いんだから化粧しても大して変わらんだろ?って言っとけ。」

今日から予期せぬ有休消化期間と言う事で僕達は1週間の予定で北海道の方へと旅することになりました。あっ、残念な事にアコード(絶賛維持所有中)ではアキが乗れないと言う事で自走で行くのは諦めて北海道の方でレンタカー・・・のハイエースを借りる事になりました。あっ?なんでハイエースかって?もっと大きなやつが最近出ただろうって?あのグランエースか何かの事です?あんなのまだレンタカーで導入されたって話聞いたことも無いわ。それに絶対導入されたら高い!なのでハイエースの5人乗りバンです、バンタイプです大事な事なので2度言い

『トオル準備できたぞ?おっ?まだあの女用意できてないのか?ったく・・・こんな時まで遅いのかよ。そんな事よりも重大な事を思いついたんだけどな、俺達飛行機の中ではずっとボールの中に入れっぱなし??機内では出られないって本当か?』

「簡単に言うと小さなポケモン以外の機内への搭乗は禁止されている筈・・・だからピカチュウとかイーブイとかの小型ポケモンなら良いけど、リザ―ドンとかルギアとかの大型ポケモンは乗れないの。あっ、ハクリューも大型ポケモンに該当するから乗れないよ?だから北海道に着くまでは全員ボールの中でお留守番!!do you understand?」

『え?何それ??僕一切聞いてない!!ちょっと航空会社に文句言ってくる!!』

『トオル・・・なんか今の話聞いてたらピンと来たんだけどな・・・そもそも人間の姿じゃないルギアなお前の嫁は乗れるのか??元人間つってもな、大型ポケモン・・・って位置づけになると思うんだがそこら辺はどうなんだ・・・??』

「あっ・・・・。」

考えてなかった・・・全く考えてなかった・・・っと言うよりも一切考慮してなかった・・・そうだったそうだった・・・僕の奥さんは今ルギアなんだった・・・てっきりずっと人間だったと・・・もう5年近くこの姿のアキと居るけど、時々ふと忘れるんだよなぁ・・・アキは人間では無くてルギアだって・・・にしてもこれはマズい事になりました。恐らくルギア(子供の方)よりも身体は大きいし気も大きいから確実に搭乗時点でアウトを言い渡されるだろう・・・これはどうしよう・・・アキだけ空を飛んで移動して下さいって言うか??。

「お待たせ―!!ってあれ???どうかしたの??そんな深刻な表情して・・・もしかしてもう時間的に余裕が無くなったとか???それとも何かのトラブルがあって飛行機の時間が遅れたとか??それとも別な問題が発生したの??』

「アキ・・・落ち着いて聞いてくれ・・・お前は・・・僕達と一緒の飛行機には乗れない。乗れないんだ分かってくれ・・・。」

「はっ?』

「だから、アキは飛行機の中に乗る事が出来ないって言ってるんだ・・・ごめん。飛行機に乗ったのなんて高校生の修学旅行ぶりだし、それ以来全く乗ってなかったから忘れてたけど、大型ポケモンの機内への搭乗は認められてないのをすっかり忘れてたんだ・・・アキは元人間だったと言っても今はルギアでしょ?だから乗れないの。・・・僕が全くそこら辺の事を考えていなかったわ・・・アキはルギアだったな・・・あ~・・そうかそうか・・・ってな感じであれだったんだ・・ホンマごめんとしか言いようが無い・・・僕の確認不足だった。さてどうするか。」

『どうしても連れていきたいって言うなら、えーっと確かここに・・あ!あったあった!親方こんなプランもあるって書いてあるよ~?』

ルギアから渡されたのは某大手航空会社のパンフレット。そしてルギアが指差したページには<ポケモンだけの搭乗でも安心!大型ポケモンでも大丈夫!なプラン>が大々的に載っていた。おっ、これならばアキだけこっちに乗せて何とか北海道に行く交通手段は確保出来るな・・・っというよりもあっちのホテルとかレンタカーを予約した時点で真面目にキャンセル料掛るからキャンセル出来ないから問答無用でこれで行って帰ってきて貰うしか・・・

「それでも良い?」

「それでも良い?って言われてもそれしか行く術が無いんだったらそうするしか無いじゃ無い?』

『おい・・・なんだよそのふて腐れた態度は?なんだったらお前を連れて行かなくてもこっちは別に構わないんだぞ?折角トオルがこれ見つけてそういう提案しているのにそんなふて腐れた態度取るんだったらお前を置いて行っても良いんだからな?あ゛っ?』

『それ見つけたのおいら・・・でもリザ―ドンの言う事の6割は僕も賛同。だって折角旅行行くのにこんな態度取るようなポケモンとは行きたくないな~。』

「みんなちょっと集中攻撃酷い。っと言うわけでアキはこのプランで頼むわ・・・早速電話して変更しないと・・・全くこういう事はでかでかと書いとけってね?・・あっもしもし?・・・・<中略>・・・・えっ?このプランだと福岡空港から乗り換えありで帯広空港までしか無いんですか!?・・そうですか・・・分かりました、じゃあそれ一席・・・えっ?しかも今日の分は満席??じゃあ明日の朝一ので・・はい、はい、はいお願いしますー。」

っと言う事でいきなりですけど北海道旅行の計画が頓挫する一歩手前まで来ております。あちゃ~これは新千歳から帯広まで迎えに行かないといけないパターンか・・・北海道なんて随分昔に行ったきりだから道なんて分からんぞ・・・困ったな・・・向こうでの旅行プランも殆ど練り直しかなぁ・・・取り敢えずひとまず初日は札幌か苫小牧辺りをウロウロするか??函館・・・はちょっと遠いし、小樽ならどうにかいけるかなぁ・・・

『トオルお兄ちゃんもう搭乗時間大分迫ってきてるよ?私達だって心の準備という物があるんだからバタバタで搭乗手続きしてってのは嫌だな~急ごう?』

「おおそうかそうか。じゃあ行こうか・・・アキも本当ごめんね、じゃあ帯広空港で待ってるからゆっくりと来て良いからね?それと最初に断っておくと多分待ち合わせの時間は前後すると思うからご了承下さい!じゃあみんな行こう!!いざ北海道旅行へ!!」

一同『おー!!!』

「全く元気が良いポケモン達なんだから・・・分かったわ。じゃあ向こうでは帯広空港まで迎えに来ておいてね?・・・それと、あんまり無茶しないように。じゃあ行ってらっしゃい。』

僕達はアキに見送られながら車のエンジンを掛け福岡空港へと向かった。
前回は九州地方だけでしたが、今回からは全国色々な所が舞台になるようにします。勿論新しい仲間やら敵やら友人やらを登場させようかと思ってはいますけど、今の所はそういう深いところまで考えていません(ぉぃ

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