とりあえず一区切りの前

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『えっ!!?トオル!!?死んだんじゃ・・・・まさか幽霊!!!!?んな訳ないか・・・それよりなんでそいつが進化してるのよ!!!なんで今のタイミングで・・・なんでこのタイミングでなのよ!!でもそいつが進化したからと言って形勢は変らないわよ!!残念だったわね?何回でも私は諦めないわ・・・・1回やって駄目ならもう一回落としてやる!!今度こそ覚悟しなさいよ!!』

『お前・・・ふざけた事ばかり言ってくるな!!!もう俺は怒ったからな!!!!今まではトオルの嫁だからと思って気に触ることがあっても何もしてこなかったが・・・もう切れたわ!!!!お前らだけは絶対許さねぇからな!!!ハクリュー!!トオルの事頼むぞ!!俺はこいつらを蹴散らしてくるからよ!!うぉぉぉぉ!!!!』

『あんまり無茶しないようにね?進化したばかりでまだそこそこ力も制御出来てないんだから・・・あーあ、ありゃまた暴走モードに入ってますわ・・ああなったら僕でももうどうにも出きん。僕もそこまで勤勉になれんよ・・・。』

あーあ・・・ありゃ滅茶苦茶ぶち切れてますな・・・それもそうか。でもあいつらのやった行動や言動は許せねぇな・・それよりグラエナとヨーギラスは・・・よし!車に乗り込んでエンジン掛けてるな!流石素早さがある!これで物証の方は大丈夫そうだな。じゃあちょっと折角のドライブも邪魔されちゃいましたし、あいつから殺されかけちゃいましたしいっちょ僕達もやりますか!!

「ハクリュー!あいつらに一気にアクアテール決めちゃってー!もう一気に行って良いからね!一気に行きましょうよ!一気に!!」

『はいキター!!!じゃあ一気にやっちゃいまーす!!!覚悟しろよお前ら-!!!』

ハクリューがアクアテールで部下と思われる数人の人を・・・あっ飛ばしすぎって!!県道の方まで飛んでいっちゃってそこ通る車が急ブレーキ掛ける羽目になってるって!そんな勢いよく飛ばさなくてもこの下は砂利なんだからそこそこ痛いんだし・・・って言ってももうどうでも良いか。リザードンはあっちはあっちでなんか派手にやらかしているし流石のルギアもあんな感じで暴走してるリザードンには太刀打ちできないって感じか・・・あっ!!あの黒いクラウンが動き出した!!!あいつは逃げる気だな!!!そうはいくか!!

「リザードン!!そっちはもうそれ位にしておいて良いから!攻撃しすぎって!!!取り敢えずあの車逃げるつもりみたいだから急いであのタイヤに向かって火炎放射して!!!!」

『なんだって-・・・・・・逃げようとするなんてもっと許せねぇ!!!』

おお、凄い勢いで火炎放射を放ったな・・・って車全体を包み込むくらいの大きい火炎放射でどうするのよ!!?あれじゃあ爆発するかもしれないって!!危ないって!!もう!!リザードンになってからやっぱり技の制御が上手くいってないんだから!!!これはまだまだトレーニングさせておかないといけないな!ってそんな事言ってる場合じゃ無くって!

『あいつもあいつだな~、それでトオルさん。こっちの方は粗方片付いたけどどうするの?何か紐みたいなので縛っておく?凄く痛めつけておいてあげたから逃げれないとは思うけど?序でにこっちのバンもタイヤ4本パンクさせておいたからね~コレでもう逃げる術が無くなったって感じ!』

「紐か何かで縛ってそこにそうしておいて。僕はちょっとリザードン止めてくるから。あれじゃあ過剰防衛になってしまってこっちが不利になるって!もう!相変わらずの勝負馬鹿!!進化したばかりだってのになんであんなに先に進んで行っちゃってるのよ!!!もうやっぱりトラブルメーカーじゃないのよ!!」

おいおい、真面目にあいつ切れてるわ。このままだとちょっと負傷者出てもおかしくないぞ?取り敢えず止めないと!!

『そうはさせないから!!!貴方だけは私の手で・・・この世から葬り去る!!!!覚悟しなさいよ!!!』

うわ!!!こいつまだ動いてやがった!!あんだけリザードンから攻撃されまくってたのになんでこいつ動けるん!?やっぱりあんだけやんちゃでお転婆な子供だったからなの!?それにプラスしてルギアの体力も追加されたから・・・ってそれだともう体力最強過ぎるでしょ!!さっきまであの切れたリザードンに火炎放射ばんばん当てられてた奴とは思えない位のしぶとさだ!!ってあぁぁぁ!!!ヤバい!!リザードンに目付けられてるよ!!!あぁぁl!!ほらこっち来たって!真面目にあの目したあいつはヤバいって!!命の危険があるからアキ!!!逃げて!!超逃げて!!!

『まだ話が分からないようだな・・・・?お前・・・・丁度俺もまだまだお前らの事を許せてないからよ・・・まだまだ楽しませてくれよ・・・?トオル?どうした?』

「ストーップ!!!!リザードンお前暴走しすぎと言う名の制御出来なくなってきてるって!!!!これ以上やったらお前・・・僕達と福岡に帰らずに熊本置いてくぞ!!それ位やり過ぎ!!もうこいつも腕が傷だらけで飛べなくなってるし、車の方も焦げ焦げでタイヤも空気抜けるくらい破裂してるからもう良いでしょ?これ以上はもうちょっと駄目やね、僕からの忠告。」

『トオルがそこまで言うなら・・・でもまだイライラが収まらねぇな・・・・おい!!ハクリュー!!勝負しようや!!』

『いや、意味わからんし。第一なんでイライラのぶつけどころが僕な訳?真面目に困るのでお断りします。それよりも、リザードンお前落ち着け。なんか凄い殺気立ってるけど~あまりにも近寄りがたいし、今のアンタはそっちの奴らよりも危険な匂いがプンプンするわ。』

『むっ・・・・そうか・・・・?この体になってからなんか凄く闘争心が湧くというか何というか・・ごめんな・・・トオル・・・・ちょっとやり過ぎたと言ったらやり過ぎたわ・・・。』

「いやいや良いよ良いよ。それよりもこいつらはどうするか・・・もうコレで僕の結婚生活は終わりか・・・あ~あ・・・また何時ものアキが帰ってくるかと思ってたし、幾らルギアの姿と言っても中見は変らなかったからそのまま一緒に暮らしたかったのにな・・・本当悔やんでも悔やみきれないよ・・・こんな事件が無かったらと思うと・・・泣きたくなるけど・・・仕方ないから罪を償って貰いましょう・・・。おっ、さっき電話しておいたからもう来たぞ。コレは一番近いところの警察署に応援要請頼んだな~あいつもやっぱりやる時はやるやん。」





『それでトオル兄ちゃん、なんで僕達を車まで走らせたの?エンジンは掛けたけど僕達何もしてないよ?ずっと車の鍵かけて震えていただけなのに・・・。』

「あ~それはね・・・これこれ。フロントに付けてたドラレコの映像が肝なのよ。こういう時は言った言わないとかやったやってないとかの話になりやすいからこんな感じにドラレコに写っていればこっちも証言しやすくなるでしょ?お高い駐車監視機能付きを買ったからこの騒動の最初から録画されてるよ~。でも、確かバッテリーが無くなったら録画しなくなるタイプだからグラエナ達に急いで車のエンジン掛けさせに行かせたって感じで良いかな?それにしてもやっぱりグラエナは素早さが誰よりもあるな~凄い凄い!」

『それ程でも~・・・・それよりもなるほど~やっぱりトオル兄ちゃんは頭良いな~尊敬しちゃう!。』

「トオル、取り込み中の所悪いっちゃけど、取り敢えず車の中のドラレコちゅうもんからあいつらがトオル達に襲いかかってる映像ばっちり撮れとってな、確認させてもろうたで。せやからあいつらがやった事は全て確認済みや。ただなぁ・・・そのデカい竜がやった事が問題行動でなぁ・・・あんなに車に対して炎を吐かなくてもええんかったんちゃうん?って話が出とるでさかいに。あっちの兄ちゃん達はずっと言ってきとるんだわ・・・でもまぁあっちがやった事がやった事だから・・まぁどうにかしとくわ。心配線でな~。」

『ごめんなさい・・・・(´・ω・`)ちょっと闘争心に駆り立てられてて・・・トオルを殺そうとした事にも腹が立ったし・・・何よりあの女が率直にムカついたからつい・・・。』

「まぁリザードンもこう謝ってる事ですし・・・僕達としてもコレでやっと終ったって感じでね・・・でもあいつは残念だったな・・・記憶を改造されてるかもしれないけど、ちょっと悲しい・・・。」

「まぁそう気を落とさんでな?せや!今日コレが終ったあと呑み行こうや!俺が今回は奢っちゃるから!な?そう気を落とさんで。ほな、後でまた連絡するわ・・・じゃなかった・・・警察署まで一緒に来て貰う事になるわ・・・なーにそんな身構えんでも構わへんよ!ただ事情聞くだけやからな!」

僕はお酒飲めないって何時も言ってるのに何で何時も何時も居酒屋に連れて行くんだよあいつは・・・コレだから関西系のノリは・・・でも、ちょっと嬉しいかもしれないな~。ふふふ・・・

『それで僕達はこれからどうするの~?やっぱり一旦警察署行って事情聴取~?もう色々ありすぎてお腹空いた~。』

「そうなるかもしれないな~分からないけど、とにかくあいつらがやった事を全て公にして貰わないといけないしそうなるかもね。警察の上層部にまで根回しされてたら僕達の適う相手じゃないから諦めるけどね。警察内に身内があまりいないんなら警察を敵に回すのは危険と言う事よ。」

『そん時は俺が火炎放射で焼き払って』

「余計捕まりたいんか?もうそこまで僕も庇い切れんよ・・・それよりも、帰りの車の中にはリザードンは乗せられないな・・・こんな大きくなったらちょっと危ないし幾らミニバンのイプサムとは言っても今流行の瀬高ミニバンじゃないからちょっと厳しいんじゃないかなぁ・・・。」

『そ・・・そんな・・・・(泣)』

『おっ、じゃあ帰りの車の中は凄く広くて静かでのんびり出来るって事かな?僕としてはリザードンは外に捕まっておくか空を飛んでお帰り頂くと大変助かりますね~。』

『こいつ・・・・絶対お前だけは許さねぇからな・・・一生恨んでやる・・・。』

「はいはい、1回乗ってみて狭かったら空を飛ぶで帰ってきてね。取り敢えずは一旦警察署に行くから・・・1回乗ってみる?それから決めても良いし。」

『乗る!!絶対!!意地でも乗る!!』

そんなに空を飛んで帰るのが嫌なんだな・・・あんだけ空を飛んでみたいとか青空が俺を呼んでいるとか言ってた割には飛びたくないのか疲れるのか分からないけど、車に乗りたがってるな・・・・

「ほな、手間掛けるが警察署まで来て貰ってもええか?あ~近くの阿蘇警察署やからそんなに遠くないで。俺が先導するからトオル達は後ろから着いてきてや~。」
次の回で一旦一区切りしようと思います。

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