第30話

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください


エンジュシティ方面へと少し下ったら霧は晴れていた。そして、雲の切れ間から日差しが注いでいた。

タ「ふぅ~・・・よかった・・・霧晴れてくれて・・・。あのまま迷ってたら大変なことになってた・・。じゃあ、もうちょっと行ったところで昼食兼休憩としますかね。」

タツミはエンジュへと向かう道を降りて行った。

・・・・・・・・

暫く進むと休憩所が出てきた。

タ「よし、ここでちょっと休憩してからエンジュにまた向かおうかな?みんな出てこーい。」

タツミはボールからポケモン達を出した。

ク『う~ん・・・やっぱりボールの中に長いこといると疲れるね・・・。』

タ「やっぱりそうなのかな?歩くのとどっちが疲れ溜まる?」

ク『ボールの中にいる方。』

タ「即答かい・・・。どんだけボールの中居心地悪いんだろ・・・。それよりも昼食。」

レガ『えっ?もう昼間・・・?』

タ「もう12時過ぎだぞ・・・。」

レガ『タツミがなかなかボールから出してくれないからまだ朝かなと思ってた・・・。』

タ「ははは・・・僕も今日は寝坊しちゃってね・・・。」

・・・・・・・・

一通り昼食が終わりタツミは出発する支度を始めた。

タ「よし、出発するか!クラウン、久々に歩く?」

ク『うん!そうするよ!』

タ「よし、他には・・・。」

プ『じゃあ、僕が久々に歩いてみようかな?』

タ「珍しくプレッサが名乗り出たね。よし、じゃあ行こうか。」

タツミはクラウンとプレッサを連れてエンジュへと歩き出した。

・・・・・・・・
暫く歩くとようやくエンジュと思われる町が出てきた。

タ「おっ、ようやく着くね。今は・・・3時か・・・。まぁ丁度よかったかな?」

プ『本当だね。でも、なんかトレーナー近づいてきてますけど・・・。』

タ「うわ・・・また見つかったか・・・。」

ト「なんだよ・・・その反応・・・滅茶苦茶傷つくよ・・・。」

タ「あー・・・ごめんごめん・・・。それよりも勝負かい?」

ト「そうだ!俺と勝負しろ!」

タ「言葉遣い悪いな・・・。まぁいいや。久しぶりにプレッサ行けるか?」

プ『任せて!』

ト「メリープで来たか・・・よし、ならばこっちは・・・行け!ニドリーノ!」

プ『うわ~・・・毒タイプ来たよ・・・。』

ト「どうだ!そっちかた先行でいいぜ!」

タ「プレッサ!電気ショック!」

プ『わかった!』

プレッサの電気ショックは相手のニドリーノに当たったがそれほどのダメージにはなっていないようだ。

ト「まだまだだな。ニドリーノ!どくばり!」

タ「プレッサ!よけろ!」

プレッサは何とか避けたが、一発当たってしまった。

タ「くっ・・・プレッサ大丈夫か?」

プ『・・・・何とか・・・。でも、毒状態になったかも・・・・。』

タ「・・・プレッサ!10万ボルト!」

プ『わかった・・・!』

プレッサは10万ボルトを放った。

ト「ニドリーノ避けろ。」

しかし、ニドリーノの様子がおかしい。あからさまに動きが鈍い。

ト「・・・・まさか・・・まひ状態か・・・。」

そのまま10万ボルトはニドリーノに当たった。当たった衝撃で辺り一面に砂埃が舞い上がった。

プ『・・・・・。』

タ「・・・・・・・。」

ト「・・・・ニドリーノ!!」

砂埃が晴れるとそこには目を回したニドリーノの姿があった。

プ『やった・・・・!』

タ「プレッサ!よくやったよ!」

ト「・・・・・まだだ!もう一匹残ってる!」

タ「えー・・・・・まだやるの・・・・。」

ト「やると言ったらやるんだ!行って来い!ストライク!」

タ「プレッサ、一回下がるか?」

プ『そうする・・・。』

タツミはプレッサを下げ、代わりにクラウンを出した。

ク『よし、僕が来たからには一撃で・・・(謎笑)』

タ「おいおい・・・・・怖いよ・・・・。」

ト「ストライク!いあいぎり!」

タ「クラウン、火炎放射。」

ク『よし、きたーー!!』

タ「(何そんなに張り切ってるの・・。)」

クラウンの火炎放射はいあいぎりを繰り出そうと近くに来ていたストライクに直撃しそのまま、クラウンの言葉通りに一撃で倒れた。

ト「あ・・・・・。」

タ「こっちもあ・・・・。」

ク『えっ!?なんでそんなにびっくりしてるの!?』

タ「いや・・・まさか一撃で倒すとは思ってなかった・・・・。」

ク『なにそれ酷い・・・。』

ト「はぁ~・・・負けたかぁ・・・。まぁ仕方ない!これも経験だ!じゃあな。また会おうぜ。」

トレーナーはエンジュのほうへとかけていった。

タ「ポジティブ少年だったな。それよりもプレッサ、大丈夫?」

プ『何とかね・・・。』

タ「はい、モモンの実。これで毒は消えると思うよ。」

プ『うん、ありがとう。』

ク『僕結構強かったでしょ?』

タ「強かったねぇ・・・。まさかもうあんなに強くなってたなんてねぇ・・・。謎だねぇ・・・。」

ク『えぇ!?』

タ「それじゃあエンジュに行こうか。もうすぐそこだし。」

・・・・・・・・・・
エンジュに無事に到達したタツミ達は一目散にポケモンセンターへ。

以前は部屋を借りるのに苦労した思い出があるので、速攻で部屋を確保しに・・。

タ「部屋空いてますか?」

ジョーイ「ちょっと待っててね・・・・・・空いてましたよ。」

タ「じゃあ1部屋お願いします。」

ジョーイ「わかりました。・・・・はい、これが部屋の鍵ね。番号は鍵に書いてあるから・・・。」

タ「わかりました。ありがとうございます。」

タツミはそのまま部屋へ行き、荷物を置いて少々くつろいだ。

タ「ふぅ~・・・ようやく目的地のエンジュに着いたよ・・。」

ク『予定では何時くらいに着く予定だったの?』

タ「12時。」

ク『うわ~・・・結構オーバーしてるね・・・。まぁ無事に着いただけでもいいじゃない?』

タ「まぁね。それじゃあ一眠りしようかな?」

タツミはそういうとベッドに横たわった。

そして、目を閉じると夢の世界へと落ちていった。

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