『キョダイラプラスを待ち受けていたサナは、遂に青い彗星の本領を発揮して敵トレーナーに迫る。それは、サナにとってもチャンプにとっても初めて体験する恐ろしい戦いであった。青い彗星のサナ、次回「ラプラスの悪魔」――君は、生き延びることができるか?』
「……大袈裟だよね、サナたん」
『何なんでしょうか……青い彗星の本領って』
会場内に鳴り響いた、何度目かのナレーターの声を聞いて嘆息するマスター。
着ていた“とつげきチョッキ”のズレを直し、私も一息つく。
ここ数十回ほど確かにこんな感じのナレーションが続いていた。
最初は、もっとシンプルに特に前口上もなく、「スタート!」くらいのものだったように思う。しかし、私たちがランクをあげるにつれて徐々に白熱してきたナレーターは、だんだんと悪ノリし始め、何か予告のようなナレーションを勝手に始めていたのである。
ここ何回かは全て、「君は、生き延びることができるか」で締めくくられており、一度だけ、「次回、機動戦士ガンダ……」まで言いかけて慌てて修正していたあたり、マッシュや孤児院の子たちのはまっているアニメのナレーションのマネなのだと思う。
悪ノリと言えば、私たちも当初の目的からずれていたことに気づく。
既にマスターボール級をクリアした証であるマスターランクリボンも貰えるはずなのに、そのまま連戦していたのだ。
――ランクマッチバトル。
バトルタワーの最上階で執り行われる、通信システムを用いた遠隔バトルシステム。私たちポケモンは仮想空間に入り込み、そこで遠方のトレーナーとバトルする。
画期的なシステムのように思えるが、私はバトルをする際に、過去の他地方でも似たような通信対戦システムがあったことを思い出した。
ガラルのこのシステムを開発したのは、おそらくはあの“ドク”だろう。過去のガラルで夢を一度捨てた研究者は、この道に存在意義を見出したのだ。類まれな頭脳と執念が実を結んだ結果である。
ランクマッチバトルは、ガラル地方の対戦ルールで運営されている。
ランクは10段階あり、1〜3がビギナー級、4〜6がモンスターボール級、7〜9がスーパーボール級、10がハイパーボール級、それより上がマスターボール級というように、わかりやすく表現されており、それぞれの級に滞留するトレーナーの数は、ビギナーからマスターボールへ向かうにつれて少なくなり、ちょうどピラミッドのような階層構造をしている。
一度、級が切り替わると、それより下には落ちない制度になっており、要するに、マスターボール級に入れさえすれば、あとは一回だけ勝てばリボンが付与される仕組みだ。
一ヶ月ごとに“シーズン”と呼ばれるものが切り替わり、ランクが若干変動してスタートするが、ずっと参加していなければ下がり続けることになり、最近めっきりランクマッチバトルに参加していなかったマスターはビギナー級に落ちていた。
「切断バグがめんどくさくてさ。ただでさえ、猛者揃いのマスボ級にいくのもあたしの腕ごときじゃギリギリなのに。景品目当てに何とかたどり着けるかどうかってレベルだからね……今回も勝てるかどうか」
マスターはバトルタワーに着くまでは、自信無さそうにしきりにそんなことを言っていた。
だがしかし……レギュレーションマーク騒動を経て、私たちは今、火事場の馬鹿力ともいえる快進撃を続けている。
マスターはレギュレーションマークの事件の後、私を含めた6体を選定、場合によっては1から鍛え直した。
私は突撃チョッキを着せられ、特攻と素早さに特化していたステータスを叩き直された。レギュレーションマーク付与時の心理的なショックのせいか、忘れていた技も改めて整理し直した。
いつもは孵化役のシャンデラも特性を変えられ、今や戦闘を楽しむ狂戦士と化していた。また、孤児院の子どもたちとのマルチバトルで活躍していたトゲキッスも、細かな調整を加えられ、残る3体をBOXからカバルドンなどを厳選し、私たちパーティは完成した。
私も、“ 黄金の風”――否、“ 星型の痣”の烙印を首筋に押されて以来、何かが吹っ切れたように、ひたすら闘った。
マスターボール級に上がってからは、出てくるトレーナーの質がグンと上がり、おそらく普段のマスターでは勝てないであろう相手も出て来たが、それでもなお私たちは勝ち続けた。
数多の猛者たち。
ナックルシティのシンボルがシンボラーに酷似し過ぎており、そもそもシンボラー自体も鳥なのか何なのか判別がつきにくいことに苛立ち、クレーンで特攻しようとした男……コードネーム“クレーン”。
悪魔の実を食べたことで、隼に似たポケモン、ファイアローに変化できるようになったガラル最強の戦士。しかし、ファイアローに変化したため、ハイパーボールで捕まえられたという逸話のある……コードネーム“ハヤブサのペル”。
ガラル粒子を利用した新エネルギーと従来の電力をハイブリッドし、安価なインフラ開発に成功させた研究者。しかし、何でもハイブリッドするのが好きで、ファミレスで醤油と塩とコーラを混ぜてお腹を壊したという……コードネーム“ハイブリッド”。
マクロコスモス社の受付嬢にして最強の女トレーナー。数々の男を虜にしてきた……コードネーム“乳神コサリ”。余談だが、胸の薄いマスターは、やたらとコサリとのバトルは気合が入っていた。
他にもたくさんのトレーナーと闘ったが、中には“配信者”といわれるトレーナーも何人も居た。この“配信者”というのは特に強く、従来であれば、マスターのスキル程度で敵う相手ではなかった。
しかし、それでもマスターはまるで未来を予知するかのごとく、相手の出すポケモン、技を見抜き、遥か先まで相手の考えを読んだ。
そして私はというと、すべての攻撃を急所に当て、かつ、受ける攻撃はすべて避けた。
神がかっているとしか思えなかったが、私とマスターは一心不乱だった。私たちはただ、グリに汚された過去を消そうと、必死にもがいていただけだ。
それを『運ゲー』だの『チート』だの笑いたい奴は笑えばいい。
私たちはただ抗いたかったのだ――運命に。
そして、今回の一戦。
ナレーションのせいで、最初から相手がラプラスを用いることが判明していたバトルだが、相手のトレーナー自体はなぜこのマスターボール級の中でもランク上位にいるのが不思議なほどのプレイングスキルであったが……
「あれ?」
突然、遠隔バトルが切断され、マスターは現実に呼び戻される。
私も様子を確認する。意図的に切断されたような、そんな様子が周囲のリーグスタッフの様子からも読み取れた。
「切断バグ……? シーズン5で修正されたんじゃ……」
呆気に取られるマスターに、リーグスタッフが説明に来る。
意図的なタイミングで切断し勝敗をつけさせなくする、システムの抜け道を狙ったバグ――通称“切断バグ”は修正したつもりがまだ完全には対策がなされていなかったと。
本来は切断の原因のあった方のプレイヤーがその理由の如何を問わず負け扱いになるのに、なぜかシステム側が引き分けと判定してしまうバグ……一見すると確かに切断された側にはデメリットは無いように感じる。
しかし――
「申し訳ありません……シーズン6になりましたがまだ修正しきれておらず……来シーズンまでには必ず対策しますので」
平謝りするリーグスタッフだが、悪いのは彼女でも、ランクマッチバトルを運営する側でもない。
それをやるトレーナーが圧倒的に悪い。
「仕方ないよね……あははは」
マスターはそう力なく笑うと、ちょうど良い区切りということで、ランクマッチバトルを終えることにした。
切断バグ最大のデメリット。やられた側のモチベーションの低下である。一気に脱力した。
※
1階までエレベータで戻ると、スタッフが私の胸もとにマスターランクリボンをつけてくれた。
これで、私の密かな目標だったガラルのリボンも全てコンプリートすることができた。
「良かったね、サナたん」
『ありがとうございます、マスター』
私はたくさんのリボンを眺める。色々な地方の、色とりどりのリボン。
「何個あるの?」
『85個あると思います』
「85……すご!! ガラル地方だと、えーっと、ガラルチャンプに、マスタータワーに、今回のマスターランクでしょ」
マスターは驚いた様子で、指折り数え始めた。それは3つで終わったかと思うと、またすぐに再開される。
「サナたんは既に持ってたけど、なかよしリボンに、がんばリボン……」
ぶつぶつと呟かれたかと思うと、数えた指は全部で5本になっていた。
「え、ガラル地方で手に入るの……5個しかないじゃん……」
マスターはその事実に気づく。
私も確かに拍子抜けした記憶がある。他の地方に比べて、極端に少ないのだ。それはまるでオーレ地方を思い出させる。あの不毛の土地も、リボンが極端に少なかったのだ。
「サナたんの最初のリボンってどれなの??」
マスターはたくさんのリボンを一つずつ眺めながら尋ねた。
私は85のうち1つを掴むと、それを見せた。
「ふむふむ……ナショナルリボン? “すべての困難を乗り越えた記念リボン”かあ。サナたん、すごいねえ」
私は本当に困難を乗り越えられているのだろうか。
あの頃の記憶は……いや、ガラル以前の記憶はすべてが曖昧で、確信は持てない。
しかし、そのナショナルリボンをつけてくれたときのことは少し思い出せる。私はあのとき、オーレ地方のマスターに、悪の組織に囚われていた心を解放してもらい、世界の明るさを知った。
悪の組織に操られ、ただ良いように利用されていたサーナイト。
人を憎み、他のポケモンを嫉み、世界の何も見えていなかった私。
そんな私に名前と希望を与えてくれたのが、あの頃のマスターだ。その思い出はわずかながら、ナショナルリボンを通じて思い出せることができた
だけど悔しいのは、それ程度しか思い出せない自分だ。
「ねえ、サナたん。思い出せないこともあるかもしれないけど、きっと大丈夫。いつか思い出すことができるよ」
そう言ってそっと抱きしめたマスターのぬくもりに、私はこれではダメだ、と思わず苦笑する。
みんなに“聖母”だのなんだの言われて、チャンピオンだと讃えられて。でもまだ少女だ。
それに、それは“抱擁ポケモン”の私の役割だと思うから。
「え、ちょっと? サナたんってば」
強く抱きしめ返した私に、マスターはくすぐったそうに笑ってみせた。
――――――――――
【補足】「配信者」とは?
その呼び名のとおり、「ポケモンバトルやその他のものを配信をする者」のことである。主には、PokeTube(ポケチューブ)と言われる動画コンテンツサイトを利用して、実況動画をあげている。
配信そのものを生業にしている者の他、単に趣味で配信している者もいて、多種多様なトレーナーが配信をしている。有名な配信者に、ナックルジムのキバナがいる。
しかし、近年では、「コイキングを刺し身にしてみた」とか「シュートシティの観覧車で○○○してみた」や「ガラル鉄道の線路にイシツブテ置いたった」のような、視聴率をあげるためだけにメチャクチャな動画をあげる者も後を絶たない。それら動画は世の人々のバッシングを受け(いわゆる炎上)、時に逮捕者が出ることもあり、一部の心ない配信者のせいで悪い印象をPokeTuber(ポケチューバー)に対して持つ者も少なくはない。
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※
「あの……」
バトルタワーを立ち去ろうとしたときだった。
背後から声がかかり、振り返ると、そこにはリーグスタッフの事務服を着た女性がいた。いつも見かけるサングラスに身動きしやすいあのコスチュームではない。
先ほど、私にマスターランクリボンを付与してくれたスタッフである。
「先ほどはどうも」
マスターは頭を下げつつ、同時に下がった視線がある一点を捉える。
先ほどまで、私も貰えるリボンにのみ気を取られており、気づいていなかったが、ランクマッチバトルで対戦した記憶がよみがえる。
「お、おおきなメロンがふたつ……」
マスターは唖然とした様子で、その瞳は一点のみを捉えていた。
即ち、事務服のカッターの胸元である。溢れんばかりの胸が、カッターのボタンをはち切れんばかりに主張していた。
「あ、あなたは……」
「はい、何戦か前にバトルいたしました。フジ・コサリと申します」
乳神コサリ――ナレーターは確かにそう紹介していた。
その二つ名に恥じず、たわわな果実がその胸元には実っている。某ジムリーダーのメロン氏と良い勝負といったところか。
「ガラルチャンピオンの貴方にお見せしたいものがあって」
そう前置きすると、背負っているリュックから、コサリは銃のようなものを取り出した。長さは、マスターの指先から肘くらいまである。
「何これ……?」
「怪盗カイトをご存知ですよね。彼は“ディケイドライバー”と呼んでいましたが、私には何かわかりません。これを撃った直後、カイトは姿を消し、この銃だけが残りました。それを秘密裏に回収し、保管していたのです」
マスターはそれを受け取り、ポーズを決めてみせた。
「どうよ、サナたん!?」
どうよ、も何もない。
そこまで重いものではないらしく、小柄なマスターでも簡単に扱える代物らしい。
「恐らくは、その時代の技術では存在しないもの……オーパーツの一つだと我が財団では予想しています」
「……財団?」
「私はここのリーグスタッフとして潜入、動向を見守っているに過ぎません。真の姿は、エーテル財団のメンバーなのです」
「エーテル……?」
聞き慣れない言葉にマスターは訝しげにコサリを見つめる。
その視線は、「胸の大きなやつは信用ならない」と如実に語っていた。完全な私怨である。
「アローラ地方を中心に活動する組織です。傷ついた野生ポケモンの保護や野生ポケモンの生態調査をメインに行っていますが、同時に、ウルトラホール・ウルトラビーストの研究も行っています」
ウルトラホール。ウルトラビースト。聞き慣れないが、何度か耳にしたワードが出て来る。
マスターと私の頭の上には疑問符がいくつも浮かんでおり、そのことに気づいたコサリが慌てて修正する。
「ウルトラホールとは、ある世界とある世界を繋ぐトンネルのようなものです。そして、繋がった先の世界に、凶悪なポケモン……と言って良いのか悩みますが、そういった類のものが稀に生息しており、これをウルトラビーストと便宜上呼んでいます。意図せず、このウルトラホールは開き、ウルトラビーストがこちら側へ迷い込むことがあり、時に世界の危機を招くこともありえます。私たちエーテル財団は、それを阻止すべく活動しているのです」
私は胸元のリボンのひとつ、アローラチャンプリボンを握った。
確かに、そんな話があったように思う。意味はよくわからないが、脳裏に「ウルトラサンムーン」というワードが浮かぶ。
「過去にはウルトラビーストへの対抗手段として、タイプヌルの実験も行っており、世界に三体存在しており、一体は、このガラルの最も強きトレーナーに受け渡し、共にウルトラビーストへ対抗する一員となってほしかったのですが……」
マスターは少し気まずそうな表情を見せ、バトルタワーのここ一階フロアの端に放置されたままのタイプヌルに視線を映し、とりあえず、「あははは」と笑ってみせた。
「だ、だってさ……AS0の個体値のが欲しいのに出ないんだもん……リセマラ疲れたよ……」
「タイプヌルは所有していただかなくても結構ですが、いざというときに力を貸してほしいのです」
コサリが言うには、鎧の孤島、冠の雪原という場所が突如として、この世界へ現れたことや、ここ最近の一連の騒動は、すべてウルトラホールに起因するという。
確か、マッシュが調査中の雪原があると述べていたが、それが『冠の雪原』なのだろう。
「冠の雪原は特に異常な数値データが出ています……きっと、ウルトラビーストも姿を表すに違いありません」
「ウルトラビーストねえ……」
マスターは相変わらず、コサリの胸元を鋭い視線で突き刺しながら、乗り気ではない様子だった。
私は、何となくこのコサリのいう『ウルトラビースト』は、私たちの前に立ちはだかる『改造ポケモン』とは異なる気がした。
しかし、世界を繋ぐホールというものは、何かのヒントになるかもしれない。
私はマスターから銃をうばって、マスターのリュックに勝手に突っ込み、同時にスマホを取り出しておく。
『コサリと言いましたか。貴方たちの目的と、私たちの目的は完全に一致しているわけではないと思います。しかし、協力できることもあるでしょう。マスターと番号交換してください』
「こらサナたん!? 勝手にあたしのスマホを……!? ああ、胸の大きな人をアドレス帳に登録!? きゃあああ!!」
やかましいマスターはさておく。コサリはディケイドライバーを取られたことは気にした様子もなく、私に一礼した
「ありがとうございます。貴方も別の世界から来たらしいですね、サナさん。私も、かつて、ここではない世界に住んでいましたが……ウルトラホールに巻き込まれ、今はここの世界を故郷と考え、生きています」
『貴方はどんな世界に?』
「ダイマックスやメガシンカの無かった世界、と言えば、ピンと来ますか? 私のいた世界にはそういったものはありませんでした。それ以外は、こことあんまり変わりませんね……では、またいつかお会いしましょう」
そう言って、フジ・コサリは踵を返した。
豊満なバストだけでなく、くびれたウエスト、張りのあるヒップが、艶かしさをかもし出していた。
マスターはその後ろ姿にもやはり歯ぎしりし、「信用ならん!」とひとしきり喚いていたのだけど、不意に鳴り響いたスマホロトムの着信音で、我に返った。
「はい、もしもし?」
【メイちゃんが……いなくなった!】
孤児院のメイド、サオリだ。
マスターが電話に出た瞬間、開口一番に衝撃的な言葉が飛び出す。
「どういうこと!?」
【広間の共有パソコンロトムで、何か動画を観ていたかと思ったらいきなり……】
「すぐ戻る!」
マスターはそう告げるとすぐに通話を終え、私の手をつなぎ、バトルタワーの外に飛び出す。
事態はまだわからないが、急ぐべきだ。
マスターは、アーマーガアタクシーではなく、自身の色違いアーマーガアを繰り出すと、その背中に飛び乗った。私もその背後に座り、マスターの小さな身体に手を回す。
「そらをとぶ!」
叫ぶと、呼応するようにアーマーガアは気高く遠吠えし、鋼の翼をはためかせ、みるみるうちに離陸。天高くから、ワイルドエリアを目指した。
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【補足】「フジ・コサリ」とは?
かつて、ウルトラホールと呼ばれる次元の破れ目を通り、この世界へと迷い込んでしまい、エーテル財団に保護される。
その後そのままエーテル財団の一員として活動し始める。元の世界もこことよく似ており、 そこのカントー地方に住んでいた。
祖父(同性のフジ)は有名な研究者であり、その優秀な頭脳を引き継いでおり、ポケモントレーナーとしての腕もカントー仕込の優れたものである。
容姿は、ボンキュッボンという擬音で表すのが正しく、言うなれば、ルリナとメロンをMIXしたような豊満なバディをしている。
なお、カイト(旧:怪盗ルパン)は、「フジコちゅわぁぁぁん!」と、しつこいくらいに迫っているが、その愛は受け止めてもらえず、いつも良いように利用されている。
また、エーテル財団としては国際警察(インターポール)とも繋がりが深く、国際警察のゼニガタ・マサルとも旧知の仲である。
しかし、ゼニガタとカイトは犬猿の仲であり、その間を上手く渡り歩く、まさに生きた悪女である。なお、サナのマスターは「胸が大きい」という理由だけで、コサリを毛嫌いしている。
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