私は

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作者:ナイツ
読了時間目安:16分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

クソ文章だけど許してもらえると嬉しいです。
この世界に人間はいない、この世界はポケモンしかいない、ポケモン達しかいない世界、豊かな自然もあればポケモン達がいっぱいの町もある、人間だけの世界と変わらない。
これはそのポケモンだけしかいない世界での物語。
ある時私と言う生命が生まれた、私はヒバニーと言うポケモン、町のみんなからは元気過ぎてうるさいてよく言われる。
私は戦う事が好きだ、戦って強くなりたいので好きだ、私の親も戦う事が好きだった、多分…。
私の親は私が生まれてしばらくしてから私を預けて何処かに行って行方不明らしい。
だから私は自分の親が何をしているか、どんな人達だったのか全く知らない。
でも私はそんなに気にしていない、まだ幼いからかもしれないけど、行方不明て事はいつか会えるかもしれないし、それに今がとても楽しいので気にならなかった。
私は元気に町を駆け抜けて行く、色んな人に挨拶しながら走って行く、そして私は向かった、ギルドに。
そこは色んなポケモン達がまだ見ぬ場所に冒険したり、色んな依頼があってそれをこなしたりする。
私はそのギルドに向かって、もちろんいっぱい冒険を…したいのだけど、私はまだ早いと言われ、そのギルドがやっている、訓練所に向かっていた。
ここはまだ冒険や依頼をさせるのは危険な幼いポケモン達を育てる場所。
私はここでいつも戦う訓練をしている。
私が訓練所に着くともう誰かが戦っていた。
メッソンとサルノリだ。
メッソンはサルノリに覚えてのみずてっぽうを繰り出している、だがくさタイプのサルノリは平気で耐えてメッソンにえだづきを繰り出したが、ひらりとかわされはたくのカウンターをされてそのままサルノリは倒れた。
周りで見ていたポケモン達は凄いと拍手しながら褒めていた。
私は戦い終わったメッソンとサルノリに話しかけた。

「やるじゃん!メッソン!もうみずてっぽうを覚えたんだ!すごいね!」
「うん、まぁ…ずっと練習してたからね。」
「サルノリもさっきの動き良かったよ!」
「はは…負けたけどね」

私達が話していると、さっきの戦いを見ていた先生が近づいて来た。

「うん!確かにサルノリくんのえだづきのタイミング凄く良かったよ!だけどメッソンくんが上回ってたね、メッソンくんも前よりずっと強くなってるね!努力のたまものだね!」

話しかけて来た先生はエルレイドだ、エルレイド先生は昔ギルドで結構有名になるほど強く色んな事件や依頼など解決して、ギルドからも尊敬される人だ。そんなエルレイド先生は今は引退して未熟な幼いポケモンが冒険や依頼などして最悪な事にならないため、先生として私達を教えている。とても優しい先生だ。

「エルレイド先生!私もね!ひのこ覚えたんだよ!」
「そうなの!?すごいじゃないか!頑張ったんだね!いい子だ!とってもいい子だ!先生撫でちゃう!」

エルレイド先生はいつも新しい事が出来ると撫でて褒めてくれる、私はちょっとそれが嬉しいけど照れる。

「もう!先生私もいつまでも子供じゃないんだからやめてよ〜」
「えぇ〜先生撫でるの好きなんだけどなぁ〜メッソンくんとサルノリくんはめちゃくちゃ撫でらせてくれたのに〜」

先生がそう言うと私は2人の方を見た、2人は疲れたように頷いていた。

「よし!私もバトルするぞ〜!メッソンやろうよ!」
「いや、さっきバトルしたから無理だよ。」
「じゃあサルノリ!」
「ぼ、僕も…」
「じゃあ誰か!」
「えぇ〜ヒバニーちゃんみんなの中で一番強いからバトルしたくないよ…」
「誰かバトルしようよ〜」

私は手当たり次第バトルしないかと聞いて回った、そして時間が過ぎてもう夕方になっていた。
私は結局一度もバトル出来なかった。

「結局一度もバトル出来なかった〜」
「ど、どんまいだよ!ヒバニーちゃん!」
「まぁ、訓練所内で一番強いヒバニーとバトルしても誰も勝てないから仕方ないね。」

一度もバトル出来なかった私を励ます、サルノリとメッソン、この2人は私の友達、サルノリは優しくて、強いんだけど、少しおくびょう。メッソンはしっかりしてて、強い、そしてかしこい、でも私の方が強かった。
サルノリの親はとっても有名人、色んなポケモンを助けたり、危険な冒険をしたりして有名になった。
サルノリはそんな親に憧れて訓練所で修業している。
メッソンは私と同じ親がいない。彼は私と違ってその事をとても気にしているみたい、よく私に親がいないてどう思うかと聞いてくる。メッソンが訓練所にいる理由はよく知らない、私が訓練所に行くと言ったら自分も行くと言ったのでよく理由はわからない。
私は結局一度もバトル出来なかったので、いつも一人で特訓している森に向かうため歩いていた、サルノリは帰り道が同じだったので途中まで一緒に帰ってる最中、メッソンは私と一緒に特訓するためついてきた。

「はぁ〜もっと強くなりたいなぁ〜」
「えぇ、ヒバニーちゃん結構強いのにまだ強くなるの?」
「私なんてまだまだだよ、世の中には私よりもっと強い人がいっぱいいるんだよサルノリ。」
「えぇ〜じゃあエルレイド先生よりも強い人がいるの?」
「そりゃいるよ!世の中は広いからね!」
「だけどヒバニー、君は強くなってどうするんだ?」
「え、それはメッソン!、どうするんだろう…」
「考えてなかったのか…」
「でも強いとかっこいいじゃん!私も強くてかっこいい人になりたい!だから早くギルドに入って色んな冒険しながら強い人と戦って強くなりたいなぁ〜」

メッソンとサルノリは私のそんな言葉を聞いて少し困った様子でいた。

「ヒバニーちゃん最近の出来事知らない?」
「え、何?」
「最近色んな町が燃やされてその町の住民がめちゃくちゃにされる集団暴力事件、ちょっと前から増えてきているんだ」
「そうなんだ、メッソン、でもそれで?」
「もしかしたら僕たちが冒険出来るようになるのはかなり先になるかもしれないんだよ」
「えぇ!?そんなぁ〜…」
「僕の親もその事件に関わっていて、僕達よりもっと強い人達が集団でいるからそんな状態で冒険させるのは危険だって言ってたよ」
「まぁ、今全世界のギルドが何とかしようと動いているからもしかしたら早めに片付くかもな。」
「早く片付いて欲しいなぁ〜」

そんな感じで話しているとサルノリの帰り道とは違う道になりサルノリはそこで自分の家の道に向かってさよならと言いながら帰っていった。
私とメッソンはそのまま特訓するため森に向かい、いつもの特訓場所に向かった。
そして私とメッソンお互いで競い合った。
メッソンがみずてっぽうを連射したが私は軽々かわしてたいあたりしたり、私のひのこをみずてっぽうで打ち消したり色々やった。
夢中で特訓しているといつのまにかあたりは暗くなっていた。私とメッソンはすこし疲れて地面に倒れてたが、私は立ち上がり一番高い木を登った。メッソンも私についてくるように登ってきた。
一番高い所までまで着くと私は横に伸びてる座れそうな木の枝に座った、メッソンも隣に座った。
そして町の景色を見ていた。
それはとても広く、色んな明かりがついていて、見ているととても楽しかった。世界にはこんな景色よりももっと素晴らしい景色があるんだと考えるとちょっとわくわくした。
私は強くなりたいけど、この景色よりも素晴らしい物があるのなら見てみたい。
しばらく景色を楽しんでいると、メッソンがもうそろそろ帰らないとみんな心配するぞと言ってきた。
私は親がいないから家はないのだけど、私には帰る場所がある。そこは一度行ってある訓練所だ。
訓練所と聞くと結構厳しい特訓する場所てイメージがあるけど、私が行っている所は訓練所と孤児院が一緒になっているような所なのだ。
そしてそこが私とメッソンの帰る家だ。それに早く帰らないとエルレイド先生に怒られる。
私は急いで木から降りて森を出ようとした、するといきなり町の方からでかい爆発音がした。
そしてまた次また次えとどんどん爆発していた、私とメッソンは何事かと急いで町に戻った。
すると町では色んなポケモン達が暴れていた。
そのポケモン達は暴れるのが好きなのか、建物を壊したり、逃げ惑うポケモン達を攻撃していた。
町はパニックだ。
私は暴れているポケモン一体を止めようと攻撃を仕掛けようとしたらメッソンに止められた。
メッソンは戦わず訓練所に逃げる事を優先するべきと言っていた。だけど私は今この目に写っている光景が許せなかった。私はメッソンの忠告を無視し、暴れているポケモン一体にひのこを放った。ひのこは当たった、だけど全く効いていない。暴れていたポケモンはリングマだった。リングマら私の方を見た、その目はとても怖かった。そしてすぐわかった、私では勝てない。リングマは立ち止まっている私に容赦なく攻撃してきた。私の体は動かなかった。
攻撃が当たる、だけど攻撃は私に当たらなかった、メッソンがリングマの目にみずてっぽうをしてリングマは攻撃を逸らしていた。メッソンは私を引っ張って逃げた。リングマは私達を追いかけた、当然逃げきれそうにない、リングマの攻撃が今度こそ当たってしまう。すると逃げる私達とすれ違う人がいた。その人はリングマに向かっていき、マッハパンチを繰り出し、あのリングマを一撃で倒してしまった。
私はその人をよく見た。するとその人はよく知っている人だった。エルレイド先生だ。

「よかった!見つかった!!」
「せん…せい?」
「いいかいヒバニーちゃん、メッソンくん、よく聞いて、今から先生と一緒に訓練所に戻るよ。今訓練所は町の人達の避難所になってるからね、君たちは先生の後に着いてくるんだ、いいね?」
「は、はい!わかりました!でもまだ残ってる町の人達はどうするんですか?」
「今ギルドが総出であたってるから大丈夫だよメッソンくん!今は君たちを安全な所に連れて行くのが優先だ!着いてきて!」

私達は先生の言うとうり先生の後に着いて行った。
町はめちゃくちゃだ、いつも通ってる道はボロボロになっていたり、建物の窓のガラスが割れていたり、あっちこっちに火がついていたり、そして町から聞こえる悲鳴が鳴り止まない。そして私の身体の震えも。
私達は先生と一緒に訓練所に向かった、訓練所には町の皆んながいる、今何がどうなってるか全くわからないけど、ギルドの強い人達もいる、入れば安心だ…そう思っていた。
だけど現実は残酷だ。
訓練所に着くとそこにはいつも競い鍛え合ってる友達の姿、色んな冒険の話しをしてくれたギルドの人、私の大好きだった場所、その全てがなかった。
傷だらけで倒れている友達、赤い池に倒れているギルドの人、火で燃えている訓練所。
その中心に1匹のポケモンがいた。でかく鋭い爪を持っていて長い尻尾が付いている。
あれは確かガブリアスと言うポケモンだ。
エルレイド先生はこの光景に驚き、後悔し、そして怒った。

「貴様…貴様、何しているんだ!!」

エルレイド先生はガブリアスにまっすぐ突っ込み、マッハパンチを繰り出した。
ガブリアスは避けようとしていない、エルレイド先生のマッハパンチが速くて避けきれそうにないからか、マッハパンチはガブリアスの顔面に当たった、そしてそのままガブリアスは吹き飛んでいく…はずだった。
マッハパンチはガブリアスの顔面には当たった、だけどガブリアスには全く効いていなかった、リングマを一撃で倒すほどなのに。
ガブリアスは腕を上げた、エルレイド先生は攻撃が来ると思いかわすため後ろに下がろうとした、だがその腕はその行動をしようとする前に下に下がっていた。
そしてエルレイド先生の身体から赤い液体が飛び出した。
エルレイド先生はそのまま地面に倒れてしまった。
そしてガブリアスは残った私達の方を見て近づいてきた。私とメッソンは動けなかった、あのガブリアスの強さに恐怖してしまっていたからだ。情けない話だ、私は強くなるために強いポケモンと戦う事を望んでいたのに、今いる目の前の強いポケモンを前にして体が全く動かない。私が憧れた強さはこんな感じだったんだ、こうなってしまうなら、私は…このまま…

「や…やめろ…その2人に手を出すな…」

とても弱っているような声とわずかにしか残って力を振り絞ってガブリアスの足を掴んでいる、私達を守るために。
エルレイド先生。

「に…逃げるんだ…はやく…」

まだ動けるエルレイド先生を見たガブリアスはトドメをさすためまた腕を上げた。
このままだとエルレイド先生はやられてしまう。でも私の力では助けられない。
ガブリアスの腕が少し下がった、その瞬間、色んな考えが脳に出てきた、たった一瞬にたくさん出てきた。
はやく助けないと、でもどうやって、このままだとエルレイド先生が、なんとかしないと、動かないと、間に合うのか、助けないと、はやくしないと、強くなりたい。
さっきまで動かなかった体が自然と動いた、ガブリアスの攻撃がエルレイド先生に当たるまで、そうない。でも何故だろう、その動きがゆっくりに見える、いける。
私はガブリアスに向かって体当たりを繰り出した。はやく、はやく、はやくしないと、間に合え、間に合え、あと少し、あと少しで…
だけどあと少しでわかった、間に合わない。
私がもう少し早く動けたら、もっと強かったら。後悔でいっぱいだった。
だけどもう一つわかった事がある。
誰か私の横にいる。最初はメッソンかと思った、だけど違う。
その姿は赤く、でかい、そして速い。
私を通り過ぎ、ガブリアスの顎を殴っていた。
エルレイド先生のマッハパンチでさえなんともなかったガブリアスが空中に浮きそのまま後ろに飛ばされた。
ガブリアスはすぐに体制を立て直した。そしてさっきの人物を確認しようとした、だけどそこには私とメッソンとエルレイド先生しか見えない、奴は何処に行ったのかそう言う風な素振りをしていた。
ガブリアスからは見えていないのだろう、だけど少し遠くから見ている私からだとわかった、もうすでにガブリアスの横にいてガブリアス顔面に燃えている足を当てようとしている。そして燃えている足はガブリアスに命中した。ガブリアスは何がどうなっているのかわかっていない状況のようだ、攻撃を食らった方向にりゅうのいかりを繰り出した、すごい威力だ、まともに食らったらもう二度と立てない。その赤い人物は避け…なかった、むしろその場に立ち、そのまま食うつもりのようだ。何故、何故避けないのだろう。
だけど次の瞬間、その理由がわかった。
すごい威力のりゅうのいかり、食らえばひとたまりもない。だけど赤い人物は避けようとしなかった、その理由は避ける必要がなかったからだ、赤い人物はそのりゅうのいかりをこえるほどの炎を出した、その炎はりゅうのいかりと共にガブリアスを包みこんだ。
炎が消えると、ガブリアスは地面に倒れていた。
そしてその戦いが終わって気づいた事がある、さっきまで聞こえていた、町の人達の悲鳴や爆発音が全く聞こえなくなっていた。この人が全て終わらせたのだろうか。
その人の姿は、とても強く、そしてとても安心した、もう怖いことはないと言っているように感じた。
確信した、この人が全て終わらせたんだ。
私はその人に話しかけようとした。
すると後ろからギルドの人達の声が聴こえて私はその声に反応した、エルレイド先生の怪我、この訓練所にまだ動けるポケモンがいるかもしれないそう思い振り向いた。
そしてまたその人の方を向くと、その人はもういなかった、一瞬だった、ほんの数秒で片付けてしまった。
あれが強い人なのか。
あれが強さなのか。
あれが私のなりたかった強さなのか。
今悲しいこともある、やらなければいけない事もある。だけど私は今憧れを持ってしまった。
私はあの人のように強くなりたい。

おしまい
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