森と向日葵は時を結う

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本文冒頭

 夏の日差しが木で遮られ、木漏れ日が辺りを包むそんなある森の中。テッカニンが世間話に花を咲かせ、スピアーがアゲハントと仲良く追いかけっこをしている中、その森の中でも、古ぼけているが一際賑やかで、明るい小さなお店があった。
そこには常に子供が集まり、我先にとお菓子や玩具の争奪戦が繰り広げられて、男の子は店先で水鉄砲に興じ、女の子は学校や家での話などで盛り上がっていた。そして、それを見守るのはいつ何時でも元気で、見るだけでほんわかとした気分になるような笑顔を浮かべる一人の老婆であった。

「ねえ、オババ、どうしてオババはこんなに暑いのに元気なの?」

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