ポケモン小説スクエアは、2005年9月24日にポケモン情報エリアとして設立され、2015年9月24日で10周年を迎えることとなりました。
これを記念して、ポケモン小説スクエアを支えていただいた方や交流の発展に大きく貢献していただいた方にて、一度限りの「ポケモン小説スクエアの記念同人誌」を発刊いたします。
※五十音順敬称略
『ハジマリ』であるアルケーは呆れていた。不安と不満ばかりの不毛な話し合いが続いている同族に愛想を尽かし、彼女は単身、旅に出た。森、山、海、そして、最後に向かったのは人間社会だった。アルケーは人間が理解できなかった。だが、訪れた町で出会ったリヴという少年によってアルケーは人間と寄り添い、新しい世界を知っていく――。
神々がまだ今よりも近くにいた時代を旅する『ハジマリ』と少年リヴの物語。
ホウエンからカントーに向かうクルーズ客船ディジエーム号は、秘密裏にジュゴンを輸送していた。研究価値が高いこのジュゴンを狙い、ポケモンハンターを含む様々な人間が行動していたからだ。だが、船長のもとに届いたジュゴンを狙う手紙により、輸送情報が漏れていることが発覚。その船に乗船していたライジはジュゴンを狙う犯人だと間違われてしまう。
ジュゴンを中心に海上で巻き起こる事件が迎える結末とは――。
ポケモンだけが暮らす世界にある、とある国。この国には、「青いものには幸せが宿っている」という古い言い伝えがあった。
賑やかな港町アリーペルズに暮らすリオルの少年シズはある日、青い瞳を持ったピカチュウの女の子と出会う。エルナと名乗るその少女と接するうちに、シズの心の中に、ある思いが目覚めていく。
青に宿る「幸せ」、本当の「幸せ」。
コバルトブルーの海に抱かれた港町で繰り広げられる、少年少女のはじまりの物語。
ポケットモンスターシリーズの説明書に点字表が付随した時期がありました。あの規則に従って並ぶ六つの点は、まだ幼かった好奇心を刺激し、私を違う世界へと飛び出させました。その経験は、今の私を作り上げる小さな点の一つとして生きています。
どこかへ出掛けてみたら、意外な発見をして、体験をして、遭遇して、創作欲を掻き立てられる。その連続。物語を彩るのは、頭の中の想像だけではなく、広い外の世界で自らの心身に起こりうる経験の全てかもしれません。
こんな面白い世界で生きているのだから、自分の感覚と感情の全てで人生を楽しもうじゃないか。そんなお話です。
港町アルトリア。旅のトレーナーのウルと相棒のレントラーは、アルトリアを束ねる大貿易商・ラニィにとある依頼をされた。
「ダークライを退治して欲しい」
美味しいご飯に困ってる人、とくれば断る理由はない!引き受けたウルだったが、貿易商の娘・シンシアはまるきり別の事をウルに訴えてきた。
「ダークライは、悪いポケモンじゃありません!」
どうもダークライは、ラニィの持っている三日月の羽を狙っているようだが――?
ラニィとシンシア、どっちの言い分が正しいの?ダークライはなぜ三日月の羽を?ついでにウルをライバル視する少年まで現れて喧嘩を売られる始末!
「俺はお前を認めない」
果たしてウルは無事に依頼を完遂することが出 来るのか!美味しいご飯にありつくことが出来るのか!それよりも今夜の夕飯はどうなるのか!?
短髪時代のウルとレントラーの、ちょっとだけ昔のお話。
「みんな、いいかな。いよいよ今日は、あなたたちの旅立ちの日。これから新人トレーナーの子たちがやってくるから、選ばれたら仲良くしてね」
ついにこの日がやってきた。
ボクたちは今日、パートナーになるニンゲンといっしょに、広い「セカイ」へ旅立つんだ――
ポケモン小説スクエア、10周年おめでとうございます!
僕たちの家であり学舎であり村であり町であり世界であるポケスクのアニバーサリー。その記念同人誌に小説を書かせていただけるなんて、これほどの喜びがあるでしょうか。ありません。ないのです。今に至るまでどきどきわくわくが止まりません!
僕が書かせていただいたのは、「いつかはじまるモノガタリ」。とある研究所で、旅立つトレーナーのパートナーとして生まれ育ったポケモンのお話です。おなかがぐるぐるしたヤツが主役です。あっちでこっちでぐるぐるする様を、お楽しみいただけますと嬉しいです!
※1:実質582円かかります
現在は販売しておりません。