「それでは最後のテストです」
皆さんこんにちは!
私はライナ!!
今は、レンジャースクールの入学テストの最中なんだ!
「このピカチュウを、キャプチャしてください」
「わかりました!」
キャプチャかぁ。
実際にスタイラーを使ってやるのは始めてだけど、きっと大丈夫!
「キャプチャ・オン!!」
シュッ
私は、キャプチャ・ディスクをピカチュウ目掛けて飛ばした。
「はぁぁあああ!!っ、はあ!」
や、やった……!?
パチパチ
「お見事。良いキャプチャだったよ」
「あ、ありがとうございます!」
それじゃあ、最後にポケモンレンジャーのお決まりのセリフを。
「キャプチャ完了」
「よーし、いいだろう。なかなかやるもんだな」
「あ、ありがとうございます……?」
な、なんか…、雰囲気変わった……?
「フッフッフ……」
あ、明らかに変になった~!?
「私の名前はキャプス。
今からお前は我々の仲間なのだ」
それって、スクールの生徒って意味……?
な、なんか別の意味で言ってない?
キャプス先生……。
「謎の軍団、“スクール団”の一員となった証として、お前が今使った“スクール・スタイラー”を与える」
あ、ありがとうございます……。
で、良いの………?
「そして、我々と共にこの世界をこの手で……」
「キャプス先生ったら!」
!誰!?
「早々変なお芝居で、私の生徒をからかわないでください!」
あ、貴女が私の担任の先生なんですか……?
……って、やっぱ芝居だったんだ;;
「あはは、ごめんごめん。
気分が盛り上がっちゃって」
気分の問題ですか。
「えー。レンジャースクールの入学テストは、見事に合格です!」
「中々のキャプチャでした」
「ありがとうございます!!」
やったね!
これで、今日から私もレンジャースクールに通える!!
「合格おめでとう!
今日から貴女はレンジャースクールの生徒です」
「私は貴女の担任の先生。
アンリと言います。よろしくね」
「よろしくお願いします」
アンリ先生かぁ。
優しそうな先生だなぁ。
「教室で仲間が待ってますよ。一緒に行きましょう!」
「はい!」
タッタッタッ
「よい学園生活をっ!」
タッタッタッ
建物から出るとき、キャプス先生の声がしたなあ。
“よい学園生活をっ!”か……。
楽しみだな!
「そういえば、クラスには貴女の知り合いがいますよ」
「知り合い?」
誰だろう?
……あっ!もしかして、従姉のあの子かな!?
だと良いな~。