二週間以上放置してましたスイマセン。
今後もこんな調子かとは想いますが、これは必ず完結させたいので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
「…よし、オウ、モモ、そろそろ準備しておけ」
「あぁ、すいません、今ホワイト2でフェスミッション中…」
「いいから早よ行け!!!」
「すいません!いくぞモモ!」
「あーい」
「レイッツ地方?」
サトシが、リルの言葉を復唱した。
「そう。そこに行けば、みんな元の姿になるわ」
なるほど。つまりそこを目指せばよいわけだ。
「ところで、レイッツ地方ってイッシュと陸でつながってるの?」
「ううん」
アイリスの問いに、リルは悪びれなく首を横に振る。
「…え?」
「?」
「いやいやいや、そしたらどうやって自転車で行くの?船?でもこんなにたくさんのポケモン連れてたら怪しいでしょ!ボールの中には入りたくないし」
シューティーも聞く。
「っていうかそもそもカントーからイッシュまでどうやって来たの?」
「自転車」
「嘘だぁ!!!」
爽快なまでのツッコミ。この少女、実に謎だらけだ。
「でも大丈夫。秘策があるから!でも、せめてあと二、三匹居れば、行ったり来たりしなくて済むんだけどなぁ…」
「え、俺らの他にもいるのか?」
「そう。聞いた話だと、シンオウに二匹、今レイッツ地方に向かっているのが、合計四匹。あなた達と合わせて十匹よ」
「10」。もしあの二人がここにいたら、その数字に大きく反応するだろう。
だが、ここにももう一人、彼らほどではないだろうが、反応を示す者がいた。
「十って、レピド地方に招待されたトレーナーの数と一緒だ!」
デントが叫んだ。
「あぁ!オレとアイリスとデントとシューティーと、シンジ、ヒカリ、ハルカ、カスミ、シゲル、タケシ!」
一体どういう事なのか。これは、何か関係があるのだろうか…!
一方ここはホウエン地方。
「マサトー、私ちょっと出掛けてくるね」
「うん…」
一見何気ない姉弟の会話。しかし、弟マサトにとっては、いつもと全く違うものだった。
「ねぇ、お姉ちゃん最近変な物食べた?」
「え?」
お姉ちゃん、ハルカが不思議そうな顔をした。
「だって、最近お姉ちゃんおかしいよ!料理は美味しいし、お菓子もあまり食べなくなったし、何より何でいつもそんな悲しそうな顔してるの?」
「………」
ハルカは少し黙っていた。が、すぐに答えた。
「気にしすぎよ。私は平気だから。じゃあね」
その頃、一匹のエネコが、各地をさまよっているとかいないとか。