あとがきと主要登場人物のその後

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ここまで読んでくださってありがとうございます。
本編であるMission、本編終了後にアカツキがトップレンジャーの試験に臨んだSpecial Missionにて、この話は終了になります。

本当はブラック・ホワイトが発売する直前、2010年の半ばには書き上がっていたのですが、載せるにあたって加筆修正を繰り返していたこと、仕事の合間に思うように時間が取れなかった(主にゲームとかしてたからですが……)ので、思いのほか長い時間がかかってしまいました。
ともあれ、これで完結なので、肩の荷が下りたような気がしています。

作品紹介にも書かせていただきましたが、この小説は2008年に発売された『ポケモンレンジャー バトナージ』を基にして書いたものです。

無印、バトナージ、光の軌跡とレンジャー三部作の中でどうしてバトナージにスポットを当てたかと言うと、バトナージは人間味あふれるやり取りが魅力で、ガッツポーズとかしか取らない主人公がどんなことを考えて、何を話したりするんだろう……?と思い、書いてみたくなったのが筆を取るキッカケでした。

あとは、ほかのシリーズと比べて、ストーリー中に伝説のポケモンをあまり見かけず、ましてや光の軌跡のように力を借りるということもないので、一番現実志向ではないかと思ったことも挙げられます。
(実際、光の軌跡をモチーフに書いてみたところ、序盤で『これ無理……伝説のポケモンの力をこんな簡単に借りられるのってありえない』と行き詰まってしましました)

バトナージの原作をそのまま忠実にしたのでは面白くないので、登場人物を追加したり削ってみたり、原作にはないシーンを追加してみたりと、自分のやりたいようにやってみたら、主人公が思いのほか受難しまくる結果になりました。
マジメで思いつめやすい性格も、その一因ではあるんですが(笑)。

話中に、割と子供向けに作られている世界とは思えないようなキツイ文言や状況が展開されることがありますが、これは自分が常に思っていること、自分の考え方を盛り込もうと思って表現したものです。

単に原作になぞらえるだけじゃダメ、自分の想いを混ぜ込んで表現しよう……それが、自分が小説を書いている中で常に心がけていることだったりします。

Special Episodeに登場する主人公と同名の青年は、このバトナージの前に書いていた小説の主人公が成長した姿です。
自分の小説は主人公の名前を『アカツキ』で通しており、これは『暁=「夜明け」「明け方」』に由来しています。
バトナージを含め、今までに六本のポケモン小説を書いて、そのすべての主人公がアカツキです。当然、それぞれの話に出てくる主人公は全くの別人です。

瓢箪から駒みたく機会があれば、最後に出てきたアカツキが主人公の話も投稿したいところですが、オリジナルのポケモンが一体存在しているため、そこをどうにかしないことにはラインに乗せられないのが辛いところです。

現在はブラック・ホワイトを基にした小説を書いていて、書き出してから二年が経った今でも予定の六割程度しか書き上がっていない状態です。
すべて書き上げてからちょっとずつ投稿する……そうしないと途中で設定を変えたり、あのシーンを書き直したいという時に面倒なことになるので、実際に投稿するとすればもう少し先の話になろうかと思います。

最後に、主要登場人物たちのその後に軽く触れて、完結といたします。
ここまでの長丁場、お付き合いくださったすべての方に、心からの『ありがとう』を込めて。







主要人物たちのその後



アカツキ

幾多の困難なミッションを遂行し、レンジャーユニオンが誇る屈指のトップレンジャーとして自然と平和を守ることに尽力するが、後に元同僚のミソラと結婚し、三人の子供を儲ける。
やがて一線を退いた後、ユニオンスクールの教師として教鞭を振るい、後進の育成に力を注いだ。
生涯変わることのなかったマジメな性格で生徒たちに慕われ、トップレンジャーでもあった彼を目標にする生徒たちが多かったという。


ヒトミ

エリアレンジャーとしてアルミア地方の平和を守る中、18歳でトップレンジャーに昇格を果たす。
後に本部内のメカニックと結婚してレンジャーユニオンを脱退、夫の実家がある本土のカントー地方に移り住むが、双子の弟であるアカツキとの交流はいつまでも続いた。
男勝りで亭主をも尻に敷くその性格は、ずっと変わることがなかったようだ。


ダズル

アカツキと共にレンジャーユニオンが誇る屈指のトップレンジャーとして活躍する。
レンジャーの技能向上のために設けられたキャプチャ・アリーナにおいて、すべての項目で大記録を打ち立て、その記録は50年先まで破られることはなかった。
一線を退いた後は故郷のサマランドに戻り、一市民として自然と平和を守ることに尽力したが、生涯、アカツキとは親友であり、ライバルであり続けた。


イオリ

レンジャーユニオンのメカニックとして様々な機械や設備を発明し、自然保護や平和維持に大きく寄与した。
後に幼なじみの女性と結婚して引退するも、持ち前の明晰な頭脳から様々な発明品を世に送り出し、アルミア地方で知らぬ者はいない発明王として名を馳せる。


リズミ

ユニオン本部のオペレーターとして、各地のレンジャーに適切な指示やアドバイスを行い、多くのミッションを解決に導いた。
後にスクールの同期だったダズルと結婚して引退、サマランドに移り住んでからは常夏の平和な空気を満喫するようにのんびりした時間を過ごした。
ダズルの無鉄砲で早とちりな性格には手を焼くものの、その様子を微笑ましげに眺める表情は幸福を感じさせるものだったという。


クラム

ビエンのレンジャーベースのエリアリーダーに就任し、より一層地域の平和を守ることに邁進するが、周囲を氷点下にする寒いダジャレは健在で、周囲は温暖なアルミア地方でヒアバレー級の寒さを満喫したとかしなかったとか。
素朴で優しい人柄も変わることはなく、住民のみならず、レンジャーベースの誰からも慕われていた。


ラクア

アルミア地方東部の海域に新たに設けられたレンジャーベースのエリアリーダーに就任、トレジャーボートを巧みに操って、海域にて発生したミッションを迅速に解決した。
明るく活発なその性格はずっと変わらず、東部の住民や無人島のポケモンたちから慕われていた。
後に『海洋のレンジャー』と呼ばれ、彼女の巧みな操船術はレンジャーに必須の技術として世に広められることになる。


バロウ

クラムにビエンのレンジャーベースのエリアリーダーを任せると、レンジャーユニオンを辞して旅に出た。
各地に持ち前の怪力で事件(?)を解決したという逸話が残っているが、それは果たして彼の為したことだったのか……?


シンバラ教授

レンジャーユニオンの最高技術顧問として、様々な発明を世に残す。
数年後に引退し、故郷であるオブリビア地方で隠居生活を送るが、持ち前のせっかちな性格は変わることなかったと言われている。


ササコ議長

レンジャーユニオンの最高責任者として職務を全うしていたが、5年後に他界。
後継に副議長を務める元トップレンジャーのキリヒト氏を指名し、レンジャーユニオン創設から現在に至るまでの理念を引き継がせた。
ユニオン創設の立役者の一人として、その名は後世のユニオンに語り継がれていく。


ハーブ

トップレンジャーとして各地を飛び回って活躍していたが、突然トップレンジャーを辞して、気の向くままに各地を旅して回っている。
その中でもかつてレンジャーだった頃の気概を忘れず、平和を守ることに尽力したが、旅に出た理由は大好きなとある男性を追いかけて……とのことらしい。
果たして、その男性とは無事に再会を果たせたのか……?


タイキ

ラクアと共にアルミア地方東部のレンジャーベースで職務を全うしていたが、20歳でトップレンジャーへの昇格を果たす。
同い年でありながら先輩であるアカツキを尊敬する気持ちは変わらず、彼を目標に努力を怠らなかった。
後にアカツキ、ダズルとは無二の親友となり、レンジャーユニオンを支える三本柱と言われるまでになる。


ミソラ

ビエンのレンジャーベースに勤務していたが、あるミッションで先輩のアカツキと共闘したことがきっかけで彼と交際を始め、数年の交際の末、見事ゴールイン。
レンジャーユニオンを寿退社、子を儲けたことを機に彼の実家があるチコレ村に定住する。
三人の子(二男一女)を育てる傍ら、家庭から夫を支えた良妻賢母として、周囲からの尊敬を受けた。
自然と平和を守ることに尽力する父親の背中を見て育った子供たちもまた、ポケモンレンジャーの道を志し、次の世代で活躍することに。


カヅキ

トップレンジャーとして目ざましく活躍していたが、ミッション中に負ったケガが原因で引退し、故郷のリングタウンに戻る。
その後も自分にできることを……と、自警団の一員として地域の自然と平和を守りながら、リングタウンのレンジャーベースに足を運んでは若いレンジャーの指導育成とアドバイスを行っていたという。


セブン

肉体的な限界が訪れるまでトップレンジャーとして第一線で活躍した。
彼が引退するまでにキャプチャしたポケモンの総数は二万体とも言われており、その記録が破られることはなかった。
引退後はユニオン本部の顧問として、自然と平和を守ることに力を注いだ。
本部所属のレンジャーたちの教育を積極的に行い、キャプチャの技術とレンジャーとしての心意気を次代の若者に受け継がせた。


キリヒト

レンジャーユニオン副議長として執務を執り行っていたが、ササコ議長の指名により次の議長に就任。
彼女が培ってきたレンジャーユニオン創立の精神を受け継ぎつつ、次代に合った組織改革を大胆に断行した。
自他共に厳しい性格でありながらも各自の自主性を重んじる考え方は、多くの隊員から畏敬された。


ムック

アカツキの最高のパートナーとして、持ち前のパワーとスピードを駆使し、様々なミッションで活躍を見せた。
彼が一線を退いてからも、その傍らには常にムックの姿があった。
そんなムックを、アカツキは最高の友として常に思いやっていた。


ブイ&セイル

それぞれのパートナーレンジャーと共にミッションを遂行してきたが、二人の間に新しい命を身ごもってからは一線を退き、ビエンの森の一画で静かに暮らし始めた。
その後も、時折それぞれのパートナーだったレンジャーの元に赴くなど、アカツキたちとの交流は長く続いたという。


ルッチー

ヒトミの唯一のパートナーポケモンとして、様々な局面で活躍するオールマイティぶりを発揮する。
ムックと同様、常に彼女の傍にあり続け、それは彼女がレンジャーを辞した後も変わらなかった。
何かと突っ走りがちな彼女のサポートは欠かせなかったらしく、周囲からは苦労人と思われている。


白衣の女(ウラノス)

ギンガ団の幹部として戦線に復帰、北方のシンオウ地方で後に『時空改変事件』と呼ばれる大事件を引き起こす。
ポケモンリーグ及び警察によってギンガ団の首領・アカギをはじめ、幹部が次々と逮捕される中、彼女だけは持ち前の狡猾さを盾に難を逃れ、逮捕されることはなかった。
その後の行方は知られていない。


ブラック・ホール

刑務所にてアルミア地方を震撼とさせた事件の罪を償っていたが、刑期を終え出所した後は故郷に戻り、父親の墓を守りながらひっそりと暮らす。
一代でアンヘル・コーポレーションをマンモス企業に押し上げたその経営手腕を買われ、各方面から会社の重役にならないかと話が舞い込んでいたが、それらの話をすべて断っている。
二度と表舞台にその姿を現すことはなかったが、そんな彼の元に、時折ダークライが現れていたとか。


ミラカド

ヤミヤミ団の幹部として暗躍していたことから逮捕されるも、刑務所から脱走。
名を変え顔を変え逃亡生活を送り、ついに捕まることはなかった。
レンジャーユニオンへの恨みから、逃亡生活中にいろいろと不満分子を煽ったりしていたとか、いないとか。


アイス&ケイノ

ヤミヤミ団の幹部であったが逮捕状は出されることなく、二人で気ままに各地を回っている。
南方のオブリビア地方に赴いたところでケイノが妊娠、それを機に結婚し、同地方に定住することとなるが、彼らがアルミア地方を震撼させたヤミヤミ団の幹部であったことを知るものはいなかった。

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