第25話 シオンタウン・後編

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読了時間目安:18分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

「ポケモンタワー、ね。いわゆる共同墓地ってことなのかしら」

 ニ階へと一歩足を踏み入れると、そこは既に別世界とも言える場所だった。所狭しと並ぶ、画一的なデザインの墓。薄汚れたタイル張りの床に、ポケモンタワーの内部にも外部にも纏わりつく謎の霧。しっとりとした霧は全身に纏わりつき、本人が気づかない程度の速さで体温を奪う。ゆっくりと、ゆっくりと。――――冷えた身体は動きが鈍くなり、霧は敵の姿を隠す。耳を澄ます。嘲笑うかのような笑い声が、霧の奥から微かに聞こえてきた。

「まったく。ポケモンタワーなんて馬鹿な物考えたのは、何処の誰かしらね」

 あたしは嘆息した。ポケモンタワーとは、死んだポケモンの霊を慰める為の場所らしい。確かに可愛がっていたポケモンが死んだことは悲劇だろう。だが、共同墓地など作らない方が良い。個人個人で勝手に墓を作って死を悼めば良いではないか。

「こんな馬鹿な物があるから、魂が共鳴し合って、足を引っ張り合ってしまう」

 声が聞こえる、彷徨うポケモン達の声。苦しい、助けてと叫んでいる。
 ここには悲しみと生への未練が渦巻いている。成仏しようとすると、他の霊が足を引く。ここを気にいってゴーストが集い、更に悲しみを閉じ込める。
 ポケモンタワーなんて、面倒臭がりの人間の怠惰と、死んだ事実を受け入れられない弱い心のエゴの塊だ。あたしとしては、早々に破壊してしまいたい。

「面倒だからやらないけど」

 あたしは一人、肩を竦めた。ゴース達の哄笑が、タワー内に響き渡る。どうやら今夜の彼等は調子が良いようだ。ぐるぐると霧が練り上げられ、ゴーストが大口開けて姿を現した。

『ばぁぁぁぁぁぁぁっ! いっひひひひひひひひ!』

 無言。あたしは白けた顔でゴーストの中をすり抜ける。ゴーストは焦り、あたしの身体の周りをぐるぐると飛び回った。完全無視。今度はするすると何度も身体をすり抜けて見せる。流石にちょっといらっとくる。うっとおしい。

「邪魔よ、そこの流動体」
『ゴッ! ――――アアアアアアァッ!?』

 あたしの一言に、怒るゴースト。鋭い爪を実体化させて、あたしを切り裂かんと迫る。だがその爪があたしに届くことは、決してなかった。

「スピッ!」

 一瞬後に飛び出したスピアーが、ゴーストの身体を貫く。ゴーストは呻きながら霧の中へ消えていった。物理技は効かないが、恐らく気迫負けしたのだろう。恨めしげな声が霧の奥から聞こえた。

「ありがと、レモネード。それとも今は、コーヒープリンって呼んだ方がいいかしら?」

 彼はあたしの言葉に無言だ。好きにしろ。そう言っているようだ。今はあたしがトレーナーなのだから、あたしの名前で呼ばせてもらうことにする。

「それにしても面倒な空間ねぇ。暗いし、寒いし、変なのは沸いてる……しッ」

 奇声。霧の中から飛び出す老婆を、あたしはひらりと避けた。勢い余って老婆は墓に頭から突っ込む。そして動かなくなった。

「老人は大切にって言うけど、イカれた老人なんて大切にできないわね」

 あたしは三階へと向かう。ポケモンタワーは確か六階建て。最上階まで良い運動になりそうだ。

 ――――オオオオオォォォ…………

「……今の声」

 上の方から、怨嗟の籠った声が響いた。ねっとりと張り付き、耳に絡み付く、悲しみと怒りの声。よくよく耳を澄ませると、微かに人の声と爆音・風を切る音も聞こえてくる。
 誰かがバトルでもしているのだろうか。それ自体はこんなにゴーストが多いのだから納得できるが。

「行くのが早そうね」

 あたしは階段へと足をかけた。









 五階では一人の少年がゴースト達と戦っていた。四足歩行で、キリリとした赤い眼差しの獣が墓を荒らしながら駆け抜ける。ゴースト達が苦鳴を漏らした。黒髪黒目の涼やかな瞳の少年は、冷静にバトルを行っている。

「ライボルト、十万ボルトだ」

 少年の指示と共に、ライボルトと呼ばれた獣は全身を一瞬帯電させると、次の瞬間には強く輝いた。その身体から発せられた紫電は空気中を高速で進み、ゴーストの一匹に直撃する。インパクトの瞬間、ゴーストは縮こまったが、すぐに目を回して床に落ちる。
 その様子に怯えるゴースト達。その顔つきには既に戦う気は見られなかった。しかしライボルトは逃げ惑うゴースト達を追いまわし、次々と確実に落としていく。少年はライボルトに指示を出しながら、手元の機械をいじくる。
 機械は薄い板状であり、折り畳み式になっている。開くと上が画面になっていて、下には数字のついたボタンが並んでいる。片手でカチカチと操作する様子は手慣れており、画面にはライボルトの姿がステータスと一緒に出ていた。

「レベルアップまで約13体か……ここもそろそろ潮時かな」

 少年は独り言を呟くと、機械で今度は何処かにアクセスし始めた。暫くすると、画面には何処かの掲示板が表示される。掲示板の入り口にはパスワード設定があった。その質問は、この世界に生きている人間にとって実に奇妙な質問だ。

『この世界の正式名称を入力してください』

 少年は澱みない動作で打ちこんでいく。全て●で表示されるので、答がどんなものかは分からない。パスワードも超えた先には、掲示板の案内と正式名称があった。

〝Pocket Monster Special World〟

 ――――略称、PMSW掲示板。

 一番下には、何かの日数が記してある。

〝決行の日まで、あと18日〟

 少年は特に気にする事なく、適当にアクセスをしていく。話題ごとに、スレッドがたっている。そのうちの一つに、少年はアクセスした。






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【俺達は】Y少女調査スレ その27【ロリコンじゃない】


1:名無しさん君に決めた!
 このスレはマサラタウンを旅だった少女、仮名Yを追跡調査するスレです。本編に登場しないはずの彼女が、本編キャラと密接な繋がりがあり、また破竹の勢いでバッジを手にしている事について、「彼女はオリキャラではないのか?」という疑問を調査することが目的。
目撃情報、交流情報など。本編の存在について教える事は禁止。あくまで見守る事が基本。
荒らし・騙りはスルー推奨。前スレは過去ログからどうぞ。

☆現在判明してる情報
・貧乳である。
・11歳である。
・ひきこもりのゼニガメを連れている。
・パーティメンバーは、サイドン、ゼニガメ、スピアー、カイリューの四体。
・幼馴染が二名いる
・ボスと遭遇戦を行った。
・転生者やトリッパーとも遭遇している。
・仲間ではなさそう。この地の人間。

Y少女の画像データ
http://www.×××……



378:名無しさん、君に決めた!
 おまいら大変だ!メロンパンがパーティ離脱したぞ!


379:名無しさん、君に決めた!
 〉〉378
 kwsk


380:名無しさん、君に決めた!
 馬鹿な!


381:名無しさん、君に決めた!
 あり得んぞ。何が起こった。


382:名無しさん、君に決めた!
 あ、ありのままに今起こったことを話すぜ。
 俺はポケモンセンターでのんびりとしていた。空気を吸おうと思って外に出たら、ユズルちゃんとメロンパンが険悪な雰囲気で睨みあっていた。メロンパンはゼニガメをユズルちゃんにつきつけており、ユズルちゃんはあろうことかこう言ったんだ。

「弱いポケモンに、意味なんてないよ」

 な、何を言っているのかわからねーと思うが、俺も、ユズルちゃんが何を言っているのか分からなかった……。頭がどうにかなりそうだった……。最低系とか、傍観系とか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……


383:名無しさん、君に決めた!
    。 。
   / /
 (  ロ ) スポポポーン!


384:名無しさん、君に決めた!
 ( ゚ д ゚ ) 


385:名無しさん、君に決めた!
何が起こったし



386:名無しさん、君に決めた!
ちょwwwwwwwwえええええええええええwwwwwwwwwww


387:名無しさん、君に決めた!
  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /


388:名無しさん、君に決めた!
 Before「私の相棒は、誰が何といおうとこの子です」
 After 「弱いポケモンに意味なんてないおwwwwww」


389:名無しさん、君に決めた!
「だから、これは完全にフェアな試合なんだよ」


390:名無しさん、君に決めた!
 ユズルちゃん……遠い場所に行ってしまったんだな……


391:名無しさん、君に決めた!
 〉〉388
 劇的ビフォア・アフターwwww


392:名無しさん、君に決めた!
 劇的すぎてついていけないぞ


393:名無しさん、君に決めた!
 俺達がいない間に何があったと言うんだ!


394:名無しさん、君に決めた!
⊂( ゚д゚ )   今行くぞ、ユズルちゃん!
   ヽ ⊂ )
   (⌒)| ダッ
   三 `J


395:名無しさん、君に決めた!
 お巡りさんこの人です


396:名無しさん、君に決めた!
      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ 俺達が今行くぞ!
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ
   ゝ ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡  r
    しu(彡  r⊂( ゚д゚ ) .ゝ. .ミ) i_ノ┘
.       i_ノ┘  ヽ  ミ)しu
           (⌒) .|
            三`J



397:名無しさん、君に決めた!
 お巡りさんこのスレです


398:名無しさん、君に決めた!
 お巡りさん俺等です


399:名無しさん、君に決めた!
 本人は何処に


400:名無しさん、君に決めた!
 グレンタウンまでは普通だったよな


401:名無しさん、君に決めた!
 シオンタウンについたころには既に変だったぞ


402:名無しさん、君に決めた!
 そう言えば、ボスがご機嫌だった


403:名無しさん、君に決めた!
 ユズルちゃんは不機嫌だがな


404:名無しさん、君に決めた!
 何?反比例の関係?


405:名無しさん、君に決めた!
 じゃあボスの機嫌が悪くなればユズルちゃんが帰ってくるのか?


406:名無しさん、君に決めた!
 〉〉404
 その発想はなかった


407:名無しさん、君に決めた!
 ボスの名前の頭文字がXだったら完璧


408:名無しさん、君に決めた!
 〉〉誰が上手い事言えとww


409:名無しさん、君に決めた!
 〉〉402
 なんでボスが出てくるんだ。


410:名無しさん、君に決めた!
 俺、ボスの秘書やってるんだ


411:名無しさん、君に決めた!
 エリートキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


412:名無しさん、君に決めた!
 ウホッ良い男!


413:名無しさん、君に決めた!
 爆発しろリア充


414:名無しさん、君に決めた!
 なんだかんだで皆優しいな


415:名無しさん、君に決めた!
 ボスの秘書が2ちゃんやってんな、仕事しろ仕事


416:名無しさん、君に決めた!
 秘書は俺で13人目なんだ。皆ストレスで辞めた。今はトイレで吐血してる


417:名無しさん、君に決めた!
 ボスェ……


418:名無しさん、君に決めた!
 何という人材の墓場


419:名無しさん、君に決めた!
 イ㌔


420:名無しさん、君に決めた!
 ボスがさぁ……ご機嫌な様子で言うんだよ。「活きの良いトレーナーとバトルした」って。
 「どんなトレーナーだったんですか」って訊いたら

「10歳くらいの、カイリューに乗った小娘」

 って。俺はもう( ゚д゚ )って顔になってしまた


421:名無しさん、君に決めた!
 どう見てもユズルちゃんです本当に(ry


422:名無しさん、君に決めた!
 時間的にバッチリじゃねぇかボスェ……


423:名無しさん、君に決めた!
 一体俺達のユズルちゃんにどんなプレイを強いたんだ!


424:名無しさん、君に決めた!
 きっと触手プレイだよ!そうに違いない


425:名無しさん、君に決めた!
 何言ってんだ、念力プレイだろjk


426:名無しさん、君に決めた!
 〉〉424-425
 それはお前らの希望だろ


427:名無しさん、君に決めた!
 ボスは放置プレイ一択


428:名無しさん、君に決めた!
 バトルはしたから放置プレイでは無いと思うぞ


429:名無しさん、君に決めた!
 バトルプレイ~鬼畜編~


430:名無しさん、君に決めた!
 あの人スパルタだもんな……


431:名無しさん、君に決めた!
 テンション上がってくると高笑いするし


432:名無しさん、君に決めた!
 クールなのか熱いのか訳分らん


433:名無しさん、君に決めた!
 あの高笑い聞いてると、いっそ笑えてくる


434:名無しさん、君に決めた!
 ガチであのキャラなんだから、生まれる世界を間違えたとしか思えん


435:名無しさん、君に決めた!
 ここは二次元なんだから、ある意味正しくね?


436:名無しさん、君に決めた!
 「はははははははははははッ!」とか言いながら破壊光線とかwwwwボスの目からいつか怪光線がでると俺は睨んでいる


437:名無しさん、君に決めた!
 〉〉432-436
 お前ら……消されるぞ


438:名無しさん、君に決めた!
 おや? 誰か来たようだ……


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「今日も絶好調だなオイ」

 少年は笑いながらレスを追っていく。ライボルトは指示を受けなくても問題無いくらい、ゴースト達とレベル差がある。だから自分はのんびりとしていた。

「……誰か来る」

 と、少年は階段の有る方を振り向いた。誰かが階段を上がってくる足音がしたのだ。トレーナーなら戦闘。ただの人ならスルーだ。しかしこの階まで上がってくる人間は、大体がトレーナーだろう。
霧の中に人影が浮かび上がる。随分と小柄な影だな、と少年は思った。少しすると、その姿が霧の中から現れた。

「……え?」

 少年は、霧の中から現れた人物を見て、ぽかんとした。そして思わず機械でY少女の画像にアクセスする。霧の中から現れたのは、一人の少女だった。
 黒く長い艶やかな黒髪をポニーテールにしている。細くて小柄な少女らしい身体つきに、ピタッとした袖なし黒ハイネック。黒いパンツ。しっかりしたブーツの音を響かせて、不敵な笑みを浮かべて立っていた。
 その視線は、鋭い。雰囲気は歴戦のトレーナーそのものだ。

 少年は手元の機械の画像と見比べる。隠し撮り写真だが、目の前の少女と一致しそうで一致しない。姿はそのままだが、纏う雰囲気や顔付きが違い過ぎる。写真の中の少女はもっと穏やかで優しげな顔つきだった。目の前の少女は鋭すぎる。

「貴方ね。さっきからずっとバトルしてたの」
「あ、え……あぁ」

 スレで聞いていたイメージと、だいぶ違うな。と少年は思った。少女はぐるりと周囲を見渡す。その隣にはスピアーが飛んでおり、感情の読めない複眼で少年を見据えていた。

「ふぅん……ライボルト、ね。この地方では珍しいわ」

 少女は無遠慮にライボルトを観察した。少年は嫌な汗が掌に滲むのを感じる。周りの空気が一層重くなった気がした。わざとらしく見えませんように。少年は願いながら、コクリと頷く。

「ちょっと暗いな……灯りを頂戴」

 少女がぼそりと呟く。それに応えて、一気に墓場が明るくなった。少年は思わず目を細める。異常な事態に驚きながら墓場を見渡した。墓場に電灯なんてない。照らし出されて伸びる己の影。黒々としたそれは今にも踊り出しそうだ。光源はどこだ? 少年の疑問はすぐに氷解する。

「お、鬼火?」

 揺ら揺らと、幾つもの鬼火が浮かんでいた。青白い燐光が自分達を照らす。ポケモンタワー全体に満ちる霧と合わさって、この世ならざる雰囲気を醸し出していた。少女は少年と違って、さしたる疑問も抱いていない。怯えてもいない。それは当然のことだった。

 ――――ちょっと暗いな……灯りを頂戴。

 その言葉に応えて、鬼火は現れたのだから。少年はぞっとした。目の前に立っている少女は、独特な空気を纏っている。見た目と中身がちぐはぐな感じがした。じり、と少年は無意識に後ずさる。その音に少女が気がついた。

「ヤダなぁ。取って食べたりなんてしないよ。ちょっとバトルして欲しいだけ」

 年に似合わない妖艶な笑みを浮かべて、少女は少年に近付く。気後れしていた少年であったが、バトルという言葉に立ち止った。

「バトル……?」
「そう、バトル。この身体での、彼女の初舞台」

 彼女? 少年が首を傾げる。背後から、うすら寒い冷気が流れてきた。少女からあまり視線を放したくないと少年は思ったが、好奇心には耐えきれず振り返る。九つの長い影。紅い瞳と目があった。

 霧の中に、何かがいる。

「さぁ、始めましょう。バトルを」

 その言葉と共に、少女の手が高々と挙げられた――――






~~~~


742:名無しさん、君に決めた!
 ユズルちゃんがポケモンタワーにいると言う話だが、誰か知らないか


743:名無しさん、君に決めた!
 あんな不気味な所に行く奴、滅多にいないだろww


744:名無しさん、君に決めた!
 シオンタウンの音楽はもう……トラウマだよ……orz


745:名無しさん、君に決めた!
 ……俺、ユズルちゃんに会った


746:名無しさん、君に決めた!
 ktkr


747:名無しさん、君に決めた!
遭遇情報だと!


748:名無しさん、君に決めた!
 バトル、したけどさ


749:名無しさん、君に決めた!
 嘘じゃねーだろうなゴルァ!


750:名無しさん、君に決めた!
 溜めるなwww


751:名無しさん、君に決めた!
 早くしろ


752:名無しさん、君に決めた!
 あれは、ユズルちゃんじゃない。姿は一緒だけど、違うよ


753:名無しさん、君に決めた!
 あれは、バケモノだ


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 ポケモンタワー五階。一人の少年が結界の中に座り込んでいた。
 傷ついたポケモン達が結界の中で眠っている。少年の顔は憔悴しきっており、ただ俯きながら、画面を見つめている。

 彼がウインディに乗った少年に会うのは、しばらく後のことである。









To be continued......?









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