第10話
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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください
その後無事に朝食を済ませたタツミ達は一旦部屋へと戻ることにした。
タ「さてと、部屋を片付けた後にレガの所に行ってから町を散策してみようと思うよ。」
ク『でもこの町ってなんか人が多くて忙しないから僕はあんまり好きじゃないなぁ・・・。』
タ「確かに都会って感じだからどこか忙しなく感じるのは仕方ないのかもしれないよ?でも確かに僕ももっとのんびりした感じが好きかなぁ・・・。」
部屋へと戻ると片付けをする。ぐちゃぐちゃになり地面に落ちたシーツや飲みかけの飲み物やコップ、散乱したガイドマップなど中々の片付け甲斐のある様相となっていた。
タ「なんでこんなに散らかってるの・・・僕が部屋を出たときはまだこんなに散らかってなかったのになぁ・・・。」
ク『多分殆ど僕が原因かも・・・・ごめん・・・。』
ウィ『私達もちょっとは関係があるから・・・取り敢えず片付けよう・・・。』
タ「珍しいな~。クラウンが歩いてる。」
ク『歩いてたらなんか変?』
タ「いつもクラウンは肩に乗ってきていたからね。ちょっと違和感あったからね。」
ク『いや・・・乗っても良いけど・・・タツミが落ち込んでいるようだったし・・・。』
タ「あーその話はもう大丈夫だよ。過ぎたこと考えても仕方ないじゃん。それよりもレガのところに行こう。」
ク『うん。』
・・・・・・・・・・
町がでかいだけあり宿泊するトレーナーや家族連れは多かった。昨日はあんまりいなかったのに今日はこれでもかって位いる。
タ「いや~・・・人多いなぁ・・・。クラウン。はぐれないように注意してね。」
ク『うん。でも既にはぐれそうになっているけど・・・。』
タツミは後ろを振り返ったら人混みにクラウンが流され始めていた。
タ「あーー危ない危ない!はぐれるって!」
タツミはクラウンを持ち上げ抱きかかえたままちょっと人が少ない場所へと駆け込んだ。
タ「ふぅ~・・・危なかった・・・。まったく。」
ク『ごめん・・・。タツミ・・・。』
タ「じゃあもう肩に掴まっておいて。それならはぐれることもないでしょ。」
ク『うん。わかった。』
・・・・・・・・
あの後タツミは人混みを避けながらレガがいる治療室へと向かった。
タ「はぁ~・・・・やっと着いた・・・。かなり時間かかったな。」
ク『人多かったもんね。なんでこんなに人多いんだろ・・・。何かあるのかな?』
タ「どうだろうなぁ~。でも、ガイドブックには何も書いてなかったし・・・。」
ク『う~ん・・・。』
レガ『あっ、タツミとクラウン。』
タ「もう大丈夫か?きついならまだ寝ていても・・・。」
レガ『もう大丈夫だよ。ご覧のとおり元気だよ!ほら!』
タ「うわっ!!」
レガはいきなりタツミへと飛びついた。それを間近で見ていたクラウンは・・・
ク『こらーー!!!タツミに飛びかかるなぁ!!』
タ「クラウン・・・・。」
ク『また倒れこむだろぉ!!!!』
タ「それかぁぁぁぁ!!!!!」
っで結局レガが飛びついても倒れることはありませんでしたとさ。
・・・・・・・・
ジョーイ「もう大丈夫そうね。いいわよ。」
タ「はい。どうもお世話になりました。」
ジョーイさんにお礼を言ってタツミ達は病室を出た。さっき騒いだことをちょっと怒られてしまった。
タ「はぁ・・・。全く・・。いきなり飛びかかってくるんだから。びっくりしたよ。」
レガ『ごめん・・・。つい嬉しくって・・・。』
ク『まったく。これからは気を付けてよね。2次被害を受けるのは僕なんだから。』
タ「・・・・・・・・。」
ク『あれ?なんかいけないこと言った・・・?』
タ「いや。特に言ってないよ。それよりも今日はどこ行こうか。」
クラウンは半ば強引にタツミが持っていたガイドマップを取った。
タ「ちょ・・・強引に取らんでよ。びっくりしたわ。」
ク『あーごめん。っでこことかどう?』
タ「どこだ?なになに・・・リニアの駅?」
ク『そう。見てみたよ。リニアモーターカー。」
タ「へぇ・・・この世界ってそんなに文明発達してるんだな・・・。驚きだな。まぁ行ってみようか。」
ク『うん!』
・・・・・・・
リニアモーターカーの駅はでかく主要都市なんだなぁと感じさせるほどの人混みだった。
タ「うわ~ここも人多いなぁ。ん?なんか張り紙してあるぞ・・・。何々・・・カントー地方の変電所で事故があり現在電気が流れておらずリニアモーターカーを運行することが出来ません。お客様各位・・・ってリニアモーターカー乗れないのかぁ~。残念。でも中に入ってみるだけ入ってみようか。」
・・・・・・・
中はというと新幹線の停車駅に似ていたがやはりリニアの駅だけあり頑丈そうな感じだった。中は明るく広くそして・・・人が相変わらず多い。
タ「しかし、なんでこんなにも人が多いんだろうなぁ~。今日ここでなんかあるのかな?」
ク『どうだろうね。でも運休しているならそれを知らずに来た人かもしれないよ。』
タ「う~ん・・・。でも事前にネットか問い合わせましてや予約の時に知る筈なんだけどねぇ・・・。」
タツミ達は人混みを相まって歩いて遂に改札の所まで辿り着いた。
タ「あ~こっからは切符が無いと入れないなぁ・・。また来た道を引き返すのかぁ・・・。人混みの中を歩くのも嫌なんだけどなぁ・・・。」
ク『じゃあちょっと休憩してから出発したら?』
タ「う~ん・・・。休憩って言ってもベンチは満員状態・・・仕方ない・・・さっさとここを出よう。」
・・・・・・・
タ「ふぅ・・・やっと外に出ることが出来た・・・。混雑具合が半端なかった・・・。」
ク『僕もなんだか汗かいちゃったよ・・・。』
タ「とりあえず近くで少し休もう・・・。」
ク『賛成~・・・。』
・・・・・・・
タツミ達は一回ポケモンセンターに戻りちょっと休憩することにした。だけど部屋には入らずポケモンセンターの外にあるちょっとした公園みたいなところで休むことにした。
タ「あ~疲れたぁ・・・。ってまだ遊ぶ元気あるんだな・・・。ポケモン達の体力に脱帽だわ・・・。」
ク『タツミも一緒に遊ぼうよ!』
タ「僕はパス・・・遊ぶ元気残ってないよ・・・。暫く横になるから何かあったら起こしてね。」
ク『わかった!』
タツミは昨日の睡眠不足も相まってベンチで横になることに。
・・・・・・・・・・・・・
タツミが次に目が覚めたのは大体13時くらいだった。
タ「あーよく寝た・・・ってなんか重いな・・・。」
周りを見渡してみるとまずクラウンが背中で寝ていてその上にレガが寝てもたれかかるようにプレッサが寝ていてウィングが頭だけをレガの上に乗せるという何とも不可解な寝方を全員していた。
タ「なんだよ・・・・。動いたらみんな一気に落ちるしなぁ・・・。このままって言うのも・・・。」
考え続けること10分・・・タツミは抜け出ることにした。まぁ・・・起こさずに抜けるのはムリだが・・・。
タ「せーの・・・うぉりゃ!」
ク『!?』
ウィ『!!!!』
レガ『!』
プ『うわ!!』
結果全員を起してしまう・・・考えた通り。
ク『・・・・どうしたの?いきなり動いたからびっくりしたよ・・・。』
タ「ごめん・・・なんかみんな僕の周りで寝ているからどうしても動けなくてね・・・。強行手段にでた。」
レガ『でも・・・起こしてくれた方が・・・。』
ウィ『まぁ・・・悪ふざけで寝ようって言ってきたクラウンもクラウンだけどね・・・。』
ク『ギクッ!!!!!』
タ「へぇ~そうだったんだぁ~。」
ク『いや・・・その・・・あの・・・・あー!お腹空いたね!何か食べに行こうか!』
レガ『めちゃくちゃ冷や汗かいているよ・・・。』
プ『あらら・・・・・。』
タ「まぁ別に気にしないけどね。」
ク『はは・・・ははは・・・ははは・・・はぁ~・・。』
タ「何故ため息つく!じゃあ何か食べに行こうか。」
ク『それがいいよ!』
タ「なんかごまかされた気もするけど・・・まぁいいか。じゃあ行こうか。」
レガ『そうだね。うん。』
タツミ達はその後、昼食を食べに行ったとさ。