第102話

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読了時間目安:17分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

登場ポケモン→ ・レガ→カイリュー ・スカイ→ロコン ・ヴォーグ→ウィンディ ・フィーロ→ルギア
        ・ポル→ミズゴロウ ・スパイア→メガリザ-ドンX(期間限定出演) ・ナエトル ・ポッチャマ 

タ「意外と先まで進めてまだ進めそうな感じはするけど・・無理は禁物と言うことで今日はこのキャンプ場までで終わりです。」

ス『えっ・・これキャンプ場?トイレも炊事場もすごくまだ新しそうだし、テントを建てる場所も整地されてて綺麗だし・・・何か今まで行ってきた地方のキャンプ場と比べるとかなり豪華じゃ無い?この地方は広さが桁違いだからこう言った野宿に相当力入れてるんだね・・・。』

スカ『野宿って言い方もどうかと思うけど・・・そうみたいだね。でも、キャンプ場に力入れるならもうちょっとポケモンセンターとかの間隔短くしてくれたら良いのに。』

タ「まぁ、ポケモンセンターの間隔も定期的に設置されているみたいだし、そこまで神経質にならなくても大丈夫でしょ。じゃあテント建てるよー・・・・って思ったけど今回は昨日よりもテントの中が狭くなるのか・・・・これは波乱な予感がするな。」

タツミ達は、町から先日泊まったキャンプ場へと道中何事もなく到着する事が出来た。前日と比べると幾分か人は減っているがそれでも既に5,6個のテントが建てられているのを見るとやはり人気なキャンプ場のようである。キャンプ場に着いたと言う事で安全が確保されたと判断した為、ヴォーグやレガなどもボールから出すことにした。

レガ『あーーーーーーーー・・・・やっぱりボールの中は窮屈だよ・・・それに翼動かすの禁止って言われると余計動かしたくなるし・・・痛!』

ヴォ『僕はもう痛くもないし大丈夫そうだけど・・・やっぱりまだ外しちゃ駄目?』

タ「駄目やね、あと2日は定期的に変えて消毒してって感じでお願いされているからもう少しの辛抱。ちなみにレガは・・・・その全身の包帯変えないといけないんだけど大変そうだ・・・。」

ス『僕も手伝うから大丈夫だよ、それに火炎放射で一気に焼き切れば一瞬で炭に出来るし・・・・』

タ「いやいやいやそれじゃあ余計重傷負うでしょ。まぁ考えるのはご飯食べてからにしよう・・・ご飯・・・・ってまだテントも建ててないのに・・・急いでテント建てるよ~。」

ヴォ『まさかまた昨日の悪夢再びって感じ?』

レガ『それはこっちの台詞!昨日真面目に怖かったんだからね!!ヴォーグが迫ってくるわ逃げ場無いわで怖すぎ!!クラウンみたいな寝相の悪さだし・・もうヴォーグの横では寝たくないよ・・・。』

ス『僕は今日は外で寝らないとなぁ・・・空しいのぉ・・・・。』

ヴォ『じゃあ僕も今日は外で寝ますよ?同じ炎タイプ同士寝ましょうよ?』

ス『それは嫌。』

ヴォ『何故です!!?何も変な事しませんから!!』

タ「何の話題でもめてるねん・・・それよりも早くテント建ててしまうよ?スパイア手伝って?」

ス『分かった!』

テント自体の設営はそれ程時間は掛らなかったのだが、設営の時にあーでもないこーでもないとあまりにも騒ぎすぎた為か、周りのトレーナーからは凄い怪訝な目で見られることとなってしまった。ただ、初心者が多かった為バトルまでは発展せずに済んだ為、その後は静かに過ごすことに決めたタツミ達。

タ「騒ぎすぎ厳禁やね。特にレガとスパイアはただでさえ騒がしいから特に注意するようにね?騒いだらそくボールに戻してテープでぐるぐるに」

ス『何それ怖い・・・・それに・・・レガと一緒にしないで欲しいなー。』

レガ『それはこっちの台詞、こっちもスパイアと比べて貰うと困るよー。ってボールの事に関しては勘弁してよ・・・タツミ・・・。』←少々大きい声

タ「はいはい、終了~!夕食にしまーす、っというわけで好きなの選んでね・・・ってあまりにも増えすぎたな・・・今後の食費も考えないとこりゃマズいことになりそうだね・・・。」

フ『じゃあたまにはバトル大会とかに出てみたらどう?あれって結構賞金でなかったっけ?』

タ「出る事は出るけど、何かかなり大勢の前で指示するのが恥ずかしいと言っちゃ恥ずかしい。後、ああいう所だと指示する声も大きくしないと聞こえないからのど枯れるんだよね・・・。」

ス『でも、それ程人って他人の事気にしてないんじゃ無い?それにみんな見るのは大抵僕達ポケモンの方だし・・・あっ、もし何か出る大会あったら言ってよ。』

タ「もうちょっと後になったら考えて見ても良いかもね~うーん・・・ポケモンリーグとか出てみる?w」

フ『ポケモンリーグに出るには確かバッチを集めないといけないけど、流石にそれしてたら結構な時間は掛るね~。経験値は増えるからある意味強くなれると言っちゃ強くなれるけどちょっと僕達みたいな行動指針だと合わないかなー。』

レガ『それは思う。現にこうやって最終進化まで進化しちゃってるしね・・・この子達も何れは最終進化してスパイアみたいに生意気になるのかなー(遠い目)』

ス『何言ってるのこのカイリュー。第一レガみたいな感じで何時もついていかないって言ってもついて行っちゃうような感じにならないと良いけどね~。』

タ「本当なんだかんだ言って仲良いんだから・・・あっ、別に何も言ってないからご飯食べてて良いよ?」

ポル『・・・何か不思議な感じがするなーっと思って・・・。』

ヴォ『不思議な感じって言うと?』

ポル『いや・・何というか言い合ってる感じはするけどお互い信頼しあってるって言うか息ぴったりというか・・・。』

タ「ほっほっほっ、まぁそういう所だね~この2人は何時もこんな感じでねーそれに旅の最初の方からずっと一緒にいるから付き合いも長いからこうなったって感じかな。」

ス『うんうん。』

レガ『異議なし・・・だけど最近は何か比べたがってねー、こっちが強いとかそっちが強いとかどっちがタツミを守るのに相応しいかとかねー。』

スカ『それ別れた後もやってたの・・・それにしても本当仲だけは良いんだから。』

フ『全くこの2人は仲が良いんだからー。』

ヴォ『本当だね、何時も喧嘩しているのが嘘みたい。』

タ「食べたらちょっと色々とする事あるからねー片付けとか明日からの行程とかも決めとかないといけないし、何よりも例の奴らがまた来て貰っても困るから取り敢えずその作戦会議でもねー。」

フ『でもタツミ・・・もし危険な目に遭うって思ったらすぐに僕を出しても良いんだからね?今回はちょっとあれかと思って出なかったけど出ようと思えば出れるし何よりヴォーグ達だけよりも僕でもいれば少しは違うと思うから。』

タ「そうなんだけど、やっぱりフィーロに危ない目に遭って欲しくないというか何というか・・・まぁその話は後でね?」


全員が食べ終えた後はさっと片付け今後の事について話し始めたタツミ、現在はフタゴタウンからコトブキシティまで移動しているが大体距離としてはコトブキシティに向かう方が幾分か早い位置にキャンプとしている。

タ「取り敢えず明日はコトブキシティに行ってからのクロガネシティって所に行くよ?」

レガ『でもそのクロガネシティって何がある所なの?なんかいまいちイメージが湧かないんだけど・・・。』

ス『クロガネという名前からして炭鉱の町かな?』

スカ『そうね・・・クロガネ・・・まぁ金属関係って感じはするけどね?それか宝石関係か・・・まぁどっちにしろ山があるのは確かそうだけど。』

ヴォ『そこって何か美味しい物あるのかなー。』

スカ『あんたって本当食べること好きね~最近ずっと食べてばっかりだから太るよ?』

ヴォ『動いているから問題ないね?それに食べた量以上に動けば逆に痩せるから食べた量は関係ないね!』

タ「どこからその情報もってきたのやら?ちなみに多分その街の名物は・・・・メロンです。」

レガ『えっ・・・もしかしてタツミが元々居た世界にもこんな街合ったの・・?って何か結構似てるんだよね・・・タツミが居た世界とこの世界って・・・。』

タ「あったね、ただここのガイドマップに載っているように炭鉱で栄えている街じゃ無くて逆に炭鉱で栄えた街だったってのが正しいかな?それにいまじゃ人口減少も激しいみたいだし、炭鉱って言っても閉山したから今じゃ結構財政的とか色々と厳しい街だったかな。」

ス『でもこっちはそんなに酷い状況じゃ無いみたいだし、観光地って感じで売り出してるくらいだから大丈夫じゃ無いの?何よりジムもあるみたいだから人は少なくともいると思う。』

タ「まぁ一応行ってから考えればいっか。さて次の話題、ナエトルとポッチャマの名前が決まりました。」

レガ『何それ唐突。』

ヴォ『いつの間に考えてたの!?全然考えてる素振りなんて見せてなかったのに・・・。』

スカ『多分私達が預けられている時よね?何となくそんな気がしてたから。』

ス『ほぉ・・・っでどんな名前にするの?』

タ「まずはナエトルの方はルタ、ポッチャマはルディナって名前はどう?ちなみに変更権は認めますぜ?」

レガ『それもやっぱり車の名前だったりするの?』

タ「そうやね~、まぁそれはまた今度話すよ。それで2人はどうかな?」

『ルタ・・・うん!僕その名前で良い!』

『ルディナか・・・まぁ良いんじゃない?』

レガ『明らかにルディナの方は妥協したよね?今、ねぇ?妥協したよね?その名前が嫌なら否定した方が良いよ?ね?タツミのネーミングセンスは絶望的だから?』

タ「レガ、後でお話・・・っと言う前にちょっと話そうか?あっち行こうよ。あれ?なんで逃げる体制取るの?スパイア、ちょっと逃げないように押さえててよ?」

レガ『ごめんなさい!ごめんなさい!もう何もしないし変な事言わないから許して下さい!!スカイ、ヴォーグ助け・・・ってなんで違う方向見るの!?なんでみんな目合わせてくれない!?どうか命だけはーーー!!!』

ス『なにそんなに怖がってるの?』

タ「まぁちょっと前にもあってねぇ~。氷でも投げつけてやろうかと思った時があってねぇ~、それに一時ボールの中に入れてからそのボールをテープでぐるぐる巻きにしてって事も考えたもんだよ~。」


その後暫くレガの断末魔がキャンプ場に響くことになるのだが、明らかに迷惑だった為か隣にテントを建てていたトレーナーから苦情が来た為タツミはひとまず解放することにしたのだった。

レガ『死ぬかと思った・・・真面目に氷はキツいって・・・・。』

タ「まぁあまり変な事言わないようにね?」

ス『えぇ・・・・。』

ヴォ『ちなみに2人ともその名前で良いって言ってたよ?それよりももう寝ない?・・・・・あっそうだった・・・包帯変えないといけなかったんだった。』

タ「そうだったね、じゃあヴォーグから変えてから終わったら寝ても良いよ?」

ヴォ『分かった!じゃあ変えて!』


その後レガまで包帯を替え終わった時にはもう時刻は22時を回ったところで、タツミにとっては少々早かったが寝ることにした。

タ「もうちょっとそっち行けないかい?」

レガ『もうこっちはいっぱいいっぱいだって、フィーロの方は?』

フ『こっちも壁ギリギリでーす。だからこっちはもう無理、それに荷物もあってどうしようもありませーん。』

レガ『荷物なんて外出してしまえば良いんだよ、そうしたら少しは広くなるでしょ?』

タ「外に出したら盗難とかの恐れが出てくるでしょう、何だったらレガもスパイアとヴォーグみたいに外で寝るかい?」

レガ『我慢いたします。』

フ『どんだけ外が嫌なんだろうか。』

スカ『いた!誰!?私の尻尾踏んでる奴は・・いててて!!!!踏んでる踏んでる!』

レガ『知らんぞ、一体誰やねん・・・っていたたたた!!僕も尻尾踏まれてる!!!痛いって誰やねん!!!破壊光線打つぞ!!』

タ「それは止めて!取り敢えず電気点けて・・・って電気どこや!!誰や電気持ってった奴は!」

フ『まぁまぁタツミも少し落ち着いて!』



ス『でもヴォーグも強くなったねー、ルネシティで戦った時よりも強くなってるのかなー。』

ヴォ『そりゃあ強くなってますよ~、なんだったらバトルしてみます?』

ス『明日タツミがやって良いって言ったらね?それよりもレガは何か迷惑かけてない?・・・この前も勝手に荷物持っていってそのまま帰ってこなかったから何となく察してたらタツミから連絡あったんだけど、何か迷惑掛ってないかな-って思って。』

ヴォ『大丈夫ですよ!レガさんはやっぱりタツミの事が好きみたいでずっとボールから出てましたし、今日だって傷だらけだったけどタツミを守ろうとずっとタツミの方に飛んでいった技を受けてましたからね・・・。』

ス『そうか~・・・だったら大丈夫そうだな~、帰ったらウィングとかに報告しとかないといけないからそれなら安心して任せられるよ。ヴォーグも気をつけてね?』

ヴォ『暫くはレガさんとスパイアさんがいるから安心ですよ、やっぱりスカイとフィーロだけじゃちょっと心細いですから・・・。』

ス『スカイはともかくフィーロは大丈夫よ、ああ見えて相当強いからね。それにヴォーグが仲間になる前にちょっと色々とあったけど、その時にもフィーロは本当頼りになったしタツミを本気で助けたりしてたからね?』

ヴォ『そうだったんですか・・・でも伝説のポケモンならばちょっと色々と危ない目にも遭ったんじゃ無いですか?』

ス『うーん、幾つかはあったけど基本的にはそれ程危ない目には遭わせてないかな・・・?良くわからないけどね、それよりももう寝よう?明日もまた早い・・・寝不足は本当キツいから・・・。』

ヴォ『分かりました、それじゃお休みなさい。』


タ「だから誰!?電灯持ってるの!』

レガ『それよりも尻尾何時まで踏んでるつもりなの!!いい加減にしてよ!』

スカ『それよりもこっちも誰なの!尻尾踏んでるし重い!』

タツミ達の方の夜は更けていく・・・。




タ「う~・・・結局寝不足やった・・・んで誰が犯人やったん?」

レガ『それが分からないのよ・・・でも位置関係からするとポルとかルディナとかかな・・・子供だから怒れないからそれもまた辛い・・・。』

スカ『私の所は少ししたら離れたからフィーロの背中で寝てたけど・・・相当2人とも大変だったみたいだね・・・。』

フ『えっ?僕の背中で寝てたの?全く気づかなかったよ。』

スカ『そりゃあ寝ている時に乗って起きる前に降りたからね、そうしないと双方共に不幸になりかねないし・・・。』

タ「まぁ・・・今回の事はあれとしてちょっと朝食にしようか・・・でも寝不足で意味分からない位気持ち悪いから僕は食べないでおこう・・・。」

レガ『僕も同感・・・・。』

ス『2人ともだらしないなぁ~、こっちは外で寝ていたにも関わらずに熟睡できて気分爽快って言うのに。それにレガはこう言うの慣れっこでしょ?なんでそんなに寝れてないのよ。』

ヴォ『レガさんもこんな事でへこたれるなんてまだまだですね~。』

レガ『・・・・今は怒る気力無いから怒らないけど・・・あんたら・・・回復したら覚えておけよ・・・。』

タ「僕はちょっと横になるからみんなは自由に取って食べてて良いよ・・・あー気持ち悪い、頭痛いー。」

スカ『ちょ・・・タツミ大丈夫?あれだったら何か頭痛に効く木の実でも採ってこようか?フィーロ行こう?』

フ『うん!ちょっと待ってて、すぐ採ってくるから!』

タ「あっ・・・フィーロが行くならスパイアも一緒に行ってきて、何かあったらちょっと対処が遅れるから・・・おぉ・・・・。』

ス『分かった・・けど本当に大丈夫?何か薬か持ってないの?何だったら町まで行って買ってきても良いけど・・・?』

タ「多分ポケモンには売ってもらえないと思うから、次の町に行った時に買いますー・・・・。」

レガ『僕の分もよろしく頼みます・・・・凄く頭ガンガンしてるし気持ち悪いし・・・・なるべく早くお願い・・それと序でにモモンの実とブリーの実もよろしく頼みますわ・・・。』

ス『こんな時に注文が多い事、見つかる確証無いけどそれでもいいなら探してくるよ。じゃあ行ってくるね~。』

そう言うとスパイアの背中にスカイが、そしてその後ろをフィーロがついていく形で飛び立つ、ちなみにスカイがスパイアの背中に乗ったのは今回が初めてであるが、怖さを感じていないのか怖じ気づいた感じは無く寧ろ楽しんで乗っているようにタツミは見えたのだった。

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