第10話 最初の【最後】

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サツキ「最初は、どこに向かいますか?」

その言葉に、龍弥はあたりを見回す。すると、龍弥の視界に大きなドーム状の建物が移りこんだ

龍弥「アレ、なんぞ?」

サツキ「あれは・・・ロイヤルドームですね。バトルや、近くでは大きなスーパーなどあったり、一つの街、ともいえるサイズの場所ですね」

一瞬、蒼空を眺めて逡巡してからサツキはそう答える

龍弥「おー。ソレ、面白そうなとこかね?」

サツキ「にぎやかな場所ではあると思いますよ」

その答えを聞いた龍弥は、頷いて言った

龍弥「じゃ、そこで」

サツキ「承知いたしました」

既に目的を忘れかけているご一行である










龍弥「おー、いい感じに発展してるのか。思ったより小さかったけどな」

サツキ「そうですね。まあ、ロイヤルドームとスーパーがあるだけですからね」

龍弥「・・・じゃあ、バトルでもしに行くか?」

サツキ「私は出ませんよ?」

その言葉に、龍弥が苦笑する

龍弥「まあ、何とかなるだろ。ハープ、行けるか?」

そう言いながら龍弥は数珠のように連なっているボールを見る。すると、その1つが龍弥の声に呼応するように揺れた

サツキ「では、参りましょうか」

龍弥「おう。・・・さて、アローラ、どんなもんかね?」










「レディースエーンジェントルメーン!さあ、本日もやってまいりました!挑戦者が集うイベント!『パーティーマッチ』!司会はイケメンでお馴染みのわたくし、カインドと!」

「超絶美少女でお馴染みのタージャスでお送りするよ!」

司会席からの声と共に黄色い声援が飛び交う観客席。その下の控室に龍弥たちはいた

サツキ「頑張ってくださいね。応援しています」

タッチー「あー、うん、大丈夫。ハープなら勝てるよー」

ヴェルゼ「だいじょーぶなんなぁ~。いつも通りやればいいんなぁ~」

クロカゲ「相手をしっかり見てねー」

シルバー「無茶だけはしないでくださいッスよ」

それぞれがハープに対して激励を送る

龍弥「不安か?」

最後の龍弥の問いに、弱弱しくも首を縦に振るハープ。それを見た龍弥は、膝を曲げ、ハープと同じ目線になってからこういった

龍弥「大丈夫だ。俺がいる。無茶はさせない。頑張ろうぜ、な?」

簡単で、普通の一言だったが、それでもハープの肩の荷はいくらか降りたらしい。龍弥の言葉に、今度は力強く頷いた

「では、これより挑戦者4名に登場していただきましょう!」

会場全体に司会者の声が響き渡る

「まず1人目は、前回の勝者、バードラ選手!」

ぅおおおおおお!!!

「続いて2人目は、10年前から欠かさず出場!ガルド選手!」

またもや大きな歓声が上がる

「さらに3人目!謎の覆面選手!ギリア選手!」

ファンも多いのであろう、ひときわ大きな歓声が上がる

「そして最後!」

龍弥「よし、行くぞ」

司会の声に合わせてステージへ上がっていく龍弥たち

「今回が初めてにして、予選余裕突破のダークホース!龍弥選手!」

新人に対する期待と、見たこともないポケモンに対する視線が入り混じって、不協和音ともとれる、けして心地いいとは言えない拍手が送られる

サツキ「・・・・・・」

ハープ「ひっ・・・」

いつも通り、特に何の反応も示さないサツキ。対してハープは、久し振りに(・・・・・)感じた視線に、龍弥の後ろに隠れる選択を取る

龍弥「・・・おう。大丈夫だ。さっき言ったこと、覚えてるだろ?」

その言葉の意味が伝わったのか、龍弥の前に踏み出すハープ

ハープ「・・・ん、だい、じょぶ」

その姿が、その決意が観客に届いたのか・・・。果たして・・・。観客たちは一気にハープへと歓声を向ける

ハープ「うん。大丈夫。楽・・・勝・・・!」

その言葉が癇に障ったのか、残りの3人が一斉にハープを睨みつける

ハープ「かかって・・・こい--―!」

サツキ「誰に似たのでしょうね、あの口の悪さは」

龍弥「さー、だれだろーなー?俺は、知らないなぁ~」

バードラ「おい!最初はアイツだ!行け!アリアドス!」

ガルド「ふむ。少々お遊びが過ぎているようですな。マスキッパ!頼みますぞ!」

ギリア「ん~、ずいぶんと輝きたいようだけど、そうはさせない!メレシー!行っておいで!」

3人が、全員そろってハープを狙う。しかし、龍弥はニッと口角を上げ

龍弥「初イベントから面白そうだな!ハッ!行くぞハープ!古の歌!」

その言葉を皮切りに、バトル・・・いや、文字通り、蹂躙が始まった・・・









サツキ「コレ、どうしましょうか」

龍弥「んー、チャンピオンの間直通便でいんじゃね?邪魔だろ」

サツキ「承知いたしました」

そういうサツキの手には、きらめく大きなトロフィーが握られていた

龍弥「うーん、なーんか不完全燃焼だよなあw」

と、あからさまにフラグを立てていく龍弥

サツキ「では、あちらの方を助けに行かれてはいかがですか?」

そうサツキが指し示す先には、二人組の男女に絡まれる10代前半と思しきトレーナーがいた

龍弥「おーおー、なんか、もうめっちゃテンプレだなw」

そう笑いながら龍弥は男たちを見る

龍弥「ん?あれ、スカル団の奴らなのか」

その言葉を聞いたサツキも、男たちの服を確認した

サツキ「・・・どうやらそのようですね」

龍弥「じゃあ・・・ちょっとばかしちょっかい出しても問題ないよな」

サツキ「何かありましたらもみ消せばよろしいかと」

晴れて(?)サツキの了承を得た龍弥は、実に楽しそうに男女に向かって歩いて行った

龍弥「おいおい。ロリコンかお前らwナンパするならもうちょいましな恰好してからにしろよ」

そう言って龍弥は少女と男女の間に割って入る。そして、誰にも聞こえない声で・・・いや、もしかしたらサツキには聞こえたかもしれないが・・・とにかく

龍弥「こっちにきての、初めてのイベント(・・・・・・・・)なんだw楽しませてくれよ」

さて、そんなわけで当初の目的を完全に忘れている龍弥であるが、果たして素敵なアローラ観光が送れる・・・もとい・・・筆者も目的を忘れかけである

???「・・・トレーナー?隣のポケモンは、誰だろう」

龍弥がノリノリで少女を助けに入っている間、その隣にいたサツキは、自分の目の前にいる男女とは違う、純粋で、しかし鋭い視線を感じていた・・・










龍弥「ほい。じゃ、俺たちのイッシュ攻略はここでいったん(・・・・)終了だ。ここまで短かったが、見てくれてありがとな」

サツキ「これからの私たちの活躍は、『少年の、まったりアローラ攻略』をご覧ください」

タッチー「あー、まだ、冒険が終わる訳じゃないからねー」

ハープ「これからも・・・よろしく・・・ね?」









~Fin~








 はい!と、言う訳で、終わりとなります!サブタイトルの【最初の「最後」】とは、私の初めての最終話だからですね。
 と、最終回だからと言って別に龍弥たちがいなくなるわけでもありませんし、話すこともありませんし・・・あ、皆様、もうすぐハロウィンですね!私もなんか投稿しましょうかね
 と、そんなわけで終わりますので!ではでは、またいつか
龍弥「会えることを信じて!ベストウィッシュ!」

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