第28話 VSアカネ[前編]

しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
 
ログインするとお気に入り登録や積読登録ができます

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 無事レースで優勝を勝ち取ったマイであったが、果たしてジムリーダーアカネという人物に勝てることが出来るのか? 
 育て屋夫婦によればある意味手ごわいトレーナーだと聞いた。しかし、師匠との修行のおかげで負ける確率も減った、マイはこのままバトルに持ち込もうとジムに向かおうとする。

「おー、マイ」
「あっゴールド! えへへ、今からジムに行くの」
「おう見てたぜ。おめでとさん」

 ありがとう、と言ってほほ笑むとゴールドとジムまで向かおうと足を進める。途中、ケーコと再会をし応援までされてしまったので連絡先を交換することになった。

「たーのもー! ってわあ、かわいいジム!」
「まだその挨拶かよ、おお。今度のジムリーダーは女か」

 扉を開けるとなんとも可愛らしくデコレーションされた可愛い女の子らしいジムの内装になっている。そして、ジムの奥からピンク色のショートカットのジムリーダー、アカネが現れた。

「そうや! あたしがコガネシティでダイナマイトプリティエンジェル、アカネちゃんや!」
「ダイナマイトプリティエンジェルアカネちゃんさん! お願いします!」
「ちゃうー! そういうキャッチコピーや! なんや天然かいな! っておいいい! 何、男連れてきてん!? 聞いてないわー! うわーん!」

 キャッチコピーまでが名前だと勘違いしたマイが間違えずに呼ぶとアカネが笑いだす。しかし、隣にいる黙っていればイケメンに部類されるゴールドを見つけると泣きだしてしまった!

「あたしは! 男が大嫌いなんや! ジムリーダーは男であるべき! なんて言うからなぁ!」
「ゴールドはそんなこと言わないよ! たぶん」
「それフォローになってねえよ」
「ほらぁ! そんなちっさい女の子にも容赦ない言葉をかけてるー!」

 泣きながらアカネは主張してくる、マイがフォローにならないフォローをするが意味がない。しかし、マイのことは嫌いではないのかバトルは受けたるで! とモンスターボールを構える。

「ただ、そこの男は出て行ってもらうで!」
「ンだとォ!? さっきから黙って聞いてりゃ……!」
「ゴールド! お願い! わたしならだいじょうぶだよ、だから外で待ってて! ね?」

 ボールを構えた手で、ゴールドをしっしっと手で払いのけるような仕草をし、ついにゴールドも黙ってはいられなくなった。
 殴りかかりそうなゴールドをぎゅうっと抱きしめて止めるマイに、上目使いでお願いされ頬が赤く染まる。わかったよ、と言ってポケギアだけ繋いでおくと電話モードにして外に出て行く。

「よし、邪魔者はいなくなったな! 改めて、あたしはダイナマイトプリティエンジェル、アカネ! あんたの名前はマイ、だね!」
「うん! アカネさん、よろしくお願いします!」
「ええでええで、レースの中継は見ていないけど相当頭の回転が速いらしいな」

 頭が? 回転? とクエスチョンマークを浮かべれば、ゴールドがそういう意味じゃないと電話越しで応えてくれる。側にいないのに隣にいるようで少し安心する。

「ほな、はじめよか!」

 バトル開始の合図が鳴り響く。たくさんのトレーナーを差し置いてのバトル、開始!
 そしてバトルドームが真の姿として、床の真ん中が割れ、そこが左右に割れたと思ったら中からゴツい大小異なる岩があるステージが登場した。

「まずはこの子からや! ピッピ!」
「あ! テレビで見たことあるポケモンだ! フィーちゃん出てきて!」

 アカネの第一のポケモンはピッピ。ピンク色でマイも羨ましがる程、キュートな体型をしている。

「ピッピ、メロメロや!」
「め、メロメロ!? 避けて!」
「残念! 避けられへんのや! ってあれ? 効いてへん? そのエーフィもしかしてメスかいなっ!?」

 ピッピがウインクをしながら投げキッスをエーフィに向ける。ゆらゆらと飛んできたハートがエーフィに直撃したものの痛がる様子がない。

『マイ、それは同性には効果がねえ! ミニリュウやピカチュウには効くから気を付けろ』
「うん、わかった! (でもリューくん、ピーくんならわたしのことが好きだから効かないよね!)フィーちゃん、念力!」
「ピッピにそんな技効かへ……でぇ!?」

 ポケギアからゴールドのアドバイスが聞こえる。因みにマイが考えているようなことはできないし、普通に攻撃として効く。
 エーフィに念力の指示をし、アカネが念力に耐えようとピッピに指示を出すがなかなか攻撃がこない。
 なんと、マイはフィールドを生かして辺り一面に転がる岩をピッピに向かって念力でぶつける。

「これって岩落としみたいなもんやん! ピッピ、ごめんなぁ」
「わあ、そんな手もあるんだぁ」
『え? もしかして今の』
「うん、フィーちゃんが考えてやってくれた」
『エーフィになんかご褒美考えとけよ』

 アカネはピッピがひん死になっているのに気を取られてゴールドとの会話に全く気付いていない。
 先程、マイがフィールドを生かした、と記したがあれは間違いで、エーフィがフィールドを生かしたのだ。

『マイ、次が来るぞ。ミニリュウとピカチュウはいくらお前にメロメロでもポケモンの技なら効くからな。間違っても効かないなんて考えるなよ』
「う、ウン! ワカッテル!」

 なんでもお見通しのゴールドだった。

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想

感想の読み込みに失敗しました。

 この作品は感想が書かれていません。