第25話

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください


翌朝、あいにくの天気で雨だった。

タ「うわ~雨降ってるよ・・・。クラウンは連れ歩かないほうが良いな。」

ク『うん。そうして。僕水系には結構弱いから・・・。』

タ「うん。じゃあスパイアも今日はいいね。」

ス『うん・・・。』

タツミはポケモン達をボールへと戻して、テントを片付けて目的地へ向けて進みだした。


・・・・・・

キャンプした場所からちょっと行くと洞窟があり、どうやらここを通らないといけないようだった。っが。

トレーナー「そこのお前!俺様と勝負だ!行くぞー!」

タ「唐突過ぎるでしょ・・・。まぁ、雨が降りこまないだけましかな。じゃあやろうか。」

ト「行ってこい!ベイリーフ!」

タ「草タイプで来たか・・・。じゃあ、行け!スパイア!」

ト「ヒトカゲで来たか・・・。そっち先行で良いぜ!」

タ「スパイア!ひのこ!」

ト「甘いな。ベイリーフ!かわしてつるのむち!」

ベイリーフはひのこを難なくかわしてスパイアにつるのむちを繰り出した。

タ「スパイア!避けて・・・いや・・・またこの前と同じように地面に向けてひのこ!」

ス『!?またあれをやれと・・・。まぁいいかな・・・。』

言われたとおりにスパイアは地面に向けてひのこを放ちその反動でつるのむちを避けたのだが・・・

タ「よし!・・・ってスパイア!上!上!」

ス『えっ?』

ゴンッ!!

鈍い音が辺り一面に響いた。

タ「あちゃ~・・・上に壁があるとは考えてなかったな・・・。」

スパイアはそのまま地面に落ち、頭を押さえている。

タ「ごめん。スパイア。まったく気づかなかった・・・。」

ス『う~・・・次からは気を付けてよ・・・。』

タ「ごめんごめん・・。」

ト「なんか大変だな・・・ま・・そんなことよりもバトル再開だ!ベイリーフ!はっぱカッター!」

葉っぱのような物体がスパイアめがけて飛んでくる。

タ「スパイア!りゅうのいかり!」

スパイアのりゅうのいかりでその葉っぱのようなのは消え去った。

ト「う~む・・・。」

タ「にしてもりゅうの怒りで葉っぱって炭になるんだな・・・。」

ト「ベイリーフ!のしかかり!」

タ「スパイア!避ける!」

ス『技みたいに言ってるよ・・・。』

ベイリーフはスパイアにのしかかろうとしたが、スパイアの避けるのが早かったから技は当たらなかった。

タ「スパイア!りゅうのいかり!」

ト「させるかぁ!毒の粉!」

紫色の細かい物体がスパイアにかかる。しかし、その隙を見てりゅうのいかりをベイリーフに当てることが出来た。

タ「スパイア!大丈夫か?」

ス『なんか・・・身体が重く感じるよ・・。』

タ「やばい・・・毒状態になった・・・。」

ト「ははは、もうこれで終わりだ!ベイリーフ!のしかかれ!」

タ「どうすれば・・・・。」

ス『ぐっ・・・。』

ト「行けー!」

タ「スパイア!」

その時に急にスパイアの体が白く光り始めた。

タ「えっ?これってもしかして・・・。」

ト「まじかよ・・・。こういう状況でこれかよ・・・。」

スパイアの体から発せられていた光が収まったとき、そこにいたのは・・・


タ「・・・・スパイア・・・?リザードになったんだね!」

ス『ああ!さてと・・・さっさと片付けてしまうか!!』

ト「ちくしょう・・・ベイリーフ!ハッパカッター!」

タ「スパイア・・・ひのこ!」

スパイアはひのこを繰り出したが、明らかに以前よりも威力が上がっているように見えた。

タ「特性・・・もうかが発動したか・・・あんまり長くは引っ張れないな・・・。」

ス『ぐっ・・・。もう少しだ・・・。』

ト「ちきしょー!もうのしかかれ!」

タ「!今だ!スパイア!ひのこ!」

スパイアはのしかかろうとしたベイリーフにひのこを放った。


ひのこはベイリーフに直撃しベイリーフは一撃で倒れた。

ト「うわ・・・・。負けちゃった・・・。」

タ「よし!スパイア!よくやったよ!」

ス『あ・・・ああ・・・ありがと・・・タツ・・・ミ・・。』

バタッ。

タ「!?スパイア!大丈夫か??」

ト「おいおい!」


・・・・・・・・・

ス『・・・・・ん・・・?』

スパイアが次に目を覚ました時はもう夜だった。

タ「おっ、目が覚めた?」

ス『タツミ・・・。』

タ「大変やったんよ~。あの後。毒消しとか持ってなかったらヤバかったよ。」

ス『迷惑かけてごめん・・・・。』

タ「何言ってるの。こっちだってスパイアに無理させ過ぎたよ。こっちこそごめん。それよりも、はい。夕飯。」

フ『タツミ!おかわり!』

タ「あーはいはい。ちょっと待って。」

タツミはフィーロの元へと行った。


ク『おお~進化したんだね。おめでとう。』

ス『ん?あ・・・ああ。』

ク『?もしかして、無理に口調変えようとしてない?別に良いんじゃないの。今までと同じようで。まぁ。声はちょっと違うから違和感はあると思うけどね。』

ス『う・・うん。暫くはそうしてみるよ。』

ク『スパイアが倒れて寝てた時タツミは結構忙しそうだったよ。スパイアの看病にね。』

ス『そうなんだ・・・。はぁ・・・また迷惑かけたなぁ・・・。』

ク『ははは。』

ス『な・・なに?』

ク『やっぱりスパイアだなぁ~っと思って。』

ス『僕は僕だよ。』

ク『まぁそうなんだけどね。ただ、姿変わったから何か何か違うのかなと思っただけ。さて、そろそろ僕は寝るかな。』

ス『早くない?』

ク『今日はちょっと疲れてね。お休み。』

ス『お休み。』



夜は更けていく。

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