prologue【矛盾】

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読了時間目安:6分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

どこか分からない世界で…私は生贄となる…
貴族に生まれてるオレも…兵士になるんだ…
兵士になりたくなかった…いつかは貴族に…

これは、まるで生まれる身分を間違えたような三匹を中心に繰り広げられる…

ーその物語に、名前はまだない…

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原作めちゃくちゃ無視している気がしますが目を瞑ってくれると嬉しいです。
世界観はポケダンですが全く異なるオリジナルストーリーなので苦手な方はブラウザバックを。
技は空の探検隊を参考にしています。


登場人物
主人公:ツタージャ♀
ショー:ヒバニー♂
トネル:パモット♂
アン:レパルダス♀
皇、神主、??①、??②
??①「【生贄】にする【奴隷】は決まったか?【神主】よ」

神主「はい、神さまは、⬛︎⬛︎⬛︎が良いと明言しています。」

??①「分かった、呼び出し、連れて行け、【祭壇】に」

??②「はいはーい!分かりました!」

??①「返事は一回!」

??②「…へーい」

??①「返事は一回で「はい」だ!」

神主「まぁまぁ…強さは本物なので…」

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村の祭りで、【ルミエル族】の私たちは神さまに生贄を捧げなくてはならない。根拠はどこになるのか…

こんな宗教チックな風習はなんなのか。

【生贄】を決めるのは、特別な力を持つという【神主】の仕事だ。【奴隷】から選ばれる。神に選ばれしものとして祀られ、【生贄】となった【奴隷】が唯一崇められる。

普通の【奴隷】は厳しい労働から解放されるため、嬉しいらしいが、私は違う。

あ…なんで…どうして…私が…【生贄】なんかに…

…いくら私が…【奴隷】でも…なんで…なんで…



なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで



ーどうして…私が死ななきゃいけないの?


なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで


「もう…やだ…」

もうすぐ私は、焼き殺される。熱くて、痛くて、死ぬ。どうしてこれが解放とはなんで。
そう思っていると、1匹のレパルダスがやってきた。【貴族】の中でもかなり上の立場で、【皇】の支えの【神主】の支えらしい。こんなもうすぐ死ぬ私に何か用だろうか。名前は確か『アン』だったと思う。

「ねぇ、アンタ、【生贄】に選ばれたこと、あんまり光栄に思ってないみたいね?」

とアンさんは言ってきた。そりゃそうだ、と首を縦に振る。火は目の前だ。3分後には焼け死んでるだろう。

アン「じゃあ、選択肢をあげるわ。殆どのみんなは【死ぬ】を選ぶんだけど…【死ぬ】と【失う】、どっちが良い?」


【失う】…とはなんだ……全く分からないに等しい。

「【死ぬ】はそのまま死ぬだけ。【失う】は、命と肉体以外を全て失う。記憶も、思い出も。」

とアンさんは説明しているが、別に労働をするだけの【奴隷】だった私に、思い出などない。いや、嫌な思い出しかない。良いことなんてない。死ぬのはやだ。生きたい。私の選択肢は決まっていた。いや、一瞬で決まった。

ー記憶を失っても

「……死にたくない、失いたい…全てを…」

それからは、一瞬だった。一瞬で解放された気がした。



ーもう、こんな世界は終わりにしたい…いや、私が終わらせるんだ…



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ここは、大きな城…【シャルル城】。中身は不思議のダンジョンになっているんだ。皇様と一部の【貴族】しか住めない、すっごいところだ!

オレは貴族だ!誇り高き【貴族】だ!

名前は『ショー』!種族はヒバニー!将来の夢は一流の【兵士】になることだ!!

なのに…ママは【貴族】は【兵士】にはなれない、って言われるんだけど!なんでだよ!

今は【兵士不足】って騒がれてるのに…オレはお国に貢献したくて、【兵士】になりたい!カッコいい【兵士】 になりたいんだ!!なのになんでダメなんだよ!理不尽の塊かよ!

【奴隷】は意欲があれば【兵士】になることはできるのに…【貴族】はなんでダメなんだよ!?


ということで今日も、皇室に突撃だぁーーー!!

ー一流の兵士になるために…!



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僕は別に、【兵士】になりたいわけではなかった。僕の家系は代々優秀な【兵士】を出しているため、僕は当然の如く期待されていた。

でも、僕は平和に暮らしたかっただけなのに…

僕の名前は『トネル』。種族は見ての通りパモット。一流の【兵士】となると無駄に期待されている者だ。

どうして…僕は自由に暮らしたいだけなのに…【貴族】に生まれたかった…
高貴で、美しい…そんな【貴族】に憧れていた…と言っても、【貴族】に憧れることは普通だ。【市民】も【兵士】も【奴隷】だって、誰だって裕福で幸せな【貴族】に憧れる。

僕は他の兄弟よりも優秀だった。姉に【看護兵】として優秀なのはいるけど…バトルは優秀だった。僕はスピードが飛び抜けていたから…


ー別に、僕にこんな能力があっても無駄なのに


ー私は…



ーオレは…



ー僕は…






ーこんな【身分】に生まれたくなかった


ポケモン不思議のダンジョン【輝と影の鋭兵隊】
どうも、あろーです!!
Pixivに投稿してたのを少しリメイクした形で投稿しました。見てくれた皆さんありがとうございまっす!!
続きを楽しみにしてくれたり、感想もらったりすると喜びます。まだまだ未熟ですがよろしくお願いします!!

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