day7-1

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中々天気が定まりませんね。
これはマズイ事になってきましたよ。

いきなり何言ってるのか分からないと思う。そういう僕も目の前で一体何が起こっているのかが分かっていない。ミニリュウは相変わらず器用に僕の首元に乗ったまま眠っているし、ピジョン達をボールから出しては見たものの流石に朝早いからか眠り技を掛けられていないにも関わらずに眠り状態。目の前では僕のソードシールドまでのポケモン知識でも分からない何かのポケモンが居て、もしかしたら伝説のポケモンなのか分からないけど、大きな何か分からないポケモンが低い声で唸りながらこちらを狙っている。まるで獲物を見つけた獣のような感じで、僕は完全に詰んでいるような状態である。

「さてと・・・どうするかね。こんな危険な目に遭うって分かっているんだったら暗い時間から移動するんじゃなかったわ。霧も出ていて視界も悪いし生憎路面も半ウェット。しくったな・・・時間はまだ早朝でこんな状態では通行人も居ない・・・助けを呼ぶとしても無理か。ミニリュウは寝てるしピジョン達もまだ眠り状態でとてもじゃないけど戦えるような感じではないね・・・じゃあ・・・逃げましょぉぉぉ!!!」

恐らくこういう時にこういう行動を取るのはNG中のNGなんだろうけど、今の僕からするとそんな危ない猛獣と出会った時の対処法何て頭に浮かんでいない。そもそも目の前にいるのが何のポケモンなのかもわかっていない。僕は取り合えず急いで進んでいた方向とは逆方向に急いで町の方へと走り出すが路面が半ウェット+舗装路って何?な路面だからツルツル滑る。

グキッ!!

「うぉ!!!やべっ!!捻挫した!!こんな時に捻挫するなんて本当僕って何というかアレな持ち主なんだろうかぁ・・・・あぁぁぁぁ!!人生/(^o^)\オワター!!!」

ミ『・・・・・ああああああ!!!うるさぃぃぃ!!!まだ眠いんだから少し静かにしてぇぇぇぇぇ!!!』





ミ『それで私が滅茶苦茶不機嫌で攻撃したのが功を奏したって事で良いの??でもなんかごめんなさい・・・滅茶苦茶コテンパンにやったっぽくて・・・それよりも足の方は大丈夫?』

「足は何とか歩けるから骨は折れてないとは思うし、腫れもそこまでだから手持ちの湿布貼って様子見る事にするよ。何かあったら病院行こうと思うけど取り合えずは大丈夫と思う。それよりもこの子どうしようか・・・ミニリュウがコテンパンにやっちゃったから凄い傷だらけで伸びてるし・・・(やっぱりミニリュウは自分の力を制御できないんだろうな・・・)」

僕達の目の前には1体のリザードンが目を回した状態で気を失っていた。霧が深かったせいで尻尾の炎まで見えなかったから分からなかったのか・・っというよりも炎すらも見えない程視界が悪い状態だったのね。・・・さてと、尻尾の炎は消えてないから多分生きているとは思うけど、さっきまでの獣みたいな感じからするとどう対応しようかなぁという感じではある。

「一先ず治療が先だね。傷薬とかは買い込んでいたから詳しい話はそれから。」

僕は手慣れた感じでリザードンの治療を開始する。にしてもこのポケモン異様に冷たいな・・・もしかしてかなり弱ってきているのかな?カイロとかあったか・・・ないか。僕の上着を着せるだけだとちょっと役不足。うーんどうしようかと思っていたらリザードンが目を覚ました。あっこれヤバい。

「・・・動かないで動かないで。DON'T MOVE。」

あれ?てっきりさっきの勢いで襲ってくるのかなと思ってたらなんかちょっと困惑している様子だ。場所が違うから??それともいきなり知らない人が目の前に居たから?どうなんでしょ?

リ『ひっ!!に・・・人間!!!・・・君たちは誰????ここは何処??僕今まで何して・・・あれ???』

ミ『この子・・・私の思い過ごしならばごめんなんだけど、もしかしてまだ生まれたばっかりの子供なんじゃないのかしら?反応が明らかにリザードンなんて大きなポケモンの比じゃないし、それにその態度がなんか気になる。そんな事よりも人間を嫌う感じからすると何かあったとは思うけどそれが今は気になる感じかな。』

「そうだね、話を聞いてみたいけどかなりの人間嫌いみたいだし難しいかな。でも君まだ怪我してるから動き回らないd痛!!!」

ミ『!!!!コウイチさん!!!こいつ!!!攻撃したって事はもうそういう奴って見做して良いわよね!こっちも攻撃しtコウイチさん???』

僕はミニリュウを止めるがミニリュウはなんで?みたいな顔してる。そんな事よりも結構痛ったいなぁ~・・・そんな鋭い爪でいきなりひっかくなのか切り裂くなのか分からないけど物騒な技を生身の人間に撃とうとしてこないでよ。あちゃ・・・めっちゃ左腕から血が出てるじゃないの。利き手じゃない方で良かったけどこれ僕も早いところ止血した方が良いような感じはする。出血多量でチーンって事にならないと良いけど。っとその前にあの子をどうにかしないと。

「怪我してるから動かないで動くな。良いから何もしないから大丈夫だって。」

リ『そう言ってまた僕の事を・・・思い出した・・・初めて外の景色を見た時に後ろからいきなり知らない人間から殴られた事・・・お前もそいつらの仲間なんでしょ!!!』

ミ『落ち着きなさいって。それにコウイチさんはその殴った人間とは違う人間なんだし、決めつけはいけない事じゃないの。』

リ『うるさい!!お前もそいつの仲間だというなら攻撃するぞ!!!』

うーん・・・これはちょっと落ち着かせる事が先決な気がしてきた。っと思ってたらそのリザードンの後ろの茂みから何かガサガサ音してるんですが、もしかして誰かいたりするのかな??

???「お~こんな所に居たか~。全く急に居なくなるもんだから探したぜ?さぁ俺達と一緒に持ち場に戻ろ・・・ってお前は!!!」

???「兄貴~どうしたんです~?・・・・あぁぁぁ!!!お前はあの時のビジネスマン!!!こんな所で何してるんだ!!!」

はっ?こいつらどこかで会ったような・・・あっ。あのラプラス捕まえようとしてた奴らじゃないの!じゃあやっぱりまたまたあの黒づくめ集団の仕業っすか??どこどこまで面倒な事仕掛けてくるのよこいつらは。

???「あーあ、俺達のやった事って気づいちゃったのか。じゃあお前だけに特別に教えてやるよ。」

「いや別に想像は付くので教えて頂かなくても」

???「・・・お前商売というか人付き合い下手だろ?そういう時はお世辞でも聞いておくんだよ。じゃあ言うぞ?そいつは元々生まれたばかりのヒトカゲだったのさ。でも俺らの実験によってリザードンに強制進化させて町の占拠に一役買ってもらってたって訳さ。でもそいつは中々いう事聞いてくれなくてなぁ~手を焼いてた所で行方不明になりやがって・・・探したらまたお前達と遭遇したって事よ。分かった?」

なるほど。生まれたばっかりで急に2段階も進化させられたから我を忘れて人を襲うような事してたって事か。にしても黒づくめの奴らの実験は到底目をつぶっていられるようなものではない。一先ずこのリザードンは僕が守らないとまた同じ事になりそうだ。

???「こっちに来い!!来ないというのか?ならば無理やりでも連れ戻してやる!!ゴーリキー出てこい!あいつを無理やりこっちに連れてくるんだ!!」

???「俺も加勢しますぜ!行けイーブイ!」

イーブイ???ゴーリキーは何となく想像つくけど悪の組織がイーブイですか??僕の偏見なのかな??うーん、今は考えないでおこうか。それよりもやっぱりあのリザードンはまだ傷だらけで息も上がってる状態なのに無理してあいつらの相手しようとしてる!これ以上戦わせたら傷も深くなるし最悪な事態も考えられる!!

「ミニリュウ悪いけどあいつらの相手して!ラプラスとピジョンもよろしく!僕はその間にあのリザードンどうにかして止めるから!」

ミ『止めるったってどうやって?!でもそうするしかないみたいだね・・・何かあったらすぐに呼んで!そっちに行くから!ラプラスピジョン一緒に行くよ!!』

ラ『分かった!・・・ってあいつらあの時のあいつらじゃないの!?なら尚更負けるわけにはいかないね!ピジョンも一緒にやろう!!』

ピ『分かりました!あの時の仇を取ってやりますよー!!!』

さてこれでゴーリキーとイーブイの相手は3人に任せて僕は急いでリザードンの元へと駆け寄る。あぁ!やっぱり折角治療した所がまた悪化してるじゃないの!!

リ『触らないで近寄らないで!!人間なんてみんなみんな大嫌いだ!!!!いなくなってしまえばいいんだ!!!他のポケモンもみんな敵でみんながみんな僕の事を変な奴だって目で見てくるんだ!うわぁぁぁぁ!!!』

「うわ!!それ本当危ないからその爪でこっちを切り裂こうとしないでって!ってそれよりも落ち着いて!大丈夫だから!!僕は何もしないから!本当に何もしないから落ち着けって!!疲れもあるだろうけど一先ず落ち着くところから始めてって!!」

僕は一体何故こんなドラゴンみたいに危険な生き物を相手にしているのだろうか・・・しかもこっちは生身の人間、特段何も持っていない本当の民間人・・・危ないったらありゃしない。しかしミニリュウ達を呼ぶにはこれはこれでちょっと人手が足りないぞ?!あっちはあっちで手一杯そうでこっちの救援には来られなさそうだしこれはもう僕がどうにかするしかないか!!

「うぉぉぉぉ少しは落ち着きなさいって!!!!」

僕は強硬手段として暴れるリザードンの両腕を掴みどうにか動かさないようにしてみたが、やっぱり人間とポケモンは力が違うという事で簡単に振りほどかれてしまう。ならばと後ろに回って羽交い絞めみたいな感じにしたけどそれはそれで簡単に振りほどかれ地面に僕は叩きつけられてしまった。

リ『本当にしつこい人ですね!!もう放っておいてって言ってるでしょう!!!!』

「(敬語っぽいような感じからするとやっぱり中身はまだヒトカゲなままなんだろうな)放っておけないって言ってるからこんな目に遭ってるんですけど!!!いい加減に大人しくなれって!!それ以上動いたら本当に危ないからお願いって!!」

リ『もう良いから離し・・・って血???えっ・・・。』

あっ、遂に出血量が袖の吸水力を上回ってしまったようだ。ポタポタ袖口から赤い血がリザードンの腕に垂れていた。あぁごめんごめん。君の肌に僕の血が付いてしまったね・・・どこかにハンカチあったから拭いておかないと。

リ『そんな血だらけな状態で僕の事・・・ごめんなさい・・・こんなになるまで僕の事考えてくれてたなんて・・・それなのに僕・・・酷い事を・・・。』

リザードンの動きが止まったのを見計らって僕はそっと背中なのか首元なのか分からないけどそこをゆっくりとさする。リザードンは何か張りつめていた物があったのか少し泣いており、ぐるるとのどを鳴らしていた。それにしても炎タイプは暖かいな・・・今の状況でこの考えはどうでもいいか。

「大丈夫・・・多分・・・でもこれだけは覚えておいてほしいなぁ~。人間には色々な人が居て、中にはあんな酷い人間もいるけれどもああいう人間ばかりじゃないって事をね?よし、落ち着いて落ち着いて。大丈夫だからね?今ミニリュウ達があいつら追い払おうとしてくれているから。貴方はここに居て大丈夫だから。」

リザードンはさっきまでの落ち着きのない動きを止め、じっと僕の方を見つめたと思うとすぐにミニリュウ達の方を振り返った。ここまで宥めるのに少し手こずってしまったが、ミニリュウ達の方は大丈夫なのだろうか?おっ、意外と良い線行ってるじゃないですか~イーブイはもう倒したのか見当たらないけど、残すはあのゴーリキーだけとの事か。ピジョンとかかなり良い線行ってると思うよ。流石格闘タイプには飛行タイプの技だね!

ミ『あっ!コウイチさん!もうすぐこっちも終わるからちょっと待ってて!!うわ!!』

「!!!ピジョン!!大丈夫か!?・・・ってリザードン??」

リ『・・・僕も加勢するよ!!!さっき助けてもらったお礼・・・。』

そう言うとリザードンは大きな翼を広げて空へと飛び・・・上がれなかった。あれ?もしかしてこの子レベル低いからまだ空の飛び方とかを知らないのか??じゃあもしかしたら・・・

「リザードン・・・空は無理して飛ばなくても良いから火の粉とか火炎放射とか出来る??」

リ『・・・・・???何それ???』

あぁ・・・やっぱり思った通りだ。レベルが上がる事によって覚える技をこの子は覚えずに、ただ何らかの方法で進化だけしてしまったから覚えている技はヒトカゲの時のままなのか。下手したらひっかくとか鳴き声とかしか覚えていないんじゃなかろうか・・・でもリザードンの姿ならばそれならそれで何とかなりそうな・・・そうだ!

ミ『ピジョン大丈夫!?このゴーリキーなんか強い・・・!!さっき戦ったイーブイの比じゃない・・・!!ラプラスはどう!?』

ラ『何とか・・・でも大分ダメージ蓄積してきている感じ。あまりは長く持たないかも・・・それにしてもあのゴーリキー強すぎる・・・こっちは3体でやってるのにあっちはそれを全く気にしてない感じで戦うんだから・・・。』

???「だから言っただろ?俺達に逆らうような事するなって?さて・・・そろそろ・・・終わらせるか。これ以上時間使ってリーダーに怒られるのも嫌だからな。ゴーリキー!ミニリュウに空手チョップ!!」

ミ『もはやこれまでか・・・ラプラスはなるべく離れて・・・無理か・・・ならば頭低くして衝撃に備えて!!!』

ミニリュウ達は目を瞑った。しかしその直後にゴーリキーの悲鳴と近くの何かにぶつかる音が聞こえた。ミニリュウ達が目を開けるとそこには凄い勢いでポケモンの技にはないタックルを決めるリザードンの姿があったのだ。突進って言った方がしっくり来るけどリザードンはまだその突進を覚えるレベルに達してないのでそう言う事で。その謎のタックルによってゴーリキーは空へと吹き飛ばされるが、上手く地面に着地してリザードンの方を凄い形相で睨みつけた。

「リザードンもう一度タックル!!今の内にラプラスとピジョンはこっちに来て!急ぎな案件!」

ラ『わ・・分かった!!』

ピ『いや~助かりました・・・いきなりあのゴーリキーが凄いパワーでこちらに来たので流石に対応するのも対応できませんでした。』

ミ『コウイチさん!?そんな技無いって!それにあのリザードンどうしていう事聞いてるの!?ちょっとどういう事!?』

???「ちっ・・・ゴーリキー!もう良い!思いっきりやってしまえ!あいつがこっちに来た瞬間につかみ取ってそのまま地球投げだ!!」

「リザードン気を付け・・・遅かったか・・・あぁ・・・治療したところがまた悪化する・・・。」

リザードンは一気にゴーリキーへ技を仕掛けるが、ゴーリキーはそれを軽く避けるとリザードンを後ろから押さえつけてそのまま地球投げで地面に叩きつけた。叩きつけられたところからは血が出ており今にもリザードンは気を失いそうになっている。

リ『痛ててて・・・・一体どうすればいいんだろ・・・。』

ミ『リザードン!そのまま尻尾でゴーリキーの足を払って!体勢が崩れた時に一気にさっきの技なのか分からない何かを!』

リ『・・・そこのお兄ちゃんのいう事は聞いても・・・・ミニリュウのいう事は聞かないよ。』

ミ『はぁ?あのリザードンムカつく・・・じゃあどうでも良いからあんたの思う通りにやってみたらどうなのよ?もう私は知らんよ?』

「おいおいミニリュウもそう怒らずに投げやりにならずにね?リザードンひっかくと見せかけて尻尾をグルっと回して!そしてそのままゴーリキーを掴んで地面に叩きつけて!!」

僕は言った後、流石に注文を付けすぎたか・・・っとは思ったけどあの子意外と器用にこなすじゃない。ゴーリキーが何で怯んでいたのか動きが鈍くなってたのかは分からないけど、まぁどうにかなったんならヨシ!という事で良いんじゃないかな?ミニリュウ達が地道に体力を減らし続けてくれていたお陰でゴーリキーも目を回している事ですし、取り合えずひと段落という事で。

???「・・・戻れゴーリキー。お前達覚えとけよ?この次はこうはいかないからな?おい行くぞ!!なに何時までそこで寝てんだ!!リーダーだけじゃなく俺からも怒られてぇのか!?そのまま寝てても良いがな、俺は先に行くからな。」

???「あ・・・兄貴っ待ってくださいよー!!」

黒づくめの奴らは急いでどこかへと逃げ去って行ってしまった。っというよりももう片方の人間は何で伸びてたの?あっ、ミニリュウが目を逸らしたって事はこいつら恐らくトレーナー攻撃したな?悪の組織だったから今回は目を瞑るけど次からは絶対にやらせない。それよりもリザードン大丈夫かな?かなり強く地面に叩きつけられていたから怪我した所悪化してないと良いんだけど・・・

リ『やりましたよ・・・僕・・・あいつらに勝ちました!!これもお兄ちゃんのお陰です!本当にありがとうございま・・し・・・・・・た。』バタッ

「!!?!?!ちょいどうした!?大丈夫!?息がかなり荒い・・・これは多分勝負で無理をし過ぎたか怪我していた部分が悪化したのか・・・それよりもポケモンセンターに・・・って重い!まだ子供って言っても姿はリザードンだから重いったらありゃしない!!こうなったら・・・ちょっと強引すぎるかもしれないけどごめんね!!」

そう言うと僕は空のモンスターボールをリザードンに当てる。たちまちリザードンは赤い粒子となりボールの中へと吸い込まれていく・・・この技術どうやって開発したの??凄いわ。あっ!ボールがカチッて鳴ったから無事に中に入ってくれたみたい。
ラプラスもピジョンも怪我しているみたいだからボールに戻して急いで僕らはポケモンセンターがある町へと向かった。

こいつの物語何時も同じようなポケモンばっかだなと思われるかもしれませんが、多分同じポケモンばかり出してると思います。
少し趣向を変えますか・・・

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