ゴロンダ一味

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 ニヤつきながら俺を見下ろすゴロンダ。手伝いと言っておきながら、どうせ俺をこき使うつもりなのだろう。
 それに俺は怪盗団として活動すると決めたんだ。別の組織に興味なんかない。

 「悪いけどアイシーさんに、おつかいが終わったら早く帰るように言われてるんだ。次の指示があるかもしれないし、ここで失礼するぞ」

 そう伝えて部屋から出ようとするが、去り際にゴロンダがフッと笑いながら口を開く。

 「お前がそう言うと思って、アイシーには事前に新人を借りると伝えておいた。さっそくだが、ゴチルゼルに案内してもらえ」

 ゴロンダがそう言うと、部屋の外からゴチルゼルが現れた。くそっ、最初からこうなると分かってた上で、手伝うかどうかを聞いてきたのか。裏をかかれたみたいで腹が立つ。

 「そういうことでムーン様、受付嬢の私がご案内させていただきます」

 ゴチルゼルの後ろについていき、俺はゴロンダの部屋を後にした。これからどこに向かうのだろうか…?
 まず案内されたのは、訓練場のような部屋だった。トレーニング器具やバトル用の広場が設置されており、2匹のポケモンが戦っている。

 「おいエルレイド!手加減してんじゃねぇぞ!事務作業のし過ぎで、腕が鈍っちまったか?」

 「そう言うワルビアルさんも、いつもの力が無いですね。昨日の酔いがまだ覚めてないのでは?」

 お互いにからかいながらも、楽しそうに力をぶつけ合う。そんな見た目とは裏腹に、何か近寄りがたい気迫のようなものが伝わってきている。

 「あのお二人は、ゴロンダ様が信頼を寄せる部下でもあり戦友でもある、エルレイドさんとワルビアルさんです。
 ワルビアルさんは主に集金や見回りを任されており、仕事がない時はこの部屋で己を鍛えています。
 エルレイドさんは書類や経理の管理を担当しており、ゴロンダ様が最も信頼を置く存在です。
 このお二人を中心として、毎日の業務を行っているというわけです」

 なるほど、ここはそういう体制で成り立っているというわけか。金融屋をやっていく上で重要な、お金の管理を任されているわけだから、あの二人はゴロンダとの関係も深そうだな…。

 「もう一人ここで働くポケモンがいるのですが…そろそろ仕事を終えて戻ってくる頃ですね」

 ゴチルゼルが壁の時計を確認しながらドアを見ると、ちょうど誰かが部屋に入ってきた。4足歩行でトゲトゲの体が特徴的な黄色いポケモン。まさか…

 「ゴロンダさん!集金終わりましたよ!早く俺と手合わせを…って、なんでお前がここにいるんだブラッキー!?
 せっかく俺が怪盗団のアジトまで案内してやったのに、不採用になったからここへ来たのか!?」

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