【第018話】千載の刻 / ホーン、テイル

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください



 ーーーーー此処は災獄界ディザメンション
黒い油の溜まったドームの中央に、巨大な龍の亡骸が横たわる空間。
且つてチハヤとシキジカが会合した、『忌刹シーズンびょう』だ。

 静まり返るこの空間に、一筋の青い光が走り抜ける。
やがて激しい轟音とともに、落雷が降り注いだ。
そこに現れたのは、顔を大きく歪めたボルトロスであった。
『クッソォオオオ…………あの雑魚ども………俺を尽くッ………見下しやがって…………ッ!!』
先程まで、チハヤに当たり散らしていた彼。
しかしストームとジュナイパーの不意打ちに合い、更には長雨レインとライチュウの足によって逃げられてしまった。
そのことが、唯でさえ悪かった彼の機嫌を更に大きく歪めることとなってしまった。

 怒りの矛先をどこに向けていいか分からず、辺り一帯に火花を撒き散らすボルトロス。
しかし、丁度その時だった。
廟の上空の空間が裂け、そこから石や砂が滝のように溢れ出てくる。
直後、そこには橙色をした人型のポケモンが現れた。
ボルトロスと非常に似た体型をしている彼は……ランドロス、というポケモンだ。
彼と同じく、イッシュ地方の伝説に伝わるポケモンの1体である。

『なっ……テメェは……クロウッ!!?』
『久々だな、ホーン。相変わらず荒れているようだが……。』
『い、今までどこに行ってやがったんだよ!?』
『テイルのせいで、ほんの500万年ほど前の年代に飛ばされていた。なんとか近い時間座標の廟を探し当てたが……まさかお前が先に居るとはな。』
そう語るランドロスは高度を落とすと、やがて人間のような姿になる。
橙髪のツーブロックに、オレンジのレザージャケットを着た巨漢の姿……『クロウ』と呼ばれるそれだ。

『テメェ……なぜ「人間」の姿に……!?』
「この時代の優占種の姿だからな。いささか強度には欠けるが、思考をするのには都合がいい。落ち着いて話をするためには、この姿が最適だろう。」
『ッ……まぁ、テメェが言うなら。』
クロウに諭されるまま、ボルトロスも人型へと変化した。
『ホーン』と呼ばれるその姿に。

 彼らは亡骸の上へと腰掛け、語り合う。
その時、角と爪の部分が淡く光を放ち始めた。

「……で、何をそんなに暴れていたんだ。ホーン。」
「あぁ、この時代にテイルの奴がいやがったんだ!!アイツのせいで、俺らはバラバラの時代にぶっ飛ばされちまった!完成間近だった『アレ』も、
アイツのせいで滅茶苦茶になった!!だから首根っこを捕まえてとっちめようとしたんだが……アイツ、災獄界ディザメンションの外にいやがるってんだ!!」
「……なるほどな。道理でテイルの気配は感じるのに、姿が見えないわけだ。」
妙に納得した様子で、クロウは腕を組む。

「アイツ……『ドライブ』を起動するのに大きく力を消耗したのだろう。だがその事が幸いし、ゲートのセキュリティを抜けられた……というわけだろうな。」
「ったく、運のいい奴め………次に会ったら、形がわからなくなるまで焦がし尽くしてやるッ……!!」
握りこぶしを作り、歯ぎしりをするホーン。
そんな彼を、クロウはやんわりと制止する。
「よせ。私たちはあくまでもひとつの存在・・・・・・だ。いがみ合い、傷つけ合うものではない。」
「チッ……その割には、テイルだけは全く俺ら忌刹シーズンの意向に従わねぇじゃねぇか!!ホントに、アイツさえいなければ………」
「まぁ、言いたいことは分からんでもない。少々彼女の行動は度が過ぎている。此処らで一度、連れ戻して話をしたいところだが……」
しかし思うようにはいかない……と、クロウは唸る。

「っつーかさ、ウィングは知らねぇか。アイツ、全然見ねぇんだけど。」
「さて……私もこの周辺の時代に気配を感じているのだが、姿は見ていないな。どこへ行ったのやら。」
「あー………テメェも知らねぇのか………!!全く、コイツ・・・の起動に必要な2つのパーツもどっか行っちまうしよォ!!ホンッッッッッット、全部が振り出しじゃねぇか!!」
そう叫びながら、ホーンはバシバシと足元の亡骸を叩く。
怒りと徒労感の混じった特大のため息が吐かれ、その勢いで火花が足元の油に吹きかかる。

 するとそこから、油が徐々に持ち上がって固形と化していく。
やがて固形は具体的な貌を成していき、ひとつの生命体が顕現する。
「め……めるる…………」
そこに居たのは、まるでポケモンのシキジカのような姿をした生命体だった。
ややくすんだ緑色の体色をした、『なつのすがた』である。

「おいホーン。あまり『プラズム』を刺激するな。無駄にエネルギーを使うことになる。」
「あ、行けねぇ……ついやっちまった。」
そう言ってホーンは、腕から雷を解き放つ。
「め゛っ……」
短い断末魔と共に、雷がシキジカへ着弾する。
雷はその肉体を焦がし、元通りの黒い油へと戻してしまった。

「此方から出向くことは出来ない以上、災獄界ディザメンションの内側で我々は待つしか無い。ひとまずは、テイルが向こうから出向くのを待とうじゃないか。」
「まぁ、それしかねぇだろうけどさ………。」
口をとがらせ、投げやりに横たわるホーン。
「何……大した時間ではあるまい。既に46億年の時を過ごした我々にとっては……。」

 彼ら……忌刹シーズンの目的は、暫く果たされそうにない。
が、事態は進む。
水面下にて、着々と……淡々と………



 ーーーーー深夜23時。
GAIA南西エリア、012番コテージ。
既に敷いていた布団に入っていたチハヤ。
災獄界ディザメンションにも飛ばされ、凄まじい疲労に襲われている最中であった。
……が、彼は未だに寝付けずにいる。

 チハヤは、自分の右隣から放たれる殺気の要因に語りかける。
「………えーとですね、シグレさん。これはどういうことでしょうか。」
「チハヤくんとテイル先生がよなよな如何わしいことをするといけないので、私の方で監視させて頂きます。」
隣の布団から、やや低めの声で答えるシグレ。
彼女は瞼をこれでもかと見開き、隣のチハヤを睨みつけていたのだ。
無論、そんなプレッシャーを感じながら彼が休めるわけもない。
その程度のことで他人の家まで乗り込んでくるシグレもシグレだ。

「……で、もしもの事があればどうするつもりなわけ?」
やや呆れ気味に、離れた場所でスマホを触るテイルが尋ねた。
「チハヤくんとテイル先生の骨を折ります。全て。」
「こえーよ!殺す気か!!」
こんな恐ろしいことを言われてしまえば、万一のことすらなくてもチハヤが安心することなど出来やしない。

「まぁまぁシグレ、そう目くじらをたてないの。そんな調子じゃ、シグレも休まんないよ?」
そう穏やかに諭すのはシラヌイ。
実際、彼の言うことは、至極真っ当であった。
が……
「そうですね………非常に的を射ていると思います。が、シラヌイくん。一体それは何をしているのでしょうか?」
「えー?チハヤと同じ布団で寝ているだけだけど?」
問題なのは、シラヌイがチハヤと同じ毛布に潜り込んでいたことであった。

「何やってるんですか!!不健全ですよ不健全!!」
「だって此方のほうが合理的にチハヤのこと見られるじゃないか。ほら、シグレも入ったらどうだい?」
「入るわけ無いでしょう!?いいからさっさとそこを出て下さい!!」
チハヤの顔面の真上で繰り広げられる口喧嘩。
彼がこの場で願うことは、ただひとつであった。

「(何でもいい、早く………寝かせてくれ………。)」




 ーーーーー翌朝、4時前。
「(ッ……やべ、起きちまった………)」
チハヤはかなり早めの時間に目を覚ました。
いつもであれば時間いっぱいまでぐっすりと眠っているのだが、同じ部屋に3人もいる圧迫感のせいで寝付けなかったようだ。
「(寝直す……のも無理そうだなコレは。ん……?)」
彼は気づく。
窓の外……遠くの岩場に人がいることに。

「(アレは……テイル……!?)」
気になったチハヤは、シグレたちを踏まないようにして忍び足で部屋を出る。
替えのパーカーを羽織り、玄関を抜け、ちょうど庭のようになっている岩場の方へと赴いた。

「お、おーい、テイル?」
「……チハヤか。早いんだね、今日。」
「あれじゃ寝られたもんじゃないからな。碌に寝返りも打てねぇし……」
上半身を伸ばしながら、チハヤは朝の空気を吸う。
窮屈な空間から開放されてからのそれは、いつも以上に心地の良いものであった。

「で、テイル……お前は何をしてたんだ?」
「……これ。」
テイルはそう言うと、腰元にぶら下げていたを鉄塊を取り出す。
「それは……解崩器ブレイカー?」
「……うん。境界解崩ボーダーブレイクってやつ。試験官プロクターも使うから、今のうちに覚えておけってポイン先生が言ってたし。練習してた。」
そう……解崩器ブレイカーを使うのは、学生だけではない。
その学生を迎え撃つ立場にある試験官プロクターもまた、境界解崩ボーダーブレイクの強力な力を用いてくるのである。

「で……お前はどんなのが出たんだ?」
「……まるでダメ。一切反応しない。」
テイルは首を横に振り、解崩器ブレイカーのボタンを押す。
が、解崩器ブレイカーは少したりとも反応を示さない。
Type-カセットを入れ替えても同様であった。

「……俺のときと同じだな。もしかして壊れてんじゃねぇの?」
「いや……ポイン先生はちゃんと使ってたから、モノの問題じゃない。原因があるとしたら、私の方だと思う。」
「そうかー……。」
どうにもこの解崩器ブレイカーという装置は、この師弟らにはうんともすんとも応えないようだ。

「……まぁ、使えないモノに頼ってても仕方ないよ。これの存在は無かったコトにする。」
そう言うとテイルは、解崩器ブレイカーをパーカーのポケットにしまい込む。
投げ捨てたり踏み潰さないだけまだ平和な方だ。
「え……でも境界解崩ボーダーブレイクが使えないと、すげー不利になるぞ!?少しでも練習しといたほうが良いんじゃないのか……?」
「……スタート地点にすら立てないものを、どう練習しろと?少なくとも、チハヤと私にこれは使えない。だったら、境界解崩ボーダーブレイクは使わない……という前提でコトを進めるしかないでしょう。」
「まぁ……そう言われればそうだけど……」
実戦重視のテイルらしい答えである。
出来もしないことはしないし、させない……それが彼女のポリシーなのだ。

「……それより、せっかく早起きしたなら少し模擬戦するよ。昨日手に入れたばかりのパモのことも勉強しなきゃだし。」
「あー、そうだったそうだった!よし……今日こそお前のポケモンを倒すぞ!!」
チハヤは意気込み、パモのボールを構えた。
「がじじーーーーっ!」
中から勢いよく、火花を散らしてパモが飛び出す。
眼の前のテイルに向かって、威勢よく戦いを誘っていた。

「(……ん?このパモ………この匂い………まさか…………)」
テイルの眉が、少しだけつり上がる。
嫌な気配を、このパモから感じたのだろうか。
「おーい、テイル?ポケモン、出さないのか……?」
「………!ごめん。じゃあ、マリルリ……行ってきて。」
腕を振りかぶり、マリルリを呼び出すテイル。
「りるるーーーー!」
マリルリの方も、やる気いっぱいのようだ。

「(ん……そういや……テイルって、いっつもポケモン出す時……手元見えないよな。)」
実際、チハヤの考察通り。
テイルの手元は、常に袖の長い服で隠れている。
特にいま着ているパーカーなどは、思い切り袖が余っているため手元どころか指すら見えていない。
「(……ってかボール、どこに携帯してるんだコイツ……ホルダーとか持ってないよな……。)」
「……チハヤ?」
「あ、悪い悪い。よし行くぞパモ……相手はみずタイプ!相性じゃ此方が有利だぜ!!」
「がじじーーーーーっ!」
こうして早朝の岩山に、激しい火花と水しぶきが上がることになる。
登り始めた朝日が、岩肌を照らしていく。

 ……ちなみにこの後、チハヤは惨敗した。




 ーーーーー時間は進み、午前10時。
GAIA西エリア、スポーツ塔横、武道場。
弓道や剣道など、カントー由来のスポーツを行うための設備が揃った横長の建物だ。
そして柔道場にて、テイルは畳を運んでいた。

「……なぜ……私が……こんなコトを……?」
彼女が此処に居るのは、学園長の計らいだ。
というのも、昨日PCキーボードがお釈迦になったことで、彼女はひっそりとデスクワーク担当から外されたのである。
そのため、こうした実働部隊として、柔道場の補修作業の方へと駆り出されたのだ。

「いやぁ、ありがたやテイル殿!本来なら女子おなごにこのような力仕事を任せるのは大変忍びないのでござるが……」
丁度すれ違った和服の男性教員が、申し訳無さそうに言う。
彼の名前はオモト・サバク。
サムライのような格好と口調、あとは無精髭とまげが特徴的な人物だ。
古典教員でありながら試験官プロクターでもある彼は、テイルへの補佐役として動員されたのである。

「……それは別にいいけど。仕事ないと、それはそれで居づらいし。」
「誠にかたじけない!……しかしテイル先生、中々に頑健な腕をお持ちで……。」
オモトは畳を一人で持ち運ぶテイルの事を、大変不思議がっていた。
2m超えの巨漢である彼からしても、テイルの腕力には目を見張る物があるのだろう。

「あぁ、こういう事を言うのも失礼でござるな!かたじけない……!」
「……大丈夫、気にしてないし。」
身体の割には腰の低いオモト。
彼が悪い人間でないことは、火を見るより明らかだった。
テイルにも、きっとそれは分かっていたのだろう。
不思議と、不快感は感じていなかった。

 道場の最端の畳を張り替え、丁度これにて工程の半分が終了する。
「よし……一旦休憩にするでござる。根を詰めすぎると良くないでござるからな。」
ふたりは休憩がてら道場を後にして、出口付近のベンチへと場所を移す。

「テイル殿、お飲み物は何が良いでござるか?」
「……緑茶。」
「承知した。丁度拙者も飲みたかったところでござる。」
そう言って彼は、すぐ近くの自販機にて2つぶんのペットボトル入り緑茶を購入する。

「……ありがと。」
「礼には及ばないでござる。拙者も、テイル先生のお陰で助かったのでござる。」
さり気なく、オモトは飲み物を奢ってくれていた。
新人相手ゆえの気遣いだろう。

 鳥ポケモンが囀り、のどかな午前の空気が流れる。
「しかし……こんなに茶が気軽に飲めるとは……いい時代になったものでござる。」
しみじみと、オモトはペットボトルを眺めながら言った。
「……そういえば、この間まで・・・・・高級品だったんだっけ。」
「おお、よくご存知で!テイル殿、歴史に詳しいタチでござるか?」
「……まぁ、少しは。」
テイルはそう言って、静かに茶を飲み干していく。

「あ……そういえばテイル殿、明日から果たし合いプレイオフの解禁日でござるな!」
「……果たし合いプレイオフ。」
果たし合いプレイオフ』……それは学生が試験官プロクターに挑む、この養成プログラムの最も目玉の項目だ。
その解禁が、翌日からされるというのである。
その話題を、オモトは持ちかけてきたのだ。

「確か、テイル殿の担当は……チハヤ殿でござるな!どのような方針で行くのでござるか?」
「……ちょっと検討中。」
「まぁ、そうでござるよな……我先にと挑みに行く学生は、殆どいないでござるし……」
オモトの言う通り、果たし合いプレイオフが解禁されてすぐに挑戦をする学生は極めて少ない。

 果たし合いプレイオフは公正な記録として残すために、常に全国公開をされながら行われる。
早い段階で手の内を晒してしまえば、残りの試験官プロクターたちに対策をされてしまうリスクが上がる。
更に、他の学生に情報を渡してしまうことになりかねない。
もっと言えば、大半の学生は未だ境界解崩ボーダーブレイクも未完成の状態だ。
そんな時期にバトルのプロたる試験官プロクターに挑んでも、玉砕は必至だ。
だから大抵の場合は、1ヶ月ほどの様子見機関を設けるのである。

「まぁ、ウチの蒼穹フェア殿も今はそれどころじゃなさそうでござるからな……今年も、最初の1ヶ月は静かになりそうでござる。」
「……。」
テイルは考える。
ペットボトルに口をつけつつ、悩む。
「(……違う。あと一歩……あと一歩……何かが足りない。)」
どうにも彼女の中で、ある考えがまとまらずに居るようだ。

 そんな時だった。
道場の向こう側から、黄色い歓声が聞こえてくる。
ふとその方向に目をやると、道着を着た複数名の女子生徒が群れを作って歩いていた。
まるで何かを囲むようにしていたのである。

「り、リッカさん!このあと予定ってありますー!?」
「リッカさん、さっきの技、どうやって出すんですか!?」
リッカ、リッカ……と、彼女らは次々にその名を口にする。
そんな黄色い声に回答したのは、黒いショートヘアの長身な女子生徒であった。
状況を見るに、彼女がリッカで間違いないだろう。
実際、彼女の竹刀ケースには白文字で『リッカ・アサカゼ』と刻まれていた。
青いインナーを入れており、奥ゆかしさの中にややロックな雰囲気を醸し出している。

「ハハハ、落ち着いてくれよ君たち。そんなに一気に聞かれても答えられないだろう?」
リッカは、少しばかり困った様子で微笑む。
数多の女子生徒から人気を集めている、さながら王子様系女子……と言った具合であった。

 その様子を、オモトとテイルは遠目に眺めていた。
「……なんか凄いね、アレ。」
「リッカ殿でござるな。拙者が去年見ていた生徒でござる。」
「……見ていたってのは、養成プログラムで?」
「左様。拙者は彼女の担当教員を務めたのでござる。」
そう、リッカは昨年度の養成プログラム履修者……つまり、チハヤらの先輩にあたる6年生である。

「ちなみに彼女、総合成績5位の結果を残しているでござる。実に勤勉で、よく出来た学生でござった。」
「……へぇ。どんな感じだったの?」
「そうでござるな……鳥ポケモンをメインに戦わせていたでござる。力技から変化球まで、何でもこなせる……その技、まさに七変化にござった。」
「………!!」
その事を聞いた瞬間、テイルの表情が変わる。

「……オモト先生、その話……詳しく………!!」
テイルは食いつくように、オモトにずいと迫る。
「お、おお……承知した……。」
困惑気味のオモトであったが、彼は懇切丁寧にリッカのことを語り始めた。


「(………間違いない、これは………あの問題を解く鍵になる…………!!!)」
[人物ファイル]
☆オモト・サバク(28)
☆所属:GAIA教員、古典教員、試験官
☆外見の特徴:黒の髷、無精髭、藍の道着と黒い袴
☆ひとこと:見た目は完全にサムライ。本人も「カントー男児」を自称する。ただし血を見るとパニックになる。サムライとしてどうなんだ。

[ポケモンファイル]
☆パモ(♂)
☆親:チハヤ
☆詳細:かなり強気で積極的な荒々しい性格。隙を見せるとパーカーを齧ってくる。

◎今話から登場した「リッカ・アサカゼ」は、雪椿様からの提供キャラになります。ご協力ありがとうございます。

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