【第6話】侵攻

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

<SIDE ルカリオ>

ルカリオ
「漸く着いたか・・・」
ドータクン
「そうですね。 早く王女のもとへ行きましょう」

インレッタ到着後、俺たちはチェリンボのもとへ向かうが・・・

???
「・・・サイコカッター!」
ルカリオ
「・・・ふっ、罠か・・・ ん・・・、お前・・・?」
???
「君は・・・ まさか・・・!」
ルカリオ
「それはこっちの台詞でもあるな」
???
「・・・まさか・・・ ルカリオ、お前が・・・」
ルカリオ
「・・・勿論だとも」

間違いない。 俺が見たのは、確かに親友・エルレイドの影だ。

ルカリオ
「・・・しかしエルレイド。 お前、まだ醜い争いを続けるのか」
エルレイド
「・・・その通りだ。 それがどうしたのかい」
ルカリオ
「・・・そうか。 ・・・道理で相容れない俺たちだ」
エルレイド
「相容れないだと・・・ お前一体・・・」
ルカリオ
「・・・ああ。 俺には護りたい物があるんだ」

ボーンラッシュを突き出してそう叫ぶ。

ムクバード
「・・・しっかしあいつ、ルカリオと何か関係が・・・」
ポッチャマ
「ルカリオ何してるの・・・?」

ルカリオ
「エルレイドの件は自分で片を付ける。 お前たちは先に行っていてくれないか」
ミミロップ
「・・・ええ」

皆を先に行かせ、俺は再びエルレイドに問い掛ける。

ルカリオ
「・・・お前は本当に戦いを望むのか」
エルレイド
「・・・こちらこそ、聖戦、ひいては、パルス軍として戦うことを拒否してまで
 何を護るのか」

走るのは一瞬の沈黙。

ルカリオ
「・・・そうなれば仕方ない。 ・・・信念をぶつけ合おう」
エルレイド
「勿論さ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ギルガルド
「・・・シャンデラ。 これより、インレッタ破壊作戦を実行に移す」
シャンデラ
「・・・ええ。 ・・・これより、・・・
 ・・・配備中の全軍を、市街地に突撃させましょう」
ギルガルド
「・・・ああ。 ・・・遂にその日が来たようだな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ドクロッグ・フォクスライの兵士
「突撃!」「壊せ壊せ!!」
「毒突き!」「噛み砕く!」「ストーンエッジ!!」「嫉妬の炎!!」

市民にとって見慣れた街角から、たちまち爆風や業火が上がる。

ドータクン
「メリス軍・・・ 遂に侵攻しましたか・・・」
ミミロップ
「戦う時が来たようね・・・」
ムクバード
「ああ。 平和に暮らしてる奴らを、傷つけるってのか。
 ぜってぇに許してたまっかよ」
ポッチャマ
「うん。 僕にも出来ることはある」

ドクロッグの兵士
「・・・ん? あいつらも一般庶民か」「ひとまず殺せ!」

ドータクン
「・・・あれ、ムクバード? どうかしましたか?」
ムクバード
「どうかしたって・・・ ・・・メリスの野郎どもだ」
ポッチャマ
「それじゃあ行こう。 燕返し!」
ドータクン
「僕も行きます。 ステルスロック!」

フォクスライの兵士
「糞がっ!」「足場がねぇ!!」

ミミロップ
「炎のパンチ! ・・・あなたたちも覚悟なさい!」

ムクバード
「電光石火! ・・・どうした、お前らここで終わりか?」

ドクロッグの兵士
「ぐわっ!」「奴ら・・・!!」

ギルガルド
「おのれ! また奴らに・・・!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<SIDE ルカリオ>

ルカリオ
「・・・バレットパンチ!」
エルレイド
「・・・影討ち!」

ルカリオ
「・・・なかなかやるじゃねぇか、エルレイドよ」
エルレイド
「・・・こちらこそ、これでこそ僕の心の親友とも)だ」

ルカリオ
「・・・心の親友か・・・ ・・・だからこそ、本気で行かせてもらおう。
 ・・・波導弾!」
エルレイド
「・・・こちらこそ。 さあ付いて来い、ルカリオ。
 ・・・リーフブレード!」

ルカリオ
「・・・ボーンラッシュ!」
エルレイド
「・・・ドレインパンチ!」
ルカリオ
「・・・冷凍パンチ!!」
エルレイド
「・・・シザークロス!!」
ルカリオ
「・・・これがとどめだ。 ・・・バレットパンチ!!」
エルレイド
「・・・こちらこそ、総てを終わらせる。 ・・・影打ち!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

エルレイド
「・・・なぁ、ルカリオ」
ルカリオ
「・・・どうした」

エルレイド、恥ずかしそうな素振りで言う。

エルレイド
「・・・僕の事を、 ・・・本気でろうとは思わないのか」
ルカリオ
「・・・俺だって、そんな事したかねぇ。 むしろ大切な親友を、どうして本気で
 殺らなければならない」
エルレイド
「・・・そうか。 そうだよな」

エルレイドが微笑む。 さっきまでの険しい表情を殺して。

ルカリオ
「・・・例え互いの信念が相容れぬものだろうと、お互いに解り合い、
 共に歩む事は出来る。
 ・・・あんただって、いつも俺に言ってたじゃねぇか」
エルレイド
「・・・そんな事もあったなぁ。
 ・・・でも、メリスへの憎しみは同じ。
 ・・・例え、信じる物が相容れぬ物だろうとね」

ルカリオ
「・・・ああ。 そういう事なら、早くメリス軍を撃退しに行こう」

エルレイドも相変わらずのツンデレだ(俺もまあ人の事は言えないが)。
そして、二人は戦火が上がる方へと走り出すのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ルカリオ
「ミミロップ。 そっちはどうだ」
ミミロップ
「邪魔なメリス兵は今さっき追い払ったわ。 ひとまずチェリンボを捜しましょう」

ムクバード
「それもそうだな」
ドータクン
「捜すと言っても、インレッタの街はかなり広いと思います。
 皆で手分けして捜しましょう」

ルカリオ
「ああ。 ・・・エルレイド、俺たちは中心部セントラルサイドへ向かおう」
エルレイド
「ああ」

インレッタの都は、大雑把に分けると3つの地域に分かれる。
東側イーストサイド西側ウエストサイド、そして中心部といった具合にだ。

ポッチャマ
「・・・あれ、ルカリオ・・・?」
ルカリオ
「・・・いや、何でもないんだ」
ポッチャマ
「・・・じゃ、僕はムクバードと一緒に西側へ行くよ」

ドータクン
「そうなると残ったのは東側ですね。 僕とミミロップで向かいましょう」

ルカリオ
「分かった。 これで一旦解散にして、チェリンボを見つけ出そう」

こうして俺たちはそれぞれの場所へ向かう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブーバーンの兵士
「チェリンボ王女! 只今到着致しました!!」
エレキブルの兵士
「王女! お怪我は・・・?」

インレッタ中心部にある屋敷の近くで、俺たちは漸くチェリンボを見つけ出した。

チェリンボ
「少なくとも、わたくしに怪我はございません。
 ・・・それより、早くここから脱出しましょう」

ギルガルド
「・・・誰かと思ったらパルスの兵士たちか。 今日という今日は邪魔は
 させないさ」

ブーバーン・エレキブルの兵士
「あ、あれは・・・」「パルス軍幹部・ギルガルド・・・!」
「・・・ひとまず奴を捕らえろ!!」

ルカリオ
「あれ・・・ チェリンボ!」
エルレイド
「チェリンボ王女!」
チェリンボ
「お二人ともありがとうございます・・・」
ルカリオ
「まあ、ひとまずここから脱出しよう」

・・・しかし、その時の事。

エルレイド
「あれは一体・・・」
チェリンボ
「・・・時空の神々、ディアルガとパルキア・・・。
 ・・・やはり復活しましたか・・・」
ルカリオ
「・・・時空の神々、か・・・」

俺ははっとさせられる。 ドダイトス国王の言葉を、走馬灯を見るように思い出す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ドダイトス
「・・・相変わらずの勉強熱心ぶりだ。 良いだろう。
 ・・・そういえばあそこには、時空を操るポケモンがいるそうだな?
 ・・・そやつらの力を使えば、簡単にこの世界の時空を捻じ曲げられる、
 という噂もある。
 ・・・尤も、そやつらは既に神界内部で争いを始めており、その力を
 手に入れるというのは殆ど不可能に近いのじゃがな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チェリンボ
「・・・しかし、時空の神々の力はそう軽々しく制御出来るものではありません。
 下手をすると、この世界もろども時空を歪ませるのでは・・・」
エルレイド
「こうなったら・・・」

???
「・・・貴様たちか。 また会ったようだね」

ルカリオ
「ギルガルドか・・・ こっちこそ覚悟して貰おう」
ギルガルド
「こちらこそだ! ・・・影打ち!」
ルカリオ
「・・・悪の波導!」

チェリンボ
「わたくしも援護致します! マジカルリーフ!!」
ギルガルド
「・・・キングシールド!
 ・・・詰めが甘いようだ。 ・・・聖なる剣!!」
エルレイド
「・・・辻斬り! ・・・隙ありだ!!」
ギルガルド
「・・・くっ・・・!」

ルカリオ
「・・・ギルガルド! 神々を速やかに解放するのだ!!」
ギルガルド
「・・・嫌だね。 ・・・これも我がメリス帝国の、計画の一つさ」

メリス帝国の計画、か・・・
焦る気持ちに、今ディアルガとパルキアの咆哮が重なる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【TO BE COUNTINUED】
*次回・・・7月31日公開!
      明かされていく闇の計画・・・ 乞うご期待!

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