【第2話】遺跡

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読了時間目安:11分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

<SIDE エルレイド>

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ラルトス
「ちょっとリオル? 本気で戦うのか・・・ リオル?!」
リオル
「当たり前だろ? ・・・それとも、故郷ふるさとなんてどうなったっていい、ってのか?!」

ラルトス
(確かに・・・ 大切な皆を亡くすのも・・・ 故郷を無くすのも・・・)

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それは、メリス軍討伐の命を受けた翌日のこと。
・・・相変わらず、あの時の悲しみは忘れられない。 
と、その時。 僕はすかさず通信機を取る。

???
『こちら・・・。 遺跡の方はいかが?』
エルレイド
「今のところ異状はありませんが・・・ やはり敵は確実に近づいてくるでしょう」
???
『そうね。 でも、あなた1人で駄目だったら、必ず援軍は出すわ。
 取り敢えずあなたは安心して戦って』
エルレイド
「・・・ありがとうございます」
???
『・・・それではまた。 健闘を祈っているわよ』

独りぼっちの真夜中。 僕はただひたすら遺跡の方へと歩いた。

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<SIDE ルカリオ>

ミミロップ
「・・・なるほど・・・ ここがルカリオの言っていた・・・!」

まさしくその通りだ。 俺たちは今、とある遺跡にいる。
・・・ところで、ここに行き着いたきっかけ、というのは何なのかと言うと・・・

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ルカリオ
神界ユートピアと神々の謎、か・・・ 確かに気になるが・・・」
チェリンボ
「あ、それなら・・・」
ルカリオ
「それならって、お前神界の事知ってんのか?」
チェリンボ
「ええ。 このプランタの町から東にある、ロッキー湖の畔に、神界に繋がっている、
といわれる遺跡があるんです。 そこで良ければ案内致しますよ」
ルカリオ
「ああ、そういうことなら、俺たちをそこに連れてってくれ」
チェリンボ
「勿論。 そうと来たら、早速行きましょう!」
ルカリオ
「ああ! ありがとさん、チェリンボ」

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ルカリオ
「・・・よしよし、早速遺跡の中に・・・」
チェリンボ
「・・・あ、そういう事なら、その前に。 案内人の方を呼んでいますから、
 その方にご挨拶してから行きましょう」

チェリンボがそう言うと、すぐさま大勢の兵士らしきポケモンの集団が来た。

チェリンボ
「あ、ラッキーさん! お待ちしておりましたよ!
 ・・・という訳で、まずはルカリオさんたちに自己紹介をお願い致します」

ラッキーさん、と呼ばれたポケモンはその後、俺たちの前で頭を下げて言う。

ラッキー
「わたくしはラッキーと申します。 普段はプランタ王家の専属医師として
 働いておりますが、王女様とお連れの方々が、安全に遺跡を探索なさることが
 出来ますように、との想いで、今回同伴させていただくことになりました。
 ・・・何か異状がありましたら、どうか遠慮せずに話しかけてください」
チェリンボ
「ええ。 こちらこそよろしくお願いします」

ラッキーさんへの挨拶もほどほどに、俺たちは遺跡の内部へ向かうことにした。

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ミミロップ
「・・・そういえば、チェリンボが言ってた、神界に繋がっている、と
 いうのは、本当なの?」
チェリンボ
「その話、というのは飽くまで言い伝えですし、わたくしも詳しいことは存じ上げません。
 ・・・しかしながら、・・・」
ラッキー
「この近くに、神界とエネルギーを共有出来るポケモンがいるとの噂もありますが・・・
 ・・・しかし、奥に進めばさらなる手掛かりが見つかるかもしれません」

遺跡に入ってからの俺たちは、割とゆっくりと奥へ進んでいる。
やがて俺たちは謎めいた巨石を見つける。 思わずその前で立ち止まった。

ルカリオ
「・・・あの巨石・・・ 輝いている?」
チェリンボ
「それもそうなのですが、 ・・・あのポケモンは・・・?」

確かにその時、巨石の淡い光をくぐって、小さなポケモンが出てくるのを見た。

ミミロップ
「あのポケモン・・・」
チェリンボ
「心の神々の一匹で、感情の神と呼ばれしポケモン、 ・・・エムリット・・・」
ルカリオ
「心の神々って、昨日お前が言ってた奴のことか?」
チェリンボ
「ええ。わたくしたちパルスの人々は、建国当時から彼らの事を大事に護ってきたのです」

・・・しかしながら、俺たちが神々の話をしていると・・・

???
『・・・に、逃げて下さい・・・ 逃げて下さい・・・! 今すぐに・・・!!』

その声は確かに聞こえた。

ルカリオ
「待て・・・ 怪しい声が聞こえるぞ・・・
 ・・・お前は一体・・・!」

声の主と思しきポケモン、俺たち3人の前に現る。

???
「僕はこの地下にある神殿の神主。
 ・・・この神殿と遺跡の、時空のバランスが乱れていることを知らせに・・・!」

そいつがそう言いかけた時には、 ・・・時既に遅し。
俺たちは4人纏めて、総てが捻じ曲げられたかのような不思議な『異空間』に飛ばされた。

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ミミロップ
「ここは一体・・・?」

ルカリオ
「全くその通りだ。 何だか、薄気味悪い空間にいるようだが」
???
「・・・もう手遅れでしたか。 ・・・やはり、時空の乱れのせいで
神界の内部に飛ばされてしまったみたいですね」
ルカリオ
「神界の・・・ 内、部・・・? ・・・つーか、お前一体・・・?!」
???
「自己紹介が遅れてすみません。 僕はドーミラー、この神殿の神主なのです」
チェリンボ
「・・・ということは、わたくしたちはもしかして・・・」
ドーミラー
「・・・ええ。 この神殿は、神界と現実世界を繋ぐ数少ない場所なのです」
ミミロップ
「・・・じゃあ、神殿の時空を何とかすれば、・・・」
ドーミラー
「・・・ええ。 そういう事なら今から・・・」

と、その時。 どこからか火炎放射が飛んでくる。

ルカリオ
「お前・・・ もしかして・・・」
???
「如何にも。 わたくしはメリス帝国幹部・シャンデラでございます」
ミミロップ
「メリス帝国・・・ まさか・・・」
シャンデラ
「・・・ふっ、これだから勘の良い小娘は嫌いなんですよ。
 ・・・さあ! 目的が解ったのなら、早くエムリットを渡しなさい・・・!」
ドーミラー
「エムリットはこの神殿の大事な守り神です。 
あなたたちに渡すことなど出来ません!」
シャンデラ
「・・・ならば力ずくで行くまで。 熱風!」

シャンデラが技を放つと同時に、後ろで構えていたカラマネロやアリアドスの
兵士たちも突撃して来る。

ドーミラー
「・・・こうなったら致し方ないです! ステルスロック!!」
ルカリオ
「勿論俺だってやってやる! ボーンラッシュ!!」

ドーミラーの助けを借りつつ、敵兵たちをなぎ倒していく。

チェリンボ
「わたくしたちも行きましょう。 種マシンガン!」
ミミロップ
「ええ。 こっちも力ずくで行こうじゃない。 雷パンチ!」

兵士は次々と迫ってくるが、4人の力を合わせたおかげで、順調に倒せている事だろう。

ルカリオ
「お前もメリス軍の端くれか・・・ とにかく覚悟しやがれ!!」
シャンデラ
「なんて小癪な・・・ こちらこそお覚悟を・・・ 火炎放射!」
ドーミラー
「・・・雨乞い!」
ルカリオ
「ドーミラー・・・」

ふと気が付くと、ドーミラーの身体は、闇に射し込む日光のように輝いている。

ルカリオ
「ドーミラー、お前・・・」
チェリンボ
「進化の兆し、ですわね・・・」
ルカリオ
「進化、か・・・」

日光をくぐったあいつの容姿はがらりと変わっていた。
ドーミラー、・・・いや、ドータクン・・・ なんて逞しいのだ・・・
ドータクン
「神主の名に賭けて、エムリットは絶対に護って見せます。
 シャドーボール!」
ルカリオ
「そういう事なら俺も。 悪の波導!」
チェリンボ
「マジカルリーフ!」
ミミロップ
「冷凍パンチ!」

シャンデラ
「・・・なるほど面白い・・・ ならばわたしも本気で相手しましょうか・・・」

俺たちが一筋の光を見たのは、その時の事だった・・・

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<SIDE エルレイド>

ようやく遺跡に辿り着く僕。
夜の遺跡の静けさは、まるで総ての感情が押し殺されたかのようだ。

エルレイド
「・・・しかし、この人だかりは・・・」

???
「エルレイド、例の敵は来やがったか?」
エルレイド
「いいえ・・・ レントラー少尉の方は?」
レントラー
「こっちも全然見てねぇが・・・ 
 それより、我々のもとから、兵士が1人行方不明になったそうじゃないか」

そいつ、まさか・・・
・・・それにしても、どうして僕が焦燥に駆られているのだろう。


エルレイド
「・・・僕はそいつの行方なんて知りませんが・・・ って、少尉?!」
レントラー
「・・・せめてあの遺跡の中に突入出来ればな・・・
 ・・・でも、今は時空のバランスが乱れてて、下手に入ると危ねぇらしいな」
エルレイド
「・・・・・・・・」

すると、その時。

???
「パルスの兵士共か・・・ 大人しく道を開けて貰おう!」
エルレイド
「メリス帝国のガブリアス皇帝・・・ 貴様は何を・・・」
ガブリアス
「皇帝に向かって『貴様』とはいい度胸だ・・・ アイアンヘッド!」
レントラー
「氷の牙!」
エルレイド
「・・・辻斬り!」

僕たち2人とガブリアスの実力はほぼ互角だ。

エルレイド
「ふっ・・・」
レントラー
「油断なんねぇ野郎だぜ・・・」

ガブリアス
「・・・さて、そろそろとどめを刺す準備に入ろう・・・ 地震!」

レントラー
「何の! 電磁浮遊!!」
エルレイド
「・・・影打ち!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

戦闘開始から暫く経ったその時。 僕たちの前に現れたのは、紛れもない一筋の光だ。

エルレイド
「あの光は一体・・・」
レントラー
「まさか・・・」

ガブリアス
「・・・『神の力』・・・ やはり解放されたか・・・」

レントラー
「『神の力』を・・・ 気ぃ確かかあいつ?!」

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【TO BE COUNTINUED】
*次回・・・7月3日頃公開!
      仁義なき遺跡の戦い・遂に完結・・・ 乞うご期待!

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