【第1話】襲撃

しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
 
ログインするとお気に入り登録や積読登録ができます
読了時間目安:11分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

*第1話から公開が遅れてしまい申し訳ございません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

~遥か昔のこと・・・
 この世界にはいくつもの『正義』があった・・・
 しかし、確かにこの世界は一つに繋がっていた・・・~


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ルカリオの復讐劇がついに始まる・・・!

本ページにアクセスして下さり誠にありがとうございます。
ルカリオと仲間たちの冒険を心行くまでお楽しみください!
<SIDE ルカリオ>

???
『総てを完膚なきまでに壊せ! 世界を一つにするのだ!!』

見慣れた町が空間ごと引き裂かれていく。それでも時は流れる。
メリス帝国軍の兵士たちは、確かに故郷ふるさとの町を焼き尽くしている。

ラルトス
「ちょっとリオル? 本気で戦うのか・・・ リオル?!」
リオル
「当たり前だろ? ・・・それとも、故郷なんてどうなったっていい、って
 のか?!」


当然、俺たちは『侵略者』を許すはずもない。だからこそ戦おうとしたのだが・・・

メリス軍の兵士
『・・・くそ・・・ ガキンチョ共があと2人・・・!』
『・・・構わねぇだろ。 殺せ殺せ!』

当然、俺たちみたいなガキンチョが『侵略者』に構うはずもない。
本当に総てが完膚なきまでに壊されたように感じた。

リオル
(大切な故郷が壊されていく・・・ 大切な人たちも・・・ どうして・・・ )

・・・あの時、俺の心は確かに壊された・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それから10年後。
俺は一応孤児院に預けられたのだが、そこを出てからは身を寄せる縁もなく、プランタの
都で、パルス王国軍の兵士として貧しい生活を余儀なくされていた。

季節が変わったところで、ほぼ何も変わり映えのしない日々。
・・・尤も、プランタの都で、俺は運命的な出会いを果たすこととなるのだが・・・

ミミロップ
「・・・あ、おはよう。 もしかして今日も・・・」
ルカリオ
「・・・ああ。 ・・・特に今日はメリスの皇帝が、わざわざビークイン王女と
 お話しに来てくださる、っつーからな」

俺の隣人かつ幼馴染にしてよき理解者・ミミロップ。彼女こそ俺のことを気にかけてくれる唯一の存在だ。

ミミロップ
「そうなの。 じゃ、くれぐれも安全には気を付けてよね」
ルカリオ
「分かってるって」

こうして任務に出かけようとした、その時。
非常事態を知らせる、街の鐘がしつこく鳴り響く。

ルカリオ
「まさかあいつら・・・ いいや、ミミロップ、先に逃げてろ!」
ミミロップ
「・・・先に逃げてろ・・・? ・・・ええ、そればかりは仕方ないようね」
ルカリオ
「・・・だって俺だって、 ・・・この町を護りたいんだ」

無駄話をしている暇があるはずもなく、俺はミミロップを置いて鐘の方に向かう。

ルカリオ
「こ、こいつら・・・」

間違いない。確かにあの時の『侵略者』どもだ。

ルカリオ
「メリスの侵略者あんちくしょうども・・・! まだ聖戦を・・・!」

この大陸を支配する2つの大国・パルス王国とメリス帝国。
・・・これは、俺がまだガキンチョの頃に聞いた話だが、この大陸の裏側の世界
には、そんじょそこらのポケモンでは入れないもう一つの世界があるらしい。
そこの支配権を巡って、あの2か国は遥か昔から『聖戦』とよばれる闘いを
繰り返していた、というのだ。

・・・それはともかくとして、俺は急いで敵を捜す。
そうしているうちに、激しい炎や煙がどこからか上がり始めた。
それがいつの間にか街中に拡がっている。

ルカリオ
「くそ・・・ メリス軍の屑ども・・・ どこ行きやがった!」

・・・と、その時。 何者かが、俺の目の前で途方に暮れている。
そいつと来たら、いかにも弱々しい少女だ。

ルカリオ
「お前・・・ 大丈夫かよ・・・」
???
「・・・ええ」
ルカリオ
「それは良かった。 ・・・ところで、お前は?」
???
「わたくしはチェリンボと申します。 あなたは?」
ルカリオ
「俺はルカリオだ」

とりあえず俺は、敵捜しを中断し、そのチェリンボという奴を助けてやることに
したのだが・・・


???
「・・・見つけたぞ。 パルス王国王女・チェリンボ」
チェリンボ
「あなたは一体・・・?」

今度は謎のポケモンが俺たちの行く手を阻む。
しかも奴は、ニャルマーやフォクスライの兵士たちまで引き連れていた。

???
「僕の名はメリス帝国幹部・ギルガルド。
 ・・・さて、無駄話はよして、『心の神々』を引き渡してもらおう」
ルカリオ
「心の・・・、神々・・・?」
チェリンボ
「この世界と、その裏側にある神界ユートピアを繋ぎ、ポケモンたちの心を護る
 3体の『神々』のことです」

神界・・・? ポケモンたちの心を護る・・・? 
頭の中が少しずつ混沌の闇に染まっていく。

ルカリオ
「・・・でもって、この世界と神界を繋ぐ、とか、3体の『神々』、とかってのは?」
チェリンボ
「・・・今わたくしたちがいる、この世界のあらゆる事象のバランスは、その
 『神界』で生み出されし力によって保たれている。その中でも『ユクシー』、
 『エムリット』、『アグノム』と呼ばれる3体の『神々』は、『知恵』や
 『感情』、また『意思』といった心の力を生み出し、それを本物の『心』に
 変え、わたくしたちに届けてくれているのです」
ルカリオ
「・・・それなら、あのメリス軍の野郎は、どうしてそいつらを?」
ギルガルド
「・・・あのあま
 言っていた、『心の力』とやらがなければ、我々メリス帝国の
 使命は果たされる。 聖戦をきっと止められるさ」


チェリンボ
「・・・心の神々は、わたくしたちの感情を司る神々であると同時に、
 パルス王国の秩序を守ってくれる大切な存在でもあるのです。
 ・・・あなたたち侵略者には、絶対に任せることなど出来ません!!」

チェリンボは、あの線の細さからは想像もできないほどの剣幕で言う。

ギルガルド
「・・・なるほど・・・ まだ我々に逆らう、というのか・・・
 ・・・ならば力づくでも黙らせてやろう! 全軍突撃!!」

ギルガルドの背後にいたニャルマーの兵士たちが、大勢で襲い掛かってくる。

ルカリオ
「減らず口叩けるのも今のうちだ! 波導弾!!」
チェリンボ
「わたくしも共に戦いましょう! マジカルリーフ!!」

ニャルマーたちは俺たちの攻撃を前に次々と倒れていく。

ギルガルド
「くそ・・・ こうなったら後衛! 今度こそ奴らを殺せ・・・?」

ちょうどその時、ギルガルドの背後から、何者かがやって来る。

ギルガルド
「ガ、ガブリアス様・・・?」
ガブリアス
「愚民風情を前に、何をもたもたしている!」
ギルガルド
「し、しかし、 あの野郎と来たら・・・」
ガブリアス
「愚民のことなど知ったことでない、と言っているのだ! 行くぞ!!」


ルカリオ
「お前は一体・・・ どういうつもりだ!」

ガブリアスと呼ばれたそのポケモンにこう叫んだものの、
その時にはそいつの姿はなかった。
・・・それにしても、謎は深まるばかりだった。
心の神々、そして神界に隠された謎とは・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、ギルガルドとかいう野郎に絡まれた直後の事。
俺たちはまたメリス軍の野郎に絡まれないよう、近くのシェルターに身を隠していた。

ルカリオ
「・・・しかし、メリス軍の野郎ども、まだ追って来そうだな・・・」
チェリンボ
「ええ。 ・・・しかしルカリオさん、お優しい・・・」
ルカリオ
「お優しい・・・ ・・・だと、俺が・・・?」
チェリンボ
「・・・ええ、何となくではあるのですが、・・・
 ・・・その、優しそうなオーラ・・・ って言えばいいのでしょうか・・・?
 そんな気が・・・」

チェリンボの奴、顔まで赤らめてやがるよ。
・・・そんな事を想いながらマッチ棒を取り出し、目の前にあった薪に火をつける。
そして、背中のリュックサックにたまたま入っていた、毛布を取り出す。

ルカリオ
「・・・しかし、メリスの馬鹿野郎共もいつまた襲ってくることやら・・・
 ・・・まあいいや、お前はゆっくり休みな」

そう言いながら、さっき取り出した毛布をチェリンボにかけた。

チェリンボ
「・・・ありがとう・・・ ございます・・・」

チェリンボの奴、赤面して失神したみてぇに眠りやがったな・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして次の朝。
俺はチェリンボより先に起きて、シェルターの近くを見張っている。 すると・・・

ミミロップ
「あれ、ルカリオ! こんなところに!!」
ルカリオ
「・・・ああ。 ・・・実はパルスの王女とやらを匿ってて、
 ・・・そんでここでもたもたしてても、メリス軍に捕まるだけだと思っててな。
 ・・・とにかく、俺たちは一刻も早くここから逃げようと思う」
ミミロップ
「それは解ったのだけど・・・」

ちょうどその時、チェリンボが起きてくる。 彼女はミミロップを見て言った。

チェリンボ
「おはよう・・・ ございます・・・
 ・・・あれ、あなたは?」
ミミロップ
「あたしはミミロップ。 あれ、あなたが王女様の・・・」
チェリンボ
「チェリンボって、呼び捨てで大丈夫ですよ」
ミミロップ
「・・・ええ。 よろしくね、チェリンボ」

チェリンボ、またまた赤面して・・・

チェリンボ
「・・・よ、よろしくお願いします・・・ ミミロップさん!」

ミミロップ
(あたしこそ、呼び捨てで大丈夫なのに・・・ まあいいか)


ルカリオ
「・・・ともかく、早いところ街を出よう。
 ・・・ついでに、チェリンボが言ってた神界とやらと謎も突き止めようぜ」
ミミロップ
(『神界』って・・・?)

こうして俺とミミロップは、チェリンボを護りながら、メリス軍を追い、その目的を
突き止める旅に出ることを決めたのだ。

深まる謎。神界に秘められた謎とは・・・?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<SIDE エルレイド>

エルレイド
「・・・ドダイトス陛下、要するにメリス軍の討伐を・・・」
ドダイトス
「まさしくその通りじゃ」

僕は今、『正義』と『運命』を胸に抱えながら立っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ラルトス
「ちょっとリオル? 本気で戦うのか・・・ リオル?!」
リオル
「当たり前だろ? ・・・それとも、故郷なんてどうなったっていい、ってのか?!」

ラルトス
(確かに・・・ 大切な皆を亡くすのも・・・ 故郷を無くすのも・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

確かにあの時の、空間ごと引き裂かれそうな悲しみは消えない。
・・・しかし、時は流れ、その悲しみこそが僕の力に代わるのだろう。

臆病で卑屈だったあの時の僕を、今すぐに殺して生まれ変わろう。

エルレイド
「・・・はい。 あの戦いに、必ず片を付けて見せます」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【TO BE COUNTINUED】
*次回・・・6月26日頃公開!
      謎の遺跡に隠された秘密とは? 乞うご期待!

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想