タイムスリップした話③

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「同じような感じの話をダラダラ続けるのもあれだからね?続けすぎるとこの物語の読者が減る。」

「いんや、あと2,3話はする。」
「んで、君は人間が嫌いという事で良いのかな?・・・あっそうですか・・・答えたくないですか。そりゃそうだ。嫌いな人間に人間が嫌いだなんて普通は言わないしそもそも口もきいてくれないからな、んじゃヒノアラシ達あとはよろしく。僕はちょっとあっちで事情聴取をうぉ。」

ブ『シンゴも話聞くの。第一僕達だけじゃ何聞いたらいいか分からないし、この後もどうすればいいかわからないんだからね?まず何聞けばいいの?趣味とか?』

あの勝負の後、一先ずバトルで怪我したヒトカゲとブイゼルを治療しつつもヒトカゲに事情を聴く事にしたのだが、やっぱり人間が嫌いという事もあってか何も話さないので少々難航中。恐らく親の事が引き摺っているのだろうけど、このまま人間にこんな敵対心ばかり抱いたままって訳にもいかないし、下手すると人間に危害を加える危険なポケモンって事でまたあの何もないヤバい地帯に放り出される恐れもあるので何とかしてあげたいんだけどなぁ。

ヒノ『このまま黙っていたままだと何も分かりませんよ?もしかして人間は全員敵とか思ってませんか?それなら間違いですよ?シンゴはそこら辺の人間とは違いますから話しても大丈夫です。僕が保証しますよ?・・・それでも話したくありませんか??』

ブ『そうそう、シンゴはちょーっと変な所もあるけど全然良い人だよ!僕達だってシンゴに助けてもらった身だし!全然怖くも何もないよ!ちょーっと変な所あるだけだから話してみて?なんでそんなに人間に敵対心を持っているのかって?』

「おい、ヒノアラシもブイゼルも何僕が変人ってイメージ言いふらしとるん?変な先入観持たしちゃ後が大変になるでしょうが。」

ヒト『・・・・本当に話しても大丈夫なの??貴方達を信じても良いの???』

ヒノ『大丈夫です。だからありのままなんで人間に対してそんなに敵意剥き出しで歯向かうのかを教えてください。僕達は貴方に危害を加えるつもりはさらさらありませんから。もしかして貴方の親であるリザードンがああいう風に奪われたから人間不信に陥ったのですか?』

ヒト『・・・やっぱり父さんと母さんは・・・僕達を先に逃がしてくれて、後で絶対に迎えに来るって言ってたのに・・・。でも僕もいきなり背後から何かで殴られて気が付いたらここに居て・・・何が何だか分からない・・・でもなんか人間が嫌い。理由は分からないけどなんかずっとそう言われてたし・・・・。』

あっ、多分な話だけどね・・・これは恐らく親ポケモンにずっと人間は危ない存在って言われ続けた感じかもしれないね?幼い頃からそんな風に言われ続けたら刷り込まれてしまうし、それにそもそもこの時代の人間はあまり町の外に出ないっぽいから自らの目で確かめるって訳にも行かなかっただろうしね。それと、多分ここに連れられてきた時にその時対応した人間が何か仕出かしたパターンだな。だからこんなに訳も分からずに人間不信に陥ってるんだよ・・・そもそも親であるリザードンがどうなったのか見てないって事は、親を誰がどうやってああしたのかって分かってないって事なんだし、それが人間なのか他のポケモンの仕業なのか分からないって事だから。

「まぁそんなに気を張らずに・・・ね?一先ず話だけ聞かせて?別に僕は君をどうこうするって気はないし、そもそもそんなポジションの人間でもない只一人の通行人ですからね?親であるリザードンがああなったって聞いたのは誰から?・・・えっ?今知ったって???(ノ∀`)アチャー・・・・ごめん、なんかショッキングな内容を言ってしまって・・・。」

ヒト『・・・・・いや、こっちこそごめんなさい・・・何もしてない人にあんな風に接してしまって・・・父さんがいつも言ってた・・・誰にでも優しく接しなさいって・・・それを今思い出した。それで兄ちゃんはここの人?』

誰にでも優しくって割には人間には結構冷たい感じで接していたのね。もしかしたらその誰にでもっていう誰の部分にはポケモンだけが当てはまるのかもしれない。人間はアウトオブ眼中って感じだったのかもしれないな・・・

「いや・・・まぁ話せば長くはなるんだけどねぇ・・・一先ずここを出ないかい?滅茶苦茶さっきから村人みたいな人達に見られてキツイ。しかも誰が呼んだのか知らんけど警備隊来てるしぃぃ!!急いで逃げるんだよー!!!」




僕は一先ず頭の上にヒノアラシ、両腕にはヒトカゲとブイゼルを抱えて周りの目なんて気にもしない位急いで牧場の外へと逃走した。あっ、あの案内してくれてた女性置き去りにしてきてしまったじゃないか・・・レディをぞんざいに扱うと色々とヤバいからどうにかしてまた合流したい所だけど、警備隊には出来るならば見つかりたくないし関わりたくない(切実)でもおかしい所がなんであの時は警備隊が追ってこなかったのかって所。昨日の感じだったら追いかけて来ても良かったんじゃないかな?

ヒト『もしかして・・・追われてるの?』

「簡単に言うと・・・何もしてないんだけどなんか追われる身になっております・・・ぜぇぜぇ・・真面目になんでここ自転車すらないのよ・・・辛すぎ。っという事でヒノアラシとブイゼルはこの木製ボールの中に入ってて。何かあったらまた出すから・・・さてと、ヒトカゲはどうするか。」

ヒト『僕は・・・・。』

「・・・うーん、でもこのままだとヒトカゲの身もなんか危なそうな感じがするしなぁ・・・さっきのあの騒動とか警備隊に絶対に見られたから下手すると本当に危ない事になりそうだ。じゃあこうしようじゃない?一応今はパートナーポケモンとしてボールの中に入っておいてもらって、もしこの先やっぱり一緒に居られないとかパートナーとして居たくないって思ったらいつでも言ってもらう感じにする。全然パートナー解消は出来るからその時はパートナー解消しよう。今はこの作戦しか選択が無いと思う。」

ヒト『・・・・分かりました。僕がリザードンになる時までは一先ずよろしくお願いします。』

進化するまでの期間限定ですか・・・なるほどなるほど・・・まぁこれもこの子が考えて出した答えだろうから僕が何か言う権利は無いわな。っというよりも久しぶりだなぁヒトカゲを育てるなんて。そういえばリザードン達どうしてるかなぁ・・・何も言わずに来ちゃったから絶対に全員怒りまくってるだろうなぁ・・・早いところ帰る術を探さないと。

「じゃあボールを当てるね?・・・本当この木製モンスターボールは慣れないなぁ・・・なんかちょっとした拍子にバキッと逝きそうだし・・・だから現代では金属なんかな。じゃあ意を決して行きますかぁ。」





結果から言うと特段先程の件では何もお咎めは無く、ヒトカゲはモンスターボールに入ったという事を伝えたらさっきまで攻撃されていた女性が安堵した表情で「あとはお任せしますね?」と言ってきた。僕のあの何かされたらどうしようとか何か言ってきたらなんて説明したらいいのかと心配した時間を返してほしいところだ。まぁヒトカゲに至っては一応期間限定という事なんだけど、お任せされたのならばその時が来るまでは責任をもって育ててあげようと思います。

「っとさっきの女性は・・・えっ?もうこの町にはいないって?さっき他の町に向かっていく部隊と一緒にこの町を出て行ったって???しかもあの家は自由に使っていいって言付けを頼まれているって?まさかの展開に僕はもう驚きを隠せない。本当にあの女性は一体何だったんだ・・・。」

女性「あ~あの方でしたら各地を回っているインストラクターの方ですよ?確か他の町から来られて暫くこの町に留まっていましたけど、なんか結構仕事が忙しいみたいで。今回ももう出発しなきゃとか言ってさっさと行ってしまいましたし。」

「本当ですか・・・分かりました、ありがとうございました。それでは失礼します。」

さてとこれからどうするか考えなくてはならない・・・この時代ではどのようにお金を払っているんだ?流石に無一文で野垂れ死ぬのは勘弁願いたい所。バイトとかしたい所だけど、果たしてこんな余所者相手に働かせてくれる所があるのだろうか????

ヒノ『何かあったら僕達が代わりに頼んであげますからそう心配せずに。まずは今朝までいた部屋へと戻ってみませんか?もしかしたら何かあるかもしれませんよ??何も置かずに何も残さずに他の地域に旅立つなんて余程の事が無い限りやりませんから。』

ヒノアラシのいう事もごもっとも。ってかいつの間にこいつはボールから出たんだ。ってそんな事はどうでもよく、僕達は部屋へと戻ってみる事にしたのだった。

「でもなんかあまり目立つような行動はしない方が良い気がするよね。それと、出来るならば充電要員が欲しいところでもある。このスマホも充電したいし、そろそろこの翻訳機も充電が切れそうな気もするし・・・ってか翻訳機の充電切れたら真面目にcommunicationが取りにくくなる・・・これは早々に電気タイプを仲間にしなくては(使命感)」

ヒノ『そんな発音良く言わなくても・・・でも電気タイプですか・・・町の外に出たらなんか居そうですけどね?今日はもう疲れたのであれですけど、明日の早朝から出てみますか?朝早くだったらまだそう気づかれずに済みそうですし?』

「なるほど・・・分かりました。じゃあそうしましょう。んでは一旦その家に帰る事にしようそうしよう。」


道中なるべく人目に付かないように裏通りから帰ってみたけど意外とこの村広いぞ・・・もうちょっとだけ案内してもらっておくべきでした・・・しかし村の入口にはどうも24時間体制で警備隊が居るみたいだし、一体どうやって見つからずに村の外へと出るのかを考えなくてはならない。最悪ダッシュだろうが、そう何回もダッシュばっかりやってると自分のHPが減っていくからなるべくしたくはない。

「一先ずは自由に使っていいって言う事なのでここを暫くの拠点としましょう。時期を見計らってどこか別の場所へと引っ越し出来ればいいけど今はそんな事考えている暇ありません。真面目にこれからの生活費とかどうするよ・・・どこか働き口があれば良いけれどこんな時代だと、アルバイトとかの簡単な雇用体系とかは無いよなぁ。」

ヒノ『でもどうしますか?僕達も何かそのアルバイト?ってやつした方が良いですか?と言っても僕達にやれる仕事なんて殆ど無いに等しいですけど・・・。』

ブ『そうだよなぁ・・・せいぜい掃除か何かな気もするし、それに僕達はまだ子供だからって働かせてもらえないかもしれないよ?そうなるともう万事休す・・・。』

そうよなぁ・・・かといってこんな小さな子達を働かせるなんてしたら一体周りからどんなバッシング受けるか。考えただけでも大変な事になる。さてと、一先ず今日はゆっくりする事にしておいて、明日の早朝から色々と行動してみる事にしましょう・・・そんな事よりもこの村は一体だれがどう仕切っているのだろうか・・??絶対にこんなけ住民がいるという事はそれをまとめるリーダー的な存在が居るはずなのだけど、今のところどこのどんな人なのか全く想像がつかない。まぁそれも追々探すとして、今晩の夕食を作りましょう。幸い材料とかは全然あるのでどうにかなるかも。この時代は冷蔵庫が無いけどどうやって食材冷やしておくんだろ・・・残ったらヤバス。

ヒト『料理とか・・・出来るの???・・・その顔と表情からすると全く持って料理できないパターンか・・・じゃあさっき助けてくれたお礼に今日は僕が料理作ってあげるよ!!そこのブイゼルとかも手伝ってよ?』

ブ『何そこのブイゼルとか言う呼び方・・・めっちゃムカつくんですけど?そんな事言うなら手伝わないよ?シンゴもそう思うでしょ??』

「まぁ・・・なんというか言い方を少し考えて貰えればね・・・しかも今日出会ったばっかりな訳だし、ヒトカゲももうちょっとは考えてね?ブイゼルも手伝ってあげて。」

ブ『シンゴがそう言うなら・・・・でも次は無いからね!!』

ヒトカゲなんて小さな子供がどんな料理作るんだろうかと思って期待半分不安半分な気持ちで見ていたけど、意外と意外な料理が出来上がって僕達は驚きを隠せない。っというよりもヒトカゲ以外料理できないパターンです???これ???・・・あっ、ヒノアラシとブイゼルが急に明後日の方向見出したという事はその通りという事ですなぁ。

ヒト『やれやれ・・・・この人達には僕が居ないとなんか不安だな・・・(ボソッ)』

ヒノ『料理専属という位置づけでも良いかもしれませんね・・・っというよりも専属料理人として活躍してもらったらそれだけでも全然有能ですね!』

ブ『そうだね、見栄えも良ければ味も良いという言う事無し!全然美味しいし、結構調味料とかも凝ってたから後味とかも良いね!これであとは電気タイプのポケモンさえいれば、もうこれ快適度かなり上がるんじゃない??』

電気ポケモンが居てくれたら色々と充電も出来るし、こんな夜でも電灯使える事になるから凄く重宝するんだけどなぁ・・・まっ、それは明日考える事にして今は夕食を楽しむ事にしましょう。でもどうやってこの村から出るかな・・・それだけは考えておかないといけないな。

ヒノ『もしかして明日の朝に僕達に内緒でこっそりと村の外に出ようとか考えてませんよね?それやったら命に関わりますよ?だから絶対に僕達を連れて行ってくださいね?』

ヒト『・・・・ヒノアラシの言う通りだからね?・・・もうこれ以上大切な人が傷つくのは見たくないからね(ボソッ)』

「わかったわかったって。明日の朝に出発する時は誰かしら連れて行くからそんな疑いの眼差しで見ないでって。ほら、そんな事よりも折角ヒトカゲが作ってくれた料理が冷めるでしょ?」

どうもヒノアラシは疑いの目で僕を見ていたけどブイゼルに至ってはずーっと料理に夢中・・・ヒトカゲは相も変わらずって感じかな?・・・その後の僕は、ポケモン達に明日の事を悟られないようにただ夕食を黙々と食べ続けたのだった。

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