第三節 ダウンタウン・クロッシング

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読了時間目安:19分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

「ふぅー、食った食った。やっぱ他人の金で食う晩飯は美味えや。な、ユキハミ?」
「はみみ!」

 日も暮れたアローラの繁華街、観光客向けの店が居並ぶ、少し高級なショッピングモール。そこのステーキハウスからアタシは腹をさすり、ホクホクの笑顔で店を後にしていた。

「大丈夫かなマンタインサーフの人たち……顔真っ青だったけど……」
「お礼にメシ奢るって言ったのはアイツらだぜ。気にするだけ損だろ」
「18ポンド食べたフキちゃんはもっと気にした方がいいと思うよ、ねえミミちゃん」
「んみぃ?」

 リリーは自身の相棒であるミミロップに同意を求めるが、残念ながら彼女はもすもすと、アローラの太陽で育った野菜を齧っている。残念ながら、ちびっ子の味方はいないようだ。
 ポケスロンの開催により人並みでごった返す帰り道、アタシはリリーが逸れないようにちんまい手をしっかり握る。
 当の彼女はぷぅと頬を膨らませて「子供扱いしないでよ」と呟いてくるが、迷子の前科をなんぼか重ねている奴の言葉は信用ならない。

「にしても牛歩のほうがマシなほどノロっちいなぁ、人がごった返しててよ。タクシーでも呼ぶか?」
「フキちゃんいいよタクシーなんて。ちょっとの距離なんだし、私だってそこまでひ弱じゃないよ」
「うるせえお前の歩幅に合わせるのが面倒になったんだよ。金はアタシが持ってやるからさ」

 残念ながら決定権は力の強いアタシにある。軽く手を引いてリリーを道路側まで引き連れ、マトモそうなタクシーを捕まえた。そのまま車内にミミとリリー、ついでにハミを詰めると、運転手に結構多めに金を握らせる。

「タクシー、安全運転でしっかり頼むぜ。ミミロップとユキハミにはしっかりリリーを守る任務を与える。出来るか?」
「みみぃ!」「はんみっ!」
「よしいい返事だ。しっかり見張れよ」
「フキちゃ……くんの中で一体どういう評価を受けてるのさボクは。これでもキチンと大人なのに。フキくんはまだ何か用事でもあるの?」
「故郷の家族に土産物を見繕ってるオレアを回収してくる。人でごった返した夜はスリとかしょうもねえ小悪党が沸き始めるからな。ほら、アイツって見るからにカモだろ?」
「カモかどうかは分からないけど……まぁフキちゃんに付き合わせるのも程々にね」

 心配するような上目遣いに、ニヤリと口の端を歪ませて返す。ホテルに着いてからのリリーは外食絶対NGなエデ公――エーデルワイスのやつに任せて、アタシはオレアに連絡を入れるのだった。


◆◇◆◇◆◇◆


 さっきまでの繁華街とは違い、二階建ての似たような建物が続いていく、観光街から離れた地元の街。
 それも、街灯の間隔は広がり、壁にはスプレー缶で施された素敵なアートが蔓延るような外れの場所。そこらで酔っ払いが茫然自失になったのか、うっすらと香るアンモニア臭に顔を顰めて、アタシはオレアの襟を引っ張って街を行く。

「フキさん!? 何も言わずに引っ張っていくのは怖いですよ!? っていうかユキハミちゃんはどうしたんですか」
「ガキは寝る時間だから、リリーと一緒にホテルに帰してきた」
「ボクもまだまだ未成年ですけど!?」
「うるせえ、お前はアタシの付き人なんだから、ガタガタ言わずに着いてくりゃ良いんだよ」
「そんな無茶苦茶なぁ……」

 カバンにお土産を詰めている最中だったオレアをショッピングモールで捕獲し、ここまで来るのに約30分。
 キャインキャインと叫ぶ姿にやはりワンパチを想起しながら、何が飛び出してくるか分からない、暗い夜道を進んでいく。そうすると誘蛾灯のように輝くネオン灯が輝く店。
 まぁ、誘われるのは虫ポケモンではなく悪タレ共だろうが。店の外壁に所狭しと貼られている、髑髏のシールが如実にそれを物語っていた。

「うし、あの店入るぞオレア」
「えっ待ってくださいよ絶対に治安悪いじゃ無いですか! 僕は今からでもホテルに戻っあっ待ってください首が絞まっ……!」

 逃げようとするオレアに対して、強めに襟首を引っ張ってガラの悪いバーの扉を開く。すると店にいたチンピラ共は一斉にアタシら二人をを見るが、その程度はそよ風同然。ズンズンと店を進み、空いていたカウンターにドカリと腰掛ける。隣のオレアがへっぴり腰なのが、場慣れしておらず少し面白い。

「マスター、アースクエイク一つ。こっちの男にはあー……バージンモヒートでも頼む」
「アンタ新顔だが飲める口かい? そっちの兄ちゃんにノンアル頼むのは分かるが」
「度数が強くて辛口だからってか? アタシにそんな遠慮は要らねえよ」
「そうかい、まあ吐くなら向こうの公園で吐けよ。あそこだったらホームレスしか居ねえ」

 バーのマスターはアタシの顔を訝しげに眺めてくるが、先に金を払うと酒を作り始めた。
 ここで場の雰囲気に押されていたオレアが自分を取り戻し、あせった様子でアタシの耳に顔を寄せる。

「フキさんっ! フキさんって確か19ですよね、未成年ですよね!?」
「おいおい、こういう場所じゃ黙ってりゃ全員二十歳になるんだよ。ま、流石にお前に飲ませちまうと、お前の親御さんに申し訳が立たねえ。んだもんだから、飲みたいんだったら、しっかり大人になるまで待つんだな」
「飲みませんよ!?」

 オレアの至極真っ当な意見を聞き流すと、運ばれてきたカクテルグラスをグイと一息に呷る。
 強い度数のアルコールが鼻の奥にツンと香るが、こんな少量じゃあ、まだまだ酔い潰れるにはほど遠い。

「……オレアはこういう店、初めてだよな?」
「僕がこんな店に来る度胸あると思いますか?」
「だよな。そりゃよかったぜ」

 お代わりで注がれた二杯目に口を付けつつ、オレアのオドオドした表情を肴にふと一つ。
 周囲をそれとなく見回すと、周囲の面々はやはり若者が多く、それも皆一様にどこか覇気が無い。やはりというか、アローラにもこういう場所はあるみたいだ。

「なぁオレア、お前スカル団って知ってるか?」
「なんですか、それ」
「アローラに少し前までいた、まぁ言うなれば……ヤンキー集団だな」
「つまりフキさんみたいな人がいっぱい居るって事ですね」
「おう誰がヤンキーだコラ」

 舐めた口を聞いたオレアに軽めのアイアンクローを決めると、ギリギリと音が鳴り始めたところでオレアが降参のタッピング。
 そこで手を離すと、オレアはピルピルと頭を振って、少しばかり目に涙を溜めていた。それを見ていた酒場のお姉様方は、少年のそんな姿にケラケラと笑っている。

「で、話を続けるぞ。そのスカル団御一行なんだが、どうしてそんな集団が生まれたと思う?」
「えぇと……確かによく考えてみれば、なんで集まってるんでしょう。」
「あくまでアタシの意見だが……」

 アタシがそこまで言葉を続けたところで、無作法に背中へ硬い腕が回される。チラリと後ろを見れば、酒臭い息を吹きかけてくる若い男たち。
 カクテルグラスを摘み上げ、液体を胃の中に全部流し込む。

「よう姉ちゃん、あんたウラウラ島の出身か、肌の色が濃いみたいだしよ。それにしてもあんた、良いチチしてるじゃねえか」
「おいおい、レディの誘い方がなってえんじゃねえか?」

 無作法にもアタシの胸に伸ばされた手を片手で掴むと、口の端をニマリと歪んでしまった。
 ここならリリーも居ないし、相手がそういう礼儀で来るなら、こっちも真摯に対応しなければならない。

「悪いオレア、マスターにあとで弁償の金払っておいてくれ。それと、今からのことは秘密だぞ」

 そういうと、カクテルグラスを机にぶつけて叩き割り、持ち手であるステムの部分を鋭く尖らせる。そのまま手首のスナップを効かせると、素早く相手の顔面めがけて投げつけ、相手の耳たぶを貫いた。

「ッテェェェ!」
「チンピラ、まずは身だしなみがなってねえ。洗練されたイヤリングでも付けて……いや悪いな、アタシがプレゼントしたのはピアスだったか?」
「新参者のくせして調子こきやがったなこのアマッ」

 男は、否。声をかけた男とその仲間たちは、酒気を帯びた顔をさらに赤く染め、鼻息荒くアタシに拳を振り上げた。
 あたりはその様子にやいのやいのと歓声を送り、降って沸いた乱痴気騒ぎを肴として盛り上がる。
 自身に向かって来たその拳を、パシンと片手で受け止めた。隣にいるオレアは驚いて目を瞑っている。

「おいおい、ここで喧嘩したら店に迷惑かかるだろ? 表出ろや島しか知らねえ三下ども」
「上等だクソアマッ! 骨折れても構わずヤッちまうぞ!」

 パッと見た感じ5、6人。ヒヒダルマを出す必要も無さそうだった。


◆◇◆◇◆◇◆


 どうも、訳も分からないうちに治安の悪そうな酒場に連れてこられ、その当人は今まさに喧嘩を始めました。オレアです。
 なんていう風に現実逃避をしてみますが、残念ながら現状が変わる訳もなく、チビチビとジュースを飲んで時間を潰すしかありません。

「やあ、少年。隣の席に座っても良いかな?」

 周囲のお姉さん方の服が際どく、ずっと俯いてばかりでしたが、そんなとき不意に、頭上から声がかけられた。
 それも、騒々しい感じではなく、落ち着いた大人の低い声。

「ええと、その、僕の隣で良ければ、どうぞ……」
「悪いね」

 お酒のグラスを片手に僕の隣へやって来たのは、金色の髪がボサボサなのに、それが似合う中年の人。店の中なのにサングラスをかけているのは不思議だし、なんだか記憶の隅に引っかかる見た目をしていた。

「君と一緒に居た人は随分元気だったみたいだけど、君はなんだか……普通だなぁ」
「あはは……いきなり連れてこられて……」

 そこで会話はぶつ切りに終わってしまい、なんとなく気まずい沈黙が流れる。
 隣の男の人の肩には一回り小柄なヤトウモリが居て、チロチロと細い舌を出したり引っ込めたりしていた。

「気になるかい、この子?」
「あっいえ! その、なんか見ちゃってごめんなさい……」
「謝る事はないさ。肩にこういうポケモン乗せてる人は珍しいだろうからね。おじさんだって、他にそんな人がいたら目で追うと思うよ」

 彼はそう言いながら、ヤトウモリの頭を人差し指で丁寧に撫でる。すると目を細めて喜んでおり、随分懐いているんだなぁと感じた。

「コイツはオスでね、明らかに小さい体で、道の脇に倒れていたんだ。きっと群れからも見放されたんだろう、干からびて死ぬのを見てられなくて、助けたのが最後。いつの間にか情が湧いちゃってたんだ」

 おじさんはそこで言葉を区切ると、チビリとグラスに口をつける。そのしんみりした所作が、なんだかこの店とは全然違う雰囲気だった。

「おじさんも、この辺りの人じゃないんですか」
「『も』ってことは、やっぱり君も違うんだね。俺はまぁ、冴えないルポライターってところかな。万年金欠、だっていうのに取材先でこうしてお酒を飲んじまってるんだ。まったく、自分でもバカだなぁって思うよ」
「ルポライターなんですか。どおりで、なんかこのお店の雰囲気とは違う感じがしたんですね」
「そうかい? おじさんも結構なロクデナシだけど、そう言ってもらえると嬉しいね」

 外ではフキさんの楽しそうな声と、フキさんに絡んだ男の人たちのくぐもったうめき声が聞こえてくる。やっぱりフキさんは心配し損で、こと荒っぽいことには強いみたいだ。
 彼は懐から噛みタバコを取り出すと、軽く持ち上げて、目線で吸って良いかを問うてくる。本当は苦手だけど、なんとなくこの場の雰囲気に気圧された僕はぎこちなく頷いてしまった。
 その様子を見たおじさんは苦笑いして、タバコを懐にしまう。どうやら気を使わせてしまったようだ。

「おいおい少年、嫌なことは嫌って言わないと将来苦労するぜ? 俺の先輩だった人も、お人好しが祟っていろんな事任されてたからな」
「あはは……お母さんや妹、あとはフキさん――一緒に来てた女の人にもよく言われます。『肝が小さいー』とか『ビクビクしすぎー』とか」

 脳裏に実家の家族を思い浮かべるが、今日こんなお店に来た話をしたら信じてくれるだろうか。妹あたりに「見栄張りすぎ」とか言われるのが関の山だと思うけれど。

「だろうね。おじさんから見てても周りっをキョロキョロ挙動不審だったからさ。ところで話は変わるけど、さっき君たち、面白そうな話してたよね」
「面白そうな話、ですか?」
「そう、どうしてスカル団が生まれたかって話。おじさんも丁度そういうことを取材してたから、なんだか気になっちゃってね」

 そういうと、彼は無精髭を撫でながら、サングラス越しに僕の目を見透かしてくる。その視線になんだか背筋が粟立ちながらも、言葉を続ける。

「なにか、思うことがあるんですか?」
「あくまで、うだつの上がらない中年のおじさんの持論なんだけど、聞くかい?」
「ずるいですね、興味を誘うような言い方」

 その言葉に彼は困ったように、はたまたバツが悪い様子で、にへらと笑う。どうやら、おしゃべりが結構好きな人みたいだ。
 そのまま彼はお酒を含み、口の滑りを良くしたところで、顎をさすりながら言葉を紡ぐ。

「人間ってのは、自分自身が発達するに伴って、自分以外の共同体も発達し、それを維持するために社会っていうルールを作ったんだ。だけど、人間が豊かになるにつれ、自分達を幸せにするために作られたそれは、いつしかその社会のうちに居る者たちにも牙を向くようになった。ルールによる発展と多様化が、皮肉なことに多くの“社会に適応しない可能性”の苗床になってしまったんだ。」
「社会に適用しない可能性?」
「ああ、社会からの排斥、と言えばわかりやすいだろう? このアローラで言えば『島めぐり』がそれに該当するだろう。ある種成人の儀式としての側面も持つ島めぐりだ、失敗したものは大人として見做されない――つまりは共同社会への参入を認められない、村八分の状態になる」
「なんだか、普通の正論ですね」
「そうさ、人間はいつだって変わらない。だけどね、少年。村八分は遺伝・・するんだ。爪弾きの、格差の再生産と言ってもいい。こうなると、生まれてきた子供たちがもっと大変なんだ。産んだ大人たちはどこかに所属するコミュニティが残っているかも知れない。親戚に頼るツテか、昔の知り合いか、そう言ったものかな」
「……じゃあ、『遺伝』した子供たちは?」

 そう僕が呟くと、おじさんは周囲を軽く見回してから、そっと囁くような声量で続ける。

「そんな子供たちが大人になって頼れるのは、似たように爪弾きにされたもの達と、老いさらばえた両親だ。そして、それが何回も連鎖していくと、どんどんその状況から抜け出るのが難しくなる。底なし沼のようなものさ。そして、そういう沼が深くなるほど、そこから抜け出そうとする人の足を掴むことも多い」
「それは……」
「そして、えてしてそういう奴らにはあるとき、指導者みたいなモンが現れる。こうしてスカル団みたいな集団は出来上がるんだ。そしてここからがミソだ」

 ゴクリ、と僕は唾を呑む。

「指導者が居るときは一番盛り上がるが、指導者がいなくなると針を刺した風船みたいに、途端に組織が、人間のつながりがバラバラになるんだ。しかも指導者になるのは、大抵弾かれる奴の第一世代だ。ワルやっていても更生する奴だってごまんと居る。なにせ親はしっかりしてる奴だ、幾らでも巻き返しが効くんだ。でもな、親が自身と同じ境遇だったり、そもそも片親がどいつか分からなかったりする奴らはどうだ?」

 そこまで言われれば、僕でも何となく、次に言いたいことは分かってきた。

「そいつらは地元で生きる場所もなく、都会で就職できるほど賢くもねえ。日雇いで食い扶持を稼げりゃマシ。マフィアでもマフィアのルールがあるからまだ良い。半グレやらになったら、そこからまた第二第三のスカル団だって生まれていく。」
「それを防ぐために、行政があるんじゃ」
「それはそれこそ第一世代の奴らむけだ。もっと深くに沈んじまった奴らを引き上げられるほど、政治も福祉も出来ちゃいない。残念だけどね」

 今まで僕が見たことの無かったもの、それを今まさにまざまざと突きつけられているのだと、僕はここにきてようやく、理解した。
 おじさんは僕のそんな様子を見て、少しバツが悪そうに笑っている。

「まぁ、あのお嬢ちゃんは君に、因縁のない悪意って物を見せておきたかったんだろうね。はぁ、おじさんに似合わないことなんてするもんじゃないか。悪かったね」
「いぇ……なんか、今まで考えた事もなかったです」
「それはある意味幸せだよ。でも、こういう世界もあるってことを、忘れないでほしいな」

 そう言って彼はお酒を最後まで流し込み、ゆっくりと席を立った。

「さて、おじさんはそろそろお暇するよ。どうやら君のお連れさん、激しいダンスが終わったみたいだからね」

 その言葉を受け、僕が店の外を見ると、男の人たちを倒して、人間ジェンガを作り上げたフキさんの姿があった。
 心なしさっきより大幅に人数が増えている気がするが、きっと彼女にとっては日常茶飯事なんだろう。

「マスター! 今日の代金、全部こいつらが払ってくれるってさ!」

 返り血すらかかっていない、パッと見ればさっきと変わらない姿のフキさんが店に戻ってきた時、ルポライターの姿はすでに無くなっていた。


◆◇◆◇◆◇◆


 ルポライターは、街頭の少ない夜道に目頭を押さえ、サングラスをそっと外す。

「はぁ……年を取るのは良くないなぁ……夜目は効かないし、若者に絡み酒だってしてしまうし」

 ルポライターの彼――否、亞人器官の一員である彼は、腰のウルトラボールをぎゅっと握る。
 そんな彼を慰めるように、ヤトウモリは主人の頬をチロチロと舐めた。

「それにしても、何だか良い子だったなぁ彼。やりにくくなって、自分に一つもいいこと無しだってのに」

 そんな金髪の男は、先ほどまでオレアに語った内容を反芻する。彼に伝えたことは事実。だが、一つだけ言っていない事があった。
 道を外れる奴は基本的にしょうがなく、環境や維新の性格に流されて、というのが殆どだ。
 だが、本当にごく一部。極めて稀に、自ら強い決意を持って道を外れる物達がいる。そういう人間達こそ、真の覚悟を持っており、本当に恐ろしい。
 だが言わなくても大丈夫だろう。きっといつか、彼はその人物を見るであろうから。

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