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結構案はありますけど、文才と書くスピードと時間が追い付いておりません。
役所へとギリギリ間に合った僕達は一先ず担当部署へと繋いで貰い、その寺院があった場所周辺の再開発について聞いてみる。対応してくれたのはちょっと年配のもう少しで定年なんじゃね?って人だったけど、色々と調べてくれたりしてこちらとしては大変助かった。いやだってねこんな田舎の役所って結構横暴な人とか適当な人多いから(偏見)・・・話を戻そう。

その結果、やはりあの地域一帯は姉ちゃんが行方不明になった3年後に再開発が行われて一気に住宅地へと変貌を遂げた事が判明した。その時の資料には寺院の全景写真も載っていたが、当時の所有者や管理者が分からずに結果的に本殿は近くの寺院に統合する形で移転され、その場所は寺院取り壊し後に地区の集会場へと変わったという事。写真が残っていたのはまぁ予想通りだったけど、まさかの所有者も管理者も分からないとは驚き・・・役所に土地所有者は届け出を出していなかったのだろうか?それともただ単に昔過ぎて記録がのkと邸内パターンなのか。・・・そもそもなぜ姉ちゃんがあんな所に行ったのか。そんな所に行くような人間でもないだろうし、かといってポケモンもなんか全員実家に置いてきちゃったとか言ってたしなぁ。その後に親父とかお袋に聞いたら確かにボールは全部残っているっぽいって言ってたからその話は信憑性あるか。

「あの地域一帯は昔は賑わっていたんですけど、近くの民間鉄道が撤退するや否やあっという間に廃れて行ってしまってですねぇ・・・元々若い人はこの島から出て行ってホウエンとかカントーに就職に行く人も多かったのもありますけど、それ以前に元から住んでいた人達も交通の便が悪くなると分かった途端に市内に引っ越ししたりしてあの集落の人口流出に歯止めがかからなかったのですよ。それと、その寺院周辺の道はなんか特徴的でしょ?あれって鉄道路線の名残なんです。線路跡地をそのまま道路に転用したというか。」

なるほどそうか。あの地域には元々鉄道が走っていたからあのようなすぐに判別出来たのか・・・それにあの電柱も元々は電車用だったのを従来の電柱に置き換えて行ったのだろうか。うーん、なんかよく分からなくなってきたぞ??おっと、もう5時過ぎたじゃないか・・・これ以上長居するとこの人達の迷惑になってしまうな・・・じゃあその古い写真と地図はコピーしてもらって一旦ホテルへとチェックインしてこよう。もう今日は色々とあって疲れた。





ホテルにチェックインしてまずは夕食にする事に。ホテルは素泊まりにした為に夕食も朝食も付いていないので近くのファミレスに行くが、町の規模からするとあまり賑わっているようには見えない。そこまで人も居ないからポケモンもこの店舗ならば出しても良いらしいが・・・ね?流石にボーマンダとリザードンを出すなんて勇気は僕には・・・あっこいつら勝手に出てきやがった。リザードンに至っては船に乗る前以来の外の世界。この様子からするとずっと寝てたかゴロゴロしてたな・・・全くボーマンダとは正反対な性格だ事。それで勝手に頼むなそしてめっちゃ高いのを頼むなおいこら。

ボー『それであまり収穫無し?その古い地図と写真だけが頼り?・・・そういえば前にあのキュウコンが言ってたけど、その場所とシンオウ地方の伝説ポケモンとの接点を探してみた方が早いかもしれないね。あっこれ美味しいわ。』

リ『そのキュウコンがそんな事言ってたの?前会った時とは大違い。それでその伝説ポケモンってのはなんか行方不明になるような事と関係があるの?なんか時と空間の神、そして創造神と言われているだけで人一人が行方不明になるかな?その繋がりが全く見えてこないよ。あれだったら他の地方の伝説に関するポケモンも調べさせていた方が良いと思う。向こうにはダイケンキもボスゴドラも居るから調べてって言えばすぐに調べてくれるよ。特にダイケンキはね?』

「意味深発言すな。分かった、後で連絡を入れておく事にしよう。それよりもあいつら何か変な事してないかそれが心配だ。今日とか何夕飯に食べたのかとか色々と考えるとなんかやっぱり連れてきた方が良かったんじゃないかなって思っちゃう。」

マ『まぁそんなに考えないで気楽に行っても良いと思うよ。それよりもまずは夕食中なんだから固い話は無しにして食べない?なんか凄く重い話になってきたし、それにこんな気持ちで夕食食べてもなんかあれでしょ?』

「まぁマフォクシーが言う事も一理あるか・・・じゃあまずは食事の方に集中する事にして、連絡とかはホテルに戻ってからにしようかね。あっこれ美味しいわ。」

あの後ホテルに戻った僕はすぐに事務所に残して来たポケモン達に今回の件に関係しそうな伝説ポケモンについて調べてほしいと伝える。なんか電話に出たボスゴドラの声が相当疲れ切った感じだったのが気になるけど、ひと先ずは調べてまた電話するとの事だったので取り合えずはその返事待ちという事になった。
その連絡待ちの間に僕とボーマンダはあの地図と写真を見比べてみる。あまり変わらない気もするけどなんかちょっとこの写真と僕が撮った写真違う気がするのよね・・・なんかこう・・・役所が撮ったこの寺院の周辺写真が異様に古いというか昔と言うかなんというか。

ボー『この寺院だけがなんか古くなっているような気がするんだよな。この役所が撮った写真がこれがこうなんだけど、シンゴが撮った写真と比べてもたった3年でこんなにも崩壊寸前まで行くかね??しかもこの写真を見る限りだと、これだけじゃなくてこれとこれもなんか新しい物から一気に古いものになってる。なんかここだけが一時時代が遡ったみたいにね?』

「それとマフォクシーが言ってた謎のブラックホール・・・もしかしてこの寺院だけがタイムスリップしてる??とかそんな迷信みたいな事ないよね???えっ???そうなの???」

ボー『いやいや僕に聞かれても何とも答えられんよ。ただこの寺院の一部だけが昔と入れ替わったという事は考えられないような・・・でもそれだとブラックホールの話との接点が無くなってしまう訳でして・・・いや、ブラックホールに吸い込まれたのが現代で、この写真を撮った時に見たのは過去?そしてそれがいつの間にかまた元に戻ったという事は考えられない?そうしたらマフォクシーは過去から来たポケモンになるの???』

マ『えっ???私って過去から来たの???それってなんか凄い話だね?・・・でも私は気づいた時からあの寺院に居て、シンゴのお姉さんに見守られていたよ??それ以前の記憶は全くないけど・・・えっ?私って過去のポケモン・・・??』

話がややこしくなってきました。これは相当闇が深そうな案件だな・・・まとめて学会で発表すれば何かしらの賞が取れそうな予感するよ。それよりも過去の世界に飛ばされたとなるとこれは一体どうやって救出に行けばいいんだ?それよりも過去に遡るという事はやっぱり時が関係するので時の神様的な存在の伝説ポケモンに出会う必要性があるのか・・・?

「あっもしもし?分かった?・・・うんうん・・・それで・・・・・でしょ?・・・えっ?僕が言ったポケモンの他にも時に関係するポケモンがもう一体居るって?そのポケモンの名前は?・・・セレビィ・・・なるほど・・・っと言ってもこっちは出会うのが相当大変そうって?マジかぁじゃあそのポケモンに会って救出に行くって話は厳しい物か。分かった、こんな遅くまで調べて貰ってありがとうね。そんな事よりもちゃんとご飯食べた?えっ?ダイケンキとエンペルトが喧嘩しててそれどころじゃないって?喧嘩って一体何をよ?・・・お互いの食べたい物で・・・うんーああー分かった、じゃあまた何かあったら連絡して?それじゃ。」

やっぱり伝説ポケモンなんてそう滅多に会えるもんじゃないしなぁ、これはちょっと暗礁に乗り上げましたよこれ。やっぱり探すのは無茶なのかな?もう帰ってこない人として思うしかないのかな?ちょっと思考が怪しくなってきたから寝ましょうそうしましょう。詳しい事はまた明日探すとして、今日はもう休むことにします。






翌日もう一度その寺院周辺を探し回ってみたがこれと言った収穫は無く僕達は落胆の色を隠せない。何の為にこんな所まで高い旅費払ってまで来たんだろうかと思うと大変虚しさが込み上げてくる。やっぱりもう年数が経ちすぎたのかな?もうちょっと早めに来ていたら事態も違うものになっていたのかもしれないけど、それはそれでもう過去の事で悔やんでもどうにもならない。のは分かってるけどやっぱりなんかちょっとなぁ・・・

ボー『何も収穫無しか・・・じゃあ帰るか。って言っても折角ここまで来たから何か見てから帰る?もう滅多にルネシティなんて来ないだろうし・・・・シンゴはそういう気持ちじゃないか。』

リ『もうちょっと心境察してあげなよ。でもこれでシンゴの姉ちゃんがどうなったのかと言う事が分からなくなったな・・・その居なくなった場所が再開発できれいさっぱり無くなったとなるとこれ以上はどうしようも探しようもないというかね。あとはその神様とどうにかコンタクトを取ってみる。難しすぎて無理難題だろうけどさ・・・。もう一回あのキュウコンに聞いてみたら?あのキュウコン何か色々知ってそうな感じだったし。』

「そうか・・・もう一回聞いてみるかなぁ・・・でもリザードンが言う通りにこれで姉ちゃんが一体どこでどんな感じで居なくなったのかという事が立証できなくなった。あとは本当そのディアルガとかセレビィとかに会ってみるしかないというか。そもそも過去に飛ばされたというのも僕達の仮説でしかないから信憑性はかなり低いんだけどね。」

マ『過去・・・もしかして過去に飛ばされた話が本当なら何かしらの本に記述ないかな??ほら、例えば空から人が落ちてきた!とか異様な格好した人が現れたーとか。昔は何かしら記録する時には筆と紙が使われていたという話からもしかしたらと思って。』

「・・・・・・・・・マフォクシーありがとう!!それだよそれ!!本だ!急いでこの町の図書館に行ってみよう!もしかしたら何かしら分かるかもしれない!!」

僕達は急いでこの町の図書館に向かう。もしマフォクシーの言うような何かしらの記述があれば立証どころかそれ以上の所まで行けるかもしれない!!ひとまず粗方昔の事が書いてありそうな古い本を探ってみよう!!ここになければネットで探して読んでみる事にしよう・・・・それがこの事件を解くカギになるかもしれない!!!





「これは・・・かなり読み応えありそうな感じがするなぁ。えー・・・一人3冊ノルマで。えっ?めっちゃ多いって?今日はもうどこにも行く予定なかったから一先ずこれを最優先課題とする!」

「図書館ではお静かに。」

「・・・・すいません・・・・。」

僕達は色々な本を読み進めていく。なるほど、昔は今と比べるとポケモンと人間の交流は難しかったので時々人がポケモンに襲われたりとかしていたのか・・・今は色々と安泰な時代だからポケモンが人を襲うって話を聞く事は少なくなってきたけどやっぱり昔は結構怖い時代だな・・・モンスターボールが開発される前は一体どうやって仲良くなっていたのやら。

マ『やっぱり見つからないね・・・早めのペースで読み進めている割にはなんかそういう記述が見当たらない。やっぱりそういう感じの人は現れなかったのかな??』

ボー『そうは言ってもなぁ・・・ん?この記述は?空から急に一人の女性が落ちてきたって記述があるよ?それになんか奇抜な衣装と持ち物を持ってて、ポケモン入れるモンスターボールがこの時代にはないような物を持っていたとか書かれてる。』

「嘘やろぉ~?・・・ホンマや・・・・これ一大事じゃね?ってかボーマンダよく見つけられたね。こんな欄外の記述は僕とかなら見落としちゃうレベルだよ。まぁこれが姉ちゃんの事とは決まった訳じゃないけど、昔にタイムスリップみたいな事になった人は一定数居ると。・・・でもこの本は何処が題材の・・・シンオウ・・・ここはルネ・・・・ホウエン・・・あぁ・・・・。凄い離れてる地域で飛行機で行かないといけないパターンですか・・・・(泣)いんやジョウトから船で行くと言う手もある!っがしかし、すぐにはいけない地域だなぁ・・・」

リ『シンオウはちょっと空を飛ぶでも辛い所もあるよ?旅費にしても日程しても中々融通が利かない。じゃあ一旦カントーで降りてみてみる事にしよう。そうしたら少しはましになるかもしれないからさ?』

ボー『そのカントーまでの途中でリザードンはリザフィックバレーに再度預けられるというストーリーはもう頭に浮かんだぞ?ってかそうするだろうなぁ・・・あっちだってリザードンの脱退はまだ認めてないだろうし。』

リ『・・・あぁぁぁ!!!イカン!それはイカンですわ!!!計画変更!!やっぱり船で行こう!それか飛行機か空を飛ぶで!!!カントー経由はイカンですわ!!僕はもうあんな谷には帰らないからね!!』

「あの・・・お話中の所申し訳ありませんが、こういう場所ですのでお静かにお願いします。」

「すいません・・・・リザードンもボーマンダもヒートアップしないの。他の人の迷惑になる・・・ってかもうなってるでしょ?一先ずこの本とかを借りてから急いで外に出よう・・・えっ?この本は島民以外には貸し出せないって?じゃあコピーを・・・。」

あまり利用者は居ない図書館だったけど、かなり色々なジャンルの書籍は置いてあって色々な情報を調べるには良い図書館だった。僕達は一先ず車の所まで戻ってこれからの事を考える。当然今からシンオウなんて行ける訳がない。あまりにも行動が唐突すぎるのと、向こうに行ったからと言ってその伝説ポケモンに会えるという確証も無いしお金もない。

「そういう事でこの資料から察すると恐らく姉ちゃんはタイムスリップした感じで間違いなさそうな感じはするよね?それにシンオウの神関係が絡んでいるのかは今の段階では判断できないけど、多分何らかの事情でこの寺院周辺に時空の裂け目か何かが出来てそれに姉ちゃんは取り込まれた可能性がある。」

ボー『ある意味SFな世界だよね・・・タイムスリップなんてあんなの誰かの戯言を過大に表現したものだと思ってたけど、いざそんな風になった可能性が高いとなるとちょっと怖くなる。んで、今からどうする?この地域に居てももうこれ以上の収穫は望めそうも無いし一旦帰るか?」

「一応明日の昼過ぎの便でミナモに戻るから帰るなら明日だね。もう少しだけこの町を見てみようと思うし、もしかしたらそのお陰で何かしらのヒントを得る事があるかもしれない。それに今帰っても明日帰っても同じ値段なら明日帰った方がお得感はあるよね。ホテルも取ってないから今日の寝床は確保しないといけないけど。」

ボー『ホテル取ってからになるけど、この島のどっかで遊んで帰る?この島でも何かしらの観光とか見学とか出来る場所はあるでしょ?」

「それもそうかね・・・じゃあちょっと行き詰ってきたし気分転換に何か観光でもしてくるとしますか?早速車に戻ってから携帯で何かないかちょっと見てみるわ。」

結局翌日の帰る時まで特に何もせずに観光っぽい事をちょっとしただけでミナモへと帰る僕達だったのだった。

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