レッツ、ショッピング！

　こんにちは、アナタの心を狙い打つハートスナイパー、インテレオンでございます。いつものように家事を終えた僕たちは、主人からもらったお小遣いを持って、街へ買い物に出かけることになりました。

　「う〜ん、何を買おうかな？主人からもらったお金だから、大事に使わないと…」

　「フフッ、こうやって何を買うか考えながら歩くのも、とても楽しいですねレオンくん！」

　いつもは穏やかな性格のシーちゃんも、まるで子供のようにワクワクした様子で、僕に笑顔を向けてくる。こうして二人で並んで歩いていると、まるでデートのように感じてしまう。変に意識して顔が赤くなっちゃうじゃないか！

　「まったく、買い物に行くなら俺様にも声をかけろよな。家事を手伝ってんのは、お前らだけじゃねぇんだぞ」

　「そういうアナタはいつも部屋で寝てるだけじゃない。私だってたまに洗濯物を回収してるのに、ゲンくんって本当に怠け者ね」

　本当ならシーちゃんと二人きりで出かけるはずだったが、ゲンくんとコジョ姐さんに見つかってしまい、結局皆で街に行くことになった。しかし、こうやって皆と一緒に外へ出かけるのも悪くない。

　「レオンくん！この間公園でマスターと話してる時に教えてもらった、近くのショッピングモールに行きましょう！」

　「うん、そうだね。あそこなら色んなお店があるし、ポケモンも入れるらしいからね」

　シーちゃんが提案した場所は、様々なジャンルのお店が集まった、大型ショッピングモールだ。テレビでもよく宣伝されていて、いつか行ってみたいと思っていたからちょうどいい。

　「ちっ、人混みは苦手なんだがな…」

　「あら、それならゲンくんは入らずに、外で待ってた方が良いんじゃない？」

　「なっ…そんなつまらないことするわけないだろ！俺様だってお小遣いを使って、買いたい物があるんだぞ！」

　ゲンくんとコジョ姐さんが言い争っているが、家でもこんなふうに話しているので、いつもと変わらない光景にほっこりする。
　ショッピングモールに入ると、買い物客やそれに付き添うポケモン達で賑わっていた。ポケモンだけの団体客は僕たちくらいかな。
　周りからの視線を感じながら、僕は入口近くに館内の地図が載ってあるスクリーンを見つけて、指で操作して見取り図を表示させた。

　「やっぱり新しい建物だけあって、便利なものが置いてあるね。これで皆が行きたい場所も分かるよ」

　「わ〜、すごい！マスターのスマホもそうですけど、こんな電子機器を作り上げるなんて、科学の力って本当にすごいです！」

　シーちゃんが前屈みになりながら、僕の隣でスクリーンを興味津々に見つめる。彼女との顔の距離が近くて、僕は一瞬胸がドキッとした。
　ゲンくんとコジョ姐さんもお店の場所を確認すると、集合場所を決めて各々買い物に行くのだった。