シーキンセツ案件

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何故ポケモンが普通に人の言葉話してるのかと言うと、翻訳機越しに会話しているような感じと思っていただけたらです。

・・・大部分は大人の都合ですけど(鳴き声だけだとね・・・)。
ムロタウンのビジネスホテルにて1泊した僕達。翌日は特にこれと言って予定も何も入れてなかったので、特にする事が無い休日。折角こんな遠くの島に来たのでフラ~っと島を巡ってみる事にしました。あっ、今日は昨日と違ってボーマンダの方が一緒に歩いてくれています。リザードンは朝弱くて起きてなかったので・・・(誰に似たんやら)

「ムロタウンに来たのなんて凄く久しぶりな気がする。あ~、ムロタウンに来るんだったらボスゴドラ連れてきてあげればよかったかなぁ~久しぶりに故郷に帰らせてあげればよかった・・・。」

僕の家族の一員でもあるボスゴドラは元々この島にある洞窟でココドラの時に出会った。もうそれから大分時間が経ったと言っても、今ではあんなに大きくゴツクなるんだから本当ポケモン何があるかわからないよね?それよりも全く考えてなかったな・・・なんか悪い事した感じがする・・・当の本人は特に何も気にしてないって言ってくれるような感じはするけどやっぱり罪悪感が凄い。
島はそこまで大きくはないという行政からの説明はあるけど、実際は一番端から端までは車でも1時間以上も掛かる位島内は広い。

ボー『今も気になってるの?あのシーキンセツに居たスーツ姿の男女が。』

「気になってないと言ったら噓になるかな。でも今日はまだ日曜で役所は開いてないから確認のしようがないのよね。休日当番の人に聞いても分からないだろうしなぁ。どこかに情報屋と繋がっているような人とかポケモンが居たらちょっとは違うんだろうけど、生憎そういう人脈は無くてね。」

情報屋って今でも居るのかは分からないけど、そういう風な情報集めを専門でする人が居ても良いような感じはするよね。だけど現実はそうは行かず、結局は自分の足で探し回らないといけないというね・・・これでも一応新聞記者ですので1日中歩き回るのには慣れております。はい。


島内を巡っているとあっという間に時間が過ぎていき早くも夕刻近くになりました。そろそろ帰らないと明日からの仕事に支障が出かねませんのでさっさと帰路に就くことにします・・・あっ、またボーマンダとリザードンが火花散らしてますわ・・・本当仲良いのか悪いのか分からんな。

ボー『それで僕と勝負して勝った方が帰りを受け持つという事か?リザードンはそれで良いのか?もっと他の方法もあるぞ?』

リ『別に僕はそれでいいよ?(ボーマンダは今日一日歩き回って疲れてる筈だから体力的に有利なのは僕の方だな)それにその方がまだポケモンらしくて良いじゃない?じゃんけんなんて運任せの勝負よりも納得すると思うよ?』

ボー『・・・・お前の考えてる事なんてお見通しなんだよ。どうせ僕の方は今日一日歩き回って疲れ切っているから勝負だったら有利だと考えてるんだろ?』

リ『ギクッ!!!!!そそそそsそんな訳ないじゃないか!!それでどうするんだ?するの?しないの?もししないんだったら不戦勝で僕の勝ちというこt』

ボー『図星の奴に不戦勝で負けるなんて事は考えたくもないな。よし良いぞ?それならさっさと勝負しようじゃないか?』

「二人ともさぁ・・・もう夕方だから勝負は止めて頂きたいと思うんですけど・・・流石に時間も掛かるし明日からまた仕事なんだしさ?あれだったらここから飛行機か船で帰っても良いのよ?ってか勝負するって言うなら問答無用でそうするわ。じゃあ行くわ。」

リ『!!!!わかったわかった!!わかったからそんな寂しい事言わないで!!』

ボー『寂しい事ってどういう事よ・・・それよりも僕からもお願いだからそんな事言わないでほしいなぁ。もうちょっと短時間単純な勝負で決着付けるから!!お願い!!』

「わかったわかった。だからそんな長い首を地面すれすれまで下げなくて良いから。うーん、そうだなぁ単純かつ短時間で出来る運試しみたいなのがあるからそれをすると言うと・・・」





ボー『納得いかねぇ。』

リ『そう言われてもなぁ~もう決まっちゃった事だしなぁ~コインには逆らえないしなぁ~。』

簡単な運試しみたいなので勝負させようと僕は財布から硬貨を取り出し、それを宙に投げて手の甲に落とす。そしてそれを隠してボーマンダとリザードンに表裏どっちと尋ねるという何ともまぁベタな運試しを行いました。時間も掛かりそうだったしね。あっこれ墓穴掘ったかも。ボーマンダがなんか凄く怒ってる感じでこっちに向かって破壊光線みたいなの放とうとして来てるんですけどこれ如何に?

ボー『なんか凄く納得いかないですねぇ?これって僕の運が悪いだけですかぁ?そうですかぁ?僕の運が悪いだけですかねぇ?・・・ムカつきますから破壊光線放っときますねー?』

リ『ちょちょちょ!!なんで僕じゃなくてシンゴの方に向けて放とうとしてるの!?人間にポケモンの技ぶつけちゃダメだって!本当ダメって!!シャレにならない!!』

そうリザードンはボーマンダを宥めたがボーマンダの怒りは収まらず、しかも何故かその矛先が僕に向けられていると気づいてもうそれはそれは大変な事となっております。人間に技を放とうとするポケモンなんて周りから見たらなんとまぁ物騒なポケモンかしらと言われかねないこの状況。果たして僕の命や如何に!?


リ『危なかったなぁ~!!ボーマンダも怒ったからってシンゴに技放っちゃダメでしょ!!傷害事件に発展するわ!!』

破壊光線が放たれたと同時にリザードンが僕を掴んで横に移動してくれたので特に大事には至らなかった。トレーナーを狙ってくるなんてなんて危ないポケモンなの!?と思ったりもしたけど、あれ当たらないギリギリの所を破壊光線が通過するように計算されていたわ。流石ボーマンダやな。

ボー『誰がシンゴに技当てるかって。ちゃんとそういう所は計算してるから心配しなくても大丈夫なんだよ・・・(そもそも僕がシンゴに対して技なんて放つわけないじゃない)』

リ『いやいやいや今のは明らかに危険度MAXだったよ?ちょっと風吹いたり予期せぬトラブルでもあって逸れたりしたらシンゴに破壊光線ドッカーンよ?破壊光線なんて普通のポケモンですら痛いし瀕死にさせられたリするから本当生身の人間に当てたら最悪の状況も考えられるんだからね??それ分かってる?』

「まぁまぁ、そう責めずに。それよりもボーマンダももう良いね?じゃあボールの中に入っていて?リザードンもここから家までよろしく頼むよ。」

リ『なんかボーマンダのした行動にイライラするけど取り合えずOK。』





リザードンはやっぱりちょっとイライラしてるのか来る時よりもちょっとだけスピードが速くて安定感が無い。何とか僕は振り落とされずに済んでいるけどこれはちょっと言っておかないと下手すると大海原に落ちてしまうわ。

「リザードンちょっと速すぎ。イライラしてるのは分かるけどもうちょっと落ち着いてから飛行してくれたら助かります。」

リ『あっ・・・ごめん。なんかちょっとボーマンダの態度にイライラしててモヤモヤも追加されてあー!!!って感じになってて。本当何なんだろうねあの態度!シンゴの事どう思ってるんだか!破壊光線なんて当たったらどうなるかなんて当の本人が一番わかってるだろうにね!!』

こりゃ凄く怒りMAXですわ・・・こうなるともう僕にも手が付けられないなぁ・・・ちょっと休憩取るか。って目の前にはまたシーキンセツ見えてきたし・・・気になるまま帰るのも癪だし少しだけ探索してみるか・・・まだ明るい時間帯だしね。

リ『クソがぁぁぁぁ!!!!!』火炎放射ドカーン

「何いきなりシーキンセツの壁破壊しとんねんんんんん!!!!!!これ公共の施設だから壊したらこっちが弁償になるんやぞぉぉぉぉ!!!!イライラしてるのは分かるけどなぁ、メンタルの序にリアルまでブレイクせんでくれぇぇ!!」

リ『・・・・僕が意味もなく壁を破壊するとでも思ってる?それならとんだ見当違い!ほら!見てみて!こんな所に隠し通路を発見しやした!』

滅茶苦茶焦った感じで話しているのを見ると明らかに適当に攻撃したろこいつは。んでたまたま通路がある所を攻撃してたって簡単な話よ。さてと、おや~?なんかこの先は気になりますねぇ~ちょっと行ってみましょうか~。・・・周りにはあのスーツ姿の奴らは居ないなら急いで行って急いで戻ってこよう。





薄暗い廊下を僕とリザードンはなるべく足音を立てずに歩き続ける。壁には創業当時の物だろうか、至る所に事故防止ポスターや社訓と思われる文言が書かれた物、そして所々壁紙が剥がれた部分・・創業当時の闇を見ているような感じだ。しかし、明らかに他の部屋がある所とは違う雰囲気で廊下も天井もどこか小奇麗。今は照らしていない蛍光灯もちゃんとした作りの物が設置されていたリ、これはもしかして幹部関係者の部屋に向かってるのか?

リ『あれ?なんか扉が付いてる。ここが行き止まり?開かないなぁ・・・ふんぬ!!』

「だからぁぁぁなんで蹴飛ばすねん!!!」

なんかリザードンめっちゃ気性荒くなってません???そんなにボーマンダにイライラしてるの?それともあのリザードンの谷に行ったリザードンは全員気性が荒くなるの???その事は取り合えず放っておいて僕達は中へと入ってみようじゃないか。おっ・・・

「ここは・・・やっぱり幹部関係者の部屋って感じだな・・・使われてる椅子とか机とか本棚とかは他の部屋にあった物と全く作りや材質が違う。」

高そうな机の上にある書類には、ここが閉鎖される直前に届いたと思われる決定通知書や作業内容を記した報告書等の難しい書類が散乱していた。机の中も見てみたけど、特にこれと言って面白いものは無かったものは見当たらず・・・残念。取り合えず写真は撮っておく事にし撮影会を開始した僕。

リ『うーん・・・特に隠し扉とかは無さそう。でもなんだろうなぁ~嫌な予感がする・・・シンゴ!もう粗方写真撮った?写真撮ったんだったらいったん外に出ない??なんか嫌な予感がする!』

「大凡の写真は撮れてる・・・・こういう書類類も写真撮って・・・粗方オッケー!じゃあ一旦外に出よ・・・お前たち誰よ。」

僕は粗方写真を撮り終えると出口に向かって歩こうと振り向く。するとそこには確か昨日居たそのスーツ姿の男女4,5人が出口を塞ぐようにこちらを睨みつけていた。やっぱりこいつらは役所の人間じゃなかったみたいだな・・・でも出口はこっちにはないっぽいし、向こうもなんかポケモン出してきてやる気満々っぽいからこれはどうも出来んな。

「どちら様で?」

男1「それはこっちのセリフだ。俺達が探していた部屋で何勝手な真似してくれてんだ??こんな事してタダで済むと思うなよ?」

女①「残念だけどあんた達はここから出ていく事は出来ないわ。どうしても出たいって言うんだったら私達を倒してごらんなさいよ?それが出来ないって言うんだったら・・・ここでくたばりなさい!」

そう言うとそいつらはそれぞれポケモンを繰り出してきた。相手のポケモンはお決まりのジグザグマとポチエナ、そして他地方のポケモンであるムックルとスボミー&イワンコの計5体・・・なんか凄い色々な地方に跨ってるな。めっちゃ気になる。
こっちはボーマンダを出したとしても2体・・・レベルの差からするとそう厳しくはないでしょうかね??おっ、そう思ってたらボーマンダがボールから飛び出してきてくれた。リザードンも滅茶苦茶臨戦態勢に入ってるしこれはもうやるしかないんでしょうな・・・それじゃあ急いでやってしまおう。

ボー『ざっと見た感じだけど、相手は全員まだレベルが低いポケモンばかりだ・・・でも数が多いから少し手こずるかもしれんなぁ。リザードン準備は良いか?さっきの事は素直に謝る、取り合えずはここはお互い協力して乗り切ろうじゃないか。シンゴも指示頼んだ。』

リ『・・・オッケー。とりまさっきの事は忘れる事にするわ。僕はこっち半分を片付ける・・・ボーマンダはそっち半分を頼んだ。レベルはそう高くないと見たからすぐ終わるだろ・・・シンゴ指示頼んだわ。』

「よし、じゃあ行きますか・・・そちらも今の内ですよ?今の内ならまだ被害も怪我も何もなく帰れますけどこれで良いんです?良いんですね?・・・聞く耳持たずか。」

男4「ふん!なんだよここまで来てビビってんのか?やってしまおうぜ!!数はこっちが多いんだ!質より量!!やっちまえ!!!」

「はぁ・・・話し合いで済めば特に何もお咎めなく行けたというのにね・・・仕方ない。ボーマンダはりゅうのいぶき!リザードンは火炎放射!!!もう容赦なくやって良いからね!!」

ボー「わかった。」

リ『よっしゃ!行ったるで!!!』

火炎放射とりゅうのいぶきだとオーバーキルだったかなぁとは思ったけど、あまりここで時間を使うのも得策ではないなと考えたので取り合えずはそういう汎用性が高い且つお手軽な技で応戦。相手も攻撃してきたけどやっぱり体当たりだったりつつくだったりとレベル的には高くなかった模様。そもそもこんな廃墟を調べるって何の組織なんでしょ。取り合えずは警察とか行政機関ではない事は確かだな。よーし、この事も全て記事にして自前のブログにUPしよう。

ボー『・・・全く持って張り合い無い!!これじゃあまるで僕達がこんな小さなポケモン虐めてるみたいな構図になってる!!凄い罪悪感しかないし、本当凄い申し訳ない気持ちしかない!!ちょっと作戦変更した方が良いって!』

リ『作戦変更ってどうするん!?・・・・一応相手のポケモンは全て粗方片付いたみたいだけど、こんな状況でも作戦変更する?まさかとは思うけど、トレーナーの方を攻撃するなんて過激派みたいな真似はしないよね??』

ボー『それはない。』

あれ??もう終わったの?まさかの一発KOばっかりだった?・・・そうだよなぁ、こっちのレベルは最低でも50はあるのに相手はせいぜいあっても20レベル位な感じだったからな。それ位レベル差あるなら一発KOって事も考えられるわな・・・

「ボーマンダもリザードンもお疲れ様。さてと・・・どうしますかねぇ?貴方達も今ならあれですよ?こういう出来事があったって事だけ記事にさせて頂いて、後の事はまぁ僕が見なかった事にしても良いですけど?」

男3『何が見なかった事だ?ふざけた事ばかり言いやがって・・・ってもう俺達には手持ちポケモンが無い・・・クソっ!!』

男1「こいつ多分新聞記者だ。俺達の事が記事になって全世界に発信されると色々とまずい・・・一旦退却しよう!!お前覚えとけよ!!」

その集団はそう言い残すと倒れたポケモンをボールに戻し、一目散に出口へと走り去っていってしまった。あっ、何の団体だったのか聞きそびれた。まっ、しゃーない。じゃあ僕達もそろそろ外に出ますかなぁ~

ボー『本当何だったんだ?あの集団とポケモン???そういえば前にも黒づくめの奴らが主な集団が色々と問題行動起こしまくってた事件あったような??』

「ロケット団事件の事?あれはもう幹部が総辞職して失踪したから事実上の解散って扱いになってた筈・・・でも活動全盛期の時は普通に求人募集もしてたから、まさかあの団体ってヤバい集まりだったのって思ったなぁ。でもロケット団ではなさそう・・・でもこんな所で何を探していたんだろ?」

リ『そんな事よりも取り合えず急いで外に出よう?外の光も弱くなってきたし、なんかここも薄暗くなってきて気味悪くなってきたわ。』

「OK。」

外に出たらもう既に日は落ち、辺りには闇と波の音だけが広がっていた。このシーキンセツは行政の管理下にあるとは言っても街灯は設置されておらず真っ暗。僕達の周りはリザードンの尻尾の炎が照らす部分だけが明るくなっており、その光が届く距離よりも先は漆黒の闇で歩くのも怖い位。

「もう暗くなっちゃったなぁ・・・とりあえず一旦帰ろう。そして今日さっきあった事は後で記事にしてネットに載せるわ。そして関係機関にこういう事があったって事後報告もしとかないと。」

ボー『そうだな。あの連中の事だから恐らくまたここに来るとは思うけど記事にはされたくないとも言ってたし、何かの組織が動き出しているのかもしれないからね。』

リ『じゃあ帰ろう。もう真っ暗でめっちゃくっちゃ怖い・・・。』

僕はリザードンの背中にどうにか乗り込むと真っ暗なシーキンセツを離れた。
この話題はそう長くは持たせません。

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